新ちゃんの へらへら日記


2022年7月~2022年9月

2022年7月

 「日本は広い!」 (2022/7/2)

 さん喬師匠と北海道の旅という、ありがたい精進をさせてもろてます。昨日は、千歳の眞光寺様。本格的な高座に、たくさんお越し戴き、楽しく勤めさせて戴きました。締めは、さん喬師匠の唐茄子屋政談で皆さん大満足の拍手。
 終わって、お寿司屋さんで打ち上げ。お店に入って驚きました。なんと!暖房が!設定温度29度!いらんて!北海道は別世界。「いいなあ」と思われるでしょうが、体が涼しさに慣れた頃に、猛暑地獄に戻される。かえってしんどいのです。今日は、当別の大成寺様でお世話になります。願生!。

 「北海道二日目、大成寺様。」
 
   当別町の大成寺様。コロナ対策もしながら、よく盛り上がりました!高校の同級生まで来てくれ、ありがたい限り。

 「北海道三日目。」 (2022/7/3)

 岩見沢市、廣隆寺様。こちらの広瀬御住職が、今回の旅の世話を全てしてくださいました。日程調整、音響機器の段取り、設営、送迎、開演すれば、出囃子の操作、舞台番、高座返しまで、そして終演後の撤収と、フル回転の大活躍。支えて戴くとは、まさにこのことです。献身的なお世話、本当にありがたい限りでした。その御住職の熱意がお客様にも伝わり、大入りの客席。
 番組は、「発端、竜田川」・新治、「抜け雀」・さん喬、(お中入り)、「口入屋」・新治、「妾馬」・さん喬。
 多いに盛り上がり、達成感いっぱいの落語会となりました。三ケ寺とも、舞台設営と撤収には、たくさんのお檀家の方がお手伝いをしていただき、お寺とお檀家の結びつきの強さを感じました。今回も多くの方々のお世話のおかげで、高座に上がらせて戴いているという、当たり前のことを、しみじみ感じさせて戴きました。本当にもったいないことです。精進して、お気持ちに応えなければ申し訳ありません。また、改めてさん喬師匠の高座、「噺家としてのたたずまい」とでもいうふるまい、気配りに接し、自分の至らなさを思い知らされました。ありがたい、ありがたい三日間でした。さあ、酷暑の大阪へ帰ります。ひえーっ!

 「北海道追伸。」 (2022/7/5)

 三日目の岩見沢の廣隆寺様の落語会に、なんと大阪からお二人、お越しになりました。今まで「遠距離追っかけ」の方はおられましたが、山形(この方は、「たまたま前を通ったら、やってたんで入った」と。そんなわけないやろ!)、福島(東北笑生会のボランティア公演で、仮説の会場に来てました。この男性お二人は、繁昌亭や動楽亭には来ない、遠距離のみ追っかけ。不思議な人たちです)、熊本、島根、香川で、さすがに北海道は初めてです。聞けば、夏の間は、北海道へ避暑に来るという。うらやましい!しかし、覚悟をして大阪に帰ってきたら、嘘みたいに涼しいので、またびっくり。

 「喜楽館出番を戴きました。」 (2022/7/7)

 神戸新開地喜楽館、昼席。7月26日(火)、9月5日(月)、6日(火)、7日(水)、9日(金)、10日(土)と中トリで出番を戴きました。あと、9月28日(水)、こちらは、中入り後、後半のトップの出番です。寄席の言葉で「かぶり」と言います。よろしくお願いします。

 「【祝】社民党政党要件確保!【祝】新社会党国政選挙参画。」 (2022/7/11)

 テロ反対!
 新社会党が国政選挙を闘い、社民党が政党要件を確保するかどうかが、今回の選挙の最大の関心事でした。なんとか形になりました。候補者の大役を勤められた「おかざき彩子さん」、新社会党の皆さん、お疲れさまでした。最近は「お元気さまでした」と言うとか。またご支援をお願いした皆さま、ありがとうございました。
 しかし、しかし、しかし、気は晴れません。安倍晋三氏がテロに倒れたのは、ショックでした。司法も及ばない権力者がいきなり人生を終えさせられる。むごいです。そして、なんとはかない!あんな亡くなり方は、本当にお気の毒です。 ただ、亡くなったことで、安倍政治の闇が全て清算されたとも思いません。加えて、もはや憲法は崖っぷち。残りの人生、どんな世の中になるのか?もはや不安をとおりこしてますが、ここで生きるしかないので、なるべく元気に生きてゆこうと思ってます。そのために、体も心も芸も鍛えねば!まだ生きている。そしてまだまだ諦めてない(つもりの)71才?! コロナに戦争、テロに、憲法改悪。こんな晩年を迎えるとは、おもてませんでした。 世の中、これからも、まだまだどうなるか分かりません。皆さま、どうかお元気で!

 「幽霊祭り。」 (2022/7/11)

 一門で怪談噺を受け継いでいる団四郎師匠宅にて、幽霊祭り。床の間に幽霊の掛け軸。なぜか鯖を供え(五郎兵衛の教え)、団姫和尚が読経。私らも唱和。終わって、久しぶりの「カメチャブ」を戴きました。使う天かすのこだわりは、師匠五郎兵衛直伝。私は八月、名古屋大須演芸場で、団四郎師の代演で怪談噺をするので参加。このお祭りをしておかないと、何かトラブルが起きます。尤も、しても起きたりするのですが、やはりしておくと気がおちつきます。

 「平和を希求する灯は消えず!」 (2022/7/12)

