新ちゃんの へらへら日記


2022年1月〜2022年3月

2022年1月

 「明けましておめでとうございます。」 (2022/1/1)
 
 昨年はお世話になりました。おかげさまで充実した年にして戴きました。高座の数はまだまだ少ないのですが、一つ一つの高座に精一杯の準備をして臨むことができました。結果はいろいろですが、全て受け入れることができます。ほんまに「稽古は嘘をつかない」を実感した年でした。できたことは稽古をしたから。できなかったのは、稽古が足りなかったから。古希を過ぎた老人が「ええ年して、今頃何をゆうてんねん」ですが、しみじみ思います。子供の頃から、全てにおいて立ち上がりの遅い私ですから、こんなもんかなと思います。 遅まきながら、私らしい落語を目指して今年も精進して参ります。
 東本願寺の伝道掲示でこんな言葉を戴きました。「これからが、これまでを決める」
 普通は反対です。今までの積み重ねの上に未来はあるし、過去は変えられません。けど、これからの生き方次第で、過去の意味や価値は変えられます。コロナは確かに禍いですが、これをどう受けとめ、福に転じるか?福に実らすか?今年は、それが求められる年だと思います。
 ネタを繰っていると、「中村仲蔵」「夢の二分金(芝浜)」「柳田格之進」「福蓑」「男の花道」「雪の戸田川」「胴乱の幸助」「猿後家」「まめだ」さらには「てんしき」や「つる」「ふろしき」に至るまで、リアルに人間を感じます。自分に引き寄せて考えこんでしまうこともたびたび。落語は楽しくて、深いです。だから、コロナ禍でも「不急ではあるが、不要ではない」と支えて戴いたのです。落語を楽しく語るために、今年も精進させて戴きます。皆様、くれぐれもお体、おいとい下さい。

 「あん餅雑煮。」 (2022/1/2)

 私のお正月の一番の楽しみは、あん餅雑煮です。讃岐の、特に中讃でよく食べられるようです。私は、綾川町の寄席の会主、泉さん宅で初めて戴きました。あん餅をレンジでチンして、白味噌仕立てのお雑煮で戴きます。初めて見た時は「えっ!?」と思いましたが、レポーターをしてた頃でチャレンジ精神旺盛。ためらうことなく戴き、その美味しさに驚きました。私のお正月は、このあん餅雑煮、あとは黒豆と栗きんとんです。ほんまに甘党です。生き方も人間も甘党です。今年は、高座だけは、ピリッとしたところを目指します。


 「90才の先生より。」 (2022/1/3)

 私の中学(東生野中学校)の先生で、近所の米屋(距離50メートル)の兄ちゃんだったO先生から、元気な年賀状を戴きました。よお、うちの前を自転車で通ってはった先生です。『高校三年生』が流行った頃です。その先生の「九十歳現況報告」です。写真を添付しましたので、お楽しみ下さい。
 卒寿到達、白寿無理!「歯・内・整・泌 経年劣化」は、それぞれ、歯、内科系、整形、泌尿器系が劣化してるということ(電話して、確認しました)。最後に「来年からの年賀状欠礼のお知らせ」。そして「欠礼させて戴きます。 が、頂ければうれしいです。」うまいなあ! この先生、去年の年賀状には、「介護者求む。年齢、性別は問います!(問うんかい!)」と書いてありました。小ネタ、くすぐりの大先達です。こんな年寄りになりたいです。 どうぞ、どうぞお元気で!

 「初稽古。」 (2022/1/6)

 銀瓶さんと「紙入れ」の稽古。ネタおろしは15日、動楽亭夜席にて。乞う御期待! 開演は18:00です。私、新治も出ます。ぜひ、ぜひよろしくお願いします。


 「染二爛漫。」 (2022/1/8)

 露の瑞・「ん回し」。田楽ではなく「たこ焼き」で。私はよお分かりませんが、ん回しの部分はアイドルの歌も入り、工夫がいっぱい。「瑞の『ん回し』」になっています。染二師匠は「井戸の茶碗」と「幸助餅」。どちらもいい噺で、お正月にふさわしい。特に、「幸助餅」は、独自の解釈が入り、袖で聞いていてジーンとしました。刺激も受け、勉強になりました。私は「狼講釈」で、講釈の中にむりやり「ん回し」と「井戸の茶碗」をいれてみました。「狼講釈」の講釈の部分を作ったのは、三十代半ば。四十年近く前になります?! その頃自分が面白いと思ったものをつなぎ合わせました。とっくに賞味期限切れ。モデルチェンジの必要を思いました。やりたいことが増えました。願生!

