新ちゃんの へらへら日記


2021年1月〜2021年3月

2021年1月

 「あけましておめでとうございます。」 (2021/1/1)

 あけましておめでとうございます。誰も予想しなかった大変な事態の中ですが、新年の御挨拶を申し上げます。旧年中は、大変お世話に預かりました。おかげさまで「七十席」を満願とさせて戴きました。心から御礼を申し上げます。有難うございました。コロナ禍は、益々激しさを増しています。マスクで過ごすのが「普通の暮らし」になってきました。この日常はまだまだ続くと思います。くれぐれもお気をつけくださいませ。そして、どうぞどうぞ、心も体も、お健やかにお過ごしくださいませ。
2020年1月1日  露の新治 拝

 「仕事始めでした。」 (2021/1/11)

 やっと今年、初の高座を勤めました。動楽亭、二の席。番組は、「真田小僧」・二葉、「笠碁」・そうば、「狸賽」・智之助、「竜田川」・新治、(お中入り)、「太神楽曲芸」・板里、「景清」・雀々。たくさんお越し戴き、ありがたかったです。お客席もよく盛り上がりました。ありがとうございます!
  
2021年2月

 「コロナウイルスあれこれ。」 (2021/2/5)

 3月7日(日)予定の、島根県雲南市加茂町「あったか寄席」は、去年に引き続き中止になりました。また、3月13日(土)の香川県東かがわ市「とらまる座」、並びに14日(日)の綾川町での「露の新治寄席」も、二年続けて中止となりました。この状況では仕方ありません。逆に1月23日(土)の名古屋での「あきつ落語会」や、1月30日(土)の福井県若狭町での「新春寄席」が開催して戴けたことが幸運です。
 「あきつ落語会」は、遠路リスクを超えてお越し戴いたお客さま、お席亭のお力で開催できました。集客力の無い私が、名古屋で初の独演会をやれたのは、私の咄家人生のミラクルです。ありがたい限りです。しかし、隣の岐阜県でも宣言が出たため、岐阜からご予約戴いた方は皆さん、やむなく断念されました。そのことを思えば、喜んでばかりもいられません。なのにその方々から逆に、ありがたい激励や、お気遣いを戴きました。ほんまにもったいないことです。ありがたい気持ちでいっぱいになりました。お気持ちにお応えできるように願生ってまいります。皆さま、くれぐれもお気をつけ下さいませ。私もなんとか生き延びます。露の新治拝

 「門戸寄席 露新落語会。」 (2021/2/13)
 2月13日(土)は、兵庫県西宮市の門戸寄席JSPASEにて、「門戸寄席 第11回記念 露新落語会」。マクラが未整理で、かなりとっ散らかりました。「つる」は誠に魅力的なネタです。「不動坊」は、「首をかしげながらあんころ餠を瓶に詰めている餅屋のおやっさん」と、それを見ている「かもじかのこ生け洗い」のゆうさんの姿が、お客さんの頭の中にリアルに浮かんでほしいと願いながらやりました。番組は、「鉄砲勇助(鉄砲勇助登場のサゲまで)」・新幸、「かぜうどん(桂福楽師より)」・新治、(お中入り)、「つる」・新治、「歌二曲」・新幸、「不動坊」・新治。
 「繁昌亭 上方落語フェスティバル。」 (2021/2/14)

 2月14日(日)は、繁昌亭朝席「上方落語フェスティバル・本格『生』落語会」。私は「持ち時間15分、出番がトリ前(もたれ)」がかなりのハードルでしたが、なんとかやれました。ネタは「つる」か「ふろしき」で最後まで迷いましたが「ふろしき」にしました。番組は「もぎ取り」・吉の丞、「ふぐ鍋」・文華、「気持ち(自作)」・三風、「崇徳院」・八方、(お中入り)、「ふろしき」・新治、「真心サービスおじんタクシー」・文枝。 来月、繁昌亭昼席の三つ目に出してもらいます。それに向けてのええ勉強になりました。

2021年3月

 「鳥取落語会。」 (2021/3/6)

 米子在住の桂小文吾師匠のお弟子さん、桂吾空さんが会主の「鳥取落語会」に出して戴きました。小文吾師匠は、若い頃、師匠五郎兵衛と宝塚落語会で活動された方です。鳥取県江府(こうふ)町での「春を呼ぶ寄席」にゲストとして花を添えて戴くなど、お世話になりました。東京・大阪以外には、他に、岡山の雷門喜助師匠、名古屋には登竜亭一門(獅籠師匠、幸福師匠、福三師匠)のお三方がおられます。少しずつ落語の輪が広がっています。番組は「八問答」・吾空、「紙屑屋(あやつりかっぼれ入り)」・笑丸、「抽選会」・ゲスト 桂小文吾、(お中入り)、「手水回し」・呂竹、「井戸の茶碗」・新治。
開演準備中の吾空さんと
笑福亭呂竹師匠
出番前の林家笑丸師匠。
小文吾師匠を囲んで。
 ちなみに笑福亭呂竹師匠とは、呂竹師匠が鳥取大学落語研究部の部長の頃、私と知り合いました。かつて鳥取県江府町に「露の新治を育てる会江府支部」があり、「春を呼ぶ寄席」は、この支部のお世話でさせて戴いてました。この江府支部が「ちびっこ落語教室」を企画し、そのご指導を小文吾師匠にお願いしました。ただ、小文吾師匠もお忙しく、一人では手が回りません。それで、鳥取大学落語研究会に応援をお願いし、小文吾師匠が校長先生で、当時落研の部長だった現呂竹師匠が副校長先生という体制になりました。発表会もやり、春を呼ぶ寄席にも出演してもらい、よく盛り上がりました。楽しい思い出です。
 「五郎兵衛一門会 十三回忌五郎兵衛トリビュート 繁昌亭夜席。」 (2021/3/31)

 二年ぶりに一門が揃いました。冒頭に、全員で師匠の写真を紹介しお話。その後、直弟子が師匠の十八番に挑む趣向。私は「阿弥陀池」をさせて貰いました。五郎兵衛が大事にしていた噺で、東京の寄席で前座が「新聞記事」としてやると「これはとりネタやのに」とゆうてました。今では、上方でも軽い噺になりつつありますが、うちの一門では大事なネタです。緊張しましたが、なんとか落語らしくやれました。追善の一門会は今回をもって切り上げとさせて戴きます。長い間、お支え頂いたお客様には、心の底から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。