 今朝7月12日(火)、郵便受けに、毎日新聞朝刊とピンクのチラシが入っていました。新聞には、首相の「改憲早く発議」と「公明党の議員が九条改憲に七割が反対」の見出し。そしてチラシには「憲法9条を考える」「戦争放棄」の文字が。久しぶりに、戦争放棄の四文字を目にしました。近所の公民館で、弁護士の小谷成美先生(あすわか:明日の自由を守る若手弁護士の会)のお話があるとのことです。崖っぷちの平和憲法ですが、まだこんな活動をされてる方が各地におられます。主催は「ひなぎくの会」、教職員の先生がたがされています。「教え子を再び戦場に送るな」、世界に誇る日教組のスローガンです。ロシアの侵略戦争で命を落とした兵士の親たちの嘆きが報道されてます。ほんまにお気の毒で、悲しみが伝わってきます。ああなってからでは遅いのです。 改憲派の人たちは「自分が戦場に行き、人を殺す覚悟」があるのでしょうか? 私は自分が殺されそうになったら、平気で人を殺すと思います。なので、戦争放棄が必要なのです。自分が手を汚すのはいや。けど、攻められたらあかんので、備えはしとかんと。攻められたら、どっちみちあきません。冷却装置が壊れたら、勝手に爆発した福島原発。いわば、超巨大で最悪の地雷を、頼まれもせんのに全国にいっぱい置いてます。福井の原発がボーンといったら、琵琶湖の水が飲めんようになるそうです。戦争する準備なんか全くできてません。 なので、現実的、具体的に戦争放棄がありがたいのです。昨日、橋下徹氏がテレビでゆうてました。「政治家の仕事は50年先の世の中をどうするかを考えること。それを選挙で、主権者の国民に問う。最終的な責任は、主権者の国民が負う」。そうやろなと思います。ほんなら、今政治家がやってることのツケは主権者の私らに回って来ます。その意思表示が10日の選挙結果です。もお、主権者やめたくなりました。けど、やめるわけにはいきません。「ひなぎくの会」は、主権者としての責任を背負う覚悟の上での「戦争放棄」です。尊い活動です。こんな活動をする人たちがおられることが「希望」です。テロがあった奈良にもこんな人たちがおられます。多分、全国におられます。巧妙に仕掛けられた印象操作に惑わされず、安易な風潮に流されず「人を殺したくない。殺されたくもない。 」という、本音を大事にしてこんな世の中を諦めず生きてゆきたいと願っております。どうせいつまでも生きられないなら、平和の世の中で死にたいと思います。


〇 「憲法九条を考える」
 日時:7月31日(日)
【コロナウイルス感染予防のため中止になりました。】
 会場:奈良市立富雄公民館(奈良市鳥見町2丁目)
 講話:小谷成美弁護士(あすわか)
 主催:ひなぎくの会
 駐車場:無し。
 料金:入場無料。退場料も無し。カンパ要請あるかも?


 「動楽亭、初日。」 (2022/7/17)

 この最中、たくさんのお客さま 。ありがとうございます。

 「動楽亭、二日目。」 (2022/7/18)

 トリを勤めさせて戴きました。ネタは「中村仲蔵」。私は、初のトリと思って、噺を下げた後「今日が動楽亭、初のトリで、これを江戸では、初(しょ)トリと言います」と挨拶をし、いっぱいの拍手を戴きました。夜、高槻のTさんからメールで「初トリと違う。6年前にトリで出てる。その日が、テントさんの四十九日」とご指摘戴き「エエッ?!」。ホームページを見ましたら、ほんまに出てました。なんと、米朝事務所から、トリの連絡を受けたのは、テントさんが亡くなる前日(9月26日)、一緒に焼き鳥を食べてる時。「焼き鳥たべて、トリが来た」とかゆうて、わろてました。けど、全く思い出せません。完全に記憶から消えてます。こんなに、思い出深い出来事を忘れてしまう。ほんまに、自分が自分で信用できん人間やと思いました。アーアー、情けない。テントさん、拍手していただいたお客さま、ごめんなさい。Tさん曰く、「テントさんの七回忌に、トリが回ってきたのも、テントさんのおかげかも。そしたら、次は、十三回忌までおませんなあ」。トホホ。

 「動楽亭、三日目。」 (2022/7/19)

 初トリでないことが判明してしまったので、恥ずかしかったのですが、高座に上がり先ずお詫び。そして、「大丸屋騒動」をやらせて戴きました。ハメモノも完璧にやって戴き無事に勤めさせて戴きました。なんと、今月初め、さん喬師匠との落語会をお世話戴いた北海道岩見沢の廣隆寺、廣瀬御住職が来て戴きました。東本願寺で法要がおありとのことですが、ありがたいことでした。しかし、ホームページの、6年前の自分の文章を読んでも、何一つ記憶が蘇りません。自分の頭はどうなってんのかと思います。年も年だけに、いささか不安もよぎります。しかし、しかし、本人の私が全く忘れていることを、はっきり覚えているTさん!ほんまにありがとうございます。

 「9に飛び入り寄席」のお報せ。」 (2022/7/20)

 8月9日(火)「9(急)に飛び入り寄席」に出して貰います。桂そうば師匠がお世話人の、誰でも出られる早い者勝ちの寄席。前回は、開演前のBGMに「ちあきなおみ」を採用していただき、お客さまにむりやり聞いて戴きました。他の出方は、月亭天使師(新聞記事)、月亭遊方師。あと一~二枠。さてどなたが来ますか? 私は、夏の噺をさせて戴きます。
〇 「9(急)に飛び入り寄席」
 日時:8月9日(火)だいたい19:00開演
 会場:大阪市北区 ツギハギ荘
 木戸銭:¥1,900

 「かけぶれ」

 東京の落語協会から「かけぶれ」を戴きました。シンプルに、出番が記されています。「八月中席、六:四〇 鈴本演芸場」
 出番は、若手バリバリの真打ち。仙三郎社中、古今亭菊丸師匠、ダーク広和先生。そして、人気の一之輔師匠、喬太郎師匠ときて、私です。後ろは、さん喬師匠、権太楼師匠、小菊師匠、そして正楽師匠という「人間国宝候補」がずらり。こんな興行に入れて貰い光栄です。コロナがむちゃくちゃな状態になってきてますが、少しでも収まることを祈るばかりです。先ず、自分が、かからないようにせねば。皆さま、お気をつけ下さい。

