狭山事件 石川さんの再審・完全無罪を

2023年
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「雪冤(せつえん)の歳月 ~ひで子と巌 奪われた58年~」

 NHKでキㇺソンウンさん編集のドキュメンタリー(60分)が放送されます。11月24日(日)21:00~、袴田さん姉弟を取り上げた番組「雪冤(せつえん)の歳月 ~ひで子と巌 奪われた58年~」、是非視聴を!
 11月24日(日) 21:00~22:00
 11月27日(水) 24:35~25:35 (11月28日(木)0:35~1:35)
関連頁 Kimoon Film 、 NHKスペシャル
【2024.11.5 大阪市住吉区 HM様】

「狭山事件12.1関西・奈良集会」のご案内

 1974年10月31日の狭山裁判二審、寺尾判決。以来50年。毎日新聞夕刊にも一面で取り上げられた、部落差別意識を利用した冤罪事件。当時24歳の「石川青年」は、今85歳。一日も早い再審無罪を! 私は集会呼びかけ人として、平場から発言予定です。
〇 狭山事件12.1関西・奈良集会
 日時:12月1日 (日)13:30~
 会場:奈良市杉ヶ町 奈良市生涯学習センター
 入場料:500円
 プログラム:
  ・狭山事件のアニメ、ドキュメント映画
  ・長谷川直彦弁護士のお話
  ・石川さんの決意メッセージ朗読
  ・各自の報告、発言、意見交換。
【2024.11.8 新治】

『毎日新聞』11月5日(火)夕刊

急ぎ入手を!
1面トップから社会面へと続く巨大な狭山記事が載ってます。
クリックで拡大(一部記事が切れています)
【2024.11.5 大阪市住吉区 HM様】

74年10.31

 その日も早朝から信濃育英会高円寺寮を出て、予備校へは向かわず日比谷公園での判決公判闘争へ向かった。
 上野行夜行急行で東京入りした部落解放同盟長野県連の面々と合流し、日比谷公園小公園(検察庁東向かい、現健康広場)に座り込み、集会に参加しながら「浦和地裁内田の死刑判決が破棄され」「無罪判決の報告がもたらされる」のを待った。3万人の動員で、草地広場・公会堂前等分かれた会場に結集した多くの人は、「弁護団の立証で悉く否定された地裁判決の有罪構造」「最終陳述で、自らの生い立ちを含め、何故ウソの『自白』をしてしまい、一審でそれを維持したかを述べ、無実を力強く宣言した石川一雄さん」「数々の裁判で無罪判決をし、民主的裁判官として有名だった寺尾正二裁判長」からして「無罪判決しか有り得ない、もうじき石川青年の挨拶を受けられる」と考えていた。『もし灰色無罪だったりしたら、今後の闘い方は難しいなあ』などと話していたところに入ったのはまさかの「有罪無期懲役判決」だった。集会後、数千の完全装備の機動隊の規制をものともせず、東京駅北・常盤橋公園までの怒りのデモは何時間も続いた。
 あれから50年、ただの1度の事実調べも行わず、7つの法廷は寺尾差別判決を維持し続けて来た。今の第3次再審請求審で漸く事実調べの具体的可能性が出て来た。今日、日比谷公園に動員されるのは50年前の何十分の一の1300人に過ぎないが、もうじき86歳になる石川さんの無罪判決を勝ち取るんだとの思いは変わらない。私もその末端に位置しようと1人新幹線で東京に向かっている。
【2024.11.1(金)朝 在阪信州人Хирано М.様】

