成瀬名物 東雲寺寄席

東京都町田市 東雲寺 

2009.11.1


 開演前に、ご住職の柚木方丈様と、曹洞宗人権推進本部の我孫子老師によるお経を戴く。焼香もさせて戴き、立川文都さんのお供養とさせて戴きました。
 番組は「子ほめ」・笑福亭羽光(うこう・鶴光門下)、「ちりとてちん」・新治、「鹿政談」・三遊亭圓丸、(お中入り)、「紙切り」・林家花、「高津の富」・新治。お客様は、予想を越えて150人の超大入り。満員、満堂!ありがたい限りです。
 羽光さんは、コントグループを経て、鶴光師匠のもとに入った方。ただの前座と違います。いきなり、笑いをとりにいきます。聞けば、立川文都さんの大学の後輩だそうです。お通夜、お葬式と手伝いに行ってたとのこと。3月の落語カフェでの寄席は、「羽光、文都、新治の三人」でやりました。これもご縁。圓丸師匠とは、古い付き合いです。さすが、東京の寄席でトリをとる実力派。納得の高座でした。紙切りの花さんも、大受け。本当に盛り上がりました!
 天気予報に反して雨も降らず助かりました。文都さんも、「こんなええお客様なら、ぜひともやりたかった」と思ったかもしれません。作詞
家の こはまかずえ先生や、めおと楽団「じきじき」のお二人も駆けつけて戴きました。「らくごカフェ」の寄席の会主、薫風さん、イラストレーターのさとみ世話人、狭山パンフを読む会のHさんまで来て戴き、打ち上げも盛り上がりました。私は幸せもんです。ありがとうございました!

めおと楽団じきじき。

 東雲寺のご住職、が、文都さんの供養をしてくださいました。文都さんは、今日出演するはずだったのですが、直前にがんで亡くなられました。寄席はあたたかいお客様、超満員の150名。文都さんも出たかったと思います。無念です。まだ49才。ビールを供えて打ち上げを始めました。


成瀬名物「東雲寺寄席」報告

 らくごカフェに続き、行ってまいりました!新治in東京☆ 新治師匠が「大親友」と紹介してくださったご住職の柚木方丈様とは、3月のらくごカフェでの上方落語会以来。優しい笑顔で迎えてくださいました。
 
東雲寺はとても立派なお寺でした!会場に着くと、高座、客席、幟などの装飾もばっちりセッティング済みでした。到着早々、微調整をし始める新治師匠。細部まで気を配り、真剣です(でもウエストポーチのチャックは全開でした・・・)。

 共演の圓丸師匠に紙切りの花さん、前座で羽光さんも到着(羽光さんも3月のらくごカフェでご一緒でしたね!)。会場は用意した120席では足らず、150人を越える大盛況!!

 番組は、羽光「子ほめ」・新治「ちりとてちん」・圓丸「鹿政談」・お仲入り・花「紙切り」新治「高津の富」・お楽しみコーナー。
 
「子ほめ」は、羽光さん独特のリズムで笑わせてくれ、会場をあたためてくれました。

新治師匠の「ちりとてちん」は、昨晩のらくごカフェのリベンジとのことでしたが、らくごカフェでも十分楽しませていただいたので、素人目にはそんなに違いを感じませんでした・・・(勉強不足ですみません)。

今回は小さなお子さんたちが楽しそうに聴いているのが印象的でした。客席にお子さんが結構いらっしゃったのですが、赤ちゃんをのぞいて、みんないい子で静かによく聴いてました。
 「鹿政談」は新治師匠で何度か聴かせていただきましたが、やはり演者によって印象がずいぶんと変わるもんだと思いました(どう変わったかを書くと長くなるので割愛しますが、それぞれ良い印象です☆)。

