2020年10月〜2020年12月
「繁昌亭昼席に出して戴きました。」(2020/10/2) 「猿後家」に挑戦しました。敦賀落語の会でも気持ちよくやらせて戴いたので、思いきってやってみました。結果、楽しくやらせて戴きました。これは、林家のネタで、染三師匠は「奈良名所はもちろん立て弁だが、番頭が又兵衛のしくじりを伝えるところも立て弁で」と言ってました。そこを大事にして、やれました。来て戴いたお客さま、配信で聞いて戴いたお客さま。感謝申し上げます。ありがとうございました。 「香川県二ヶ所の寄席、来年も中止になりました。 」(2020/10/3) 例年3月に、さん喬師匠をゲストに開催している、香川県東かがわ市と綾川町の新治寄席が、来年も中止と決まりました。東かがわ市は25年、綾川町は30年続いている寄席ですが、コロナのため二年続けての中止となりました。コロナに対する温度差もありますが、お客さまに高齢者が多く、密を避けてできる会場もなく、万一の場合責任のとりようもないので、仕方ありません。今年の3月に中止になった時には「来年にはできる」と思ってましたが、事態はここまで来ました。まだまだ我慢は続きそうです。 「第26回露新軽口噺(つゆしんかるくちばなし)。」(2020/10/8) 動楽亭での「第26回露新軽口噺」。番組は、「厩家事」・新幸、「腕喰い」・新治、(写真タイム)、「松山鏡」・新治、(お中入り)、「山隠れ」・新治。糸・はやしや薫子。笛と鳴り物・二豆。お客様、24人。 「笑いでコロナを吹っ飛ばせ寄席。」(2020/10/9) 10月9日(土)、コロナで催し物が総崩れになる中、ありがたい演芸会をして戴きました。尼崎市地域総合センター(隣保館)水堂主催「笑いでコロナを吹っ飛ばせ寄席」。香川県と島根県では、その町で最近コロナ感染者が出たため、毎年恒例の寄席が中止になりました。感染者が出てなかった地域なので、コロナに対する温度差もあり、仕方のないことです。そんな中、いろんなリスクを乗り越えて、ほんまによお計画をしていただきました。タイトルも、主催者がつけてくださいました。いろんなことを言う人もおったと思いますが、腹を据えて取り組んで戴きました。なのに今度は台風が来そうな案配になり、「コロナの次は台風か。弱り目に祟り目やなあ」と、半分諦めてました。前々日には、主催者と中止になった場合の対応を相談したほどです。しかし、台風がそれてくれたおかげで、無事開催。定刻には満席。出方も張り切って勤め、お客様もノリノリで爆笑、また爆笑! お見送りはできないので、ちょっと離れたところから、頭を下げてましたら、帰りながらお客様が「コロナになって、初めて腹の底から笑わしてもろたわ」「一年分、わらわしてもろた。こんな面白いのに、なんでテレビにでえへんのん?(タァー!)」。主催者の方々にも、いっぱいお礼をゆうてはりました。これからまだまだ、どうなるかわかりませんが、久しぶりに、私らができることでお役に立ったということを実感しました。演芸は不要不急のもんやと思ってましたが、「不急」ではあるけど、「不要」やないと思わせて戴きました。誇りをもって願生って行こうと思いました。逆風の中、勇気をもって開催していただいた水堂地域総合センターの皆様、ありがとうございました。 番組は、「前説」・露の新治、「時うどん」・新幸、「永田町カラオケ歌合戦」・桂勢朝、(お中入り)、「太神楽曲芸」・豊来家玉之助、「ちりとてちん」・新治、「南京玉すだれ(スカイツリー版)」・勢朝。
「四代目旭堂南陵追善 桃園寄席(とうえんよせ)」 前回の桃園寄席が、南陵先生最後の高座。舞台上手には、白菊と高座写真。「南陵先生は、私の恩人のお一人。南陵先生がいなったら、上方講談はいったん途絶えてました。今あるのは南陵先生のおかげです。また、南陵先生がいなかったら、今みたいな状態にもなってませんが。また南陵先生は、悪法、小選挙区比例代表制(政治改革法案)に党議拘束に造反してまで反対した気骨のある政治家でもありました。もっともお酒を飲んだら、ふにゃふにゃになってましたが・・」そんなことを申しあげて、ネタに入らせて戴きました。気持ちよく勤められたのは、南陵先生が助けてくれはったのかもしれません。しかし、満70歳。早すぎます。