狭山事件と袴田さんの事件

 10月31日は、私にとって「人権を考えるスタートになった日」です。五十年前の1974年のこの日、東京高裁で狭山事件の二審判決が出ました。明らかに無実で、誰もが無罪判決が出ると思ってましたが、結果は「無期懲役」の有罪。いわゆる寺尾判決です。日本中で怒りの声が上がりました。私はその時点では、それほど狭山事件を深く知りませんでした。ただ新聞に載った判決骨子を読み、その出鱈目な作文に逆に「石川無実」を確信しました。特に印象深かったのは最大の決め手とされた「筆跡」です。文字をきちんと習得していない「非識字者」の石川さんと、流れるような脅迫状の筆跡の明らかな違い。この違いを「犯行時の異様な精神状態では、筆跡が変わる事もある。だから違っていても、本人のものでないと言うことにはならない(概略)」と言う訳の分からん屁理屈で、弁護側の主張を退けています。寺尾のこの文章は、まともな人が書けるそれではありません。「それやったらハナから筆跡を証拠にするな」です。そこから狭山裁判の異常さを知り「お上がこんなことをするんや」と、裁判や警察、検察への疑いを持ち始めました。そして、なんの関係もない無実の石川一雄さんが「被差別地区に生まれ育ったため、色眼鏡で見られ、犯人にでっち上げられた」と知りました。それで、これは石川さん個人の問題ではなく、全ての被差別地区の人に向けられた偏見差別が根にある「差別事件」やということで、当時6000部落300万と言われた、被差別部落の人たちが立ち上がったのです。
 袴田さんがでっち上げられた「清水こがね味噌事件いわゆる『袴田事件』」も、従業員の中で唯一、袴田さんがボクシング経験者だったことが犯人に仕立て上げられた要因です。当時は、他のスポーツと違いボクシングは「ハングリースポーツ」と呼ばれ、野蛮なものとされてました。「ボクサーくずれ」と言う言葉があるくらいで、ヤクザの用心棒ぐらいしか使い道がないように言われてました。他のスポーツではあまり聞かれない言葉です。テニスくずれ、柔道くずれ、水泳くずれ、スキー、スケート、フェンシング、剣道、皆、「くずれ」はつきません。唯一記憶に残ってるのは「野球くずれ、相撲くずれ」ぐらいです
 それで後楽園ホールでボクシングの試合があるたびに、輪島、渡嘉敷、畑山といった世界チャンピオンたちが、袴田さんの無罪を訴えたのです。これはただ「ボクサーどうしのつながり」だけではありません。ボクシングというスポーツに対する蔑視や偏見を共に肌身に感じてきたもの同士としての「連帯」です。
 狭山事件の石川さんにも同様に、全国の被差別部落(地区)の人たちが、肌で感じてきた差別を、「石川さんをでっち上げた冤罪」に感じたからこその「連帯」なのです。被差別地区の人たちが「石川命、我が命」と、自分と石川さんを繋げて連帯してきました。
 大阪の生野区で生まれ育った私は、部落差別がピンときていませんでした。なのにしっかり差別意識だけは刷り込まれてました。それがこの二審、寺尾判決で「こんなん絶対無実やんか」と気付かされました。それから差別の構造などを学び、卒業後の奈良の夜間中学設立運動に首を突っ込むことになりました。そこで、現実に差別に抗いながら元気に生きてる人たちとお出会いし、具体的な差別をいろいろ見聞きし「人を不幸にするのは、差別と戦争」と学ばせて戴きました。以来五十年。「次は狭山」と言われ続けながら、再審の扉は開かれていません。11/1(金)には東京日比谷野外音楽堂で中央集会が開かれ、11/20(水)には、神戸国際展示場で部落開放研究第57回全国集会の分科会「狭山事件の再審と冤罪防止に向けた課題」が開かれます。どちらも仕事で参加できないのが残念です。盛会を祈り、できることをやり続けます。狭山事件と出会わなかったら、人権高座もやってなかったし、噺家にもなってなかったと思います。10月31日は、私にとって大事な記念日です。ほんまに早く再審が開かれますように。85歳の石川さんがお元気なうちに、見えない手錠が外れますように。今こそ狭山!お支えをお願い致します。長々と失礼いたしました。
【2024.10.30 新治拝】

メール紹介

 袴田事件、TV見ました。袴田ひで子さんにとっては、 冤罪をはらす戦いの中、弟巌さんの自由を取り戻す決意。ひで子さん曰く 「私は弟の犠牲になっていません。 何故なら、私には自由 があります。弟にはありません。人間らしく過ごせる真の自由を与えてください」と。
 再審公判は雑事件と扱われ、時間がかかる とか。袴田さんは、裁判官・熊本典道さん、弁護士・西嶋勝彦さんと良き出会い。9日の深夜、もう一度 TV見て復習します。【大阪市阿倍野区 YRさん】

 8月24日、埼玉県狭山市へ石川一雄・早智子さんご夫妻にお会いする事(現状、お二人とも遠出は困難)と、事件の起きた現場を自分の目や心で見る(現地調査、以下現調)ために行って来ました。遠出が困難になっているお二人は、「会いに来てくれる事が何よりも力になる」と、お二人で育てられた甘いブドウでおもてなし戴き、私たちの訪問を喜んで下さいました。現場(とされた場所)へは、雨と雷の中、ワゴン車で案内して戴きました。歩いて説明を戴けなかったのですが、逆に車中で「ここが◯◯の現場」と詳しく話が聞け、おかげで、でっち上げの事実がよくわかりました。この模様は、一雄さんの妻の早智子さんがホームページ「冤罪狭山事件」に詳しく載せて下さいました。
 10月8日、袴田さんの無罪が確定しました!今度こそ、一雄さんの番です!再審勝利・無実確定までお二人が、どうぞお元気で、どうぞ、どうぞお元気でいてほしいと願っています【三重県津市 NN様】

