新ちゃんの へらへら日記


2021年7月〜2021年9月

2021年7月

【7月はコロナ禍のため、日記が届きませんでした。(MORI)】

2021年8月

 「じゅとう屋露新〜9に飛び入り寄席。」 (2021/8/9)

 8月7日(土)「じゅとう屋門戸寄席 露新落語会」(魂切源五郎、親子茶屋、きせる、竜田川)、8月9日(月)「9に飛び入り寄席」(摂州皿屋敷)。精一杯の準備をして臨みました。おかげで、おちついて高座を勤めることができ、手応えも感じました。何より楽しく勤めることができました。明後日11日(水)からは、「鈴本演芸場」。この状況下で、東京の寄席に出番を戴けるのはありがたい限りです。願生ります! 上方らしい噺、五郎兵衛一門らしい噺をさせて戴きたいと思います。
 「二年ぶりの東京。鈴本演芸場です。」 (2021/8/12)

 厳しい状況の中、鈴本演芸場、8月中席、お盆興行に呼んで戴きました。2年ぶりの東京です。今年は、ツートップの一人、さん喬師匠がお休みで、権太楼師匠と、さん喬一門の喬太郎さんと左龍さんがツートップ。他にも、三三さん、一朝師匠、正楽師匠、小猫さんら寄席の人気者が出ておられます。初日、マクラで笑って戴き、気持ちよくネタ(口入屋)に入りましたが、途中で「コロナ禍の中、まさかと思った、鈴本に出てるんや」という感慨が込み上げてきて、なんともいえない感情に襲われました。幸い、やさしいお客様に支えられいい感じでサゲまでいけました。毎年、始まるまでは長く、終わってみればアッという間の十日間ですが、どうなりますか? できるだけのことはして、臨みたいと思ってます。私は、幸せな咄家やとおもてます。ありがたい。体温計、消毒薬、もちろんマスクもたっぷり持ってきました。コロナに気をつけて、願生ります!

 「お江戸で修行中。」 (2021/8/14)

 鈴本演芸場お盆興行も、はや四日目。今日14日は、東北笑生会前理事長、増子隆さんの一周忌です。増子さんとは高校一年時の同級生。鈴本へは、毎年、高校同期を誘って、来てくれてました。お盆興行は、コロナのため去年は出番が無く、今年も無いと思っていましたが、思いがけずに呼んで戴きました。増子さんが呼んでくれたのかと思います。今年も客席で笑ってくれていると思います。 合掌

 「鈴本演芸場にて。」 (2021/8/18)

 久しぶりに、五郎兵衛の名前が、鈴本のネタ帳に。師匠、五郎兵衛に感謝、感謝です。ありがとうございます。

 「鈴本演芸場八月中席(夜席)露の新治ネタ控え。」 (2021/8/21)

 初日「口入屋」、二日目「紙入れ」、三日目「竜田川」、四日目「狼講釈」、五日目「猿後家」、六日目「きせる」、七日目「摂州皿屋敷」、八日目「親子茶屋」、九日目「くやみ」、千秋楽「船弁慶」。
 千秋楽には、さん喬師匠もお元気な姿を見せて戴きました。最後は、権太楼師匠と二人で三本締め。拍手鳴りやまずずの盛り上がりの内に、無事打ち上げました。私は余裕の無い日々でしたが、有り難い修行をさせて戴きました。そして代演を勤めた、喬太郎師匠の高座に瞠目(瞠耳?)。「拾い犬」「海亀の島」、底知れぬ才能を感じました。落語を越えた落語とでも言いますか、すごかったです。
 写真は鈴本演芸場の許可を得て、柳家さん好さんが撮影したものを提供して戴きました。

 「コロナ禍の鈴本演芸場。」 (2021/8/22)

 このコロナ禍で、鈴本に出番を戴いたのは、ありがたい限りでしたが、一方では、この間状況は悪化しました。今まで駆けつけて戴いていた方、特に東京以外の方には「お越しください」とは言えませんでした。私自身も、宿と鈴本を往復するだけ。元々、東京の寄席は、自分の出番が終わると次々と帰ってゆきますが、今回はそれに拍車がかかり、「なるべく楽屋は密にならないように」という指示が出ていました。おかげで私が残るスペースは十分にあり、権太楼師匠、喬太郎師匠の高座をありがたく拝聴させて戴きました。終演後は飲食店も閉まっており、開いている居酒屋には怖くて入る気がせず、コンビニで軽食を買っていました。打ち上げもなく、私自身も禁酒をしており、いつもと全く違う十日間でしたが、お客さまの笑い声だけは変わりませんでした。マスクをし、人数制限で半数になっている客席は、明らかに例年とは違う眺めなんですが、高座の私が受ける感じは全く変わらないのです。高座への上がり、降りの際の力強い拍手。はまった時の爆笑、拍手。お客さまとの一体感。いろんなもんが様変わりとなった中で、一番大事でありがたい「お客さま」は不変でした。私も精一杯の準備をして臨まして戴きました。おかげで私としては、今までにない十日間になりました。いろんなものを乗り越え、足を運んで戴いたお客さまに感謝です。同時に、コロナの状況を鑑み、見合わせたお客さまにも感謝です。ありがとうございました。
 「名古屋市長。」 (2021/8/25)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 替え歌 名古屋市長へ