 「今日もお稽古。」 (2022/1/9)

 昼から桂文鹿さんと「雪の戸田川」を。みっちり、いい稽古ができました。おかげでだいぶ進みました。お稽古をさせて戴くと、自分のあやふや、あいまい、勘違いの部分が見えてきます。私にとって、ほんまにええ時間でした。あと数回稽古をして、27日、動楽亭夜席、米紫さんとの二人会に臨みます。この会は、二人で百席ずつ、200の噺をダブらずにやろうというすごいもの。まだ五十代にさしかかった所で、この精進。頭が下がります。下がっただけではあかんので、七十代になった私も、彼らの背中を追いかけます。昨日の、染ニさん、先日の銀瓶さん。皆さん、意欲満々です。新年早々、ええ刺激をいっぱい貰いました。願生ります! コロナがまたリバウンドしてきました。増え方がすごい勢いです。皆さま、くれぐれもお体、おいとい下さい。稽古もリモートでやろうかと思ってます。

 「桂二葉さん、繁昌亭昼席、トリに大抜擢!」 (2022/1/11)

 桂二葉(によう)さんが、NHKの落語コンクールで満点という文句無しの優勝。女性としては初の快挙です。二位が、笑福亭生寿さん。こちらも50点満点の2点差という高得点。桂小鯛さんも四位で、上方、願生ってます。小鯛さんは、上方落語協会の若手グランプリでは、二葉さんを押さえて優勝。実力伯仲です。
 NHKの落語コンクールでは、かつて一門の露の紫さんが、優勝同点まで行きましたが、審査員判定で、一票差で涙をのみました。これは本当に惜しかった。一門の一人として、紫さんに女性第一号になってほしかった。紫さんは、「中村仲蔵」も「雪の戸田川」も「狼講釈」、「つる」もお稽古させて戴きました。さすが熱心で、いずれ上方落語をひっぱってゆく存在になると思います。
 そして今回チャンピオン、二葉さんのお祝い公演が、繁昌亭昼席で「受賞記念ウィーク」と題して行われます。なんとトリです! 1月31日(月)〜2月6日(日)の繁昌亭昼席。記念口上もめでたく行われます。上方落語の新しいスターが生まれました。ぜひぜひ、皆さまお運びくださいませ。
 先日の染二師匠の会での、露の瑞(みずほ)さんの「ん回し・瑞版」といい、女性の噺家の活躍には目をみはります。「女流落語家」という言葉が死語になる日も近い気がします。
 以下、桂二葉さんからのコメントです。
 この度、このような機会をいただき本当に光栄です。精一杯おもしろい高座を務めます! 必ずや楽しい興行に! ぜひ遊びにきてください!(二葉)
 
 追伸 皆さま、桂二葉の受賞記念ウィークを、是非とも宣伝、お広めをよろしくお願いします。(新治)

 「露の団姫(まるこ)、ついにお寺を建立!」

 一門の露の団姫さん(露の団四郎門下)が、またまた本を出しました! 噺家にして僧侶。大活躍の団姫さん。遂に念願の自坊を建立。晴れて「道心寺住職」となりました。このコロナ禍で、噺家としての活動が殆ど止められた中、ほんまによおやりきったと思います。子供の頃からの夢を次々と形にしてゆく彼女を、入門時から見てきました。ほんまに偉いなあと思います。時代や置かれた立場で生き方は大きく左右されますが、そんな中でも夢は追えるということを、教えて貰いました。この本には、お寺を建てるまでの全てが記されています。更に偉いのは、これがゴールではなくスタートだということです。単立寺院ではなく、作ったお寺を天台宗に寄付し一住職となった団姫。更にその先にある夢とは? 書名はズバリ『お寺を建てる!』是非ともご一読下さいませ。一門にこんなすごい人間がいたとは?!今頃気づく自分の鈍さに呆れています。