袴田巖さん無罪判決確定

★10月8日、石川一雄さんの一言
 検察が控訴を断念したことは当然だ。獄友のイワちゃんの無罪が 確定したことは本当にうれしい。判決は警察、検察の「ねつ造」を認めた。私の裁判でも、万年筆などのねつ造がある。つぎは狭山だ。裁判所は、私の再審請求でも、鑑定人の証人尋問をおこなって再審開始を決定してほしい。イワちゃんにつづいて無罪を目指して頑張る。無罪確定を機に再審法改正を早急に進めてほしい。
★再審法改正大阪集会に参加を!
○ 「袴田事件の無罪判決に続け。次は狭山だ! 再審法改正を実現しよう講演会」
 日時:10月18日(金)18時30分~20時30分
 会場:PLP会館(オンラインも併用)
 講演「再審法改正について」 講師:鴨志田祐美弁護士 (日弁連再審法改正実現本部 本部長代行・大崎事件弁護団)
【2024.10.1 大阪市住吉区 HM様】

「次は狭山だ!」行動

 袴田巖さんの無罪判決の翌日27日(金)の晩、梅田ヨドバシ前で再審法改正を訴える街宣があり、参加して来ました。主催の部落解放同盟大阪府連合会と部落解放大阪府民共闘の『えん罪狭山事件』の頁にも報告されてます。
【2024.10.1 大阪市住吉区 HM様】

9月27日(木)朝刊

ネット掲載されてました。しっかり文章が読めます。
・埼玉新聞記事。
・毎日新聞記事

【2024.9.30 大阪市住吉区 HM様】


呪!第500回狭山パンフを読む会

 新治さんもその一員である「狭山パンフを読む会」は5月26日(日)に第500回読む会を開いた。予定より遅く18:15頃やっと読み合せが終わったので『では第500回狭山パンフを読む会を終わります』と言うと、すかさず第1回からの参加者=Kさんから突っ込みが入った。『何もめでたい事有れへんやんけ。寧ろ500回も続けて解決出来てなくて恥ずかしいわ。』予想通りの反応なのですぐに『確かにめでたくなんかないですよね。1日も早く解散したいもんです』と返した。500か月前の82年9月に結成した「狭山パンフを読む会」、当時10代・20代だった参加者は60代・70代になってしまった。ちなみに500回と言うのは開催実数ではない。1人しか来ず流会となった事は何度もあるし、最近でもこの2月は私の救急搬送・入院で流会となった。
 さて読む会は14:00~18:00の予定だが、いつもながら定時に来ていたのは1人のみ、5人目が来たのは15:10頃、その上雑談が多かったせいで、終了が上記の時間となった。狭山市民のつどい関西実のメンバーでもあるZさんは今年2月23日の関西のつどいの報告書を持参し、4冊売り上げていた。5人中3人は23日(木)に日比谷野音に行ってるのでその報告も少しだけして、月刊パンフレット『狭山差別裁判』545・546合併号「狭山闘争60年」の読み合せをした。
 来6月の第501回読む会では、狭山パンフ547・548合併号「狭山裁判の60年を問う」と第60回三者協議報告の読み合せ等をするつもりだ。

【2024.6.1 大阪市住吉区 HM様】


5・23狭山デー、狭山差別事件61年目の中央集会。

 日比谷野外音楽堂にて、不当逮捕以来61年目の中央集会。石川一雄さんが登壇された時には、なぜか涙が出ました。24歳で逮捕され、誘拐殺人犯の濡れ衣を着せられ、一審死刑判決。1974年10月31日、35歳で無期懲役判決。55歳で仮出獄。現在85歳。免田事件、財田川事件、布川事件、足利事件など皆無実が認められてます。袴田事件も秋には無罪判決が出ることは確実。なのに狭山事件は目処すら立たない。石川一雄さんの命があるうちに無罪判決をと言いながら、関わってる人たちが次々に亡くなってます。かくいう私も「石川青年、取り戻そう!」 と歌ってきましたが、すでに73歳。なんぼなんでも長過ぎます。鑑定人尋問、事実調べ、証拠開示、当たり前のことをやれば、無罪は明白。ほんまに一日も早い解決を願います。
【2024.5.23 新治】

