狭山事件 石川さんの再審・完全無罪を
2023年
(上にあるものほど新しい書き込みです)
狭山が動き出しています。
テレビ番組の案内です。「長きにわたり~袴田事件と冤罪の歴史~」。大阪の朝日放送は明日2日(日)早朝4:50~5:20です。是非、録画・視聴を!狭山集会でのひで子さんの挨拶も取り上げられたそうです。(詳細はこちらから)
狭山が動き出しています。部落解放同盟埼玉県連が記者会見し、片岡委員長(=狭山中央闘争本部長)が「次回三者協議が3月4日(火)に行われ、次次回5月の三者協議では家令裁判長による事実調べ実施判断が期待される」と述べ、埼玉・東京・毎日の3紙が記事を載せました。石川早智子の頁、『埼玉新聞』の記事。
【2025.3.1 狭山パンフを読む会 HM様】
2025年、狭山事件第3次再審請求審、最終盤の取り組みへ!
狭山事件の再審、石川一雄さんの無罪判決を求め闘う皆さん!
『数々の 証拠が示す 吾無実 声の限り 訴え続けん』(24年9月 石川一雄)
『袴田に 次いで今年は 吾が春を 緊張解いて 地に足をつけ』(25年1月 石川一雄)
★はじめに
「狭山差別裁判糾弾!無実の部落青年石川一雄さんをすぐ返せ!東京高裁は無罪判決を行え!」との声が大きく盛り上がり、何万もの人が公判に集まって闘ってから半世紀以上経ち、石川一雄さんは満86歳になりました。
2006年5月の申立てから18年余り、狭山事件第3次再審請求審はいよいよ最終盤に突入しています。22年8月29日、狭山再審弁護団は鑑定人尋問を求める「事実取調請求書」を東京高等裁判所第4刑事部に提出しました。
2年余り前、私は「東京高裁大野裁判長に鑑定人尋問を行わせる事が出来るか否かで、再審開始決定を勝ち取れるかどうかが大きく左右されます。皆さんの、今後の動きへの注目・学習、周囲知人への、更には街頭での宣伝・拡散、大野裁判長宛の要請送付等、取り組んで頂ければと思います。来年(23年)、事実調べ=鑑定人尋問が実施され、再審開始決定が行われるよう、共に願生りましょう。」との訴えを発しました。しかしながら、皆さんよくご存知のように23年末大野裁判長は事実調べの判断を示すことなく定年退官してしまいました。先延ばされてしまったのは腹立たしい事ですが、道が閉ざされた訳ではありません。74年10月31日の控訴審・東京高裁寺尾正二裁判長による差別有罪判決(=無実の石川さんを未だに殺人犯としている確定無期懲役判決)から50年が過ぎた今、改めて皆さんに現在の状況と取り組みの課題を訴えます。
★現在の状況と課題
Ⅰ.この2年余で大きく変わったことの1つは清水こがね味噌事件で袴田巖さんを被告とする再審が静岡地裁で開かれた事です。検察はなお有罪として求刑しましたが、袴田さんが犯人だとする立証は何一つ出来ず、9月26日(木)、予想通り完全無罪であるばかりか、検察による証拠捏造を指弾する判決がなされました。それに伴い、狭山事件再審も少しずつマスコミに注目され始めています。
何故ならば①巖さんの姉・袴田ひで子さんは『巖だけ助かればいいとは思わない。次は狭山の石川さんだ』と何度も発言している ②袴田さんが再審まで58年もかかっていることが、問題としてとりあげられているが、石川さんは60年以上無実を叫び続けている ③袴田さんと石川さんは死刑判決を受けた未決囚として東京拘置所で親しく話をしていた時期がある旧知の関係である
だとするならば、我々のなすべき事は、袴田さんを支援して来た諸取り組み(・地元での姉弟支援・日弁連等による支援・プロボクシング関係者による支援・冤罪被害者等反冤罪の闘い・死刑廃止運動の取り組み・報道や映画作成等の取組み・等々)に深く学び強く連帯して、闘う事でしょう。検察は控訴できず無罪が確定し、袴田さんから「殺人犯の死刑囚」のレッテルが剥がされました。「次は狭山だ!無実の石川一雄さんに再審無罪を!」の声に繋げて行かねばなりません。
Ⅱ.次に大きな変化は再審法改正運動の進展です。やっとの思いで開始決定を勝ち取っても、検察の上訴により決定を取消されると言う苦汁を、袴田さんや大崎事件の原口アヤ子さんはじめどれだけ多くの再審請求者が味わわされて来たか!本当に許し難い事です。石川一雄さんも『もし家令裁判長が再審開始決定を出しても、東京高検が異議申立・特別抗告をすれば、再審開始まで後何年かかるか分かりません。事実調べの実施に加えて、再審法の改正で検察上訴の禁止を勝ち取りたい。』と訴えています。日弁連をはじめ多くの人々の取組みによって改正実現の可能性が高まっています。24年3月には国会で「えん罪被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟」が結成され、現在与野党全会派から360人以上が参加しています。
こうした積極的動きに抗う法務省・検察庁の反動的動きも止まってはいません。年末12月27日、福岡高検は福岡高裁から勧告されていた飯塚事件に係る証拠リストの開示を拒否する答弁をしました。再審請求審にとって必要とされる「確定判決の事実認定に合理的な疑いを生じさせる新規かつ明白な証拠」は検察(もしくは警察)の未開示証拠の中から見出される事が多いのです。証拠リストと弁護団の指定した証拠の開示を義務付ける事も法改正の重要点です。
Ⅲ.石川一雄さんの再審無罪のために必要な事
25年に我々が勝ち取るべき課題は2つです。
①議員立法による再審法改正
袴田さん再審無罪、総選挙での自民・公明・維新の議席減は、上述した通り絶好のチャンスです。但し、法務省は審議会を立ち上げて骨抜き化を狙っています。議員立法によって ※再審手続きの明文化・門戸拡大 ※証拠開示の義務化 ※開始決定に対する検察上訴の禁止 を勝ち取らねばなりません。
②狭山事件第3次再審請求審での家令裁判長による事実調べ実施判断
16年5月、再審の第3次請求を東京高裁に申立ててから既に18年半を越えています。第1次・第2次では開かれなかった三者協議が実施される、200点を超える証拠が開示されるという大きな前進を第3次では勝ち取リました。しかしながら、再審開始決定の絶対条件とも言われる事実調べは、確定判決以来半世紀以上1度も開かれていません。