 「国葬反対!人の死を政治利用したらあかん。」 (2022/7/23)

 安倍晋三さんが、あんな亡くなり方、殺され方をしたのは、ほんまにお気の毒です。嫌いな政治家でしたが、亡くなった時には虚しい気持ちになりました。けど、国葬は論外です。「もり、かけ、さくら、マスク、改憲、国会でのウソ。そして、赤木さんの死」一つも解決してません。それらを追求する意味でも死なないでほしかった。国葬は、安倍さんの死を政治利用することです。安倍さんを尊敬することにならないと思います。ほんまに悼む人だけでやったらいいし、お金を出したらいい。安倍さんの「功」もあるでしょうが「罪」あります。個人としてはその死を悲しんでも、公人としての責任は別です。なんの整理もしないまま、国葬(国家が「安倍政治の罪を」葬る)は、したらあかんことやと思います。
 「テントさんを偲ぶ会。」 (2022/7/26)

 テントさんの七回忌(9月27日)を前にして、横山一門会が主催し、偲ぶ会が催されます。テントさんは、上岡龍太郎門下。上岡師匠は漫画トリオの横山一門。さかのぼれば横山エンタツ・・・玉子屋エンタツにつながります。もお七回忌!早いですね。私も、座談会で出ます。どうぞ、よろしくお願いします。

〇 「テント七回忌 ~久しぶりにテンさんに出会う会~」
 日時:2022年9月26日(月)19:30開演
 会場:動楽亭、夜席
 主催:横山一門会
 料金:前売り予約2,500円、当日3,000円。前売り予約で定員になった場合は、当日券無し。
 出演:横山プリン、高井ギャラ、旭堂南北(以上一門)/桂文福、桂福楽、幸助・福助、シンデレラエクスプレス渡辺、新治(以上友人)

 他にも、有縁の方々が参加される予定です。テントさんファンの皆さま、ぜひお運びくださいませ。
 なお、27日(火)の命日には、有志でお墓参りを予定してます。吉野、佛国寺の岡御住職もファンの一人として参加してくださいます。ご参加の方は、午前10:00、近鉄河内山本駅改札口集合です。お数珠をお持ちください。

 「喜楽館昼席に出演しました。」 

 7月26日(火)、神戸新開地喜楽館昼席「若手応援シリーズその二 ~佐ん吉・吉の丞大トリで奮闘~」に中トリで出演しました。番組は、「狸の賽」・弥壱、「平林」・白鹿、「ちはやふる」・紋四郎、「竹の水仙」・ ひろば、「仏馬」・新治、(中入り)、「時うどん」・春雨、「女道楽」・内海英華、「皿屋敷」・佐ん吉。

 「テント7回忌チラシです。」 (2022/7/27)

 タイトルは「テント七回忌 ~久しぶりにテンさんに出会う会~」となりました。チラシは桂文福師作。どうぞよろしく御願いします。


 「催し物中止のお知らせ。」 (2022/7/29)

 私の出演はありませんが、7月12日の「へらへら日記」でお報せした、「憲法九条を考える」集会が、新型コロナウイルス感染予防のため、残念ながら中止になりました。ご注意ください。


〇 「憲法九条を考える」
 日時:7月31日(日)
【コロナウイルス感染予防のため中止になりました。】
 会場:奈良市立富雄公民館(奈良市鳥見町2丁目)
 講話:小谷成美弁護士(あすわか)
 主催:ひなぎくの会

2022年8月

 「大須観音と大須演芸場。」 (2022/8/4)

 8月3日(水)から5日(金)まで、名古屋の大須演芸場に出演中です。「真夏の怪談寄席」と題して、トリを務めます。写真は、大須観音と大須演芸場です。

 「名古屋で願生!」 (2022/8/5)

 大須演芸場で願生ってます。この最中、コロナに負けず、お越し戴くありがたいお客さま。怪談噺は人手がかかります。東京、名古屋の噺家さんにもお手伝い戴き、楽しく勤めています。お客さまの「キャー!」も出て喜んでます。
初日(3日)のネタ帳
2日目(4日)のプログラム

 「林家錦平師匠の手拭い。」 (2022/8/6)

 三日間、共に闘った錦平師匠の手拭い。

 「テントさんの名刺。」 (2022/8/7)

 テントさんの名刺が出てきました。肩書きはなんと「架空の人物」んな、アホな! 架空の人物やから、住所も電話も何もない。果たしてこれは名刺なのか? テントさんのプロデュースをしたガンジー石原さんによると、余頃さんの作品とのこと。やっぱりおもろい人やったなあ。 ほんまに残念。来月は七回忌。9月26日(月)動楽亭夜席、横山一門会主催の「テンさんに出会う会」は、楽しいものになる予感いっぱい。テントファンの皆さま、ぜひ!


「怪談噺と落語の違い。」 (「へらへらメール」の記事を再掲)

 本来、私らは噺家です。その噺の中に「落とし噺」というオチのある噺が特化して 「落語」となり、これが主流になり、私らも落語家と言ってます。私的には、この落語が、特に滑稽噺が一番難しいし、大事やと思てます。噺には他に「人情噺」「芝居噺」「怪談噺」等があります。これらには、落ちがありません。師匠五郎兵衛は、いろんな噺がこなせるのが噺家で「私は噺家と呼ばれたい」と常々ゆうてました。ついでに言うと「噺家」より「咄家」の表記を好みました。今となっては、理由はわかりません。ですから、よくかかる「皿屋敷」や「もう半分」は落ちがあるので、怪談噺風落語なのです。そして、私はこちらの「落語」の方が上級で難しいと思います。「大丸屋騒動」、「中村仲蔵」、「芝浜」は人情噺風落語。ほんまの人情噺は、「文七元結」のように落ちがありません。「七段目」、「蔵丁稚」は芝居噺風落語。ほんまの芝居噺は、正本芝居噺と言いまして「加賀見山」「瓢箪場」など、お芝居一幕を再現するものです。「本能寺」なんか、もう殆ど芝居噺ですが、落ちがあるので、敢えて言うなら落語です。もっとも今は、こんな線引きも曖昧になってますし、それで問題もないのですが、私らは師匠からそう教えて貰いました。因みに、人情噺風でも、「中村仲蔵」のように心温まる人情もあれば、「大丸屋騒動」のように陰惨極まる人情もあります。どちらも、人の情を写します。以上は幕内の話で、聞いて戴くお客様には、どうでもええ話ですが、敢えて整理すると、そうなります。もっともこれは、五郎兵衛の整理ですが、私は弟子ですので、この説を戴いてます。いろんな噺をお楽しみに下さい。