 石川早智子さんの頁『冤罪 狭山事件』に、5・23日比谷野音前での早智子さんと新治さんのツーショット写真が載ってました。
【2024.5.25 大阪市住吉区 HM様】
 23日(木)朝、先ずは清水こがね味噌事件再審の結審公判の記事が載ってるはずの4紙を買うた。内『東京新聞』を除く3紙=狭山再審の記事が埼玉面に載ってる『読売新聞』『毎日新聞』、何か載っとるかも知らん『埼玉新聞』は、手に入る浦和駅まで出向いて買うた。

左側が読売、右側が毎日の狭山記事。
(画像をクリックで拡大)
 午後、日比谷野音でいつものように舞台中央の最前列ブロック・後ろから2列目に新治さんを含む狭山パンフを読む会と東三河住民の会の5人が陣取った。集会が始まって気付いたが、前から2列目では3人の記者が熱心にメモを取っていた。左から『毎日新聞』Kさん、『読売新聞』Mさん、『解放新聞』IYさん、後ろ姿を撮っておけば良かった!残念! ちなみに翌24日(金)朝刊には、上述の両紙の他、『埼玉新聞』『徳島新聞』にも報告記事が載ったとの事(『冤罪狭山事件』の「近況」頁に4紙の記事が紹介された)。マスコミが動き出している気がする。
【2024.6.1 大阪市住吉区 HM様】

NHK「おはよう日本」(2月26日)での狭山事件の放送について

 取り急ぎお知らせで失礼します。NHK「おはよう日本」(2月26日)で狭山事件が取り上げられます。放送をたくさんの仲間(特に20代30代の教職員などの仲間)に見てもらうことで、これを機に少しでも「狭山」を知ってもらい、差別裁判は過去の歴史上の差別事件ではないという感覚をもってもらいたいと願います。

 NHK「おはよう日本」(2月26日)での狭山事件の放送について

 狭山第3次再審闘争勝利に向けた日々のとりくみに敬意を表します。
 NHKの朝のニュース番組「おはよう日本」の2月26日(月)の放送で、「再審法改正」に関連して、狭山事件がとりあげられ、石川一雄さんのインタビューなどが放送される予定ですので、お知らせいたします。
 こうしたテレビ放送も活用し、東京高裁第4刑事部の家令和典・新裁判長に事実調べを求める世論、署名をさらに広げてください。

NHK総合 ニュース「おはよう日本」
2024年2月26日(月) 午前7時~7時45分

【2024.2.23 愛媛県四国中央市 TK様】

第8回・狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西開催のお知らせ

 昨年は、第7回市民のつどいにご登壇いただき、本当にありがとうございました。ご案内が遅れて大変申し訳ありませんでしたが、別紙添付チラシのとおり、2月23日(金)13時より、大阪市西成区民センターにて、狭山事件の再審を求める市民集会を開催致します。ご支援、ご協力のほど、何卒よろしくお願い致します。
【集会要綱】
集会名称:第8回・狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西
と  き:2月23日(金)12時開場/13時開会/16時終了
会  場:大阪市西成区民センターホール
登 壇 者:袴田ひで子(清水こがね味噌事件えん罪被害者家族)/青木惠子(東住吉事件再審無罪・冤罪被害者)/西山美香(湖東記念病院事件再審無罪・冤罪被害者)/黒川みどり(静岡大学教授)/伊藤睦(京都女子大教授)/イノセンスプロジェクトジャパン学生ボランティアの皆さん/石川一雄(狭山事件えん罪被害者・ビデオメッセージ)
【狭山事件について】
 狭山事件は今から60年前の1963年5月1日に埼玉県狭山市で起きた女子高生誘拐殺人事件です。この事件の犯人として一審で死刑、二審で無期懲役判決が確定している石川一雄さん(今年85歳)は無実です。
 2006年に提訴された第三次再審請求審では、2009年に証拠開示勧告が出され、現在まで約250点の新証拠が開示されました。弁護団は2022年8月に新証拠の鑑定を行った科学者ら11名の証人尋問と石川さんの自宅から発見された万年筆の真偽を確認するための裁判所による鑑定の申請を行い、検察の反論が出そろい次第、年内にも裁判所の決定が出される見込みです。
 作家の鎌田慧さんらが呼びかける証人尋問等の事実調べを求める緊急署名は、現在、全国で54万筆を超えて拡大しています。
 11人の証人等の詳細は、サイト「狭山事件 59年目の新証拠」で公開されていますので、是非ご参照ください。
【2024.2.9 狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいIN関西実行委員会 TK様】