冒頭に書いた通り22年8月には弁護団による11人の鑑定人に対する証人尋問が申立てられました。とりわけ石川一雄さん宅から「発見」されたとする万年筆と、被害者N.Y.さんが行方不明になる直前まで使っていた万年筆とは別のインクが入っていた別物である事を蛍光エックス線分析の専門家の鑑定で明らかにしました(18年)。検察側は「きれいに洗って入れ換えたかもしれない」「違うインクを入れたら前のインクは固まって反応しなかったかもしれない」「弁護側の鑑定がきちんと計測出来なかったかもしれない」と難癖をつけるだけで、反証鑑定を提出できませんでした。これに対し弁護側は24年10月、新たに別の専門家に別の測定機での検証を依頼し、やはり別のインクが入っている別の万年筆であることが証明され、12月20日に新鑑定が東京高裁に提出されました。家令さんは自らの著書で科学的証拠に基づく事実認定の大切さを記しています。最早、事実調べは不要とする検察側主張を入れる余地は有りません。この1月14日(火)の第63回三者協議当日、弁護団は証人尋問の実施を早期に決定する事を求める意見書を提出し、協議の場でもすみやかな実施を求めました。しかし検察官は従来どおり尋問に反対し、新鑑定に対する意見書を出すとしています。3月上旬に行われる第64回三者協議で家令裁判長がインク鑑定の2人を含む科学者の鑑定人尋問実施の判断をするよう、多くの声を集中せねばねばなりません。
★出来る人が出来る時に出来る場所で出来る取組みを!
狭山闘争に限らずどんな運動や闘いでも誰かが頑張れば良いわけでは有りません。それぞれの立場で出来る事は違って来ますが、出来る事は有るはずです。無理して頑張らず、しかし自分の心身や仕事や生活の状況の範囲でボチボチと願生り何かをする姿勢を維持したいものです。
狭山の場合
①石川一雄さん・石川早智子さん
②狭山事件再審弁護団
③-1.部落解放同盟中央狭山闘争本部
④-1.狭山事件の再審を求める市民の会
⑤-1.部落解放中央共闘会議・部落解放地方共闘全国連絡会議
など中心的に情報提供・発信、全国的取組みの企画・動員、学者・知識人・国会議員やマスコミ等に対し協力を要請する立場の動きは、重要です。最近『毎日新聞』『埼玉新聞』『徳島新聞』『西日本新聞』等各紙が狭山再審を取り上げて大きな記事を掲載しています。この好機を逃す事無く、弁護団には記者会見を、解放同盟中央には都心でのデモ等を実施して欲しいと思います。
そして
③-2.都府県連合会・地区協議会もしくは市町村協議会・支部等の各級組織や女性部-青年部等
④-2.各地域の狭山住民の会やその連絡会
⑤-2.中央共闘や地方共闘、地域の部落解放共闘や狭山共闘に加盟する労働組合・非加盟だが共に闘う「コミュニティユニオン」「地域合同労組」等の小労組
⑥日本弁護士連合会・全国人権教育研究協議会・『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議・冤罪犠牲者の会等、部落差別や冤罪との闘いに取り組む諸組織
⑦狭山に関わる諸個人・少人数のサークル等のグループ
それぞれの立場やそれぞれの地域での実情に合わせて、集会・街宣・学習会を開いたり参加したりする、研究・著作や映画-演劇・音楽・文学・落語-講談等の諸領域でアピールする、SNSで発信したり知人-友人に語る等、大小幅広い関わりが可能です。
さらに言えば、狭山再審実現への闘いは狭山のみの取組みではありません。部落差別をはじめ社会の差別・排外・ヘイトを許さない事、無実の罪で服役・拘留を強いられたり、処刑されたりした冤罪被害者の再審請求等の闘いに連なる事も重要です。
全ての方々が無関心でいること無く、狭山事件再審への動きを注視していただくよう改めて訴えます。
以下、関連記事と参考資料を添付します。
★石川早智子さんの頁『冤罪 狭山事件』より、石川一雄さん25年「年頭のメッセージ」
新年おめでとうございます。
昨年末には、万年筆インクの新しい鑑定が裁判所に出されたと弁護団からお聞きしました。いよいよ第3次再審は大詰め、最終段階です。
弁護団が提出した新証拠は、いずれも証拠開示された資料にもとづいて、専門家が科学的に鑑定をおこなって、有罪判決の誤りと私の無実を明らかにしたものです。
東京高裁第4刑事部の家令裁判長はじめ裁判官にはぜひ鑑定人の尋問をおこなって、科学的な新証拠を十分精査され、再審を開始していただきたい。その一念で新しい年を迎えました。
昨年には袴田事件において、自白調書のねつ造、証拠のねつ造を認めた再審無罪判決が出されたことは、私にとって大きな希望の光です。えん罪の構造は、袴田巖さんも私も同じです。それが検察庁が隠し持っていた証拠の開示で暴かれたのです。「次は狭山」との強い思いで、正念場を闘う決意で、新しい年を迎えた次第です。
また、今年は再審法改正の実現をと願っております。袴田さんが再審無罪をかちとるのに58年もかかったこと、大崎事件や日野町事件などで再審開始決定が出されながら、いまも再審無罪が実現していないことは、再審法の不備が原因です。現在の再審手続きの不備を変えなければ、冤罪者はいつまでたっても救われません。
私もまもなく86歳になります。体力が落ちていることは否定できませんが、私の闘魂は衰えることはありません。
えん罪に陥れられて62年を迎える今年の闘いが集大成になるように、私たちも気力を充実させて、希望に燃えて闘います。
支援者皆様方におかれましても、何卒一層のご支援の程心よりお願いいたします。
まずは年頭に当たり私の決意といたします。2025年1月 石川 一雄★部落解放同盟大阪府連合会の狭山頁『えん罪 狭山事件』に「発見万年筆はニセモノ 63回三者協議報告」が掲載されています。
【2025.1.16 大阪市住吉区 HM様】
「狭山事件の再審を実現しよう市民のつどい」のお知らせ。
一昨年、第7回に出して戴いた「狭山事件の再審を実現しよう市民のつどい」が今年もあります。袴田さん冤罪事件でやっと無罪が確定した今こそ、狭山事件の再審を実現させましょう! 何卒よろしくおい願いいたします。
〇 第9回 狭山事件の再審を実現しよう市民のつどい
日時:2月24日(月・休日) 13:00~
会場:西成区民センターホール
参加資料代:¥500
※ 新治の出演はありません。
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【2025.1.10 新治】
「雪冤(せつえん)の歳月 ~ひで子と巌 奪われた58年~」
NHKでキㇺソンウンさん編集のドキュメンタリー(60分)が放送されます。11月24日(日)21:00~、袴田さん姉弟を取り上げた番組「雪冤(せつえん)の歳月 ~ひで子と巌 奪われた58年~」、是非視聴を!