 紙切りの花さんは、なんだかご縁があって、定期的にあちらこちらの落語会でお姿を拝見しましたが、今回初めてお話することが出来ました。昨年から高座に上がられるようになったと思いますが、その進化は著しく、紙切りのネタ数はもちろん、お客いじり?も今丸師匠譲りの辛口を織り交ぜた!?軽妙なトークでした。花さんの高座はなんだかセクシーで、勝手にセクシー紙切りと呼んでます。まだの方は必見ですよ!?ご本人は笑い上戸の無邪気な雰囲気の方でしたっ。

 トリの新治師匠、お子さんが多いから「権兵衛狸」かな?と思ったら、これも新治師匠で聴いてみたかった「高津の富」でした!!クジを何度も確認するシーンは客席が前のめりになるのがわかります。ドリフの「志村!うしろー!うしろー!」を思い出しました(ちょっと違いますか)。今回も大満足の落語会でした!!!

 浜松の時も思いましたが、お昼にお寺でする落語会っていいですねぇ。本当に「へいわー」な気分になります。ゆっくりとした時間が流れているのを感じます。

 そして、ちゃっかり打上げにも参加させていただきました・・・! ご住職の奥方の手料理や檀家さんの自慢料理が並ぶ豪華な宴。盛り上がってきたところで初めて見るジキジキさんのライブパフォーマンス(寄席芸とはまた違うそうです)。すごかったです!笑いました!!

 本当に、新治師匠の周りには気持ちの良い方々が集まっていますね。いつも思います。新治師匠、二日間ありがとうございました&お疲れさまでした!! またぜひ東京で落語を聴かせてください。お待ちしております!!!

(報告:東京都 SK様)


 広いお寺が150人もの人で埋まり、子供から大人まで年齢層の広〜い客層でしたが、みんなが一体となって笑ってましたね〜!! 『高津の富』の、当たりくじを何度も見返すシーン、今思い出しても笑ってしまいます。おかしくて愛すべきキャラクターの人間描写が見事で、本当に笑いっぱなしでした。結局お昼から、最後の打ち上げまで図々しくも参加させていただき、本当に楽しい一日でした。ありがとうございました!

(東京都杉並区 さとみ様)


 東京は町田市成瀬在の曹洞宗東雲寺に出掛けて来ました。29前30前々日は日(金)は仕事で、障害者自立「し得ん法」廃止後の新法に向けた国会議員要請行動と集会・デモ、31日(土)は、「新日窒労組の闘い」という展示会・「日の丸君が代処分と闘い東京の学校に自由を」と言う集会(小室等のミニコンサートが有りました)を梯子した後、妹一家と夕食、1日(日)は新治さんと付き合うという3泊4日の東京行きでした。
 
東雲寺寄席は予想を大きく上回る150人の参加。一番後ろからは、本当に見えにくい状態でした。また2時間半を超える寄席でしたが、途中で帰る方も居らず、一桁台の子ども達から80代の方々まで、幅広い年齢層の方が楽しまれていたかと思います。
 29
日に立川文都さんが亡くなられた事を知らずに来たお客さん達が、「三人会 出演 立川文都・三遊亭圓丸・露の新治」と銘打ってあるチラシやポスターの写真を見ながら、「あれ?出てる人一人違ったよね。」と言いながら帰る姿も有りました。ちなみに東京の新聞には三遊亭圓楽の大きな記事の近くに文都の死亡記事が小さく載ってました。

 番組は、「子褒め」・笑福亭羽光、「ちりとてちん」・露の新治、「鹿政談」・三遊亭圓丸、(中入り)、「紙切り」・林家花、「高津の冨」・露の新治、(手拭い・色紙配り)

 打ち上げ会に駆けつけた「めおと楽団ジキジキ」は本当に傑作でした。ひとまず報告まで

(大阪市住吉区 HM様)