 「大須演芸場、七月席。怪談噺。」 (2022/8/8)

 大須演芸場の三日間は、手応え充分でした。師匠五郎兵衛の怪談噺の受け継ぎ手は団四郎師匠で、私は代打。お陰で大須の高座に上がれ、しみじみ良かったと思ってます。ネタは、「摂州皿屋敷」、「魂切源五郎(たまきりげんごろう)」、「雪の戸田川(籠釣瓶発端)」の三席。お囃子は、初日、二日は、三味線漫談の虹友美師匠、三日目は女道楽の内海英華師匠と豪華。鳴り物は、名古屋、登龍亭の獅鉄さん(獅篭門下)、幸吉さん(幸福門下)の、未来の名古屋落語を支えるお二人。それに、講談の旭堂麟林さん、林家彦三さん、そして新幸も大活躍。個人芸の落語(噺)ですが、怪談噺はチームプレイ。息もピッタリ。おかげで、多いに盛り上がりました。手間暇をかけた甲斐がありました。コロナ禍で大変な数字が出てる中、寄席の決死隊のようなお客様。そして惜しくも断念されましたが、心を寄せて戴いたお客様に心からお礼を申し上げます。ありがとうございます。そんな落語愛に支えられて噺家は生きてゆきます。生きてゆけますよ。

追伸

 噺家は本当にありがたい仕事やと思います。これを仕事にして良かったと思います。私は、幸せ者やとしみじみ思います。ありがたく、強く生き抜いてゆきます。落語(噺)を生み出し、育て、繋いで戴いた先人に感謝です。11日から東京鈴本演芸場に伺いますが、これも、師匠五郎兵衛のお供で付いて行ったことが始まりです。師匠に改めて感謝です。

 「東京 上野鈴本演芸場。」 (2022/8/12)

 今年も、鈴本演芸場八月中席、「さん喬・権太楼特選会」に、ありがたく出させて戴いてます。昨日が初日。ネタは、「船弁慶」。途中、無意識に扇子を懐へいれ、それを忘れてしまい、座布団をひっくり返して捜すという、失態を演じてしまいました。けど、それはほんまの失態やおません。情けないのは、ほんまに慌ててしまい、なんのフォローもできなかったことです。何でもええんです。何か一言ゆうて、それを笑いにしたらよかったのに、マジで余裕がなくなり、何も言えませんでした。ここらが私のあかんとこです。アホな自分を引きうける度量を持たねば! しかし鈴本のお客様のあたたかいこと! 出喝采の力強さ、熱さ、最高でした。ありがたいこと、限りなしです!


 「上野は生きてる!」 (2022/8/13)

 東京三日目、朝から散歩。なんと、アメ横の立ち飲み屋にお客さんが! 朝から立ち飲み。これがほんまの「朝立ち?」タアー! しかし「昼から朝まで!」は上手いですね。この気合い。コロナに負けてません。一方、不忍池の公園では、ジョギングの人が続々と。こちらも負けてません。健康も不健康も上野は丸呑み。そしてみんな、楽しく生きてはる! 上野は、生きる力を貰えます。珍々軒というラーメン屋に、中華珍満! ええのかいな! ええねんやろね。

 「鈴本演芸場。」

 二日目は「口入屋」、三日目は「魂切源五郎」を。なるべく上方らしいものをと、お囃子さんに無理を言って、ハメモノの噺を続けました。特に今日の「魂切源五郎」は、聞いたことの無い噺なので、大変やったと思いますが、ちゃんとやって戴きました。ありがたいです。
 「あゝ上野駅。」 (2022/8/16)

 16日の朝、散歩をして「ああ上野駅の歌碑」の所に来ました。口ずさんでるうちに、本気で歌ってました。そしたら、なぜか涙がボロボロ出てしまいました。通りがかりのおっちゃんから声をかけられました。「♪くじけちゃならない人生は!」 ほんまにそうですね。願生ります。

 「下谷稲荷神社。」 (2022/8/19)

 江戸の寄席の発祥地、下谷稲荷神社。昔、師匠五郎兵衛のお供で鈴本へ出して貰っていた頃、この近所、稲荷町に宿がありました。稲荷町と言えば、先代正藏師匠。その頃はまだ正藏師匠が住んでいた長屋がありました。五郎兵衛が、「ここが正藏師匠が通ってはった風呂屋や」「ここが、正藏師匠行きつけの散髪屋や」と連れて行ってくれました。風呂屋は熱すぎて入られなかったのを覚えています。今朝尋ねてみましたが、様変わりしててわかりませんでした。30年ぶりの下谷稲荷神社は変わりません。ほっとしました。
  

 「鈴本演芸場八月中席」  (2022/8/21)

  おかげさまで、コロナ感染もせず無事に勤めさせて戴きました。なんとも濃密な十日間でした。さん喬師匠、権太楼師匠。今の落語界のツートップの気合の入った高座に連日感動。そして、一之輔さん、喬太郎さんのお二人の、受けること、受けること。お二人は間違いなく将来のツートップ。現在と未来のツートップの間を勤めたことを、誇りにさせて戴きます。連日、もがきながらの修業の十日間でした。ありがたい、ありがたい日々でした。 敦賀へ向かう車中。思い返すと涙腺が緩みます。