11月24日(日) 21:00~22:00
11月27日(水) 24:35~25:35 (11月28日(木)0:35~1:35)
関連頁 Kimoon Film 、 NHKスペシャル
「狭山事件12.1関西・奈良集会」のご案内
1974年10月31日の狭山裁判二審、寺尾判決。以来50年。毎日新聞夕刊にも一面で取り上げられた、部落差別意識を利用した冤罪事件。当時24歳の「石川青年」は、今85歳。一日も早い再審無罪を! 私は集会呼びかけ人として、平場から発言予定です。
〇 狭山事件12.1関西・奈良集会
日時:12月1日 (日)13:30~
会場:奈良市杉ヶ町 奈良市生涯学習センター
入場料:500円
プログラム:
・狭山事件のアニメ、ドキュメント映画
・長谷川直彦弁護士のお話
・石川さんの決意メッセージ朗読
・各自の報告、発言、意見交換。
【2024.11.8 新治】
『毎日新聞』11月5日(火)夕刊
急ぎ入手を!
1面トップから社会面へと続く巨大な狭山記事が載ってます。【2024.11.5 大阪市住吉区 HM様】
74年10.31
その日も早朝から信濃育英会高円寺寮を出て、予備校へは向かわず日比谷公園での判決公判闘争へ向かった。
上野行夜行急行で東京入りした部落解放同盟長野県連の面々と合流し、日比谷公園小公園(検察庁東向かい、現健康広場)に座り込み、集会に参加しながら「浦和地裁内田の死刑判決が破棄され」「無罪判決の報告がもたらされる」のを待った。3万人の動員で、草地広場・公会堂前等分かれた会場に結集した多くの人は、「弁護団の立証で悉く否定された地裁判決の有罪構造」「最終陳述で、自らの生い立ちを含め、何故ウソの『自白』をしてしまい、一審でそれを維持したかを述べ、無実を力強く宣言した石川一雄さん」「数々の裁判で無罪判決をし、民主的裁判官として有名だった寺尾正二裁判長」からして「無罪判決しか有り得ない、もうじき石川青年の挨拶を受けられる」と考えていた。『もし灰色無罪だったりしたら、今後の闘い方は難しいなあ』などと話していたところに入ったのはまさかの「有罪無期懲役判決」だった。集会後、数千の完全装備の機動隊の規制をものともせず、東京駅北・常盤橋公園までの怒りのデモは何時間も続いた。
あれから50年、ただの1度の事実調べも行わず、7つの法廷は寺尾差別判決を維持し続けて来た。今の第3次再審請求審で漸く事実調べの具体的可能性が出て来た。今日、日比谷公園に動員されるのは50年前の何十分の一の1300人に過ぎないが、もうじき86歳になる石川さんの無罪判決を勝ち取るんだとの思いは変わらない。私もその末端に位置しようと1人新幹線で東京に向かっている。
【2024.11.1(金)朝 在阪信州人Хирано М.様】
狭山事件と袴田さんの事件
10月31日は、私にとって「人権を考えるスタートになった日」です。五十年前の1974年のこの日、東京高裁で狭山事件の二審判決が出ました。明らかに無実で、誰もが無罪判決が出ると思ってましたが、結果は「無期懲役」の有罪。いわゆる寺尾判決です。日本中で怒りの声が上がりました。私はその時点では、それほど狭山事件を深く知りませんでした。ただ新聞に載った判決骨子を読み、その出鱈目な作文に逆に「石川無実」を確信しました。特に印象深かったのは最大の決め手とされた「筆跡」です。文字をきちんと習得していない「非識字者」の石川さんと、流れるような脅迫状の筆跡の明らかな違い。この違いを「犯行時の異様な精神状態では、筆跡が変わる事もある。だから違っていても、本人のものでないと言うことにはならない(概略)」と言う訳の分からん屁理屈で、弁護側の主張を退けています。寺尾のこの文章は、まともな人が書けるそれではありません。「それやったらハナから筆跡を証拠にするな」です。そこから狭山裁判の異常さを知り「お上がこんなことをするんや」と、裁判や警察、検察への疑いを持ち始めました。そして、なんの関係もない無実の石川一雄さんが「被差別地区に生まれ育ったため、色眼鏡で見られ、犯人にでっち上げられた」と知りました。それで、これは石川さん個人の問題ではなく、全ての被差別地区の人に向けられた偏見差別が根にある「差別事件」やということで、当時6000部落300万と言われた、被差別部落の人たちが立ち上がったのです。