来年には必ずや、事実調べの実現を

 狭山事件・無実の石川一雄さんの再審無罪判決を願う全ての皆さん!
 63年5月、狭山事件発生・石川一雄さん不当逮捕から60年半、24歳だった無実の部落青年は来月85歳となります。
 昨年、
 「74年10月、寺尾裁判長による二審・東京高裁差別無期懲役判決=確定判決から48年、最大のチャンスが来ています。77年8月、第1次再審請求申立てから45年余り、ただの1度も実施されなかった事実調べを実現できる可能性が高まっているのです。8月29日、狭山再審弁護団は、東京高裁に「事実取調請求書」を提出しました。
★9月半ばから年内20万筆を目標に、全国で緊急署名運動が取り組まれ出しています。取組みを進め、東京高裁大野裁判長に事実調べ実施を決断させ、来年の再審開始決定へと進めたいものです。是非とも周辺に拡散し、1筆でも多くの署名を集めましょう。」
 とのメールを皆さんに送りました。大野裁判長宛の緊急署名は狭山闘争の底力ここに在りと、多くの人を動かし、52万余筆が集まりました。また、徳島新聞・毎日新聞(埼玉版)・埼玉新聞・西日本新聞等、多くの日刊紙に狭山再審を取り上げる記事が掲載されたのも2023(癸卯)年の特徴だったかと思います。残念ながら今年、事実調べの実施判断は勝ち取れませんでしたが、確実に狭山の風は勢いを強めています。来たる2024(甲辰)年には必ずや事実調べを実現しようではありませんか。

★12月、3つのニュース
☆悲しいニュース
 8日(金)、狭山弁護団事務局長であり、関西共同行動代表として、反戦反基地・改憲阻止等の市民運動の先頭に立っていた中北龍太郎さんがなくなりました。私個人としては、中北さんの事務所で開かれていた狭山事件研究会に参加していた事が、思い出されます。他に解放新聞社の笠松さん、枚方市民の会の松本さんの4人だったと記憶しています。3人とも亡くなられ、さみしい限りです。
以下、関西共同行動の頁から
訃報
関西共同行動・共同代表 中北 龍太郎さん(1947-2023) 2023年12月8日 急逝す
関係各位
 2022 年末ごろより体調不良を訴えられ、今年6月より入院・加療を続けておられましたが、容態急変し、逝去されました。
 早稲田大学を卒業後、1976 年に弁護士となり、人権派弁護士として名を馳せ、同時に様々に反戦・平和運動に一貫して取り組んで来られた生涯でありました。
 そしてその中で1980 年に反戦市民運動団体として「関西共同行動」の結成を呼び掛けられ、その後40 年以上今日に至るまで、共同代表を務めつつ、最後まで発行するニュースにて巻頭言を書き続けて来られました。
 その長き時間を共に過ごしてきた私たちは、この突然の別れに驚愕し、悲しみ、深く追悼しつつ残された遺産ともいうべき反戦の灯を燈し続ける決意を新たにするところであります。
関西共同行動 事務局一同
☆大切なニュース
 11日(月)、東京高等裁判所第4刑事部判事だった大野勝則裁判長が、事実調べに何一つ判断を示さないまま、定年退官しました。翌12日(火)、静岡家庭裁判所所長だった家令和典判事が着任し、狭山第3次再審請求審10人目の裁判長となりました。
 今後の狭山担当体制は
  家令和典:裁判長・新任
  安藤祥一郎:右陪席・留任
  佐脇有紀:左陪席(主任)・留任
『新裁判長は主任裁判官作成のレポートと弁護団作成のポイント資料を読んで2月下旬の三者協議に臨む事になる』(11月和歌山全研での竹下弁護士報告)との事です。
以下、部落解放同盟大阪府連合会の狭山頁から
 裁判長が交代             2023/12/12
 狭山事件の再審請求を継続している東京高等裁判所第4刑事部の大野勝則裁判長が定年退官により交代した。後任の裁判長は家令和典(かれいかずのり)裁判長がつとめる。 
 84歳の石川一雄さんは今年10月の狭山市民集会で「無罪を勝ち取るまで石川一雄は死にません。大野裁判長 は12月で退官するが再審の門を開いてほしい」と訴えてきたが叶わなかった。
 狭山事件から60年。一日も早く無罪を勝ち取るために家令和典裁判長あてに再審開始を求める署名ハガキを送ろう。
 送付先・郵便100-8933 東京都千代田区霞ヶ関1-1-4 東京高裁第4刑事部 家令和典裁判長 様
☆嬉しいニュース
 13日(水)、『西日本新聞』の朝刊1面と社会面に狭山の大きな記事が掲載されました。とりわけ、1面記事では月刊狭山パンフレット『狭山差別裁判』が取り上げられました。半世紀前の73年11月、タブロイド版新聞として創刊された当時から購読し、82年10月から月1回の読み合せをしている読書サークル「狭山パンフを読む会」に参加している私にはとても嬉しい記事です。今月も30日(土)に第495回読む会を持ちますので、皆で話せたらと思います。
記事内容は石川早智子さんの頁をご覧下さい。
【2023.12.17 大阪市住吉区 HM様】