 「50周年・300回記念敦賀落語会。」

 21日朝、上野から名古屋、米原経由で福井の敦賀へ。列車運休でバタバタしましたが、無事に敦賀に到着。50周年、300回という屈指の老舗の敦賀落語会。その大きな節目の記念の会に用いて戴きました。ありがたい限りです。「狼講釈」で精一杯盛りあげさせて戴きました。鈴本演芸場から敦賀落語会、11日間、コロナにもかからずやりきれたことが、何より嬉しいです。これを力にして、前へ進みます。お一人、名古屋大須、鈴本演芸場、そして敦賀落語会に来られた方がおられます。敦賀へは更にご夫婦で。ありがたいです。そのお気持ちにお応えできるような高座を目指さねば。「全ては高座!」東京で、寄席でスターになった人たちの姿を見て、つくづくそう思いました。あの人達の生き方に、少しでも近づきたいものです。大須、鈴本、敦賀。今年の夏は少しは噺家として腰が据わった夏になりました。ありがたや!
 私のおとうと弟子、露の三三平。辞めましたが、やっていれば、春雨、坊枝さんらと同期。その後に、吉次さんが入ってきて、更に、新八さんがきましたが、この人も辞めました。この三三平さんが、福井の鯖江出身。今は、鯖江で大手の眼鏡の会社に勤めています。私が敦賀落語会や小浜の旭座に出ると、尋ねてくれます。同じ釜の飯を食った仲。会うと話が弾みますし、なんとも言えない気楽な気分になります。今回も、楽屋見舞いを持って来てくれ、旧知の梅団治師匠と話をしたり、楽しそうでした。駅前のおそば屋さんで軽く一献。楽しい時間を過ごさせて貰いました。福井で三三平さんと会うのを、いつも楽しみにしてます。
 「敦賀落語会の新聞記事。」  (2022/8/25)

 喜んで読んでたら、私と梅團治さんの名前が無い。トホホ。よおある事ですが、二人とも願生りました。しかし、席亭の田代さんの言葉「夢のような会」がうれしい! そんな会に出して戴き光栄です。大須、鈴本、敦賀落語会。コロナ禍ですが充実の夏です。あと28日の、喜楽館朝席「桂かい枝師匠の会」を勤めれば8月は終わり。
 来月9月は、5日の喜楽館昼席から始まり、夜席の元気寄席。11日は文華師匠との「まつばら落語会」(生野高校同窓で私が先輩!ですが、毎回後輩にリードしてもろてます)。17日は、門戸寄席「露新落語会」で、「お太刀の鍔(雛鍔)」と、「淀五郎」。18日は、新幸と静岡県磐田市の満徳寺寄席(三年目の復活なるか?)。20日、繁昌亭記念公演。23日、大乗寺彼岸寄席(これも3年ぶりに復活できるか?コロナ次第)。25日は繁昌亭朝席、銀瓶師匠の会。26日、動楽亭夜席「久しぶりにテンさん(テント師匠)に出会う会』。27日、テントさん、お墓参り(ご参加自由。朝10時に近鉄大阪線、河内山本駅改札口集合)。他にも、学校寄席などがあり、コロナ禍ながら結構動かせてもらいます。そして8月は全てが、9月もほとんどが落語。仕事はなんでもありがたいのですが、噺家晩年、落語で充実してるのはありがたいことです。無事にやり遂げたいと願っています。

 「大須演芸場八月席がネットで配信されます。」

 大須演芸場八月席の模様が、ネットで配信されます。私の出演番組は8月5日の公演で、ネタは『摂州皿屋敷』と『雪の戸田川』です。コロナで名古屋遠征を諦めた皆さま、遠方の方々、ぜひご覧下さいませ。三味線は、内海英華師匠の特別参加という贅沢なものです。何卒よろしくお願いします。京都の落語ファン、TMさんからもメールをいただきました。
 
 「『えほん寄席』のお報せ。」  (2022/8/26)

 以前、NHK Eテレの番組、テレビ絵本「えほん寄席」で、私の「たこ坊主」というネタが、放送予定だったのに、諸般の事情で急に差し替えられました。何人かから「どないなってんねん」といわれましたが、今回改めて、放送されることになり、今日連絡が来ました。9月27日(火)の朝8:50からです。僅か5分の短い番組ですし、声だけの出演ですが、お時間あればご覧下さい。この日は、奇しくも漫談家・テントさんの七回忌です。テントさんが、応援してくれたのかも知れません。因みに、私はテントさんのトリネタ「人間パチンコ」の作者です。これは、芸人として私の唯一の自慢です。ああ、生きててほしかった! なお、この日に予定されてる「国葬」には反対です。
 「まつばら落語会、残席僅か!」  (2022/8/28)
 
  このご時世にも関わらず、ありがたいことに、9月11日(日)び「まつばら落語会」、残席がひとけたになりました(逆つばなれ?)。ありがたいことです。もしご予定戴いているなら、ご予約お早めにお願い致します。

 「桂かい枝独演会。」

 喜楽館朝席、桂かい枝さんの「喜楽館で朝から独演会」。かい枝さんの「幸助餅」、長講、熱演、好演、袖で聞いていてジーンとしてしまいました。自分が出てながらの手前味噌ですが、ええ落語会でした。番組は、「てんしき」・智丸、「明石飛脚」・かい枝、「狼講釈」・新治、(お中入り)、「幸助餅」・かい枝。

 「テント忌・七回忌。」  (2022/8/29)