袴田さんがでっち上げられた「清水こがね味噌事件いわゆる『袴田事件』」も、従業員の中で唯一、袴田さんがボクシング経験者だったことが犯人に仕立て上げられた要因です。当時は、他のスポーツと違いボクシングは「ハングリースポーツ」と呼ばれ、野蛮なものとされてました。「ボクサーくずれ」と言う言葉があるくらいで、ヤクザの用心棒ぐらいしか使い道がないように言われてました。他のスポーツではあまり聞かれない言葉です。テニスくずれ、柔道くずれ、水泳くずれ、スキー、スケート、フェンシング、剣道、皆、「くずれ」はつきません。唯一記憶に残ってるのは「野球くずれ、相撲くずれ」ぐらいです
それで後楽園ホールでボクシングの試合があるたびに、輪島、渡嘉敷、畑山といった世界チャンピオンたちが、袴田さんの無罪を訴えたのです。これはただ「ボクサーどうしのつながり」だけではありません。ボクシングというスポーツに対する蔑視や偏見を共に肌身に感じてきたもの同士としての「連帯」です。
狭山事件の石川さんにも同様に、全国の被差別部落(地区)の人たちが、肌で感じてきた差別を、「石川さんをでっち上げた冤罪」に感じたからこその「連帯」なのです。被差別地区の人たちが「石川命、我が命」と、自分と石川さんを繋げて連帯してきました。
大阪の生野区で生まれ育った私は、部落差別がピンときていませんでした。なのにしっかり差別意識だけは刷り込まれてました。それがこの二審、寺尾判決で「こんなん絶対無実やんか」と気付かされました。それから差別の構造などを学び、卒業後の奈良の夜間中学設立運動に首を突っ込むことになりました。そこで、現実に差別に抗いながら元気に生きてる人たちとお出会いし、具体的な差別をいろいろ見聞きし「人を不幸にするのは、差別と戦争」と学ばせて戴きました。以来五十年。「次は狭山」と言われ続けながら、再審の扉は開かれていません。11/1(金)には東京日比谷野外音楽堂で中央集会が開かれ、11/20(水)には、神戸国際展示場で部落開放研究第57回全国集会の分科会「狭山事件の再審と冤罪防止に向けた課題」が開かれます。どちらも仕事で参加できないのが残念です。盛会を祈り、できることをやり続けます。狭山事件と出会わなかったら、人権高座もやってなかったし、噺家にもなってなかったと思います。10月31日は、私にとって大事な記念日です。ほんまに早く再審が開かれますように。85歳の石川さんがお元気なうちに、見えない手錠が外れますように。今こそ狭山!お支えをお願い致します。長々と失礼いたしました。
【2024.10.30 新治拝】
メール紹介
袴田事件、TV見ました。袴田ひで子さんにとっては、 冤罪をはらす戦いの中、弟巌さんの自由を取り戻す決意。ひで子さん曰く 「私は弟の犠牲になっていません。 何故なら、私には自由 があります。弟にはありません。人間らしく過ごせる真の自由を与えてください」と。
再審公判は雑事件と扱われ、時間がかかる とか。袴田さんは、裁判官・熊本典道さん、弁護士・西嶋勝彦さんと良き出会い。9日の深夜、もう一度 TV見て復習します。【大阪市阿倍野区 YRさん】
8月24日、埼玉県狭山市へ石川一雄・早智子さんご夫妻にお会いする事(現状、お二人とも遠出は困難)と、事件の起きた現場を自分の目や心で見る(現地調査、以下現調)ために行って来ました。遠出が困難になっているお二人は、「会いに来てくれる事が何よりも力になる」と、お二人で育てられた甘いブドウでおもてなし戴き、私たちの訪問を喜んで下さいました。現場(とされた場所)へは、雨と雷の中、ワゴン車で案内して戴きました。歩いて説明を戴けなかったのですが、逆に車中で「ここが◯◯の現場」と詳しく話が聞け、おかげで、でっち上げの事実がよくわかりました。この模様は、一雄さんの妻の早智子さんがホームページ「冤罪狭山事件」に詳しく載せて下さいました。
10月8日、袴田さんの無罪が確定しました!今度こそ、一雄さんの番です!再審勝利・無実確定までお二人が、どうぞお元気で、どうぞ、どうぞお元気でいてほしいと願っています【三重県津市 NN様】
袴田巖さん無罪判決確定
★10月8日、石川一雄さんの一言
検察が控訴を断念したことは当然だ。獄友のイワちゃんの無罪が 確定したことは本当にうれしい。判決は警察、検察の「ねつ造」を認めた。私の裁判でも、万年筆などのねつ造がある。つぎは狭山だ。裁判所は、私の再審請求でも、鑑定人の証人尋問をおこなって再審開始を決定してほしい。イワちゃんにつづいて無罪を目指して頑張る。無罪確定を機に再審法改正を早急に進めてほしい。
★再審法改正大阪集会に参加を!