10・31

 10月31日 49年前のこの日、狭山事件の高裁判決が寺尾裁判長によって出され、多くの人の期待を裏切りました。明々白々の冤罪事件なのに言葉を弄びながらの差別判決。私が初めて「お上のやることにも間違いはある」と知った日です。東京、日比谷野外音楽堂では「狭山事件の再審を求める市民集会」が開かれ、全国から多くの方が参加されました。私は参加しませんでしたが、成功を願っていました。折しも袴田巌さんの「清水こがね味噌事件」も再審が始まり、盛りあがったことと思います。「次は狭山や!」この言葉も大きな広がりを見せてます。石川一雄さん、84歳。お元気ですが、かなりの高齢。お元気なうちに見えない手錠がはずされ、晴れてご両親のお墓参りに行って貰いたいです。そして夜間中学で学び、アフリカ旅行の夢を叶えて戴きたいです。全ての冤罪事件は犯罪です。許してはなりません。ほんまにそおおもてます。
【2023.11.1 新治】

 10・31の東京の行動、読む会の関西メンバーは私だけでしたが、豊橋からMさんが久し振りに来ていました。集会の報告記事は部落解放同盟大阪府連合会の狭山頁『えん罪狭山事件』を、写真はFacebook『狭山事件の再審を実現しよう』を御覧下さい。私の撮ったものも何葉か添付します。
【2023.11.3 大阪市住吉区 HM様】

10.31を前に

★石川一雄さんから『10.31メッセージ』が発せられました。不屈に闘う事を表明しながらも、現裁判長による開始決定を望めなくなった事から「いたずらに時間が過ぎ、その結果、私の命が失われていく」「私が逝ってから無罪を勝ち取っても遅い」「先の見通せない中で」等の悲痛な思いが滲み出ています。全文は石川早智子さんの頁『冤罪狭山事件』でお読み下さい。

以下部分引用
「最近特に、目が見えにくくなり、階段等で転んだこともあったので、遠くの集会等に支援のお願いに出ていくことも遠慮させて頂いております。」
 「57回目の三者協議も来月に予定されていますが、現在の状況を直視すれば、大野裁判長の退官は12月に迫っている由で、事実調べ・再審開始の可否の判断は、次の裁判官に託すにしても、それほど時間はかからず判断されるものと思われます。」
 「確かに確定判決の7点の情況証拠、秘密の暴露と自白を完全に潰し、事実調べ・再審開始を求めるのが一番と思われますし、そのように戦われていることは承知しておりますが、その都度、検察は時間をかけて反論等を提出してくるので、いたずらに時間が過ぎ、その結果、私の命が失われていくことになります。こうした検察官のやりかた(再審妨害)を止めるには、やはり再審法の改正しかないのかもしれません。
 第3に万年筆の件は今更私が申し上げる迄もありませんが、弁護団の皆様方には、何時如何なる時でも長期間に渡って多大なご尽力、ご協力を賜っていることに、心から敬意と感謝の念で一杯ですが、私が逝ってから無罪を勝ち取っても遅いので、つい泣き言、愚痴を零してしまいました。
 事実調べ・再審開始の可否の判断を次の裁判官に委ねることになっても、支援者、弁護団の皆様方と共に奮闘して参る決意は変わりませんが、何卒、皆様方も、今次の再審闘争に全勢力を傾注して下さいますよう伏してお願い申し上げます。
 先の見通せない中で、寺尾不当判決糾弾集会が全国各地で開催されている訳ですが、私も年齢的にみて今次の第3次再審請求にかけており、全国の支援者皆さん方のご支援、ご協力に応えるべく、全身全霊で闘い抜くことをお誓いして寺尾不当判決から49年を迎えての決意とさせていただきます。

2023年10月
寺尾不当判決49カ年糾弾・狭山再審要求集会
ご参加ご一同様
石川 一雄」
★74年10月31日の第二審東京高等裁判所寺尾正二裁判長による差別有罪判決=石川一雄さんに今なお見えない手錠をかけている確定判決49か年を糾弾し、第三次再審請求審における事実調べの実施→再審開始決定を求める様々な取り組みが行われています。大阪・東京の両集会のみ紹介します。