 9月26日(月)18:30~、動楽亭夜席「久しぶりにテンさんに出会う会」。私の知らないテントさんのどんな話が聞けるか楽しみです!テントさんの高座も映像で再現。みんなで笑いたいと思います。 ぜひ、お運び下さい。何とぞ宜しくお願い致します。
〇テント語録
・「私、架空の人物です」。架空ちがうて。目の前でしゃべってるやん。(架空の人物という名刺あり。肩書きは、架空の人物。名前はテント。他に記載無し。果たしてこれは名刺なのか?)
・「トイレの近い人は、トイレが遠いと困ります。ちょっと、遠いで(トーイレ)!」
・新治「テントさん、耳は顔についてるのん?それとも、頭についてるのん?」
 テント即答「顔です。」
 「なんでですか?」
 テント「横顔についてます」
 「なるほど!」
・大昔、新治が留守番電話を設置。応答テープに、当時流行ってた「洗濯屋けんちゃん」をもじって「はい、こちら洗濯屋しんちゃんです。メッセージを宜しくお願いします。」大概の人は「それ、洗濯屋けんちゃんですやろ・・・」でしたが、テントさんの は、何も言わずいきなり「ワイシャツ3枚、ズボン一本、宜しく!」ガチャ!・・・電話の用件はなんやったんや?この対応の見事さ!天才やと思いました。
・3月頃に、落語会のゲストでお願いしたら「あの、今日が仕事始めですわ」。遅いなあ!
同様に、11月頃には「今日が仕事納めですわ」。早いなあ!
・私、新治の独演会でご祝儀を戴きました。ありがたい。のし袋を見ると「なけなしの金!」貰いにくいやん。(もろたけど)
 ほんま、不思議な人でした。

 「まつばら落語会記念どら焼き!」 (2022/8/30)

 まつばら落語会、世話人よりお知らせ。楽しい企画が出来ました!
いよいよ、まつばら落語会9/11(日)が近づいてきました!
申し込まれた方、当日は受付でお支払いを済まされた方から入場していただきます。
まつばら落語会記念どら焼き(ドラ焼き)の販売もあります
 松原市の御菓子司、吉乃屋さん(生野高校同窓・朝ドラの技術指導もされました)のご協力で、まつばら落語会記念ドラ焼きを格安で提供して戴きます。ぜひ、ご賞味ください。
 「まつばら落語、残席わずか!」 (2022/8/31)

 9月11日(日)の「まつばら落語会」、残席、ほんまに僅か! 自分が出てて手前味噌ですが、ええ落語会です。今回は、文華さんの「淀五郎」が目玉。6日後の9月17日(土)、門戸寄席「露新落語会」で、私が「淀五郎」をやります。聞き比べもまたお楽しみください。因みに、「淀五郎」と「淀川五郎」を一緒にしてる人がいますが、間違いです。仮名手本忠臣蔵四段目、塩冶判官館の場、判官切腹での役者の命がけのドラマ。お楽しみくださいませ。
 (ちなみに淀川五郎は、かつて吉本新喜劇で首振りをギャグにしていた人です。MORI注)
2022年9月

 「今年も休まず『さかぐら寄席』。」 (2022/9/2)

 私が関わる寄席で、コロナ禍でも休まなかったのは、奈良市杏町の「常蓮寺寄席」と、兵庫県明石市・太陽酒造の「さかぐら寄席」だけ。今年は10月15日(土)
14:30~の一回公演。人数制限もして、試飲会も復活! 出演は、新幸、新治、豊来家幸輝(ほうらいやこうき・太神楽曲芸)。どうぞよろしくお願い致します。

 「ありがたいチラシ。」 (2022/9/8)

 11月16日(水)~19日(土)「上方演芸特選会」、国立文楽劇場小ホールでの公演。師匠五郎兵衛が上方落語協会会長の時、「上方国立演芸場」の設立を願い、上方の演芸団体に呼びかけて始まったこの特選会。弟子の私がトリを取らせて戴けるのは、私にとっては、誠に意義深いことです。師匠も喜んでくれてると思います。師匠はよく「定席がなかったら、噺家は育たん」とゆうてました。これを受けて、六代文枝師匠が「繁昌亭」を作って下さいました。おかげで、私も落語(噺)に軸足を置くことができました。ほんまに、ありがたいことです。このポスターは一部、駅などに貼りだされます。もし見かけられたら写真をホームページまでお願い致します。65才以上、シルバー割引き(1,600円)もあります。年金、握りしめてお越し下さい!

 「お詫びとお願いです。 」 (2022/9/9)

   恐れいります。9月11日(日)の「まつばら落語会」に、桂文華さんが骨折のため出演できなくなりました。同窓二人会が成立しないので申し訳ありませんが、私一人の奮闘公演としてやらせて戴きます。応援に、新幸と七色三味線の虹友美師匠が駆けつけてくれます。桂文華ファンの方には、誠に申し訳ございません。何とぞ鷹揚のお聞きとりをお願い致します。なお文華さんは順調に回復しておりますので、私らもホッとしております。ご安心下さい。しかし、ほんまに何があるか分かりません。「まさかの坂」と言いますが、皆さまもお気をつけくださいませ。何とぞよろしくお願い致します。新治平伏

 「9月10日喜楽館。」 (2022/9/10)

 朝席に新幸。昼席に私。共に高座に上がれる幸せ。明日は「まつばら落語会」で、一緒になります。 喜楽館、五日間、夜席「元気寄席」も入れて六高座。ありがたく私の楽日を迎えました。染左、三幸、紫水、三歩、文三、ぽんぽ娘、智丸、二豆、柳正、おとめの各師匠。そして、このご時世 でお 越し戴い た客さまに、心から感謝申し上げます。 ありがとう ございました。

 「まつばら落語会。お礼とご報告。」 (2022/9/13)