○ 「袴田事件の無罪判決に続け。次は狭山だ! 再審法改正を実現しよう講演会」
日時:10月18日(金)18時30分~20時30分
会場:PLP会館(オンラインも併用)
講演「再審法改正について」 講師:鴨志田祐美弁護士 (日弁連再審法改正実現本部 本部長代行・大崎事件弁護団)
【2024.10.1 大阪市住吉区 HM様】
「次は狭山だ!」行動
袴田巖さんの無罪判決の翌日27日(金)の晩、梅田ヨドバシ前で再審法改正を訴える街宣があり、参加して来ました。主催の部落解放同盟大阪府連合会と部落解放大阪府民共闘の『えん罪狭山事件』の頁にも報告されてます。
【2024.10.1 大阪市住吉区 HM様】
9月27日(木)朝刊
ネット掲載されてました。しっかり文章が読めます。
・埼玉新聞記事。
・毎日新聞記事
【2024.9.30 大阪市住吉区 HM様】
呪!第500回狭山パンフを読む会
新治さんもその一員である「狭山パンフを読む会」は5月26日(日)に第500回読む会を開いた。予定より遅く18:15頃やっと読み合せが終わったので『では第500回狭山パンフを読む会を終わります』と言うと、すかさず第1回からの参加者=Kさんから突っ込みが入った。『何もめでたい事有れへんやんけ。寧ろ500回も続けて解決出来てなくて恥ずかしいわ。』予想通りの反応なのですぐに『確かにめでたくなんかないですよね。1日も早く解散したいもんです』と返した。500か月前の82年9月に結成した「狭山パンフを読む会」、当時10代・20代だった参加者は60代・70代になってしまった。ちなみに500回と言うのは開催実数ではない。1人しか来ず流会となった事は何度もあるし、最近でもこの2月は私の救急搬送・入院で流会となった。
さて読む会は14:00~18:00の予定だが、いつもながら定時に来ていたのは1人のみ、5人目が来たのは15:10頃、その上雑談が多かったせいで、終了が上記の時間となった。狭山市民のつどい関西実のメンバーでもあるZさんは今年2月23日の関西のつどいの報告書を持参し、4冊売り上げていた。5人中3人は23日(木)に日比谷野音に行ってるのでその報告も少しだけして、月刊パンフレット『狭山差別裁判』545・546合併号「狭山闘争60年」の読み合せをした。
来6月の第501回読む会では、狭山パンフ547・548合併号「狭山裁判の60年を問う」と第60回三者協議報告の読み合せ等をするつもりだ。
【2024.6.1 大阪市住吉区 HM様】
5・23狭山デー、狭山差別事件61年目の中央集会。
日比谷野外音楽堂にて、不当逮捕以来61年目の中央集会。石川一雄さんが登壇された時には、なぜか涙が出ました。24歳で逮捕され、誘拐殺人犯の濡れ衣を着せられ、一審死刑判決。1974年10月31日、35歳で無期懲役判決。55歳で仮出獄。現在85歳。免田事件、財田川事件、布川事件、足利事件など皆無実が認められてます。袴田事件も秋には無罪判決が出ることは確実。なのに狭山事件は目処すら立たない。石川一雄さんの命があるうちに無罪判決をと言いながら、関わってる人たちが次々に亡くなってます。かくいう私も「石川青年、取り戻そう!」 と歌ってきましたが、すでに73歳。なんぼなんでも長過ぎます。鑑定人尋問、事実調べ、証拠開示、当たり前のことをやれば、無罪は明白。ほんまに一日も早い解決を願います。
【2024.5.23 新治】
石川早智子さんの頁『冤罪 狭山事件』に、5・23日比谷野音前での早智子さんと新治さんのツーショット写真が載ってました。【2024.5.25 大阪市住吉区 HM様】23日(木)朝、先ずは清水こがね味噌事件再審の結審公判の記事が載ってるはずの4紙を買うた。内『東京新聞』を除く3紙=狭山再審の記事が埼玉面に載ってる『読売新聞』『毎日新聞』、何か載っとるかも知らん『埼玉新聞』は、手に入る浦和駅まで出向いて買うた。 午後、日比谷野音でいつものように舞台中央の最前列ブロック・後ろから2列目に新治さんを含む狭山パンフを読む会と東三河住民の会の5人が陣取った。集会が始まって気付いたが、前から2列目では3人の記者が熱心にメモを取っていた。左から『毎日新聞』Kさん、『読売新聞』Mさん、『解放新聞』IYさん、後ろ姿を撮っておけば良かった!残念! ちなみに翌24日(金)朝刊には、上述の両紙の他、『埼玉新聞』『徳島新聞』にも報告記事が載ったとの事(『冤罪狭山事件』の「近況」頁に4紙の記事が紹介された)。マスコミが動き出している気がする。
【2024.6.1 大阪市住吉区 HM様】
NHK「おはよう日本」(2月26日)での狭山事件の放送について
取り急ぎお知らせで失礼します。NHK「おはよう日本」(2月26日)で狭山事件が取り上げられます。放送をたくさんの仲間(特に20代30代の教職員などの仲間)に見てもらうことで、これを機に少しでも「狭山」を知ってもらい、差別裁判は過去の歴史上の差別事件ではないという感覚をもってもらいたいと願います。
NHK「おはよう日本」(2月26日)での狭山事件の放送について
狭山第3次再審闘争勝利に向けた日々のとりくみに敬意を表します。
NHKの朝のニュース番組「おはよう日本」の2月26日(月)の放送で、「再審法改正」に関連して、狭山事件がとりあげられ、石川一雄さんのインタビューなどが放送される予定ですので、お知らせいたします。
こうしたテレビ放送も活用し、東京高裁第4刑事部の家令和典・新裁判長に事実調べを求める世論、署名をさらに広げてください。
NHK総合 ニュース「おはよう日本」
2024年2月26日(月) 午前7時~7時45分
【2024.2.23 愛媛県四国中央市 TK様】
第8回・狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西開催のお知らせ
昨年は、第7回市民のつどいにご登壇いただき、本当にありがとうございました。ご案内が遅れて大変申し訳ありませんでしたが、別紙添付チラシのとおり、2月23日(金)13時より、大阪市西成区民センターにて、狭山事件の再審を求める市民集会を開催致します。ご支援、ご協力のほど、何卒よろしくお願い致します。
【集会要綱】
集会名称:第8回・狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西
と き:2月23日(金)12時開場/13時開会/16時終了
会 場:大阪市西成区民センターホール
登 壇 者:袴田ひで子(清水こがね味噌事件えん罪被害者家族)/青木惠子(東住吉事件再審無罪・冤罪被害者)/西山美香(湖東記念病院事件再審無罪・冤罪被害者)/黒川みどり(静岡大学教授)/伊藤睦(京都女子大教授)/イノセンスプロジェクトジャパン学生ボランティアの皆さん/石川一雄(狭山事件えん罪被害者・ビデオメッセージ)
【狭山事件について】
狭山事件は今から60年前の1963年5月1日に埼玉県狭山市で起きた女子高生誘拐殺人事件です。この事件の犯人として一審で死刑、二審で無期懲役判決が確定している石川一雄さん(今年85歳)は無実です。
2006年に提訴された第三次再審請求審では、2009年に証拠開示勧告が出され、現在まで約250点の新証拠が開示されました。弁護団は2022年8月に新証拠の鑑定を行った科学者ら11名の証人尋問と石川さんの自宅から発見された万年筆の真偽を確認するための裁判所による鑑定の申請を行い、検察の反論が出そろい次第、年内にも裁判所の決定が出される見込みです。
作家の鎌田慧さんらが呼びかける証人尋問等の事実調べを求める緊急署名は、現在、全国で54万筆を超えて拡大しています。
11人の証人等の詳細は、サイト「狭山事件 59年目の新証拠」で公開されていますので、是非ご参照ください。
【2024.2.9 狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいIN関西実行委員会 TK様】
来年には必ずや、事実調べの実現を
狭山事件・無実の石川一雄さんの再審無罪判決を願う全ての皆さん!
