新ちゃんの へらへら日記


2018年4月〜2018年6月
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2018年4月

 「べっぴんさんと男前。」(2018/4/13)

 桂あおばさんと、露の瑞(みずほ)さんが、同じネタをお稽古に。瑞さんは上がり、動楽亭の自分の会でネタおろし。お楽しみに。あおばさんは、一回目の稽古でした。勉強になります。私も新しいネタにチャレンジせねば。

 「第五回常蓮寺寄席のご案内」

 第五回常蓮寺寄席(山門・客殿新築慶讃)のお知らせです。手作り小物、コーヒー、お菓子の販売もあります。どうぞよろしくお願いいたします。

〇 時 2018年5月13日(日)14:00開演
 会場 常蓮寺本堂「浄土真宗本願寺派・奈良市杏(からもも)町112」
 出演 露の新幸。露の新治。豊来家幸輝(ほうらいやこうき・太神楽曲芸)
 木戸銭 檀家無料・一般 お布施(お気持ち)

 「奈良県生駒市にて。」(2018/4/14)

 生駒市でお笑い人権高座。写真は、生駒駅にて。ポスターの前で、お手伝いに来てくれた、桂鹿えもんさんと。

 「桂鹿えもんさん、お稽古。」(2018/4/17)

 桂鹿えもんさん。生まれた時から、というよりお母さんのお腹にいた頃から知ってるという長い付き合い。やさしい、ええお兄ちゃんになりました。時の流れを感じます。

 「繁昌亭「火曜の朝席」のお報せ。」(2018/4/20)

 繁昌亭「火曜の朝席」のお報せです。4月24日(火)午前10:00開演。平日の午前中で、お忙しいとは思いますが、もしご都合がつけば、何とぞよろしくお願いいたします。
 出演は、新幸、遊喬、ぽんぽ娘、寅之輔、新治。落語五席、木戸銭は前売り、予約、1500円です。
 平日の午前中で、お忙しいと思いますが、もしご都合が許せば、何とぞよろしくお願いいたします。

 「月亭可朝師匠。」(2018/4/22)

 月亭可朝師匠は、前々名、林家染奴。私の前名は、林家さん二、当時の師匠は林家染三(そめぞう)師匠。可朝師匠とは兄弟弟子。その縁で、直弟子の、月亭ハッピー、月亭ハッチとは、ズッと一緒にやってきました。落語協会に入ってない染三一門は、咄家から相手にされませんでした。それで、新たに他の一門に入り直した者もおりますし、漫才、漫談、MCに転向した者もおります。売れたのは、オール阪神・巨人のお二人です。私は染三一門の最長記録と自負しています。そんな私を咄家として分け隔てなく扱ってくださったのが、可朝師匠とその一門、そして、当時、地域寄席を作っていた「旭堂小南陵(現南陵)、南光(現南鱗)、南学(現南左衛門)、桂文福、笑福亭仁福、など、グループ寄席集め」の方々です。
 そんなご縁で、可朝師匠についていたことがあります。玄関脇にジャガーがデンと止まっている西宮の豪邸で「野ざらし」のお稽古もして戴きました。「野ざらし」は、可朝師匠が談志師匠から戴き上方に移されました。今は皆、当たり前にやってますが、野ざらしが上方でやれるの可朝師匠のおかげです。
 当時、林家さん二の私をNHKに売り込んで戴いたのも可朝師匠です。出演が決まったあと、五郎(五郎兵衛)門下に入ることになり、直前に名前を戴きました。それで「露の新次」としての初高座がNHK上方落語会という名誉なことになったのです。8月入門、10月上方落語会に出演という珍記録は、可朝師匠のおかげです。お稽古の時の可朝師匠はテレビで見る師匠とは別人でした。厳しい咄家の顔でした。可朝師匠から稽古をつけて戴いたことは、私の誇りです。ほんまにありがたいご縁を戴きました。浅草東洋館に、ブラック師匠の落語会のゲストで来られた時、ご挨拶に伺ったのが最後です。この時の他のゲストが、テント師匠、雀三郎師匠という濃い顔付けでした。
 24日のお別れ会にはお礼に伺うつもりです。合掌