 9月11日(日)の「第七回まつばら落語会」、桂文華が骨折で休演。代演をたてると「生野高校同窓二人会」と銘打ってる意味が薄れるので「新治一人会」にさせて戴きました。文華ファンの皆さまはさぞがっかりされたことでしょうが、皆さま鷹揚にお運び戴きまして、誠にありがとうございます。応援に、露の新幸さん、虹友美師匠をお願いし新治独演会の形にさせて戴きました。番組は「口合小町」・新幸、「転宅」・新治、「七色三味線」・虹友美(河内音頭で盛り上がり、ベンチャーズで拍手喝采)、「狼講釈」、(お中入り)、「籠釣瓶発端、雪の戸田川」・新治(三味線、虹友美。鳴り物、新幸。これは大須演芸場で怪談噺をしたトリオです。お陰で、ほぼぶっつけでうまくゆきました)。おかげさまでコロナ禍の定員90人ギリギリの満員御礼で、無事に終えさせて戴きました。ありがとうございます。中入りでは、世話人菊井さん手作りのアクリルタワシのプレゼント。生野同窓の和菓子司、松原の吉乃屋さん特製の「記念どら焼き」や、新治グッズの販売などもあり、こちらも盛り上がりました。
 今回予定していた番組は、そのまま次回(8回)に持ち越します。来年こそ、文華「淀五郎」をお楽しみくださいませ。なお、11月3日、文化の日には、恒例の「桂文華独演会」が繁昌亭夜席で開かれます。ぜひ、応援に駆けつけてください。たまたまですが、その日の昼席は新治がトリを勤めます。奇しくも「生野デー」という形になりました。何卒よろしくお願い致します。コロナ禍に加え、変則的な寄席をお支え戴いた心優しい皆様。本当に、ありがとうございました。心からお礼を申し上げます。 露の新治・桂文華 平伏。


まつばら落語会記念どら焼き

 「テントさんを偲ぶ会、完売御礼!」

 9月26日(月)の「テント七回忌 ~久しぶりにテンさんに出会う会~」、完売御礼! ありがとうございます。当日券は、コロナ禍の人数制限でありません。宜しくお願いします。なお、翌27日の、お墓参りは、予定どおりです。近鉄、河内山本駅。午前:10時集合です。

 「門戸寄席『露新落語会』。」 (2022/9/17)

 手前味噌ですが、ええ会になりました。新幸の「ちりとてちん」を公開ダメだし。幕内だけの話をお客さんに聞かしてええのか? 迷いましたが、やってよかったです。おかげで、皆さん新幸の応援団になってくださいます。こんな会が一つぐらいあってもええと思います。上方の「ちりとてちん」は、殆どが南光流。三代目染丸からの「ちりとてちん」が、今は露一門のネタになりつつあります。し かし登場するのは「大橋さん」。紛れもなく林家のネタ!小さな会でしかやれないことを、楽しくやってゆきます。今回、「上方でその他おおぜいの私が、なぜ鈴本のお盆興行に出してもらえたのか?」そんな話もしようと思いましたが、時間ぎれでまたの機会に。次回から、落語一席にして、よもやま話をしようかと思うぐらいです。まあ、もおちょっと年をとったらそおします。当分はまだ落語で願生ります。
 番組は、「お太刀の鍔」・新治、「ちりとてちん」・新幸、「ちりとてちん、振り返りトーク」・新治/新幸、(お中入り)、「AI弟子(新幸作)」・新幸、「淀五郎」・新治。
 「AI弟子」は、若手グランプリのネタ。よく受けてました。こんなおもしろい新作を作る力は、私にはありません。今の若手は、三題噺も、新作もバンバン作る才能豊な人がいっぱいいて、誠に頼もしいです。これだけおもしろい噺でも、グランプリ予選の補欠にも入らない。グランプリのレベルの高さがうかがわれます。後生畏るべし。上方落語の未来は明るい。ほんまにそお思います。この16年、繁昌亭の果たした役割は、誠に大きいのです。おかげで私まで、落語に戻るきっかけになりました。繁昌亭を作って戴いた六代文枝師匠、協力して頂いた多くの方々に、心から感謝申し上げます。
【当日のようすはこちらから。(MORI)】
 「満徳寺寄席。」 (2022/9/18)

 昨日、門戸寄席「露新落語会」を終え帰り際、新幸が「膝が痛い」と言い出し、整骨院から北野病院で診てもらったところ「半月板の周りが損傷、出血」で、高座に上がれない事態に。仕方がないので、急遽、新治一人会に切り替え、ゲストにマジックのマッハ金太郎さんを依頼。幸いスケジュールが空いていて、助けて貰いました。先週、「まつばら落語会」を、文華さん負傷のため一人会に切り替え、しのいだばかり。二週続けて同じ形になるとは? 偶々のことですが、びっくり。ほんまに人間、何があるかわかりません。あやうい命を生きてるんやと思います。幸い新幸は、薬も効き快方に向かっているそうですので、一安心ですが、しばらくは養生させて戴きます。
 番組は、「お太刀の鍔」・新治、「マジック」・マッハ金太郎、「転宅」・新治、(お中入り)、「淀五郎」・新治。グッズも買って貰い、新幸へのお見舞いも頂戴し、ありがたい限り。ほんまに芸人は、世間さまの優しさで生きさせて戴いてます。高座でお返しできるよう精進せねば! ほんまにそう思います。全ては高座!(それが、なかなか・・・トホホ)

応援ゲストのマッハ金太郎さんと満徳寺寄席の幟。

 「浜松駅から、おまけ。」

 「始末の極意」? 長いこと浜松駅で乗り降りしてますが、初めて気づきました。

 「9月17日、門戸寄席『露新落語会』、追伸。」  (2022/9/20)