63年5月、狭山事件発生・石川一雄さん不当逮捕から60年半、24歳だった無実の部落青年は来月85歳となります。
昨年、「74年10月、寺尾裁判長による二審・東京高裁差別無期懲役判決=確定判決から48年、最大のチャンスが来ています。77年8月、第1次再審請求申立てから45年余り、ただの1度も実施されなかった事実調べを実現できる可能性が高まっているのです。8月29日、狭山再審弁護団は、東京高裁に「事実取調請求書」を提出しました。とのメールを皆さんに送りました。大野裁判長宛の緊急署名は狭山闘争の底力ここに在りと、多くの人を動かし、52万余筆が集まりました。また、徳島新聞・毎日新聞(埼玉版)・埼玉新聞・西日本新聞等、多くの日刊紙に狭山再審を取り上げる記事が掲載されたのも2023(癸卯)年の特徴だったかと思います。残念ながら今年、事実調べの実施判断は勝ち取れませんでしたが、確実に狭山の風は勢いを強めています。来たる2024(甲辰)年には必ずや事実調べを実現しようではありませんか。
★9月半ばから年内20万筆を目標に、全国で緊急署名運動が取り組まれ出しています。取組みを進め、東京高裁大野裁判長に事実調べ実施を決断させ、来年の再審開始決定へと進めたいものです。是非とも周辺に拡散し、1筆でも多くの署名を集めましょう。」
★12月、3つのニュース
☆悲しいニュース
8日(金)、狭山弁護団事務局長であり、関西共同行動代表として、反戦反基地・改憲阻止等の市民運動の先頭に立っていた中北龍太郎さんがなくなりました。私個人としては、中北さんの事務所で開かれていた狭山事件研究会に参加していた事が、思い出されます。他に解放新聞社の笠松さん、枚方市民の会の松本さんの4人だったと記憶しています。3人とも亡くなられ、さみしい限りです。
以下、関西共同行動の頁から
訃報☆大切なニュース
関西共同行動・共同代表 中北 龍太郎さん(1947-2023) 2023年12月8日 急逝す
関係各位
2022 年末ごろより体調不良を訴えられ、今年6月より入院・加療を続けておられましたが、容態急変し、逝去されました。
早稲田大学を卒業後、1976 年に弁護士となり、人権派弁護士として名を馳せ、同時に様々に反戦・平和運動に一貫して取り組んで来られた生涯でありました。
そしてその中で1980 年に反戦市民運動団体として「関西共同行動」の結成を呼び掛けられ、その後40 年以上今日に至るまで、共同代表を務めつつ、最後まで発行するニュースにて巻頭言を書き続けて来られました。
その長き時間を共に過ごしてきた私たちは、この突然の別れに驚愕し、悲しみ、深く追悼しつつ残された遺産ともいうべき反戦の灯を燈し続ける決意を新たにするところであります。
関西共同行動 事務局一同
11日(月)、東京高等裁判所第4刑事部判事だった大野勝則裁判長が、事実調べに何一つ判断を示さないまま、定年退官しました。翌12日(火)、静岡家庭裁判所所長だった家令和典判事が着任し、狭山第3次再審請求審10人目の裁判長となりました。
今後の狭山担当体制は
家令和典:裁判長・新任
安藤祥一郎:右陪席・留任
佐脇有紀:左陪席(主任)・留任
『新裁判長は主任裁判官作成のレポートと弁護団作成のポイント資料を読んで2月下旬の三者協議に臨む事になる』(11月和歌山全研での竹下弁護士報告)との事です。
以下、部落解放同盟大阪府連合会の狭山頁から
裁判長が交代 2023/12/12☆嬉しいニュース
狭山事件の再審請求を継続している東京高等裁判所第4刑事部の大野勝則裁判長が定年退官により交代した。後任の裁判長は家令和典(かれいかずのり)裁判長がつとめる。
84歳の石川一雄さんは今年10月の狭山市民集会で「無罪を勝ち取るまで石川一雄は死にません。大野裁判長 は12月で退官するが再審の門を開いてほしい」と訴えてきたが叶わなかった。
狭山事件から60年。一日も早く無罪を勝ち取るために家令和典裁判長あてに再審開始を求める署名ハガキを送ろう。
送付先・郵便100-8933 東京都千代田区霞ヶ関1-1-4 東京高裁第4刑事部 家令和典裁判長 様
13日(水)、『西日本新聞』の朝刊1面と社会面に狭山の大きな記事が掲載されました。とりわけ、1面記事では月刊狭山パンフレット『狭山差別裁判』が取り上げられました。半世紀前の73年11月、タブロイド版新聞として創刊された当時から購読し、82年10月から月1回の読み合せをしている読書サークル「狭山パンフを読む会」に参加している私にはとても嬉しい記事です。今月も30日(土)に第495回読む会を持ちますので、皆で話せたらと思います。
記事内容は石川早智子さんの頁をご覧下さい。
【2023.12.17 大阪市住吉区 HM様】
10・31
10月31日 49年前のこの日、狭山事件の高裁判決が寺尾裁判長によって出され、多くの人の期待を裏切りました。明々白々の冤罪事件なのに言葉を弄びながらの差別判決。私が初めて「お上のやることにも間違いはある」と知った日です。東京、日比谷野外音楽堂では「狭山事件の再審を求める市民集会」が開かれ、全国から多くの方が参加されました。私は参加しませんでしたが、成功を願っていました。折しも袴田巌さんの「清水こがね味噌事件」も再審が始まり、盛りあがったことと思います。「次は狭山や!」この言葉も大きな広がりを見せてます。石川一雄さん、84歳。お元気ですが、かなりの高齢。お元気なうちに見えない手錠がはずされ、晴れてご両親のお墓参りに行って貰いたいです。そして夜間中学で学び、アフリカ旅行の夢を叶えて戴きたいです。全ての冤罪事件は犯罪です。許してはなりません。ほんまにそおおもてます。【2023.11.1 新治】
10・31の東京の行動、読む会の関西メンバーは私だけでしたが、豊橋からMさんが久し振りに来ていました。集会の報告記事は部落解放同盟大阪府連合会の狭山頁『えん罪狭山事件』を、写真はFacebook『狭山事件の再審を実現しよう』を御覧下さい。私の撮ったものも何葉か添付します。