 若い頃、可朝師匠が鴨川の河原で大声で稽古をしていたそうです。と、対岸でもおんなじようにやってるのがいてる。見ると、森乃福郎師匠(初代。元笑福亭福郎)やったそうです。「やっとるなと思い、負けん気でまた稽古したんや」とゆうてはりました。
 かつて「一に可朝、二に仁鶴、三枝があって、四に○○」という言いぐさが、当時の若手に流行ったそうです。定席が無く、マスコミにも注目されていない上方落語が、可朝、仁鶴、三枝(文枝)師匠らが売れたおかげで、認知され、入門者も激増したのです。私も仁鶴師匠の深夜放送ラジオを聞いていなければ、落語に関心を持っていません。それから、四天王、五郎、松之助、そして小米の師匠方に目が向いたのです。今、文枝師匠の尽力で繁昌亭という定席ができ「落語でやっていける」環境が整いました。誠にありがたいことです。先達の師匠方に感謝し、私も身の丈に合わせて、願生るつもりです。

 「繁昌亭朝席。」(2018/4/24)

 ほんまにありがたいです。お天気もいまいちでしたのに、たくさんお越し戴き、助かりました。私は、「猿後家」をさせて戴きました。写真は、朝席委員会の皆さん。自分の出番でもないのに、お手伝いに来られてます。右から、文華、文三、花丸、喬若の皆さん。他に、枝女太、竹林、銀瓶さん。出演者より豪華メンバーです。この熱意が、朝席を魅力あるものにしているんです。意義ある高座を勤めさせて戴き、ありがたい限りでした。<divalign="center">
天満天神繁昌亭 朝席委員会の皆さん

 「可朝師匠お別れ会。」(2018/4/25)

 朝席のあと、遊喬さんと二人で伺いました。会場の八聖亭は初めて。二人で道に迷いながら到着。傘を忘れぐしょ濡れという情けない姿でした。オール巨人師匠と一緒になりました。可朝師匠の写真、見台、膝隠し。お礼を申し上げ、手を合わせました。昔、一緒に勉強会をやっていた月亭ハッチさんと何十年ぶりかで再会。これも可朝師匠のお引き合わせです。師匠、お疲れ様でございます。ありがとうございました。 合掌

 「第二回記念 〜91%の満足度〜 新治・福楽・文鹿 のご案内」

 日時:7月26日(木)18:30開演(繁昌亭夜席)
 会場:天満天神繁昌亭
 出演:桂福楽(主任 二席「上燗屋」・「子はかすがい」)、桂文鹿(「猿後家」)、新治(「七段目」)
 木戸銭:前売り・予約 2000円。当日 2500円。(全席指定)

 5月1日より先行予約受付ます。どうぞよろしくお願いします。

 「7月20日(金)、喜楽館初高座です。」(2018/4/29)
 
 喜楽館初高座が決まりました。7月20日(金)喜楽館夜席  「兵庫区民寄席」。出演は新治、きん枝他。よろしくお願いいたします。
 「お知らせとお願い。」(2018/4/30)

 お知らせです。次回、5月12日(土)の「露新軽口噺」に、桂三馬枝師匠が出演されます!
 新治、新幸研鑽の場の「露新軽口噺」に、桂文枝師匠の筆頭弟子、三馬枝師匠がゲスト出演されます。何とぞよろしくお願いいたします。
〇 「第8回露新軽口噺(つゆしんかるくちばなし)」
 日時:5月12日(土)13:00〜
 会場:大阪市中央区日本橋 「太陽と月」
 料金:¥2,000(定員40人)、懇親会¥500(定員30人)
 出演:新幸、新治、三馬枝

 続いてお願いです。5月5日(日)の「芸人九条の会」に初めて出してもらいます。行くつもりの方がおられましたら、ホームページのほうにご予約をお願い致します。前回は満席になったそうです。今回も皆さん行かれるようですが、予約が少ないので、よろしくお願い致します。
〇  「芸人9条の会 第七回公演(大阪3回目)」
 日時:5月5日(日)14:00〜
 会場:大阪市東成区 東成区民センター
 料金:前¥2,000、当¥2,500
 出演: オオタスセリ、ナオユキ、パギやん(趙博)、松元ヒロ、菊千代、文福、竹林、新治
いずれも  ←予約に関してはこちらをクリック。

2018年5月

 「安部総理もですが、麻生大臣もアウトですね。」(2018/5/3)