 「銀瓶さん『紙入れ』、『井戸の茶碗』。」 (2022/1/15)

 銀瓶さんの充実の二席。「紙入れ」も「井戸の茶碗」も、りっばな銀瓶落語になってました。よおやってはります。感心ばっかりしてる場合やない。私も願生らねば!いい会でした。お客さんはよお知ってはります。写真は、「井戸の茶碗」の高座。

 「動楽亭昼席。」 (2022/1/16)

 今年も1月に出番を戴きました。去年はここで、桂二葉さんの「つる」を聞き、驚かされました。普通にやって普通におもしろい。滑稽噺こそ落語の王道と信じている私は、感銘を受けました。一年後には、繁昌亭昼席のトリに抜擢。まだまだ大きぃなりはると思います。受賞記念ウィークがコロナの影響を受けないことを祈るばかりです。皆さま、何とぞよろしくお願いします。
 今日の昼席のトリは枝光さん。権太楼師匠譲りの「芝浜」を熱演。番組は「あみだ池」・りょうば、「初天神」・雀五郎、「池田の猪買い」・たま、「狼講釈」・新治、(お中入り)、「女道楽」・英華、「芝浜」・枝光。私の「狼講釈」は、五目講釈の中に「初天神のみたらし団子」、「あみだ池の、心臓、心臓、ああしんぞう」「池田の猪買いの、やいとは、上へ、上へ」などを入れ込み笑って戴きました。相変わらず、小ネタ、くすぐり一筋です。明日も願生ります!

 「動楽亭昼席。」 (2022/1/17)

 本日の番組は、「道具屋」・米輝、「上燗屋」・吉の丞、「向こう付け」・紅雀、「井戸の茶碗」・新治、(お仲入り)、「太神楽曲芸」・玉の助、「へっつい幽霊」・塩鯛。楽屋で皆さん、新幸のコロナ感染をご心配下さいました。おかげさまで、自宅療養で熱もひいてきたということなので、安心して戴きました。ありがとうございます。
米輝さん、玉の助さん 吉の丞さん
紅雀さん 塩鯛さん
 吉の丞さんは、令和3年度(第76回)文化庁芸術祭大衆芸能部門(関西参加公演の部)の優秀賞を受賞されました。おめでとうございます!

 吉の丞さんからのメッセージです。
 皆様方のおかげで受賞する事ができました。ありがとうございました! これからも一席入魂! お客様に喜んでもらえるようにがんばります!

 「第六波キャンセル続々!」 (2022/1/20)

 日々、仕事のキャンセルが続いています。一昨年、2020年の2月26日に始まったキャンセルの嵐の再来です。せっかく、回復してきたのに残念です。それも、「去年はできなかったので、今年こそ」と計画して戴いたものばかりです。開催中止。私はその日が休みになるだけですが、主催者はすでに、多くの負担をされてます。会場押さえを始め、ポスター、チラシ、集客の努力、有形無形の準備をしておられます。お金も遣っておられます。私よりはるかに残念なはずです。そして、「何の責任も」ありません。一番の被害者です。なのに、私らに「開催できず、申し訳ありません」と言われます。私らこそ「そこまでお気遣いをして戴き、申し訳ありません」です。主催者の無念さ。それを思えば悔しさが増します。ただ、去年は、キャンセルすらありませんでした。はなから、依頼が無かったのです。今年は「キャンセルになるだけの仕事」を作って戴いたのです。この波は、いずれ収まります。なので、私らは、今は精進の時です。噺家は「稽古が仕事。高座が回収」らしいです。在宅で「仕事」をします。いつか精進の成果をご披露できるよう願生ります! ほんまに噺家はみんな、願生ってます。噺家だけではなく、世の中みんな願生って(頑張って)おられます。私も願生ります。この二年で、「落語は不急やけど、不要やない」と実感しました。噺家という仕事に就いて、つくづくよかったと思っています。噺家としての最晩年を「今が旬」として過ごせたらと願っています。なので精進致します! 皆さま、くれぐれもお身体おいとい下さい。そして元気に生きぬいて、また寄席で笑顔をお見せ下さい。何とぞよろしくお願いします。

