2010年10月〜2010年12月
2010年10月
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(2010.10.1) 「新潟県長野温泉、嵐渓荘。」
曹洞宗新潟県第一宗務所のお世話で、今日から新潟の各地を回らせて戴きます。今朝は、住職研修会。会場の長禅寺は、実に立派なお寺。新潟は立派なお寺が多いです。
昨日、今日とこちらに泊まっています。燕三条駅から車で40分の、新潟県長野温泉、「嵐渓荘」。お水は清水を飲みます。お部屋て清水が飲めます。お風呂からの眺めは、目の前に山が迫り、自然の中にとけこみそうです。先ほど帰って、ぶらっと散歩。川音が心地よく、暑うなし、寒うなし。なんともいえない爽やかな風に吹かれ、しばし、いやされています。吊り橋がありました。桂勢朝さんに、玉すだれの参考に送ってあげました!庭には「ししおどし」(鹿威しと書くそうです)。カターン、カターンと、ずっと聞いていたいような気分です。
新潟県長野温泉、嵐渓荘
真木の清水
庭を流れる小川と水車。
吊り橋
山の吊り橋。
守門川(すもんがわ)
お風呂からの眺め
鹿威し(ししおどし)
「さん喬師匠の独演会に出して戴きます」
11月6日(土)に、東京の「深川江戸資料館」での、柳家さん喬独演会に出して戴きます。「前売りは完売で、当日売り完全座席確保(補助席)のみとなっております!」とのこと。すごいですね!そんな寄席に出して戴き光栄!願生ります!
: (2010.10.2) 「三条市仏教会、第39回仏教文化講演会。」
今日は、三条市仏教会、第39回仏教文化講演会にて、「新ちゃんのお笑い人権高座」。会場は、東本願寺三条別院。
別院本堂は、なんと320畳敷き!問題はこの広い本堂に何人来て戴けるかです。
三条仏教会。歴代講師の顔ぶれがすごい。第一回、海音寺潮五郎から始まり、無着成恭、松原泰道、三遊亭金馬、寺内大吉、ひろさちや、三国連太郎、高史明、高田好胤、佐々木久子、松倉悦郎、毒蝮三太夫(敬称略)・・・等々、顔が浮かぶ方がたくさん。他の人も私が知らないだけで、さぞりっばな方々だと思います。これもある意味、名人会。光栄なことかぎりなし。考えたら、講演のほうでは、早くからこんなことがありました。市民大学の講師で、芸人は私とミヤコ蝶々師匠だけとか、イーデスハンソン氏や、カンサンジュン氏と二人会など、いくらでもありました。ただそれを光栄なことと思う余裕がありませんでした。ありがたいと受けとめる謙虚さがありませんでした。「こっちのほうがうけたるわい」という気持ちだけ。実際、会場のほぼ全員を寝かせたカンサンジュン氏を見て「ギャラとるな」と小馬鹿にしていたくらいです。今思えば、恥ずかしいことです。調子に乗っていました。最近やっと「ありがたい」と喜んで受けとめられるようになりました。年をとるのもなかなかいいことです!ありがたや、ありがたや!
「諸橋轍次記念館」
三条は、漢学の泰斗、諸橋轍次(もろはしてつじ)先生の出身地。名ばかりの中国文学在籍で、全く勉強しなかった私も、名前くらいは知っています。中国にもない「大漢和辞典」の編纂者。三条市庭月の生家の隣に記念館があります。本当に行ってよかった!すさまじい努力を積み重ね、学び続けた一生。先生の一生を描いたビデオを視ていると、明らかに物見遊山気分の観光客が、いつのまにか諸橋先生のひた向きな生き方に感動しているのがわかります。ほんまにすごい人がいるものです。特にすごいのは、昭和20年8月の東京大空襲で、大漢和辞典の「全巻の組み版と資料、何より印刷用紙まで」丸焼けになったのですが、この時、先生は63歳だったこと。その上、翌年には右目を失明、残った左眼も視力が衰える。普通ならそこで折れてしまいます。しかし、先生はそこから再起し、改めて第一巻から刊行し、ついに完成します。もちろんそこには、先生一人ではなく、多くの人の献身的な関わりがあったのですが、その核を担ったエネルギーはすごい!願生る力を戴けた記念館でした!
(2010.10.3) 「今日は三条のボランティアまつり。」
ボランティアまつりに、ボランティア飛び入り! ただ、子供は走り回っているし、家族づれが食事をしてるし、似顔絵や綿菓子を売っているは、仮面ライダーみたいなのがうろうろしてるといったあんばいで、文字どおり「おまつり」。落語家にはかなりの逆境! 逆境に(のみ)強い新ちゃんが、どこまでやれるか?願生ります!