※24日(火)、PLP会館(大阪メトロ・扇町)、18:30~20:00
 「『狭山事件を世に問う 石川一雄さんの半生から』学習会」
 講演:黒川みどり(『被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件』著者)
 主催:部落解放大阪府民共闘会議・部落解放同盟大阪府連合会
※31日(火)、日比谷野外音楽堂(東京メトロ・霞ヶ関)、12:30~15:30頃
 「寺尾差別判決49カ年糾弾!今こそ鑑定人尋問実現を!狭山事件の再審を求める市民集会」
 ミニコンサート+集会+デモ
 集会内容:石川一雄・石川早智子挨拶、再審弁護団報告、
        片岡明幸(部落解放同盟中央狭山闘争本部長)基調提案、
        冤罪被害者連帯アピール
 主催:狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会
【2023.5.23 大阪市住吉区 HM様】

「狭山の黒い雨」上映会

 先ほどFacebookで見つけたチラシです。主催者のサイトに何も情報が無いのですが、紹介していただければ幸いです。

【2023.10.7 京都市下京区 TM様】


黒川みどり 「いま狭山事件を問うこと
 先日、Facebookで知った記事です。ぜひ、皆さんに紹介していただきたいと思います。既にご存じでしたら、ご放念ください。
 黒川みどり 「いま狭山事件を問うこと」(『図書』2023年9月号より)

【2023.9.5 京都市下京区 TM様】

5・23狭山事件の再審を求める市民集会

 「5・23狭山事件の再審を求める市民集会」に参加してきました。写真は、神林成光さん(千葉県松戸市・狭山事件に取り組む東葛住民の会・会長)=信州出身、露の新治さん=狭山パンフを読む会・会員、中本栄さん(部落解放同盟長野県連合会・書記長)。
12:00頃、要請行動終了後の東京高裁前で
黒地赤字の幟を持ってデモスタートを待つ新治さん
【2023.5.23 大阪市住吉区 HM様】
 50万筆の署名と石川一雄さん、石川早智子さんのお二人。右側の赤い服は、福島瑞穂社民党党首(ちゃんとしたみずほさんの方です)。「雨にも負けず。今年こそ、再審、無罪を。50万の署名を力として。(新治)」
【2023.5.23 新治】

 集会前のバンド演奏、獄友イノセンスバンド(李政美、うじきつよし、河野俊二、小室等、こむろゆい、谷川賢作)。ええ演奏でしたが、歌手のひとりがのってきて「雨よ、ふれえ!」と叫んだ時は「何をゆうねん。こちゃ、ずぶ濡れやがな」とつっこみました。うじきつよしさんは、演奏が終わったら、楽器やアンプの片付けを率先してされてました。お人柄を感じました。
【2023.5.29追加 新治】

 「狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西。」
 袴田巌さんの再審が確定し、新聞の一面を飾ったその佳き日に最高のタイミングで行われた「狭山市民の集い」。西成区民センター大ホールは大入り、大盛況。なんとロビーに夜間中学のレジェンド高野雅夫さんの姿が!感激してると戸川正明先生とも再会。東本願寺の相良晴美和尚(元同宗連議長)は衣を着ての参加。パギやん(趙博さん)の姿も。狭山パンフを読む会からは、豊橋で活動する山崎和男さん、幽霊会員の私を入れて七人の参加。「狭山は人をつないでくれる、出会わしてくれる!」解放同盟代表の挨拶の後、いきなりの出番。思えば、狭山差別事件の集会でお話するのは初の経験。つい自分の思いを話したくなりましたが、えらそうに「関わってきた」と言える身でもなく、芸人として精一杯お笑いいただけるよう努めさせていただきました。指宿弁護士の再審へ向けての分かりやすいお話。袴田ひで子さん(巌さん姉)、狭山の主役、石川一雄さん、石川早智子さんのビデオでのアピール。冤罪被害者の青木さん、西山さん、金監督、支援者のノジマミカさん。四人のトーク。当事者のなまの声は心に響きました。青木さん、西山さんのお二人は想像を絶する辛い体験を乗り越えられ、お人柄もお話も魅力的でうなずきながら笑え、いつまでも聴いていたいほど。迫力いっぱいの太鼓演奏もあり気分も高揚。そのままデモへ。岸里から花園、あいりん地区を通り新今宮まで。先導車から流れる「差別裁判うちくだこう」に目がしらがうるみました。ええ加減な関わり方、生き方をしてきた私が参加してええのかと、腰の引けた参加でしたが、ありがたい一日でした。次々と冤罪事件の再審が決まる中、ほんまに狭山は遅すぎます。石川一雄さんは84歳。次こそ狭山!ほんまにそう思います。