 「奈良、古々粋亭で福楽さんと二人会。」 (2022/1/23)

 久しぶりに、奈良、古々粋亭の高座に上がります。4月9日(土)お昼に、二回公演(11:00〜、14:30〜)。桂福楽さんとの二人会。
仮称「さん二と小福〜あれから四十年〜新治・福楽二人会」。各二席ずつ、計四席勤めます。一部主任、福楽。 二部主任、新治。まだまだ先のことですが、久しぶりの奈良、古々粋亭での高座。ネタが決まりましたら、即お報せ致します。主催、問い合わせ、奈良、古々粋亭。どうぞよろしくお願いします。写真は30年前、矢田山寄席にて。


両名遠影

 「自宅待機 。」 (2022/1/24)

 本来なら23日は、三重県鈴鹿市で「人権フェステイバル」。久しぶりに演芸会で、仲間の芸人さんらと楽しく勤め、その後、24日、25日と上方落語協会のお世話で茨城県を回る予定でしたが、全て中止になりました。鈴鹿市の演芸会には、新幸も出演者に入っていました。彼が感染し、出られなくなったので、代演の相談をしようと先方に電話をしましたら、「実は・・・」というわけで、代演を捜す必要も無くなりました。思わず「いや、私らは、元気ですけど・・・」と言いかけました。他にも、2月の予定が次々と消えて行きます。トホホですが、この状況では仕方ありません。知り合いには飲食業の人もおられます。本当に心配です。今が、蔓延のピークであることを祈るばかりです。

 「桂文鹿さんと、リモート稽古。」 (2022/1/27)

 文鹿さんと、リモートで「雪の戸田川」の稽古。稽古というより、大袈裟に言えば研究会。宿屋の主人と次郎吉との場面での主(あるじ)のセリフについてやりとり。私の考えてなかったところで、いいきっかけを戴きました。基本、落語は全て自由です。なので、全て自分の責任。落語の魅力の大きな一つです。本日27日、動楽亭夜席(桂米紫さんとの二人会)にて、ネタおろし。豪快な男っぽい次郎吉は、悪の魅力がたっぷり。お楽しみください。

 「古々粋亭二人会のネタ決めました。」 (2022/1/28)

 4月9日(土)、奈良ここいき亭二人会のネタ決めました。
 一部 「牛ほめ」・新治、「うちがい盗人」・福楽、「猿後家」・新治、(お中入り)、「百年目」・福楽。
 二部 「二人旅」・福楽、「転宅」・新治、「寝床」・福楽、(お中入り)、「柳田格之進」・新治。
   三味線、佐々木千華
 料金は、一部、二部とも前売り2,500円、当日3,000円。一部、二部通し4,500円。よろしくお願いします。
 申込み予約フォームはこちらから。

 「喜楽館、今年初高座。」 (2022/1/31)

 今日から七日間、喜楽館昼席の出番を戴いてます。コロナ禍ではありますが、寄席は開いてます。繁昌亭は、桂ニ葉さんの受賞ウィーク。さぞ賑わっていることでしょう。喜楽館は、吉坊さんのファンのおかげでなんとか形がついたという入り。NHKの落語コンクールで、二葉さんに次ぐ堂々の二位、しかも歴代最高得点の二位の笑福亭生寿さんも出て、充実の並び。中に私も混ぜてもろてます。今日は「てんしき」を。あと六日。願生ります!