ボランティア会場に高座が!
綿菓子と似顔絵
「燕九条の会。」
浄土真宗のお坊様を中心に心ある人たちが集まって戴きました。平和が一番。願生!
(2010.10.4) 「地検特捜部の犯罪。」
ホテルずまいが続き、どうしてテレビを見てしまいます。やはりテレビは「寂しさをまぎらわすためか、暇つぶし」ですね。ワイドショーの地検特捜部の証拠改ざんのニュース。村木さんの冤罪事件については、触れません。まじめな検事が、熱心さのあまり改ざんしたのではありません。巧をあせって、無実の人を犯罪者にでっち上げようとしたのです。人権意識のかけらもありません。これがミスで処理されては、たまったもんではありません。検察、警察がそんな体質だということは、狭山事件はじめ、いくつもの冤罪事件ではっきりしています。今回の検事逮捕は、すごいことですが当たり前のことです。狭山事件でも、未開示の証拠が、隠滅、改ざんされるのではないかと心配です。狭山事件が、権力の犯罪だということを、改めてはっきりと思いました。完全無罪判決目指して願生!
(2010.10.6) 「女性用トイレに。」
朝日新聞社へ「日中友好寄席」の取材をしてもらいに伺い、次の毎日新聞の取材が午後からなので、いったん南陽さんと分かれて、長堀橋の市立図書館へ。充実した時間を過ごし、さて出ようとして、トイレに行きたくなりました。荷物を置いて、個室に入り、さて出ようとすると、見慣れないボタンが。水を流すボタンと思い、押すと水は流れず、水の流れる音がします。初めて聞くので、「へえーっ」と思い聞きながら、ふと思いました。「なんでいるねん?」。外へ出て、男性用便器が無いのに気づきました。ありゃあー! そのまま外へ出て、女性用のマークが目に入りました。入れ違いに入ってきた若い女の子に、いやな目つきでにらまれました。幸い誰もいなかったからよかったけど、「キャー!」でも言われたら、痴漢にされるとこ。しっかりせんと。
(2010.10.7) 「おおくぼふれあい祭のご案内。」
10月16日(土)、奈良県橿原市の「おおくぼまちづくり館」での、「おおくぼふれあい祭」に寄せていただくことになりました。10:00〜11:30お笑い人権高座。その後、映画「橋のない川」の上映、マーキィの「クラウンショー」と盛りだくさんです。お近くの方、ぜひお越しください。
(2010.10.7) 「野洲東中学校で人権高座。」
朝、日記をつけると、その日が充実したものになるそうです。今日は滋賀県野洲(やす)市、野洲東中学。体育館に三年生200人と、保護者少し。ところが、あまり笑ってくれません。理由は人数が少ないからです。と言うより、人数の割に会場の体育館が広いのです。ほんまに、笑いは、いろんなものにつぶされる「もろいもの」です。だから、お笑い芸人は神経質なんです。まあ、いい生徒さんだったので、笑いは少なかったけど、「受けた」と思います。
(2010.10.8) 「仙台、徳専泉寺様で一人寄席。」
今日は暗いうちから起きて、仙台へ向かいました。6:30の電車に乗りましたが満員! 皆さん勤勉です。早寝、早起き、全ての基本ですね。お昼すぎに仙台着。真宗大谷派(お東)の徳泉寺のご住職と息子さんをがお揃いでお迎えに来て戴きました。お寺でしばし休憩。2時から本堂に6〜70人、みっちりとお詰め戴き開演。まず、お笑い人権話を1時間。よく笑って戴きました。休憩を挟んで高座に座り、「ふろしき」、「禁酒関所」の二席。これもよくお笑い戴き、大満足。2時間強の一人会は、納得の高座でした。終わって、お茶で懇親会。お茶におつけもの、お菓子、果物。ちょっと余韻を楽しんで戴く上質の時間、いいもんだと思いました。そのあと打ち上げで、またまたおいしいビールや地酒、ごちそうと、ありがたい、ありがたいかぎりでした。
明日は、宮城野区九条の会で、またまた一人会。願生ります!
(2010.10.9) 「仙台市宮城野区九条の会。」
宮城九条の会ではなく、仙台市内の、宮城野区という区だけの九条の会! なのに会場いっぱいの130人。笑いがはじけます。ありがたい、ありがたい。無料ではなくチケットを買って戴いたお客さま。お笑い人権高座に、私の「護憲」を挟んで70分。休憩をとって着替え、高座に上がり落語「ふろしき」を20分。客席と高座が一つになって幸せな空間が生まれます。笑いは「客席の密度」とつくづく思いました。それにしても仙台市内だけで70もの「九条の会」があるとは。素晴らしい!