【2023.11.3 大阪市住吉区 HM様】
10.31を前に
★石川一雄さんから『10.31メッセージ』が発せられました。不屈に闘う事を表明しながらも、現裁判長による開始決定を望めなくなった事から「いたずらに時間が過ぎ、その結果、私の命が失われていく」「私が逝ってから無罪を勝ち取っても遅い」「先の見通せない中で」等の悲痛な思いが滲み出ています。全文は石川早智子さんの頁『冤罪狭山事件』でお読み下さい。
以下部分引用「最近特に、目が見えにくくなり、階段等で転んだこともあったので、遠くの集会等に支援のお願いに出ていくことも遠慮させて頂いております。」★74年10月31日の第二審東京高等裁判所寺尾正二裁判長による差別有罪判決=石川一雄さんに今なお見えない手錠をかけている確定判決49か年を糾弾し、第三次再審請求審における事実調べの実施→再審開始決定を求める様々な取り組みが行われています。大阪・東京の両集会のみ紹介します。
「57回目の三者協議も来月に予定されていますが、現在の状況を直視すれば、大野裁判長の退官は12月に迫っている由で、事実調べ・再審開始の可否の判断は、次の裁判官に託すにしても、それほど時間はかからず判断されるものと思われます。」
「確かに確定判決の7点の情況証拠、秘密の暴露と自白を完全に潰し、事実調べ・再審開始を求めるのが一番と思われますし、そのように戦われていることは承知しておりますが、その都度、検察は時間をかけて反論等を提出してくるので、いたずらに時間が過ぎ、その結果、私の命が失われていくことになります。こうした検察官のやりかた(再審妨害)を止めるには、やはり再審法の改正しかないのかもしれません。
第3に万年筆の件は今更私が申し上げる迄もありませんが、弁護団の皆様方には、何時如何なる時でも長期間に渡って多大なご尽力、ご協力を賜っていることに、心から敬意と感謝の念で一杯ですが、私が逝ってから無罪を勝ち取っても遅いので、つい泣き言、愚痴を零してしまいました。
事実調べ・再審開始の可否の判断を次の裁判官に委ねることになっても、支援者、弁護団の皆様方と共に奮闘して参る決意は変わりませんが、何卒、皆様方も、今次の再審闘争に全勢力を傾注して下さいますよう伏してお願い申し上げます。
先の見通せない中で、寺尾不当判決糾弾集会が全国各地で開催されている訳ですが、私も年齢的にみて今次の第3次再審請求にかけており、全国の支援者皆さん方のご支援、ご協力に応えるべく、全身全霊で闘い抜くことをお誓いして寺尾不当判決から49年を迎えての決意とさせていただきます。
2023年10月
寺尾不当判決49カ年糾弾・狭山再審要求集会
ご参加ご一同様石川 一雄」
※24日(火)、PLP会館(大阪メトロ・扇町)、18:30~20:00
「『狭山事件を世に問う 石川一雄さんの半生から』学習会」
講演:黒川みどり(『被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件』著者)
主催:部落解放大阪府民共闘会議・部落解放同盟大阪府連合会
※31日(火)、日比谷野外音楽堂(東京メトロ・霞ヶ関)、12:30~15:30頃
「寺尾差別判決49カ年糾弾!今こそ鑑定人尋問実現を!狭山事件の再審を求める市民集会」
ミニコンサート+集会+デモ
集会内容:石川一雄・石川早智子挨拶、再審弁護団報告、
片岡明幸(部落解放同盟中央狭山闘争本部長)基調提案、
冤罪被害者連帯アピール
主催:狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会
【2023.5.23 大阪市住吉区 HM様】
「狭山の黒い雨」上映会
先ほどFacebookで見つけたチラシです。主催者のサイトに何も情報が無いのですが、紹介していただければ幸いです。
【2023.10.7 京都市下京区 TM様】
先日、Facebookで知った記事です。ぜひ、皆さんに紹介していただきたいと思います。既にご存じでしたら、ご放念ください。
黒川みどり 「いま狭山事件を問うこと」(『図書』2023年9月号より)
「5・23狭山事件の再審を求める市民集会」に参加してきました。写真は、神林成光さん(千葉県松戸市・狭山事件に取り組む東葛住民の会・会長)=信州出身、露の新治さん=狭山パンフを読む会・会員、中本栄さん(部落解放同盟長野県連合会・書記長)。
12:00頃、要請行動終了後の東京高裁前で 黒地赤字の幟を持ってデモスタートを待つ新治さん 【2023.5.23 大阪市住吉区 HM様】50万筆の署名と石川一雄さん、石川早智子さんのお二人。右側の赤い服は、福島瑞穂社民党党首(ちゃんとしたみずほさんの方です)。「雨にも負けず。今年こそ、再審、無罪を。50万の署名を力として。(新治)」
【2023.5.23 新治】
集会前のバンド演奏、獄友イノセンスバンド(李政美、うじきつよし、河野俊二、小室等、こむろゆい、谷川賢作)。ええ演奏でしたが、歌手のひとりがのってきて「雨よ、ふれえ!」と叫んだ時は「何をゆうねん。こちゃ、ずぶ濡れやがな」とつっこみました。うじきつよしさんは、演奏が終わったら、楽器やアンプの片付けを率先してされてました。お人柄を感じました。
【2023.5.29追加 新治】