 伊東ゆかり(1967年) ♪小指の想い出
                   〜桂勢朝作〜

 あなたが噛んだ メダルは不潔
 唾液がついた メダルは不潔
 いきなりメダルを 噛みました
 ヘラヘラしながら(カチッ) 音も聞こえた
 ほんとにだけど 反省してる?
 名古屋の市長 もしかしてオワリ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 オワリ(尾張)が効いてますね。

 「まつばら落語会のご案内。」 (2021/8/26)

 9月26日(日)の「まつばら落語会」 〔露の新治、桂文華・生野高校同窓 二人会〕 コロナの為、定員50人。残席僅かになりました。もしご予定いただいてるなら、どうぞお早めにお願い致します。
番組
 ・時うどん・文華
 ・口入屋・新治
 ・笠碁・文華
 (お中入り)
 ・きせる(露の五郎兵衛作)・新治
どうぞよろしくお願い致します。

2021年9月

 「上方次世代落語会。」 (2021/9/9)

 11月26日(金)10:00〜、繁昌亭朝席「上方次世代落語会」。自分の時代が来た覚えもないうちに、次世代を盛り上げる側になりました。精一杯 盛り上げようと思う思います。 どうぞよろしく お願い致します。 そういえば、今年の敬老の日はとうとう「敬われる側」になってしまいました。「トホホ〜」ですが、 この歳まで生きて、現役で高座に上がれることを喜んでいます。ありがたや!

 「繁昌亭15周年記念公演『大阪俄』。」 (2021/9/12)

 9月12日(日)繁昌亭昼席。色もの枠で「俄(にわか)」に、団四郎師と出演。俄は、師匠五郎兵衛が存続に尽力した芸。自ら俄師として「三代目・一輪亭花咲(いちりんていはなさく)」を襲名し、「大阪俄の灯をを消すな」と公演を催しました。団四郎師は五郎兵衛から「俄の後継者」として指名され、「四代目・一輪亭花咲」を襲名た方。いわば、俄の家元。緊張しましたが、そこは兄弟弟子、リードして戴き楽しく勤めさせて戴きました。今回、七組の噺家が俄に挑みました。普段やらないことで、皆緊張し、工夫をしました。終わってみれば、ありがたい経験をさせて戴いたと思います。
(許可を得て、桂咲の輔師撮影)

 「生喬丸かじりの会。」 (2021/9/14)

 笑福亭生喬さんの落語会に初めて出してもらいました。いいお客様で、助かりました。手書きの「まるかじり通信」も毎回出しておられ、頭が下がります。会主の生喬さんは「駒長」。私は「竜田川」、開口一番は、鶴太さん「大安売り」。苦手なトークも、生喬さんのリードで楽しく勤めさせて戴きました。ありがたいです。

 「お稽古。」 (2021/9/15)

 東京の鈴本演芸場に出演中に、東京の噺家お二人にお稽古をさせて戴きました。帰ってきてからも、上方のお二人から頼まれました。稽古をさせてもらうと、いろいろ自分の噺の不備に気づきます。ありがたいです。どなたに何のネタかは、それぞれ高座にかけられたおり、紹介させて戴きます。

 「まつばら落語会。」 (2021/9/25)
 二年ぶり、六回目の「まつばら落語会」。いろいろ制約がある中、開催できたことが、何よりありがたいです。番組は、ご挨拶のあと、「うどん」・文華。「口入屋」・新治。「笠碁」・文華。(お仲入り)、「きせる」・新治。おかげさまで、よく盛り上がって戴きました。写真は、世話人のチカちゃん(小中高同期、同町内)お手製の「食器洗い」と、生野高校同窓の、お菓子司・吉乃屋の中西信治さんから「名前入りのお饅頭」。細やかなお心遣い、誠にありがたいです。ありがとうございます。

 「テントさん祥月命日。」 (2021/9/27)

 我らのテントさんが、交通事故で急に亡くなって、はや5年。「急やもん」と言いたいのは、私らです。生きていれば70歳。上岡龍太郎師匠が弟子のテントさんに、「君は70歳になったら売れる」とゆうてはりました。売れんでもええから生きててほしかった。参加者は、仏国寺・岡典正住職、桂文福師、横山一門から高井ギャラ師、桂福楽師、三栄企画・長澤代表、余頃(よごろ)五代友厚公研究所所長、テントさんの幼なじみの八尾のしんちゃん・中澤さん。皆、テントさんへの思いを携えて集まりました。岡ご住職の読経、お焼香、般若心経のお唱え。その後、思い出話に花が咲きました。ええお供養になったと思います。皆、テントさんのファン。思いは一つ。「やっぱり 生きてて欲しかった」。合掌