(2010.10.10) 「夜間中学の文化祭で中国語落語を。」
15日(金)に、京都洛友中学夜間部の文化祭に出演します。中国からの帰国者が、かなりの割合でおられるとのことで、急きょ「中国語落語、ごんべえ狸」をすることになりました! 願生ります! なお11月1日(月)のワッハ上方「日中友好寄席」は、現在48人になりました。【あと20名ほどになりました。メールで受付していますので、希望者はお急ぎください。こちらからどうぞ。MORI】
「杵築神社秋祭り演芸会。」
富雄、杵築神社の演芸大会。久しぶりに余興らしい余興でした。インディにはおひねりが飛びました!
(2010.10.14) 「長い一日でした。」
5:50起床、6:30出発で、兵庫県姫路市の砥堀(とほり)小学校へ。お昼までお話をさせて戴きました。体育館、出て行っても拍手無し。期待されてない、というより、仕方なく集められた保護者。「聞く気はないぞ」というシグナル。前から三列空いています。ただ、一人だけ、前例中央に女性が座っておられます。この人に救われました。お願いして前につめてもらうところから始めます。20年、同じことの繰り返し。テレビに出ていない芸人には、とことん冷たいこの社会。なんにも変わっていません。それでも諦めないのは、打たれ続けたおかげです。参観だけで帰った人に比べれば、残ってくれただけでもまだましです。ありがたく話をさせて戴きました。
「高田御坊寄席。」
講演のあと姫路駅まで送って戴き、奈良県大和高田市の専立寺様へ。第二回高田御坊寄席は、大盛況、大成功! 番組は、「ふろしき」・新治、「腹話術」・千田やすし、「金明竹」・しん吉、「歌」・インディ、「鹿政談」・新治。これなら三回目もやれるという手応えの盛り上がり。ご住職、音響の森本電器さんご一家(娘さんはおちゃこまでして戴きました)、駆けつけて戴いた刑務所の教官、篤志面接員の方がた、中南和の世話人の方々、吉野の和尚さま、皆様、みなさま、ほんまにありがたうございました。
(2010.10.15) 「洛友中学文化祭。」
京都市立洛友中学文化祭。洛友中学は、昔の郁文中学。京都市内で唯一、公立夜間中学として存在していた学校です。昼間部が統合で無くなり、不登校の生徒のための昼間部と、夜間部として四年前に発足しました。
中国からの帰国者も多いと聞き、中国語落語をするつもりで行ってみると、タイトルは「お笑い人権高座」で、時間は45分。中国語のわからない人も半数。そこで改めて聞いてみると、中国からの人もかなりの方が日本語を理解するとのこと。結局、日本語のわからない(中国語だけしか理解できない)生徒は一割ほどとのこと。これは日本語の方がいいと考え、急きょ日本語の落語に、中国語で前説をつけることにしました。と言っても、フリーにしゃべれるわけでもなく、原稿丸覚えの中国語なので、どこをどうかいつまんで話していいのかわかりません。おまけに、いったん切ると、次が出て来ません。どないしょうかと思っているうちに、開演。校長先生の挨拶の後、なんと私がトップ。それでなくても、広い体育館に150人ほど。いじめのような高座です。しかし、しかし、案ずるよりうむがやすし! なんとなくうまく行ってしまいました(と思います)。最初に「笑」の字を出し、そして、宝の子。自芯は自信。パイナップルの缶詰めの話をして、中国語で「ごんべえ狸」の粗筋を話しました。しどろもどろだったと思いますが、なんとか聞いて戴きました。そして、日本語で「ごんべえ狸」をやりました。いい反応です。最後に中国語の小咄をおまけにつけたら、ワッとわきました。中国語の小咄が通じた喜びと同時に、「これを最初にやったらよかった」と反省しました。何より中国からの帰国者の人たちが暖かい。在日のおばさんも、昼間部の生徒さんも、生徒の家族も、先生も暖かかった。夜間中学はやはり暖かかった!
昼間部の生徒によるガムランの演奏もありました。演奏も衣装もよかったです。
ガムランの演奏(リハーサル)
終わって、駆けつけてくれた外川正明先生と、大濱先生の三人で、大濱先生の教え子の韓国料理で打ち上げをしました。追い詰められた高座は、ありがたい経験の高座となりました。ありがたい、ありがたい!