 東雲寺寄席は、満席で補助席が用意される盛況でしたが、早めに出かけ、脚が痛い妻のためのイス席をゲットできました。寄席にはよく行きますが、上方落語をきちんと聴けたのは、おそらく初めてでした。私たちはさん喬、小三治師匠の大ファンですが、登場人物になりきって演じ、勢い、迫力のある新治師匠の名人芸に引き付けられました。今まで、東京の人間として、上方落語に偏見をもっていたのかもしれません。昔、仕事の関係でお目にかかった者ではありますが、新治師匠はすごい噺家であることに、遅ればせながら気づかせていただき、メールにてファンレターを書いている次第です。良い日曜日をすごさせていただきました。これから一ファンとして、師匠に注目させていただきます。

神奈川県横浜市 KM様)


立川文都さん お悔やみ申しあげます

 悲しい報せです。明後日、東京町田の東雲寺寄席に出演予定だった、立川文都さんが亡くなられました。胃にガンが見つかった時には、かなり進行しており、手術もできない状態でした。この夏に梅田で会って、冷麺を食べたのが最後になりました。新潟県新発田市を回っている13日、昼過ぎに電話があり、「東雲寺寄席の高座にでられない。すみません。」と詫びを言われました。どんな様子ですかと聞いたら「腹水がたまって、ウエストが1メートル近くあります。余命半年と言われました。覚悟してます。」と淡々と告げてくれました。「!死んだらあきませんで。生きててや。ウソでもわろたら、ガンは消えるねんでハッハッハ!。新潟でえらいめにあってなぁ」と、台風で足止めされた話をしたら、笑ってくれました。帰って、携帯に電話すると留守番電話になっていて、連絡くださいと入れましたが、そのままになりました。明日がお葬式ですが、たまたま前回一緒にやった、らくごカフェでの上方落語会の二回目に当たります。前回の打ち上げでは、血糖値が気になると言いながら、笑顔でビールを飲んでいたのに。せつなすぎます。

合掌

(2009.10.29 新治)


 新治師匠の日記にあるとおり、10月29日に文都師匠が胃がんのため49歳の若さでお亡くなりになりました。
 
文都師匠には新治師匠のご紹介で、今年の3月23日に私が初めて主催した落語会「第一回上方落語を50人で聴く会」にご出演いただきました。その時も具合はかなり悪そうでしたが「新治兄さんからの仕事だから」と来てくださいました。会の翌日も、私からお礼の連絡をさせていただかなくてはならなかったのに、すぐ電話をいただき「ほんまにあんなに楽しい会は久しぶりやった。ありがとう。また呼んでや。」とおっしゃっていただきました。文都師匠はお話するたびにいつも新治師匠を手放しで褒めていらっしゃいました。「新治兄さんはほんまに落語が上手な方や」「新治兄さんみたいな方は噺家にはまずおらん。ほんまめずらしい。ほんまにえぇ人やで・・・」
 
落語会のご出演が決まって、らくごカフェにご案内したとき「紺屋高尾を関西弁でやりたいねん。(談志)師匠も"やってみたらいい"と言ってくれはった。」と話してらっしゃいました。文都師匠の人情噺はきっといいものになると思ったので、ぜひ聴いてみたいと思っていました。
 
東雲寺のご住職が落語会の前にお経をあげてくださいました。お葬式に行けなかった身としては、本当にありがたかったです。
 
もうお客様もご入場し始めてましたが、お経は続き、お焼香をあげさせていただきました。お位牌に出演者である文都師匠の名前が出ていることに気付いたお客様が続いてくださいました。落語を聴いて笑うことが一番の供養になると思って我慢していましたが、涙が止まりませんでした。羽光さんが地元の後輩とは3月の時点では知らず、お通夜の様子を直接聞けたのにも驚きましたがありがたかったです。この落語会で会えると思っていたので、本当に残念です。でも、今では痛みから解放されて、憧れの名人たちと落語談議に華を咲かせていらっしゃることと思いますので、もう悲しむのは止めにします。きっと文都師匠は元気です。

(東京都 SK様)


 東雲寺坐禅会「坐禅会たより」に、『「東雲寺寄席」余話』を掲載していただきました。

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