いっぱい聞きたいことあるのに。 合掌。 番組は、「明智左馬之助湖水渡り」・旭堂南鈴、「直助の恩返し」・南照、「代書屋」・笑福亭伯枝、「柳田格之進(南陵先生より)」・露の新治。 「第八回新治さかぐら寄席@太陽。」(2020/10/17) さかぐら寄席のお席亭、岡崎夫妻の夫人、岡崎宏実さんは元衆議院議員。旭堂南陵先生は元参議院議員。ともに、小選挙区比例代表制に反対した議員仲間。二年前のさかぐら寄席では、二人のトークもして戴きました。今回は、南陵先生を偲んで、愛弟子の南照さんに来て戴き、太陽酒造・田中夫妻の酒蔵再建の顛末を新作講談に仕立てて戴きました。阪神淡路大震災で被災、ベンチャー企業による乗取りなど苦難を、相携えて乗り越えてこられた田中夫妻。借金返済のお祝いの小豆島の花火大会参加。そこで、シャイな夫が仕掛けたサプライズ。袖で聞いていて目頭が熱くなりました。客席の田中さんの涙をぬぐう姿にまた涙。南照さん、ありがとうございました! 同じ演目で二回公演という初めての経験。なかなか難しいと分かりました。
「神戸新開地・喜楽館昼席初日。」(2020/10/19) 今日から一週間、神戸新開地喜楽館の昼席に出演さしていただきます。いいお客さまで、助かりました。いい初日ができました! 番組は、「鳴り物と開演前の一席、鉄砲勇助」・新幸、「子ほめ」・大智、「お見立て」・紫、「奇術」 ・天蝶、「ふぐ鍋」・春雨、(お中入り)、「プロローグ癇癪(かんしゃく)」・鶴松、「 鹿政」談・新治。 「ヤマケンさん、早いなぁ!」(2020/10/20) 怒りのヤマケンさんこと、山本健治さん(元高槻市議・大阪府議)が本を出されました。タイトルが「菅=あきまへん」と直球。サブタイトルは「菅義偉人+維新→IR バクチ大阪都へ」。目次をみても「大阪万博あかん、IR=カジノ・バクチ場建設あかん、政府のコロナ対策あかん、スガ政権=アベ改憲路線の継承あきまへん」あかん、あかん、あかんだらけ。しかし、すばやい対応。行動力に感心、感服してしまいます。大阪市が消滅するだけで、大阪都にはならないという「都」構想。都構想やのおて「大阪市消滅構想」。いずれにしても、在住外国人には投票権がありません。三代続いた浪速っ子の在日もいっぱいいてます。ずっと市民税はろてはる「大阪市民」やのに。住民抜きの住民投票、あかん! 「喜楽館、二日目。」 団体客もお入り戴き、お客席はあたたかい雰囲気。だいぶ、寄席が甦ってきた感じがします。 「代書・そうば」、工夫がいっぱいで、袖で笑ってしまいました。よう考えてはります。「かんしゃく・鶴松」、リアルな体験がふんだんに入り、松鶴師匠が甦り、ものすごくおかしい咄になっています。刺激を戴きました。「ちりとてちん・新治」、せっかくいい流れにして戴きマクラは快調でしたが、咄に入って、お客さまが微妙に引いていくのが手にとるように分かりました(情けない!)。しかしなんとかテンションを落とさずに、サゲまでやりました。力不足。ほんまに寄席は勉強になります。明日、明日こその気持ちで願生ります! もがかせて戴きます。 喜楽館には、ゆるやかで、楽しい時間が流れています。私らのもがきぶりも含めお楽しみ戴きます! 皆さま、ぜひお運びください。300円割引のタニマチチケット(要予約)もあります。お待ち致しております! 「喜楽館三日目速報! 紙入れで、うまくいきました。」(2020/10/21) 神戸新開地喜楽館昼席、三日目。表で一番太鼓を打つ鶴太さんとお客さまに、挨拶と説明。ネタは「紙入れ」。お客さまも多く、すっかり元の雰囲気に戻った感じがします。マクラで「本日10月21日は、国際反戦デーで、労働者が世界へ平和を発信する日です」と申し上げましたが、あまり反応はありませんでした。なので「ナショナルセンターの総評が・・・」と言いかけてやめました。紙入れの中の入れごと「みんな夢の中、高田恭子」は、少し反応がありました。このくすぐりは、68〜72歳のじいさん、それと浜口庫之助ファン、そして旺文社の大学受験ラジオ講座のあと、千賀かほる「真夜中のギター」で涙ぐんだ世代をターゲットにしています(誰やねん)。中トリの吉弥さんが天狗裁きだったので「夢や、夢や、最後に天狗さんが出てくるねん」は出てしまったアドリブ。