(2010.10.16) 「電車の乗り間違いからハードな一日になりました。」
今日もまた追い詰められています。電車を乗り間違え、西大寺から畝傍御陵前へ行くのに、近鉄奈良へ。全く違う所へ行ってしまい、今折り返しています。駅に着くのが9:49です。開会が9:45、挨拶があって、出番が10:00。駅から会場が5分。万事休すか、ギリギリセーフか!願生ります!私としては、よくあることなので、もう自己嫌悪にもなりません。
奈良県橿原市大久保の「おおくぼまちづくりセンター」で、お笑い人権高座。ギリギリセーフで駆け上がりました。その勢いか、よく受けてホッとする間もなく、平群(へぐり)九条の会へ。満員のお客様で爆笑、また爆笑。気持ちいいほどお笑い戴きました。大満足で大阪へ。玉之助さんと合流し、島根県浜田市へ向かいました。着いたのは10:40。浜田名物、あかてんで一献。長い一日の〆としました。
(2010.10.17) 「浜田市のべっぴん寄席。」
島根県浜田市での、第六回べっぴん寄席。朝、浜田の港を眺めに、夕日パークへ行きました。名前は夕日パークですが、朝も美しい! べっぴん寄席のほうは、オープニングが「よっちゃんバンド」。そのあと、私が「お笑い人権高座」と落語で「ふろしき」。中入りのあと、玉之助さん「太神楽」。さすがは神楽のふるさと、岩見の国です。玉之助さん、大好評!
夕日パークの朝の景色
玉之助さん、大好評!
(2010.10.18) 「大東の郷(さと)に光と風を」(お知らせ)
徳島県芝原の辻本一英さん(阿波木偶箱回しを復活する会)がコーディネーターを勤める、祝福芸を芯にしたすばらしい人権の催しが、大阪府大東市であります。12月10日(金)18:30〜
大東市総合文化センター(サーティホール)にて、「大東の郷(さと)に光と風を」。出演は、太古集団「魁」、猿舞座、伊勢萬才・村田社中、浅草雑芸団、阿波木偶箱回し(でこまわし)を復活する会。入場無料ですが、整理券が必要です。問い合わせは、大東市人権啓発室。
「上海公演、本公演のお知らせ。」>
日時:2010年11月14日(日)14:00〜(開場13:30)
会場:緑地商務大厦長寧区工人倶楽部 4階会議室 (愚園路1250号X安西路)
会費:150元(事前予約すると100元)、小学生以下50元
問合せ:当HPまでメールにてお問い合わせください。連絡先をお知らせいたします。
此の他に、浦東の日本人学校、上海師範大学での公演が予定されています。どうぞよろしくお願いします。請多々関照。
(2010.10.20) 「ご祝儀袋 ほんの・・・」
あるところで出演料を戴きました。普通「薄謝」とか書いてありますが、これはしゃれてます。きれいな字で「ほんの」。ほんの・・・・・・? 次は「たっぷり!」とか「これでもか!」を期待したいですね。
「芦原温泉でお笑い人権高座。」
今日は、福井県の芦原温泉「グランディア」という立派なホテルで、曹洞宗北信越管区の婦人会の大会。私の前が、岩崎順子さんのお話でした。夫をガンで失ったお話。最期を家族と過ごし、やせ衰えた体を晒してお風呂へ向かう夫を、拍手で応援するご家族。ジーパンのまま一緒にお風呂に入る話。亡くなったお父さんの体をさわっていた子どもが、「おなかがまだ暖かい」ことに気付き、最後は子どもたちが遺体に馬乗りになって遊んだそうです。袖で聞かせて戴き、涙が出ました。私のほうは相変わらずの気楽なお話。たっぷりお笑い戴きました。
(2010.10.22) 「坊守りさまてづくり。」
長崎県南島原市、旧有家町、専念寺様。門徒の皆様にたっぷりお笑い戴き、大満足。お寺の奥様、坊守様が、私の手拭いで手提げ袋を作ってくださいました。「願生る」もうまく見えてます!