2022年2月

 「喜楽館、ネタ帖。」 (2022/2/1)

 神戸新開地喜楽館、初日(1月31日)と2日目(2月1日)のネタ帖です。

 「喜楽館三日目、演目。ネタ帖。」 (2022/2/2)

 3日目(2月2日)のネタ帖です。

 「四日目のネタ帖」 (2022/2/3)

 4日目(2月3日)のネタ帖です。「ちはやふる」・吉坊、「鹿政談」・新治。

 「寄席は楽しくて、難しい。やっぱり、不要やない。要ります。」 (2022/2/4)

 喜楽館は一週間(月〜日)興行。昨日の四日目は中日(なかび)。ネタは「竜田川(千早ふる)」を、心づもりしてました。ところが、二つ前の、桂吉坊さんが「カルタ」がどうのと言ってる。不吉な予感がして、開口ゼロ番を勤めた笑福亭呂翔さんに聞くと「千早です」とのこと。「あちゃあー!」 キャリアの割にネタに余裕のない私は簡単に追い詰められました。100%自分の責任です。今までの噺家人生を反省してる暇はありません。急遽、他のネタを考えましたが浮かびません。若い頃なら、ぶっつけ本番でもなんとかなったのですが、今はそうはいきません。とりあえず「鹿政談」に決め高座に。ええお客さまで、マクラをからよく笑っていただけます。「これならなんとかなる」と「奈良の名物は・・」と、ネタに入って気がつきました。「千早も、豆腐屋が出てくるやん。ついてるがな」。それで、とりあえず「奈良三条通り横町の豆腐屋六兵衛さん。代々の豆腐屋さんで、初代は、竜田川という相撲取りで・・」と、なんとか誤魔化しました。ところが、それでホッとしてしまい「千早ふるに、『おから、きらず』が出てたこと」を忘れてしまいました。それで、おからの説明を普通にやってしまいました。そこでこそ「あの、千早が貰われへんかった、からくれないの、おからです」とやるべきでした! 「やったら絶対受けたに。」これに気づいたのは帰りの車中。もお残念で、残念で。けど「71才の爺さんで、こんなことで残念がってるやつはいてへんやろな」と、自分で自分がおかしくなりました。世間の人は、もっと大変です。こんな未熟な私を受け入れて、お客さまは楽しんでくださる。ほんまに寄席は優しい世界です。そんなところに身をおける私は幸せものです。ありがたいです。
 繁昌亭の二葉さんの受賞興行は大入り、大当たり、この大変な状況の最中、お客さまは来て戴ける。もちろん自粛される方のお気持ちもよくわかります。奈良から、大阪を経て、兵庫の新開地までの移動は、私も怖いです。帽子、マスク、手袋、そして頻繁にお茶を飲みながら通っています。幸い今朝も平熱。あと三日間無事に勤めることを祈るばかりです。けど、そうしてたどり着いた喜楽館は、やっぱり素敵です。「寄席は世の中に要るなあ」と実感します。繁昌亭、喜楽館を作って戴いた、文枝師匠はじめ先輩方に感謝です。心して、高座に上がらせて戴きます。けど、今日も悪戦苦闘しそうです。

 「五日目のネタ帖。」

 5日目(2月4日)、「竜田川(千早ふる)」をさせて戴きました。笑福亭生寿さんは、「秋刀魚芝居」という珍しい噺を。噺の後に「立ち上がりまして」と片足立ちで「かっぽれ」を踊るなど、寄席を盛り上げてはります。
 

生寿さん

 「喜楽館夜席・元気寄席。」

 2月4日は、喜楽館昼席に続いて、夜席「元気寄席」にも出して戴きました。「井戸の茶碗」と考えてましたが、過去に既に出ていたので、「狼講釈」か「中村仲蔵(五段目)」かと迷ってたら、吉坊さんが「蔵丁稚(四段目)」だったので、忠臣蔵のリレーを思いつきました。おかげさまで上手くいきました。

元気寄席ネタ帖

 「喜楽館昼席六日目。」 (2022/2/5)

 漫画 いわみせいじ先生。桂吉坊さんは、一席のあと、踊り「六歌仙」を。今日は、生寿さんが、はじけて爆笑。舞台袖も爆笑。そのあと仁智師匠の大爆笑でお時間。寄席はほんまにええです。
  