袴田巌さんの再審が確定し、新聞の一面を飾ったその佳き日に最高のタイミングで行われた「狭山市民の集い」。西成区民センター大ホールは大入り、大盛況。なんとロビーに夜間中学のレジェンド高野雅夫さんの姿が!感激してると戸川正明先生とも再会。東本願寺の相良晴美和尚(元同宗連議長)は衣を着ての参加。パギやん(趙博さん)の姿も。狭山パンフを読む会からは、豊橋で活動する山崎和男さん、幽霊会員の私を入れて七人の参加。「狭山は人をつないでくれる、出会わしてくれる!」解放同盟代表の挨拶の後、いきなりの出番。思えば、狭山差別事件の集会でお話するのは初の経験。つい自分の思いを話したくなりましたが、えらそうに「関わってきた」と言える身でもなく、芸人として精一杯お笑いいただけるよう努めさせていただきました。指宿弁護士の再審へ向けての分かりやすいお話。袴田ひで子さん(巌さん姉)、狭山の主役、石川一雄さん、石川早智子さんのビデオでのアピール。冤罪被害者の青木さん、西山さん、金監督、支援者のノジマミカさん。四人のトーク。当事者のなまの声は心に響きました。青木さん、西山さんのお二人は想像を絶する辛い体験を乗り越えられ、お人柄もお話も魅力的でうなずきながら笑え、いつまでも聴いていたいほど。迫力いっぱいの太鼓演奏もあり気分も高揚。そのままデモへ。岸里から花園、あいりん地区を通り新今宮まで。先導車から流れる「差別裁判うちくだこう」に目がしらがうるみました。ええ加減な関わり方、生き方をしてきた私が参加してええのかと、腰の引けた参加でしたが、ありがたい一日でした。次々と冤罪事件の再審が決まる中、ほんまに狭山は遅すぎます。石川一雄さんは84歳。次こそ狭山!ほんまにそう思います。
<プログラム>
地元挨拶
記念講演 「お笑い人権高座」 露の新治
弁護団報告 狭山再審弁護団 指宿昭一さん
議員・政党挨拶 衆議院議員・大石あきこさん、社民党副党首・大椿ゆう子さん
(休憩)
ビデオメッセージ 狭山事件えん罪被害者 石川一雄さん、石川早智子さん
連帯挨拶 清水事件えん罪被害者家族 袴田ひで子さん
トークセッション 映画監督・金聖雄さん、東住吉事件えん罪被害者・青木惠子さん、
湖東記念病院事件えん罪被害者・西山美香さん、FB狭山事件の再審を実現しよう管理人・ノジマミカさん
太鼓演奏 熱光(ひかり)、鼓情炎(こじょうえん)、いぶき
閉会挨拶
集会終了 パレード出発
大きな看板 高野雅夫さん 山崎さんと 【2023.3.21 新治】
久々に聞く新治さんの「お笑い人権高座」さすがでした。会場は270人程、参加者の多くは反差別・反冤罪・労働組合・釜ヶ崎等の活動に参加している人々ですが、本真によう笑うてました。集会の内容は部落解放同盟大阪府連の狭山頁に報告が載っています。集会や高座のようす、新治さんが幟を掲げて釜ヶ崎・あの西成警察署前をデモする写真を添付します。ちなみに高座の中で何度も私の名を言うたのは堪忍して欲しかったです。おまけ:シンポジウムで湖東記念病院事件で再審無罪を勝ち取った西山さんが、『とても面白かったのに会場が暗かったので途中で寝てしまいました。すみません。』と発言し、会場の笑いを誘ってました。
会場のようす 狭山パンフを読む会の幟 新治さん「お笑い人権高座」 石川一雄さんご夫妻 袴田ひで子さん(巌さんのお姉さん) パレード(デモ行進) 新治さんも
【2023.3.21 狭山パンフを読む会 HM様】
清水こがね味噌事件(いわゆる袴田事件)の再審開始決定を心から喜びます。袴田さんが犯人にでっち上げられた原因の一つが「元プロボクサーだった」ということがあります。昔は「ボクサー崩れ」という言葉がありました。「ゴルファーくずれ、剣道くずれ、柔道くずれ、フィギュアスケートくずれ」とか聞きません。ボクシングを野蛮なスポーツと見る蔑視が、袴田さんを色メガネで見ることになりました。とんだとばっちりで、許されない差別です。それでこれは袴田個人への蔑視ではなく「ボクサー全員、ひいてはボクシングというスポーツへの偏見」だと言うわけで、日本ボクシング協会(ファイティング原田会長・当時)が再審開始をリングの上から訴えてきたりしました。今日ようやく再審開始が決まったこの事件。次は無罪獲得です。そして、次こそ狭山です。【2023.3.13 新治】
一人でも多くの市民の皆さんと石川一雄さんとの出会いの場を設けようと開かれてきた「狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西」も第7回目を迎えます。事実調べを行うかどうかの裁判所の決定は、2023年5月頃と見込まれています。第7回市民のつどいで、事実調べを求める市民の声を大きくあげていきましょう。皆様のご参加、ご支援をどうかよろしくお願いいいたします。
■第7回市民のつどい概要
日 時:2023年3月21日(火・春分の日) 12時開場/13時開会
場 所:大阪市西成区民センター(大阪メトロ四つ橋線『岸里』駅すぐ/南海電車『天下茶屋』駅から徒歩5分)
会場費:500円 ※オンライン参加無料。申込みはこちらのホームページから。
主 催:狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいIn関西実行委員会
連絡先:メールsayama.kansai@gmail.com
<プログラム>
・地元あいさつ …部落解放同盟大阪府連合会
・冤罪アピール…袴田ひで子さん(リモート)
・記念公演 …「お笑い人権高座」露の新治さん
・狭山再審弁護団の報告…指宿昭一弁護士(暁法律事務所)
・石川一雄さん、早智子さんのビデオメッセージ
・シンポジウム ―青木惠子さん、西山美香さん、金聖雄監督、ノジマミカさん―
・3チーム合同太鼓演奏 ー熱光(ひかり)、和太鼓いぶき、太鼓集団 鼓情炎(こじょうえん)ー
〈ご支援のお願い〉
■賛同金 1口 1000円×何口でも。
■郵便振替口座にて受付中
【口座番号】00990-6-333303
【口座名義】狭山再審実現しよう市民のつどい関西実行委
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【2023.2.4 狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいIn関西実行委員会 TR様】