「全九州中学進路指導研究協議会」
長崎県大村市立西大村中学にて、九州各地からお集まり戴いた先生がた、350人。「自分の人生、自分が主役」。まわりのことや評価ばかり気になって、自分が何をしたいのか、わからないのではなく、考えようともしなかった痛恨の思いを語らせて戴きました。いっぺんしかない人生、一つしかない命。どうせ遅かれ早かれ終わる命。どう使うかは本人次第です。ほんまに、アホやったと思う高校時代。それをひきずって、何もしなかった二十代。狭山事件、夜間中学、部落解放運動と出会わなかったら、生きていたかどうかもわかりません、危うい自己。なんとか生きてる、今の自己。
(2010.10.23) 「奈良市立京西中学。」
72才の地域の方手作りの見事な看板。ありがたい! こういう協力者がいっぱいおられます。午前中は、学外協力者が、なんと22の授業参観を。テーマは、環境、人権、スポーツ、職業、歴史。また高校から先生が来ての授業も。名付けて「京中オープンスクール」。
(2010.10.29) 「日中友好寄席、締め切り。」
申し訳ありませんが、日中友好寄席、締め切らせて戴きます。現在12名オーバー。椅子がありません。皆さん『立ち見』でよければと、お願いしましたが、これ以上は立ち見も難しいと思います。すみませんが、次の機会によろしくお願いします。
(2010.10.30) 「還暦同窓会。」
生野高校21期還暦同窓会。鬱々とした高校生活を送ったことや、受験の失敗がトラウマになって、なかなか出席できずにいましたが、幹事の人たちの明るさ、優しさに励まされ、42年目にして初めて参加しました。何度も繁昌亭に来てくれたり、東西名人会にはいち早く申し込んでくれたり、ほんまにあたたかく、背中を押してもらいました。一歩会場に入ると、今までのこだわりがウソみたいに消え、懐かしさで胸がいっぱいになりました。42年ぶりに会う顔ばかりなのに、一瞬にして、フルネームが浮かびます。記憶が甦ります。うわずりながら勝手なことをしゃべらせて戴きましたが、誰もが、きちんと聞いて戴き、暖かいヤジも入り、よく笑って戴きました。おかげで荷物を一つ降ろさせて戴きました。前向きに生きてゆけ元気を戴いた、ありがたい、ありがたい同窓会でした。ほんまにありがとうございました。
(2010.10.31) 「生野☆たつみ寄席・格之進。」
第一回生野☆たつみ寄席。会場はバレエ教室です。会主は、バレエ教室主宰であり、上海で落語の会の主催者でもある、バレリーナの鴻本先生。落語好きのバレエ教室で寄席をするのが先生の念願でした。共に上海でお世話になった、私と染雀がお手伝いをすることになり、生野区出身で近所に住む鶴二も入って、3人会という形で実現しました。予約はほんの僅かでしたが、蓋をあけると、30人ほどの入りで、着物姿の美人も二人、いい雰囲気です。会場の左側は、総カガミ貼り。後ろ幕で隠しました。今日は、後ろではなく、横幕です。番組は、「ごんべえ狸」・新治、「子ほめ」・染雀、「替わり目」・鶴二、(お中入り)、「柳田格之進」・新治。「柳田格之進」は、迷いましたが、思いきってやりました。いい出来ではありませんでしたけど、やってよかったと思いました。私にとっては冒険でしたが、前日の同窓会で戴いた元気で願生れました! ほんまにありがたいことです。
たつみ寄席、高座
2010年11月
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(2010.11.1) 「日中友好寄席。」
ワッハ上方小演芸場での「日中友好寄席」は、超満員の90人。ありがたい、ありがたい! 番組は、前半が中国語、後半が日本語。「太閤と白猿」・南陽、「中国に学校を作る話と腹話術」・学光、「ごんべえ狸」・新治、(お中入り)、「左甚五郎」・南陽、「ちりとてちん」・新治。とても流暢にしゃべれたとは思いませんが、あたたかいお客様に受けとめて戴き、なんとか次につながる形で終えられたと思います。予想以上に、中国語を勉強中の人がたくさん来て、客席は緊張感がいっぱいでした。けど、それに左右される余裕すらない我々は、夢中でしゃべりました。結果、そのほうがよかったようで、笑いも適度にあり、ごんべえ狸のサゲで、ワッと受けて、大満足。もっともっと勉強して、「アドリブを入れられるようになりたい」と、また夢が一つできました。来て戴いた皆様、手拭いを買って戴いた皆様、本当にありがとうございました。反省は、高座が低かったこと。山台を出せばよかったこと。親しい人が、「中国語のわからない人でも、もっと楽しめるものにして、普通の落語会でかけてみたらどうか」とアドバイスをくれました。考えてみます。昨日は朝から名ビラを書いたり、参加者の表を作ったり、いろいろ大変でしたが、やっただけのことはありました。ありがたい、ありがたい一日でした。
(2010.11.4) 「若狭小浜。」
保護司と更正保護女性会のお集まり。45人とやや少なかったのですが、よく乗って笑って戴きました。小浜(おばま)は、NHKの朝ドラ「ちりとてちん」の舞台となったところです。「ちりとて落語の会」の世話人さんたちが、高座作りから音響、送迎まで全てやって戴きました。ありがとうございました。
終わって、海辺の料理屋へ。遅かったので、若狭がれいと、鯖のへしこ(好物です)で、清酒「菊正宗」のぬる燗を戴きました。なんとも結構で、ありがたい時間。ほろ酔いで宿に帰りました。
(2010.11.5) 「母校・大阪市立東生野中学校。」
朝、毎年新年会でお世話になっている小浜の社長さんに挨拶に伺い、若狭の海の幸をおみやげに戴き、いったん帰宅。用意をととのえ、近鉄今里にある私の母校、東生野中学校へ向かいました。ここには、大阪市内で一番新しい夜間学級があり、今日はそこの文化祭です。浪花の歌う巨人、趙博さん(パギヤン)、男前太神楽曲芸師、豊来家玉之助、私の三人で盛り上げました。学外からも参加希望があり、喜んでいます。
なんとも言えない懐かしさを感じます。ここに、3年生24クラス、2年生12クラス。1年生12クラスの、計48クラス2400人が、毎日通っていました。1、2年生が少ないのは、新生野中学ができて、東小路小学校の生徒各6クラスがそちらへ行ったため。それがなければ、あと12クラス増えているところです。考えたらすさまじい状態。運動会や朝礼なんか、どないしたんやろと思います。私らは何も考えずに、元気でした。東野圭吾という人気作家は、後輩に当たります。彼が、私らの学年をテーマにした小説を書いていますが、デフォルメしすぎで、読んでいていやになりました。
東生野中学のそばを、城東運河が流れています。川の中にサギを見つけました。昔はメタンガスがブクブクと吹きだす、泥の川でしたが、かなりきれいになったようです。
ところで帰宅してFAXを見ると、T市から、800人規模の人権フェスティバルの出演依頼が来ていました。ありがたい!とノートを見ると、なんとその月は、その日だけ予定が入っていました。平日なのに、なんで? 仕方なくお断りしました。ごくたまに、こんなことがありますが、まさかたった一日しか入っていないのにダブるとは! 残念!