下座の方から笑い声がきたのが、ちょっと嬉しかった。不出来も含め寄席は楽しい! 気持ちよく高座を勤め、帰りぎわ。入り口の喜楽館建設に協力した方々の銘盤に、「三金、三弥」のお二人の名前が並んでいるのを見つけました。まさか私よりはるかに若いこのお二人が、半年の間に亡くなるとは。生きて、このコロナのさ中、こんなあたたかい高座に上がれることは「当たり前のことではないんや、ほんまに有り難いことなんや」と深く自覚し、精一杯勤めさせて戴きます。明日は中日(なかび)! 「喜楽館中日、四日目。「口入屋」 」(2020/10/22) 露の棗(なつめ)の一番太鼓の前説。並んでいた人は数人。お客様は、団体無しの30人弱。昨日とはうって変わって寂しい客席。けど、だからあかんわけでないから、寄席はおもしろい! 棗さんから始まり、みんな願生りました。私は「口入屋」に挑戦。結果は(自分なりにですが)大成功でした。終始手応えを感じながらサゲまで。チャレンジしてよかった! 大満足です。ここ数年で希にみる達成感のある一席(当社比。露新軽口噺でこれができればなあ) でき不出来に拘わらず、寄席は楽しい! 寄席はありかたい。五郎兵衛が「寄席がなければ、咄家は育たない」とよおゆうてました。その気持ちが分かってきました。繁昌亭、喜楽館、二つの寄席を作って戴いた先達の方々、特に、文枝師匠には、ほんまに感謝申し上げます。ありがとうございます。後半三日間、願生ります。 「喜楽館五日目。」(2020/10/23) 今日はお客さまも多く、よくお笑い戴きました。「ちりとてちん」と思いましたが、思いきって「井戸の茶碗」を。サゲまでいい感じでやらせて戴きました。 「喜楽館六日目。「抜け雀」にチャレンジさせて戴きました。」(2020/10/24)
「楽日は「ねずみ」に挑戦させて戴きました。」(2020/10/25) 楽日は「ねずみ」。自分なりには、まあまあしっかりやれました! やっと終わりました。ホッとしてます。 コロナ禍で初の一週間、一興行の高座。緊張もしましたが、ありがたく、楽しく勤めさせて戴きました。私らは、寄席の高座あっての咄家やと、改めてきづかせて戴きました。ありがたい一週間でした。共に闘った出番の芸人さん、喜楽館の職員さん、何より、お越し戴いたお客さまに、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。 二番太鼓。
「名古屋で初の独演会! あきつ落語会一月席・大須演芸場」(2020/10/29) 各地のお席亭が招いて戴く落語会が全国にあります。おかげさまで、ポツリ、ポツリと声がかかるようになってきました。今年は、熊本と蒲郡で私の独演会を企画して戴きましたが、残念ながらコロナにつぶされました。唯一開催できたのが、敦賀落語会でした。名古屋の大須演芸場での「あきつ落語会」も、当初の予定が延びて、来年2021年1月23日(土)になりました。名古屋で初めての独演会です。出演は、新治、新幸、糸・はやしや絹代。コロナに対する不安はありますが、やる予定で準備をして戴いています。やるからには、なんとか成功させたいと願っています。何とぞよろしくお願い致します。 「12月の喜楽館昼席、忠臣蔵ウィーク。」 12月に喜楽館昼席の出番を戴きました。私の出番は、12月18日(金)です。この週は忠臣蔵ウィークとなっており、南海さんが忠臣蔵を読み、トリの一席も忠臣蔵に因んだものです。出演は、桂慶治朗、笑福亭喬若、笑福亭学光(腹話術)、旭堂南海(講談)、(仲入り)、笑福亭竹林、露の新治。 喜楽館では、タニマチ制度もスタートしています。タニマチになれば、事前予約で2000円でご入場可能となります。お客様でお越しの方いらっしゃれば、是非ご活用下さい。(詳細は喜楽館事務所まで) 「『福楽の底力』に出して戴きます!」(2020/10/30) 12月21日(月)、桂福楽さんが毎月21日に開催されている「福楽の底力」に出して戴きます!会場は動楽亭にて、木戸銭は2000円です。どうぞよろしくお願いします。