 「セクハラを受けたくなければ、男の記者に変えればいい」という屁理屈。被害者に被害責任を押し付ける典型的な昔のおっさんの差別的考えです。「黒人はスタバに入るから、アメリカにいるから差別される。いやなら出て行け」というのと一緒です。「加害は全て加害者の責任」。こんな当たり前のことがなんでわからんのでしょうか。なんで通らんのでしょうか。わからん環境で生きてるんやろけど、わかろうともしていません。「気をつけよう、甘い言葉と財務次官」。大阪府警の「痴漢あかん!」が先ずありきです。ほんまに安倍内閣は勉強させてくれる反面教師です。もう十分です。早よつぶれてもらいましょ。

 「芸人九条の会は補助席もいっぱいの大盛況!」(2018/5/6)

 芸人九条の会。初めて出して戴きました。事務局の趙パク(パギヤン)さんと竹林師匠のお薦めで、トリを勤めさせて戴きました。中入り後、歌ものが三本で会場は大盛り上がり。「このあと地味に座って大丈夫かな」と思いながら高座に上がりましたが、前の文福師匠が私を持ち上げてくださったので、お客さんもあたたかい拍手で迎えてくださいました。おかげで気持ちよく勤めることができ盛り上がりました。こういう催しがちゃんとできることがほんまにありがたくて、大事なことやと思います。
 また会場に、あの夜間中学のレジェンド、高野雅夫さんが書籍販売に来られていたのも大きな喜びでした。全国同和教育研究大会の会場では必ずお見かけしてましたが、まさかここでお会いできるとは思いませんでした。私は高野さんがソウルで朝鮮語を学んでおられる時、会いに行きました。いわば「追っかけ」をしたのです。お忙しく、着いて三日目にやっとお会いできました。その高野さんと思いがけずお会いできほんまに嬉しかったです。今年は奈良に夜間中学(春日中学夜間学級)ができて40年。あの頃を知る人も少なくなりました。67歳の私が最年少(!)です。7月14日には記念行事も行われ、参加します。高野さんもお元気そうで何よりでした。前川喜平さんのおかげで夜間中学に光がさしている今、高野雅夫さんにもまだまだ活躍して戴きたいものです。高野雅夫さんの「たった一人の設立運動」が無ければ大阪に夜間中学は生まれませんでした。当然、岩井好子先生が天王寺夜間中学に赴任されることも無く、奈良夜間中学設立運動も「うどん学校」も無く、私も落語家になっていません。今、私は自分が落語家になって本当に良かったとしみじみ思います。高野雅夫さんが道を切り開いて下さったおかげです。ほんまにありがたいと思っています。その高野さんのお元気なお姿を拝見できたのです。ほんまに嬉しかったです。元気に動いているとこんなありがたい日があります。護憲の思いにいっぱい触れることができ、また願生ろうと思いました。お支え戴きました皆さま、本当にありがとうございます。3000万署名願生りましょう!

松元ヒロさんと竹林師匠

 「露新軽口噺。」(2018/5/12)

 「露新軽口噺」の8回目。ネタおろしは「牛ほめ」。前座ネタとされてますが、難しい噺です。私はずっとこの手の滑稽噺を避けていました。「にん」にないからです。苦手意識がありました。けどずっと「滑稽噺こそ落語の本道で、それがやれない自分は落語家としてほんまは向いていない。逃げている」と思ってました。むしろ講談の方が向いていると感じてました。師匠も「落語講談と言えるようなものをやってみたら」と言ってました。今思えば、お笑い人権高座は、その一つの形やと思います。あとは、芝居がかりの噺や侍の出てくる噺、人情噺風落語でしのいでいました。ほんまの王道である「時うどん、子ほめ、道具屋、初天神、豆屋、寝床」などはやれないと思ってました。「池田の猪買い、牛ほめ」なども、私にとってはそういう噺でした。露新軽口噺でネタおろしをしようと決め、切羽詰まって、「寝床」、「猪買い」、今回は「牛ほめ」を、思いきってやりました。ボロボロでした。冷や汗が出ました。けどお客さんは、やさしく受けとめてくれはりました。こんなお客さんに支えられて、なんかほんまに幸せでした。甘いと思いますが、「露新軽口噺」はそんな会として、これからも続けるつもりです。そしてなるべくお気持ちに応えられるよう精進します。お支え戴いている方々には、心からお礼を申し上げます。ほんまにありがとうございます。やっと落語家としてスタートできるような気がしてます。遅すぎますし、残り時間は僅かですが、なるべく願生らせていただきます。

 「第五回常蓮寺寄席。」(2018/5/13)

  最後「きせる」と思いましたが、滑稽噺こそ王道と思い「あみだ池」にチャレンジしました。お客さんの優しさに助けられ、なんとかやれました!