<プログラム>
 地元挨拶
 記念講演 「お笑い人権高座」 露の新治
 弁護団報告 狭山再審弁護団 指宿昭一さん
 議員・政党挨拶 衆議院議員・大石あきこさん、社民党副党首・大椿ゆう子さん
 (休憩)
 ビデオメッセージ 狭山事件えん罪被害者 石川一雄さん、石川早智子さん
 連帯挨拶 清水事件えん罪被害者家族 袴田ひで子さん
 トークセッション 映画監督・金聖雄さん、東住吉事件えん罪被害者・青木惠子さん、
          湖東記念病院事件えん罪被害者・西山美香さん、FB狭山事件の再審を実現しよう管理人・ノジマミカさん
 太鼓演奏 熱光(ひかり)、鼓情炎(こじょうえん)、いぶき
 閉会挨拶
 集会終了 パレード出発
大きな看板 高野雅夫さん 山崎さんと
【2023.3.21 新治】

 久々に聞く新治さんの「お笑い人権高座」さすがでした。会場は270人程、参加者の多くは反差別・反冤罪・労働組合・釜ヶ崎等の活動に参加している人々ですが、本真によう笑うてました。集会の内容は部落解放同盟大阪府連の狭山頁に報告が載っています。集会や高座のようす、新治さんが幟を掲げて釜ヶ崎・あの西成警察署前をデモする写真を添付します。ちなみに高座の中で何度も私の名を言うたのは堪忍して欲しかったです。
会場のようす 狭山パンフを読む会の幟
新治さん「お笑い人権高座」
石川一雄さんご夫妻 袴田ひで子さん(巌さんのお姉さん)
パレード(デモ行進) 新治さんも
 おまけ:シンポジウムで湖東記念病院事件で再審無罪を勝ち取った西山さんが、『とても面白かったのに会場が暗かったので途中で寝てしまいました。すみません。』と発言し、会場の笑いを誘ってました。
【2023.3.21 狭山パンフを読む会 HM様】

祝!再審開始決定!次こそ狭山や!
 清水こがね味噌事件(いわゆる袴田事件)の再審開始決定を心から喜びます。袴田さんが犯人にでっち上げられた原因の一つが「元プロボクサーだった」ということがあります。昔は「ボクサー崩れ」という言葉がありました。「ゴルファーくずれ、剣道くずれ、柔道くずれ、フィギュアスケートくずれ」とか聞きません。ボクシングを野蛮なスポーツと見る蔑視が、袴田さんを色メガネで見ることになりました。とんだとばっちりで、許されない差別です。それでこれは袴田個人への蔑視ではなく「ボクサー全員、ひいてはボクシングというスポーツへの偏見」だと言うわけで、日本ボクシング協会(ファイティング原田会長・当時)が再審開始をリングの上から訴えてきたりしました。今日ようやく再審開始が決まったこの事件。次は無罪獲得です。そして、次こそ狭山です。
【2023.3.13 新治】

第7回市民のつどいのお知らせ
 一人でも多くの市民の皆さんと石川一雄さんとの出会いの場を設けようと開かれてきた「狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西」も第7回目を迎えます。事実調べを行うかどうかの裁判所の決定は、2023年5月頃と見込まれています。第7回市民のつどいで、事実調べを求める市民の声を大きくあげていきましょう。皆様のご参加、ご支援をどうかよろしくお願いいいたします。
■第7回市民のつどい概要
日 時:2023年3月21日(火・春分の日) 12時開場/13時開会
場 所:大阪市西成区民センター(大阪メトロ四つ橋線『岸里』駅すぐ/南海電車『天下茶屋』駅から徒歩5分)
会場費:500円 ※オンライン参加無料。申込みはこちらのホームページから。
主 催:狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいIn関西実行委員会
連絡先:メールsayama.kansai@gmail.com
<プログラム>
 ・地元あいさつ …部落解放同盟大阪府連合会
 ・冤罪アピール…袴田ひで子さん(リモート)
 ・記念公演 …「お笑い人権高座」露の新治さん
 ・狭山再審弁護団の報告…指宿昭一弁護士(暁法律事務所)
 ・石川一雄さん、早智子さんのビデオメッセージ
 ・シンポジウム ―青木惠子さん、西山美香さん、金聖雄監督、ノジマミカさん―
 ・3チーム合同太鼓演奏 ー熱光(ひかり)、和太鼓いぶき、太鼓集団 鼓情炎(こじょうえん)ー
〈ご支援のお願い〉
■賛同金 1口 1000円×何口でも。
■郵便振替口座にて受付中
【口座番号】00990-6-333303
【口座名義】狭山再審実現しよう市民のつどい関西実行委
【2023.2.4 狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいIn関西実行委員会 TR様】

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