「一番太鼓」・小文三さん 「似顔絵」・いわみせいじさん 
踊り「六歌仙」・吉坊さん
仁智師匠 ネタ帖

 「喜楽館、千穐楽。」(2022/2/6)

 喜楽館、無事に千穐楽。尤も、連日長距離移動をしましたので、あと数日様子を見ないとほんまに「無事に」とは言えません。しかし、リスクもある中、お運び戴いたお客さまには、ただただ感謝、感謝です。中にはなんと皆勤の方がおられ、恐縮するばかりです。お越し戴いたお客さまのご無事を心からお祈り致します。
 今席は改めて、寄席(定席)のありがたさに気づかせて戴いた七日間でした。一番太鼓、開口ゼロ番からトリまで、皆が流れを大事にしながら勤めていました。その中で連日もがかせて戴き、誠に意義ある日々でした。今席は特に、前方の高座を入れ込むことに勤めました。その場にいる人だけに楽しんで貰えるライブ感を大事にしました。楽日も「狼講釈」の五目講釈のところで、「初天神のみたらし団子」、「四人癖の鼻こすり」、「近日息子の『知らなんだら、ゆうたろか』」を入れました。近日息子は、混乱してしまいましたが挑戦してよかったです。つくづく「落語は生、中でも寄席」。これが一番だと確信しました。これからも、定席、寄席を大事にしながら噺家人生を歩んでゆきます。そして「落語は不要にあらず!」。この気持ちを、コロナ後まで持ち続けられるよう、精進しながら収束を待ちたいと思います。お支え戴いたお客さま、喜楽館スタッフさま、ありがとうございました。
桂吉坊「ずぼらん」。羽織を裏返して袈裟に見立て、お坊さんを表現。

 「門戸寄席、露新落語会。」(2022/2/11)

 兵庫県西宮市の門戸寄席・第14回記念露新落語会」。番組は、「ごんべえ狸」・新幸、「崇禅寺馬場」・新治、対談「ごんべえ狸に ついて」、(お仲入り)、「肝つぶし」・新幸、「胴乱の幸助」・新治。大変な時期なのに、来て戴いたお客様、ありがとうございます。心から感謝申し上げます。どうぞくれぐれもお気をつけ下さい。

 「露新落語会トーク」

 「ごんべえ狸」。先ず、不思議なタイトルです。知らん人は、たぬきの名前が「ごんべえ」かと思います。落語の題名が、作品名ではなく「楽屋の心覚え」であった名残です。狸の賽子(さいころ)で「狸賽(たぬさい)」、狼が講釈を聞くから「狼講釈」、蔵に丁稚が入れられるから「蔵丁稚」、鳥屋の職人が坊主になるので「鳥屋坊主」、赤穂義士が大根を売るので「義士大根」、風邪ひいてうどんを食べるので「風邪うどん」、ちしゃと医者を間違うので「ちしゃ医者」などなど、知らん人にとっては「なんのこっちゃ?」です。私が、師匠五郎兵衛に「ごんべえ狸をしたい」というと、師匠は喜んでくれました。そして「ごんべえ狸は、初代五郎兵衛の作やで」と教えてくれました。いろいろ教わり、今の形にしました。それで、二代目五郎兵衛襲名の披露興行に、私は前座に用いて貰い「ごんべえ狸を」と云われました。思えば光栄なことです。新幸はたまたま入った繁昌亭昼席で、私のごんべえ狸を聞き、噺家になろうと決めたようです。多分「これくらいなら、やれる」と思ったんでしょう。トークで本人は否定しましたが。今思えば、初代が作ったネタで入門を決めたというのは、「これもご縁かなあ」と思います。新幸のごんべえ狸は、私が「週刊誌を丸めて」というところを「週刊文春を丸めて、文春砲で」と進化させるなど、新幸のごんべえ狸になってました。十番勝負、まず一勝です。しかし、新幸試練の十番勝負と聞いて「新吾十番勝負」を思い出すのは、私だけでしょうか? 大川橋蔵、きれいやったですなあ! あの頃、橋蔵にキュンキュンしてはった女子も、今や後期高齢者。合掌