 「淀五郎」は役者の話。冒頭、道頓堀は芝居街「五座の櫓」・・・と喋り出しました。そして五座を西から順に「浪花座、角座、中座、、、、」と紹介したら、即座に二人のお客さまから手が挙がり「間違いを指摘」されました。正しくは「浪花座、中座、角座、朝日座、弁天座」でした。私は「中座ゆうぐらいやから、真ん中やろ」と勝手にずーっと50年ぐらい思い込んでました。いやゆうほど前を歩いてるのに。こんなんは他にもありまして「平家は負けた方やから白旗」とこれも長い間思い込んでました。「源平」をやって初めて気づきました。「姑息」という言葉も「卑怯な」とずっと思い込んでました。ある方から指摘され、調べてみて「一時の間に合わせ」と知り驚きました。ほんまに、言葉を仕事にしながら知らんことばっかりです。新幸に「公開ダメ出し」などと偉そうに言いながら、自分がダメ出しされてたら世話はありません。情けない話ですが、お陰で次からは間違わんですみます。ありがたいです。しかし、20人足らずのお客席で、二人から「五座の並びの間違い」を指摘されるとは?!「お客さま畏るべし」です。レベルの高いお客さまのおかげで、勉強させて貰えます。皆さま、今後とも宜しくお願いします。

 「コロナ禍で、久しぶりにこの貼りだし!」  (2022/9/20)

 「満員札止」久しく目にしなかったこの貼り紙。ありがたい。旧統一教会の動員無しで、この札止め。ひとえに文珍師匠のおかげ。ありがたい。 やっぱり人気が一番。

 「大入り袋!」

 大入り袋。何年ぶりやろ! 「コロナで、お客が減った」は事実やけど、全てではありません。人気者が出たらちゃんと入ります。お客さまは、見たいもんは、見に来られます。私らは、コロナという「ふるい」にかけられただけ。世間は甘くも辛くもありません。ただただ正直。「才能のないやつは、努力しろ」、上岡龍太郎師匠の言葉です。努力と工夫。やってはる人もいっぱいいてます。上方落語は、これからがおもしろい。ほんまにそう思います。

 「大乗寺彼岸寄席、急遽中止になりました。」  (2022/9/21)

 申し訳ありません。大乗寺彼岸寄席、急遽中止になりました。お寺のご家族の方が濃厚接触者となられましたので、寄席も中止です。残念ですが、仕方ありません。ご理解、ご了解のほど、何とぞよろしくお願い致します。延期して再開の折はまたお報せ致します。 コロナには、とことん振りまわされますが、くじけませんよ!

  「テントさんを偲ぶ会、完売御礼!(再度のお知らせ)」(2022/9/22)

 9月26日(月)の「久しぶりにテンさんに出会う会は、予約券完売で、札止めになりました。当日券はありませんので、予約無しで当日お越し戴いた方は、入って戴けません。どうぞ宜しくお願いします。

 「繁昌亭昼席でトリを勤めさせて戴きます。」(2022/9/24)

 10月31日(月)~11月6日(日)までの一週間。繁昌亭昼席のトリを勤めさせて戴きます。光栄なことですが、その分責任もかかります。高座は精一杯準備をして臨みますが、集客は皆様のお力におすがりするしかありません。何とぞよろしくお願い致します。チケット予約は、ホームページ経由で、私新治が承ります。
 国立文楽劇場の特選会もあり、トリが続きありがたいのですが、その責任を思うと大変な11月になります。お力添えのほどを、心からお願い申し上げます。
 「天満の銀座。」(2022/9/25)

 9月25日(日)繁昌亭朝席、笑福亭銀瓶師匠の落語会「天満の銀座」に、新幸ともどもお世話になりました。ええお客さまでした。最近、朝席がええお客さまだとよく思います。そう言えば講演会も、午前中の方が盛り上がりました。私は当初「朝から落語を聞く人がいてるんかいな」とおもてましたが、ほんまに変わりました。頭が固いと思います。朝席を始めて下さったフロンティアに感謝です。

 「久しぶりにテンさんに出会う会」(2022/9/26)

 9月26日(月)動楽亭夜席、「久しぶりにテンさんに出会う会~テントを偲ぶ会~」。27日に七回忌を迎える、我等がテントさんを偲ぶ会。テントファンがたくさん駆けつけて下さり、盛況でした。終始爆笑、爆笑。中でも、テントさんの舞台映像の上映では、拍手が何度も起き、何よりのお供養になりました。
 番組は、「司会」・高井ギャラ、「挨拶」・横山プリン、「テント話」・シンデレラエクスプレス渡辺、落語「テント版犬の目」・桂福楽、「漫才」・幸助、福助、「テント話」・露の新治、「河内音頭、相撲甚句テント版」・桂文福、(中入り)、「DVDテント独演会上映」、講談「テント一代記」・旭堂南北、「テント思い出トーク」・曽我迺家寛太郎/林家そめすけ/赤滝圭一郎(上岡龍太郎一門、テント弟弟子)/キングダムけんた(ギター漫談)/プリン/ギャラ/文福/福楽/幸助、福助/渡辺/新治。楽屋手伝い・こんばらさん(マジック)/の新幸/八男(はちおとこ・テント弟子)/八尾のしんちゃん(テント幼馴染み・歌手)。協力・三栄企画。皆さん、テントさんを慕って集まりました。明日、27日の命日には、皆でお墓参りをさせて戴きます。合掌
当日、メクリ代わりに貼りだされた番組(一部変更あり。文福作)

 「テントさん七回忌お墓参り。」(2022/9/27)

 テントさんの七回忌のお墓参り。参列者(敬称略)、桂あやめ、旭堂南鱗、文福、ギャラ、福楽、幸助、福助、八男、新幸、新治、入潮、ガンジー石原、八尾のしんちゃん、荒井、仏国寺・岡典正(導師)。

 「MEET THE 夜間中学 。」(2022/9/30)

 私、新治が出るのではありませんが、素晴らしい催しをお報せいたします。
MEET THE 夜間中学
・2022年10月30日(日)12:30~15:30
・会場:奈良県橿原市「畝傍北小学校体育館」(橿原市大久保町156番地)
・夜間中学生のエッセイ発表
・夜間中学の取り組み発表
・ 夜間中学生をモデルにしたノンフィクション落語「生きた先に」
  口演:笑福亭鉄瓶
・落語のモデルになった夜間中学生、西畑さんのお話。
 お近くの方、夜間中学に関心のある方、ぜひお運び下さい。