(2010.11.6) 「柳家さん喬独演会。」
東京深川の江戸資料館。6時開演なのに2時すぎからお客さまの列が。さん喬ファンは熱い! いろものを入れることはあっても、咄家はまだ誰も出ていないこの独演会。光栄なことに、私が初咄家。番組は、「短命」・小んぶ、「二番煎じ」・さん喬、「狼講釈」・新治、(お中入)、「中村仲蔵」・さん喬。「狼講釈」は、さん喬師匠ご指定。お客様がよく、にぎやかにやらせて戴きました。さん喬師匠の「二番煎じ」。冬の寒空、熱燗の味、いろいろ思い出してしまう50分。そして「仲蔵」。たたきあげの役者の苦悩。夫婦の情、仲蔵の芸を認める師匠や座頭(ざかしら)が素敵で、来月、繁昌亭で「仲蔵」をやらねばならない私にとって、何より勉強になったし、プレッシャーも感じました(
あんなんよおせん)。完全にお客になって聞き入ってしまいました。お中入に、高校の同級生、前田さんご夫妻がのぞいてくれ、嬉しいひとときでした。
小んぶさん、「短命」。
(2010.11.9 〜 10) 「始まりました、部落解放研究全国集会!」
部落解放研究第44回全国集会。新潟市朱鷺メッセに6500人。見渡すかぎり人、人。これだけの方が、部落解放研究のために集まりました。力強い思いがします!願生!部落解放同盟新潟県連合会・長谷川サナエ委員長は、感極まって涙ぐみながらの挨拶でした(写真右)。
2日目は、「狭山事件と司法民主化」の分科会に参加しました。まずテレビ朝日のドキュメンタリー番組を見て、そのあと石川一雄さんが決意表明中をされました。また中山弁護士から、脅迫状の文字の筆跡の違いについて説明がありました。識字教育や夜間中学に関わった者でなくても一目瞭然です。石川さん夫妻の訴え、中山主任弁護士の詳しい説明、解放同盟の中執の運動面での話、そして今回の全研の実行委員長・新潟大学の鯰越先生の証拠開示の重要性の話。中味たっぷりの話で聞き応えがありました。特に、鯰越先生の話の、一にも二にも、証拠開示が急務というのは、司法民主化という「とっつきにくいテーマ」が、本当は身近な切実なテーマだとよく分かりました。「犯罪を犯さない決意で生きることはできても、冤罪で犯罪者にされることは誰も避けられない。」 この言葉が胸に残りました。
決意表明。右は中山弁護士。
筆跡の違いを説明する中山弁護士
午後は、足利事件で無罪勝利の菅家さん、石川さんなどがパネラーのシンポジウムに参加しました。県会議員選挙にからみ、妨害行動としてのでっち上げられた「志布志事件」の取り調べが再現されました。無実の被疑者の父や義父、孫のメッセージを無理やり足で踏ます心理攻撃。ほんまに、大阪府警と同じ、むちゃくちゃなやり方。怖い世の中です。
午後のシンポジウム
志布志事件の取り調べ再現
(2010.11.21) 「徳島県神山町。」
徳島県神山町。心が休まる風景です!
樹齢500年。40メートルの大いちょう。
大いちょうの上のほう。枝に見えているのが、ふたかかえもある大木!
徳島県神山町にて懇親会。歓迎の阿波踊り。皆さんさすがに決まっています!
