上海公演 2010
上海師範大学ほか
2010年11月
新治さんから、上海での様子が届きました。
(MORI)
(2010.11.12)
関空で、主催者「上海で落語の会」のK本さんと合流。16:10(の予定でしたでしたがやや遅れて)の便で、上海・浦東空港へ。機内食もしっかり戴き、全日空寄席で「桂塩鯛襲名口上」も楽しみ、無事到着しました。ホテルまでのバスの車中、まず驚いたのが、高速道路の下のライトアップ、しかも紫色。きれいやけど、ちょっともったいないと思いました。
その後、旧知の日本語学校の先生Tさんらと合流。Tさんの生徒のGさんの車で、上海料理のお店に。かなり高級なお店で、欧米人のお客の姿も見えました。ありがたく、おいしく戴きました。
無事上海に着き、地元の人が歓迎してくれました。本場の上海料理の味を満喫!
ニシン科の海水魚で、シーユィーと言うそうです。昔は宮廷料理です。
フカヒレのスープ。やはり本場!
上海のホテルに入って、テレビをつけたら、テレビで漫才(中国では相声)をやってました。
(2010.11.13)
今日は、準備・挨拶とミニ観光。超高層ビルから市街を眺め、その後初めて外灘(ワイタン・バンド)に行きました。35年前に泊まった、和平飯店に感激。過ぎた時間の実感の無さに改めてしみじみしました。
有名なテレビ塔。上海のシンボルタワーです。
こんなビルいるか? 超高層ビル街。
力の誇示? 上海一とニの高層ビル。下から見上げると、ちょっと怖いくらいの高さです。
上海一高いビル。六本木ヒルズと同じ、森ビル。超大型の栓抜きです。
88階の展望台から吹き抜けになっている一階を見下ろすと・・・。吹き抜けの美しに脱帽!
外灘・バンドにて。信号が点いていません。ご自由に? これが、上海の有名な外灘(バンド)地区。
超高層ビル街、上海外灘区。高層ビルと点かない信号の取り合わせ。
なつかしい和平飯店。社会主義中国に憧れ、日中平和友好条約(即時締結!)運動に一所懸命の頃でした。
上海の夜景。35年前に泊まった時には、全く何もなかったのですが。
(2010.11.14)
いよいよ本公演です。午前中から入って会場設営。地元の世話人S木さんと、会場のスタッフのおじさんの力を借りて、後ろ幕や幟(のぼり)もつるし、まずまずの雰囲気。S木さんは、身銭を切って中国に学校を建てた篤志家。雲南省六河中学には、S木さんの名前がついた校舎があります。
開演は2時。たった一人の独演会です。番組は「ふろしき」、(着替え)、「狼講釈」、(お中入り)、「柳田格之進」の三席。中国人も混じる客層で、「狼講釈」はちょっとからかったけど、講釈の節目節目で、まあまあ笑いもありました。中国語の小咄はよく受けました。トリの柳田格之進が終わって、すごくいい拍手をもらったので、大いに満足。
終わって、世話人10人ほどで楽しく打ち上げ。円卓の中華料理は打ち上げに最適です。大阪育ちの王さんの話がおもしろく、楽しい打ち上げでした。
(2010.11.15)
早朝に出発し、地下鉄とタクシーを乗り継ぎ、浦東(プートン)の日本人学校へ。上海の日本人は、常駐している人だけで5万人。一時滞在や私のような者までいれると10万人とか。日本人学校も、大きいのが二つもあります。5、6年生、中学生、保護者合わせて600人ほどで、持ち時間は1時間。前半を「お笑い人権高座」、後半に「ちりとてちん」をしました。縦割りに座って戴いたので、保護者にも生徒さんにもまんべんなく話せ、時間もドンピシャ!よくうけて大満足。
そこから車で上海師範大学へ送って戴きました。時間があったので、キャンパスを散歩、学生食堂へ。徳島の半田そうめんのような「細麺のうどん」を食べ会場へ。100人ほど入る立派な講義室を、みんなで寄席風にします。お客は日本語を学んでいる学生、3年生の50人ほど。女性が多い。残念ながら、4年生は就職活動で忙しく、他の学生は授業で不参加。初の試みなので、授業扱いにはならず自由参加のようで、ちょっと残念でした。番組は「中国語・ごんべえ狸」、「日本語・ごんべえ狸」、(お中入り)、「日本語・ちりとてちん」。この順番で正解でした。三席とも手ごたえ充分、よく受けました。とくに、最初の、まるまる中国語のごんべえ狸が受けたのは嬉しかったです。
終わって、教授三人と打ち上げ。なんと大学の中のりっぱなレストラン。教授から「機会があれば、中国の評書(講談)と日本の落語の違いを講義?してください」と言われ、またまた新たな目標ができました。
上海師範大学にて。落語公演の案内が!
上海師範大学の中庭。
上海師範大学の高座。
(2010.11.16)
朝。ホテルの周りをぶらぶらしてみました。
商いの基本、天秤棒!
市場です。水産物と、野菜類。他にもいろいろ豊富な食材。
朝ごはん。やっと出会えました。中国語のテキストでおなじみのヨウティアオ。右側の立ててあるのが油条(ヨウティアオ・ねじり揚げパン)。甘くないけど、なかなかおいしい。これと、豆乳のセットが、朝食の定番。合わせて30円ほど。まことにリーズナブル!
特大クレープです。中には、野菜。見事な手さばきで焼き上げます。油条と同じ店で。
豆乳(豆醤)。甘いのがいいか聞いてくれて、びっくりするほど砂糖を入れてくれます。
川沿いのお店。
ホッとする街並み。懐かしい匂いのする並びです。去年来た時より、上海が好きになりました!
中国の人は、私がつたない中国語で道を聞いても、中国の芸能について尋ねても、皆さん親切でした。ビジネスチャンスを求めて人が集まり、お湯が沸騰しているような上海でしたが、人々は心ゆったりと、自分らしい生き方をしているように感じました。また中国が好きになりました。ありがとうございました。
上海公演の感想が届きました。
本日の上海寄席お疲れ様でした。存分に楽しく笑わせていただきました。個人的には最初の「ふろしき」が最も面白かったです。狼講釈は知識不足のため一部乗り遅れており笑いに付いていけなかったです。柳田各之進は笑うというより泣ける話やないですか・・・(;_;) 今回は夕食をご一緒させていただく予定でしたが、予定変更の連絡があり、ガッカリしているところです(泣)。次回お越しの際は、是非お時間を作っていただければと思います。追伸:手ぬぐい欲しかった~(^^; 【2010.11.14 ハローチャイナ前田様】
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