「第十回ここいき亭なら露新落語会」(2020/11/6) 奈良県奈良市の落語喫茶・古々粋亭にて、「ここいき亭なら露新落語会。番組は、昼席:「ちりとてちん」・新幸、「親子茶屋」、「お太刀の鍔」、「摂州皿屋敷」・新治(35人)。夜席:「七度狐」・新幸、「松山鏡」、「稽古屋」、「たちぎれ」・新治(15人)。 遠方からお越し戴いた方もおられ、通しでお付き合い戴いた方も多く、終始あたたかい雰囲気の中、ありがたく勤めさせて戴きました。ここいき亭露新落語会は今回を以て、いったんお休みをさせて戴きます。コロナ中断を乗り越えて、お支え戴きましたお客さまと、古々粋亭席亭ご夫妻さまに、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。 露の新治・露の新幸 拝
「奈良市青和地区ふれあい落語会。」(2020/11/7) 奈良市青和地区の方々が、コロナ禍のなか、落語会を企画して戴きました。人数制限のため、二回に分けて公演。一部「ちりとてちん」、「紙入れ」、二部「井戸の茶碗」。古々粋亭六席に続き三席、二日間で九席。さすがに喉が枯れました。しかし、コロナ以降、初めての声がれ。ある意味嬉しいことでした。幟も久しぶりに立ててみました。皆さん、よく聞いて戴き、よく笑って戴きました。ありがとうございます。 「インディ願生ってます情報!」 (2020/11/13) さぬき坂出、城山温泉にて、大衆演劇「新川劇団」の公演にゲスト出演。さらに、以下のネットTVに出演!。以下、インディさんより。 この度私の半生にスポットを当てて頂きました、こちらのネットTV「この指とまれ ほんまもン」。ぜひご覧くださいね!!(大衆ソウルシンガー インディ) 「第27回露新軽口噺。」 おかげさまで、「露新軽口噺・新治の七十噺」達成させて戴きました。この年で、七十席というのは、決して偉そうに言えるもんではありませんが、私としては、「まあまあよおやった」と思います。ネタ当てクイズも、かなりの通の方々からたくさんご応募を戴き、うれしい限りです。ありがとうございました。今回のネタは「男の花道」、「くやみ」、「帯久」でした。「くやみ」は、七十席の番外にさせて戴きます。一つでも当たった方には、豪華な粗品を用意してます。「帯久」は桂雀三郎師匠から、「男の花道」は先日亡くなった四代目旭堂南陵先生から戴きました。なので「男の花道」は、お世話になった南陵先生追悼の気持ちで、ネタおろしをさせて戴きました。なんとかやれてホッとしています。毎月のネタおろしは、もがきっぱなしでしたが、「この年でもがける幸せ」と思い、願生りました。コロナで、高座に上がることが当たり前のことではなく、「有り難い機会」なんやと分からせてもらったおかげでもあります。コロナ禍は私らにとっては未曽有の危機ですが、そんな中で達成できたことが、私にとっては意義深いことやと思います。今後は、これらの噺を、おはこ(十八番)にするべく精進してまいります。 「第10回じゅとうや露新落語会。」 (2020/11/14) 「中村仲蔵」を、南陵先生の助言を入れてサゲを変えました。師匠から「煙草入れ」をもらうのを、「脇差し」に。南陵先生が、「ほんまにもろたんは、脇差しなんや」と教えてくれたのを戴きました。サゲの「元の鞘に収まった」も、南陵先生の創作です。これも、追悼の気持ちでさせて戴きました。 「第7回常蓮寺寄席」 (2020/11/15) コロナで、お客を檀家さんだけに制限。落語ファンの常連さんに遠慮をしていただき、常連さんのいない常蓮寺寄席に。東京から三遊亭圓丸さんも加わって戴き、にぎやかな寄席になりました。番組は、「口合小町」・新幸、「尻餅」・圓丸、(お中入り)、「紀州」・文昇、「柳田格之進」・新治」。ここでも、南陵先生から戴いた「柳田格之進」をやらせて戴きました。これで、四代目旭堂南陵先生を追悼る三日間を終えました。少しはお供養になったかと、勝手に思っています。三日間お付き合い戴いた方が、お一人おられます。七十席もこの三日間も、お支え戴くお客様あってのものです。ほんまに、ありがとうございました。これらの、ネタも大事にしてまいります。
「朗報!」(2020/11/29) 12月21日(月)の繁昌亭昼席は、大阪府民なら500円割引の特典があります。住所が分かるものをご持参ください。 (『大阪落語祭』!で500円割引。前売りも対象になります。チケットで申し込む時に、間違えないようにお気を付けください。当日、住所が分かるものをご持参ください。MORI)