(2010.11.24) 「兵庫大学でお話。」
JR東加古川駅から車でスグ。経済情報学部の学生と職員の方々にお話。中高年の職員に笑って戴いたので、自分のペースで話ができましたが、あれが学生さんばかりなら、すべりまくっていたかも知れません。それでも平気でやれるようにりましたが、ぼちぼち学校は卒業かもしれません。
「偶然ですが。」
帰宅したら、FAXが二枚入っていました。なんと、三重県伊賀市と滋賀県甲賀市。伊賀と甲賀が揃いました!
(2010.11.25) 「栃木県日光市へ。」
日光市の豊岡中学でお世話になります。人権教育公開研究発表会の中の人権講演会。富士山がこれだけきれいに見えたのは久しぶり。肉眼では目の前に迫ってくるようでした。見事です!
宇都宮で日光行きに乗り換えです。この電車に乗るのもかれこれ10回目くらいですが、終点の日光まで乗ったことはありません。それで日光を観光したこともありません。またそんな気にもなりません。車内は外国からの観光客がいっぱいでした。
「自衛隊は暴力装置ですよ。」
仙谷官房長官が「自衛隊は暴力装置」と言って、自民党のあほな輩がぐちゃぐちゃ言ってるらしいですね。時代的遅れで知りませんでしたが、何をゆうてんねん!と思います。自衛隊は、「憲法違反の」国家という名の支配体制の、暴力装置そのものです。どだい国というものが、税金(固定資産税、相続税)という「みかじめ料」を払わないと、住んでる土地すら取り上げられる、地回りと一緒。検察、警察も犯罪を犯すというのは、狭山事件、志布志事件など数々の冤罪事件でわかります。訂正の必要ありません。今さら訂正するんやったら、なんのために安田講堂で火炎ビンを投げたんや。ぶれずにちゃんと言わんかい。東大入試が無くなり、合格ラインが跳ね上がり、ドミノ倒しで、進路がぐちゃぐちゃになった「1969年、高校卒業組」としては、「今さら謝るくらいやったら、火炎ビンほるな、アホ!」。謝りは誤りや!
(2010.11.29) 「伊賀鉄道車内ポスター!」
レトロなポスターが貼ってあります。グリコアーモンドチョコレート、よく食べました!
なんと新発売!30円!
一粒300メートル!
ペコちゃん!
(2010.11.30) 「部落解放・人権文化フォーラム2010」
浅草公会堂にて、部落解放・人権フォーラム2010。会場に1000人、ありがたい!
日輪とスカイツリー。浅草にて。
2010年12月
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(2010.12.1) 「津和野中学校」
日本の秋 津和野路。
津和野名物「ざら茶」のお接待。お味は、ざらっとした味わいです。
ありがたいセッティング!津和野中学体育館。
ありがたい歓迎!津和野中学にて。
(2010.12.8) 「京都、新京極の誓願寺。」
京都、新京極の浄土宗西山深草派本山・誓願寺さま。ご存じ、落語の祖・安楽庵策伝和尚が住職を勤めたお寺です。うちの師匠は毎年、策伝忌に落語を奉納していましたが、不肖の弟子の私は、今回初めて寄せて戴きました。さすがにいい高座です。願生ります!
今日の高座です
りっぱな阿弥陀如来さま。
「ご縁! 福岡県久留米市立牟田山中学校」
誓願寺の高座は、牟田山中学校の修学旅行の二年生、200人がお客様。普段貸し会場などしない名刹誓願寺が、快く本堂を提供して戴いたのは、安楽庵策伝和尚と師匠五郎兵衛のおかげです。例年奉納落語をしていた師匠のおかげで、「露の」なら仕方がないとなったそうです。誓願寺で何の実績もない私が本堂の高座に上がれたのは、「露の」新治だったから。誠に、師匠に感謝です。また、ご担当の先生は、三年ごしの企画が実現。人権落語だから、誓願寺様と考えておられました。そして誓願寺の方々も「同和問題を考える宗教者連絡協議会(同宗連)」の講演会で私の話を聞いて戴いていたことも、ありがたかったのです。いろんなご縁、思いが一つになって実現した高座です。大きな阿弥陀如来さまが見守られながら、ありがたく勤めさせて戴きました。
最後に、先生が一人の女生徒に「お礼の言葉を」と促しました。照れもせずさわやかな笑顔で立ち上がった彼女の言葉。これがまた、実に堂々とした見事なお話。私の話をきちんと受け止め、自分の気持ちもちゃんと入っているという、おとなでもこれだけの話ができないと思う見事さ! しかも言い淀みもありません。用意していたので無いことは、中身でわかります。思わず「なんとまあ賢い子ぉや!」と叫んでしまいました。後で、先生に聞くと「ツボ、ツボでよく笑っていたので指名したら、やってくれました」と! 仕込みではないことを聞き、またまたビックリ。子供はすごい!脱帽!