 「石川さん夫妻の声をお聞き下さい。」(2022/2/16)

 狭山事件の石川さんが83才になられました。お元気ですが、ご高齢です。一日も早く、見えない手錠を外せるようご支援をお願いします。ユーチューブで、お二人のこえを聞いて戴けます。ぜひ、よろしくお願い致します。

 「第6回 「狭山事件の再審を実現しよう」市民の集いin関西。」(2022/2/20)

 ネットで見学参加させて戴きました。石川さんご夫妻はもちろんのこと、袴田さんのお姉さん、ひで子さんも驚く程のお元気な姿、お声。冤罪被害者、国賠訴訟原告の、青木さん、西山さんの訴え。木谷明弁護士の講演は、司法の闇の数々を分かりやすく説明して戴きました。自白の強要、証拠品のねつ造。改めて意を強くしました。また、再審法改正を訴える、社民党、立憲民主党、れいわ新選組の代表アピール。識字運動、夜間中学を経て学び続ける高齢女性の連帯アピール。埼玉県で着実な活動を積み重ね、力強い広がりを見せる市民運動。学ぶこといっぱいの、中味の濃い集会でした。学習から行動へ。できることをやらねばと、思わせて戴いた集会でした。

 「NHKで水平社宣言の番組が放送されます。」(2022/2/26)

 愛媛県四国中央市で同和教育を進めておられる方からのお報せです。「必見かと思います。」との一言が添えられていました。NHKの番組です。以前、桂文福師匠も取り上げられ、お弟子の桂まめださんらと出演しました。「人間は尊敬すべきものだ」 私が忘れがちな言葉です。
 NHK Eテレ(旧教育テレビ)
 水平社宣言100年(1)「人間は尊敬すべきものだ」 - バリバラ - NHK

NHK:Eテレ「バリアフリーバラエティー」
水平社宣言100年(1))「人間は尊敬すべきものだ」
初回放送日:2022年3月3日

 過酷な部落差別があたりまえだった100年前に誕生した水平社宣言。人間は同情や哀れみの対象ではなく、尊敬すべき存在だと訴えた宣言の理念は、いまも輝きを失っていない。番組では水平社誕生の歴史を通して、宣言の意義を考える。スタジオには被差別部落出身者など当事者が大集合。当事者が声をあげる意義・支えることの大切さ、「自分を好きになること」など、理不尽な壁にぶつかっているすべての人たちに熱と光を届ける!

第1回:3月3日(木)午後8:00 【再放送:3月5日(土)24:00〜】
第2回:3月10日(木)午後8:00 放送予定

 「戦争反対!」(2022/2/27)

 ロシアの武力行使に反対します。昔、日本が満州国を作った時のことを思い出しました。ほんまに怖いことです。こんなことを許せば、真似をする国が出てきます。日本でも「憲法を改悪して、戦争できる国にしよう」という人たちが出てきます。モリカケ・サクラ・マスクのケツも拭かんままの人も調子に乗ります。自分は決して危険な所に行く気もなく、自分らのことしか考えてない人たちが、大きな顔をして、大きな声であおります。目先の欲でそれに追従する人が出てきます。マスコミもなびきます。だまされたらあきません。今こそ、多くの命の犠牲の上に手にした、宝物のような平和憲法を盾にして、憲法に護って(まもって)もらわねばと思います。戦争は絶対に反対です。若い頃、夜間中学で、戦争に苦しめられた人たちの話をいっぱい聞かせて貰いました。泣かされるのは、私らです。ほんまに怖いです。
 もし、ロシアに平和憲法があれば、こんなひどいことはできません。ロシアにも九条を! 世界中に、九条を! 夢みたいですが、たわごとではありません。もしも世界規模の核戦争が起きたら、勝者も敗者もありません。全て終わりです。そうならないための、現実的な選択です。
 戦争は「人殺し、させられる人、させる人、鉄砲作って儲ける人」です。自分は安全な所にいて、人に戦争(殺し合い)をさせる人。それにへばりついて儲ける人。目先の欲でそのお先棒を担ぐ人。虎の威を借りていばる人。そんな人たちの為に、人殺しもしたくないし、殺されたくもありません。ロシア兵が死んだら、国を守った名誉の戦死と言うのでしょうか?前の戦争でこりたはずです。アジアで多くの人が亡くなられ、日本人だけで300万人亡くなられたのです(合掌)。なので戦争は絶対に反対です。