「12人の絵本作家が描く応援カレンダー」 (2020/12/8) AHさんから、「12人の絵本作家が描く応援カレンダー 〜3.11東北震災支援〜」についてメールをいただきましたので、紹介させていただきます。よろしくお願いします。 ありがとうございます。3.11を風化させてはいけないと、地道に続けております。今年は収益金を一般社団法人リボーンさんに寄付させていただくことになっています。何卒よろしくお願いします。 「露新軽口噺の開催について」 (2020/12/9) コロナが大変な状態になってきましたが、12月11日(金)の「動楽亭 露新軽口噺」は、予定どおり開催させて戴きます。ただ、こんな状況ですので、不安を覚える方やご高齢の方は、くれぐれもご無理はなさらないでください。予約をされた方であっても、遠慮なくキャンセルをされてください。今は、無事に乗り切ることが最優先だと思います。皆さま、お気をつけ下さい。 なお、当日は検温と、マスクをご持参いただきますようお願いいたします。 「露新軽口噺、お支え戴きありがとうございます。」 (2020/12/13) リスクがいっぱいの中、お越し頂いた方々には、心から感謝申しあげます。また、コロナを警戒し来られなかった方々のお考えも、もっともだと思います。これだけ感染者が増えている大阪ですから、不安なのも当然です。「露新軽口噺」は今回を以て、いったん終了させて戴きます。「太陽と月」から「動楽亭」に会場を移し、28回。皆さまのお力で続けさせて戴きました。ネタおろしや、お蔵になっていた噺の復活。練れておらず、皆様には、お目まだるい事も多々あったと思いますが、よくぞご辛抱くださいました。おかげさまで、小学校の夏休みの宿題から、これと言ってなにも達成したことのない私が、何とか七十席、七十噺をやることができました。私にとって画期的なことで、噺家人生の最後の大仕事でした。ご提案いただいたNさん始め、七十噺に付き合って頂いた方々には、心より御礼を申しあげます。今後は、これらの噺を持ちネタ、さらには「おはこ」にできるよう願生ります。何卒宜しくお願い致します。皆さま、くれぐれもお気をつけください。そして、お元気にお過ごしください。永い間、ありがとうございました。 「事始め。」 (2020/12/14) 13日は、事始めでした。せっかくなので、稽古始めにしました。ネタは‐‐‐。今月末、30日、南森町のツギハギ荘・夜席での「同期の落語会・ツバスの会」で、ネタおろし予定。お楽しみに! コロナもまだまだ収まらず、来年も大変な年になりそうですが、何があっても乗り越えようと決意しました。願生ります。 「染二さん、芸術祭大賞、おめでとうございます。」 (2020/12/26)
文化庁芸術祭で、林家染二さんが「中村仲蔵」で見事、大賞に輝きました。早速、染二さんから丁寧なお礼の電話を戴き、嬉しかったです。
以前私が、NHKで「中村仲蔵」をさせて戴いたのを染丸師匠が見てくださり、わざわざハガキでお褒めの言葉を戴きました。私にとって、誠に嬉しく、ありがたいことでした。後にも先にも、こんなことは初めてのことで感激しました。ハガキをスケジュール帳に挟み、持ち歩き、折々に眺め励みにさせて戴いていました。今回、染二さんの受賞にお手伝いをさせて戴き、染丸師匠に少しは恩返しができたかなと思います。「中村仲蔵」は、他にも何人かの方にお稽古をさせて戴きました。その一人、露の瑞さんが、自身の会でネタおろしをした時のゲストが染二さん。その時、瑞さんの熱演を見て「自分もやりたくなりました」と言われました。彼女も貢献したわけです。 そして何より、師匠五郎兵衛が、先代正蔵師匠に習い、上方へ持ってきて戴いたことが全ての始まりです。おかげで、上方落語の財産が一つできました。師匠には、東京の鈴本の怪談噺の手伝いでお供をしていた時に、宿でお稽古をして戴きました。その時、私は五郎兵衛の仲蔵を一対一で聞いていて、稽古も忘れて泣いてしまいました。「新ちゃん、泣いてたら覚えられへんぞ」笑いながらそう言った師匠の顔が目に浮かびます。師匠、ありがとうございます。染二さん、誠におめでとうございます。私も願生ります。 |