(2010.12.9) 「東京浜松町 曹洞宗宗務庁研修道場。」
今日は、 東京浜松町・曹洞宗宗務庁研修道場にて、「特派布教師研修会」。特派布教師とは、曹洞宗の管長様に代わって教えを広める、布教師の中でも特別な方々です。日々、お説教に歩いておられる方々。こんな人ら相手に何をしゃべるねん! 昨日の中学生も手ごわかったけど、今日はまた特別に難しい。願生!
「大東の郷(さと)に光と風を」
大阪府大東市サーティホールにて、大東市の人権週間行事「大東の郷(さと)に光と風を」。徳島県芝原の辻本一英さん(阿波木偶箱回しを復活する会)がコーディネーターを勤める、祝福芸を芯にしたすばらしい人権の催しです。阿波木偶箱廻し(でこまわし)は、文楽の元祖。見事な人形です。また、地元の太鼓集団・魁(さきがけ)も、見事な演奏でした!感動しました。
木偶箱廻しの人形
いざ、出番!
太鼓集団・魁
今日の職場は、奈良県桜井市立図書館のホール。おちついたたたずまい。ここでお話をさせて戴くのも三度目になります。ありがたいことです!
(2010.12.12) 「福岡県築上町 築城公民館。」
日豊本線、築城(ついき)駅前にこの看板! ありがたい看板! 願生!
今日の職場は福岡県築上(ちくじょう)町築城(ついき)公民館。キャパ250人。
(2010.12.12) 「福岡県豊前市、豊前幼稚園。」
今日の職場は、福岡県豊前市、豊前幼稚園の遊戯室です。
(2010.12.18) 「前向き!」
駅貼りのフィットネスのポスター。「寒いなら燃やせ!」 うまい! 前向き!
「日本一のお笑い人権高座」
今日は滋賀県野洲で、日本一の(二番はいませんが)お笑い人権高座がやれました。世話人の方々が一所懸命に人集め。受付の方も、お客さんに「ありがとう、ありがとう」の声かけ。日頃の活動の上に、この気持ち。250人ほどで満員! これだけして戴いたら、もう充分。いやが上にも盛り上がります。最後は本当にいい拍手を戴きました。もの事は熱意を持ってやれば、楽しくなるということを、具体的に教えてもらいました! いやいややるから、楽しくないのですね。消化試合のような人権イベントを無くしていきたいです!
(2010.12.19) 「今日の職場。智頭駅。」
上郡から智頭急行で智頭(ちず)駅へ。今日は用瀬(もちがせ)人権文化センター(隣保館)で、解放文化祭。
智頭駅
流し雛のさと、用瀬
用瀬人権文化センター
今日のポスター
千代(せんだい)川
用瀬解放文化祭は、熱心な世話人さんたちのおかげで、野洲と同様盛り上がりました。日本一の「お笑い人権高座」を目指します。願生ります!
(2010.12.20) 「上方落語協会総会・忘年会!」
桂三枝会長
見渡すかぎり咄家!
みんな落語が大好き!
桂三輝(かつらさんしゃいん)さん。アコーディオン演奏で、「じゅげむ」を反対からしゃべる芸。大受け!
桂三輝(かつらさんしゃいん)
7日のうち4日は補助席も出る大入り! ありがたいかぎりです。私は五つ目。中トリ前。「ごんべえ狸」と「紙入れ」が二回ずつ。あとは、「源平」、「ふろしき」、「狼講釈」。前の人のネタとかぶらないようにするのが大変でした。「蛸坊主」をやろうと、鳴り物の打ち合わせまでしていたのに、前で「盗人の仲裁」が出ました。私は気がつきませんでしたが、中トリの雀松師匠が「同じ仲裁の話」と気がつかれ、アドバイスを戴きました。おかげで急きょ「狼講釈」に切り替え乗り切れました。また、「源平」をやるつもりで楽屋入りしたら、私の前が、代演で講談の旭堂小二三さんに替わっていました。本家の講談の後に、講釈ネタの「源平」はできません。「蛸坊主」も重いし、「ちりとてちん」で陽気にと思ったら、前に「転失気(てんしき)」が出ています。どちらも、知ったかぶりをする人間が失敗する咄。結局、「ごんべえ狸」をやることに。なのに、咄の中で、ごんべえさんとお竹ちゃんが水車小屋へ走る場面が、前に出た、「宮戸川」と一緒だと、やってるうちに気が付きました。しかたがないので、そこはさらっとやりました。繁昌亭はほんまに勉強になります。