2022年3月

 「直木幸次郎先生の短歌。」(2022/3/15)

 奈良にお住まいで、100才の長寿を全うされた歴史学者、直木幸次郎先生。先生が朝日歌壇賞を受賞された有名な短歌です。
「特攻は 命じた者は安全で 命じられたる者だけが死ぬ」
 特攻とは、言うまでもなく、特別攻撃隊、特に敗戦間近の「神風特別攻撃隊」。味方から見れば、愛国の軍神。敵側からすれば、自爆テロ。プーチンを見ても「命じた者は安全」なのです。ここにこそ、戦争の欺瞞、ウソが表現されています。私ら、世の中の殆どの人は「命じられる者」なのです。戦争は「命じたい者だけでやってくれたらええ」のです。自分が、(人殺し、或いは戦死という、最悪の二択を)命じられる側だという自覚をはっきり持てば、再軍備などと、軽々しく言えません。ロシアの侵略戦争で、改めてこの短歌をかみしめています。命じられる側は、国家権力に殺されます。平和憲法に護って貰うしかありません。侵略戦争反対。核武装反対。笑う門には、福来てる。
 「岡崎彩子さん、参議院選挙へ。」(2022/3/16)

 明石の「酒蔵寄席」。年に一度の開催ですが、コロナ禍でも休まなかった、私にとって稀有な寄席です。その酒蔵寄席の世話人のお一人、岡崎彩子(おかざきさいこ)さんが、夏の参議院選挙にチャレンジされます。護憲、平和、人権擁護を基本に、社会的立場の弱い非正規労働者と共に、分断を乗り越え「女・シングル・それでも生きていける世の中」を目指して闘われます。願生って戴きたいです。願生ってください!

 「芸人九条の会。」(2022/3/17)

 三年ぶりに公演!「芸人九条の会」歌って、笑って、守ろう平和!
 ・時 2022年5/5(木・祝日)14:00〜17:00
 ・会場 東成区民センター大ホール(地下鉄千日前線、今里駅A出入口)
 ・出演 おおぜい
 ・木戸銭 前売り、予約 2000円。当日 2500円。障害者、高校生以下 1000円。幼児無料。
戦争反対!核武装反対!笑顔で生き抜く。今こそ護憲!憲法に護ってもらおう!

 「奈良ここいき亭のネタ出しです。」(2022/3/23)

 1月にもお知らせしましたが、再度お知らせします。
〇 さん二と小福 〜あれから四十年〜 新治・福楽二人会
 日時:4月9日(土) 11:00〜、14:30〜(2回公演)
 会場:奈良県奈良市 古々粋亭
 料金:各部とも前¥2,500、当¥3,000、通し¥4,500
 番組:一部 「牛ほめ」・新治、「うちがい盗人」・福楽、「猿後家」・新治、(お中入り)、「百年目」・福楽。
     二部 「二人旅」・福楽、「転宅」・新治、「寝床」・福楽、(お中入り)、「柳田格之進」・新治。
   (トークあり。三味線、佐々木千華)
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 「笑福亭生喬師匠。」(2022/3/31)

 上方落語の今を支えているお一人、生喬師匠がお稽古に来られました。ネタは、まだ秘密です。夏の「生喬丸かじりの会@動楽亭」で、ネタおろしの予定。ほぼ出来上がってますので、余裕です(見習わんと!)。これが116席目とのこと(見習いにくい)。たゆまぬ努力に頭が下がります。このネタが初めて一門の外に出ます。落語通の方なら、この写真からわかるのでは? どうぞお楽しみに!