 「奈良市来迎寺様。」(2018/5/19)

 浄土宗来迎寺(らいごうじ)様。法要のあと高座を勤めさせて戴きました。「牛ほめ」「きせる」と、先日の露新軽口噺と同じ並び。毎年楽しみにして戴いている常連さん(お檀家)のおかげで、よく盛り上がりました!「牛ほめ」でうけたのが、ほんまにありがたく、嬉しいです。 マクラで「佐川不起訴はむちゃくちゃや」。皆さん笑いながらうなづいて戴きました。みんな佐川がウソをついて誰をかばっているかわかってます。「膿はだしきる」の膿が誰かはわかっています。なのに居座ることができるのは多数派やから。「いっぺんやいとをすえなあきませんねえ」に「ほんまや」の声!

 「高山市仏教会花祭り。」(2018/5/20)

 東本願寺高山別院にて、高山市仏教会花祭り。生野高校同期が、東西から応援にかけつけてくれました。おかげで花祭り演芸会始まって以来の大声援で迎えて戴き、大いに盛り上がりました。その後、同期会旅行に合流。なんの気兼ねもない楽しい時間を過ごさせて戴きました。思えば卒業して50年近く。こうやって会えるのはほんまに幸せです。
 番組は、「前説」・新治、「厩火事(うまやかじ)・新幸、「ちょうず回し、どじょう掬い」・眞、(お中入り)、「変面・マジック」・高井ギャラ&亜空亜SHIN、「相撲風景」・新治、「団子撒き」。大入り叶。

 「財田川事件の矢野弁護士。」(2018/5/23)
 
 以下お報せ致します。
【お知らせ】
  矢野伊吉さんのテレビ放送。5月24日(木)、午後7:57〜9:00、フジテレビ系「奇跡体験 アンビリバボー」の中で、「死刑囚を再審無罪で救い出した人」ということで、矢野さんが取り上げられますのでご覧ください。
香川人権研究所 YJ

 「狭山事件冤罪55年・中央集会。」(2018/5/24)

 5/23狭山デー。あいにくの雨の中、心ある人々が全国から集まり、日比谷野外音楽堂を埋めつくしました! いい集会でした。オープニングは獄友イノセンスバンドミニコンサート。小室等、谷川賢作、こむろゆい、河野俊二、李政美。挨拶も、形だけのものは皆無。立憲民主党の議員は「高校生の時、狭山事件があり・・・」。社民党副党首、福島瑞穂議員は「大学生の頃、ゼッケンをつけてこの集会に参加しました」から始まり、証拠とされた万年筆が別のものという新鑑定など、さすがは狭山弁護団の一員という具体的な話。 石川夫妻が登檀するとカメラをかまえた人が舞台前にいっぱい。やはり主役。私も前に行きパチリ。ご自分の年齢(79才)から考えて「これが最後の再審のチャンス」と写真の短歌を添えて決意の披露。弁護団報告も中山武敏・主任弁護人、中北龍太郎事務局長と具体的な話。市民の会アピール:武者小路公秀・反差別国際運動共同代表。ゆっくりとした口調ながら「普通の人が、普通に考えておかしい、許されないという話」は説得力たっぷり。漫画家の石坂啓さん。安部政権への怒りと狭山事件をでっちあげた警察、検察裁判所への怒り。ほんまにまじめなお人柄が伝わってくるええ話。袴田秀子(清水こがね味噌事件、いわゆる袴田事件、冤罪被害者、つまり袴田厳さんの姉)。静岡に支援者か袴田の壁という、誰もが自由に一筆書ける壁を作り、袴田さんにも書いてもらったら、普段は「バイ菌」とか汚い言葉ばかり書くのに、なんと「幸せの花」と書いたとのこと。「厳から、こんな言葉が出たのは初めて。6月11日の再審決定を勝ちとり、幸せを味合わせてやりたい」という言葉にジーンと来ました。足利事件冤罪被害者の菅家利和さん、布川事件冤罪被害者の桜井昌司さん。他に、鹿児島志布志事件の冤罪被害者の方。いずれも無実の罪を着せられた怒りをストレートに伝えて戴きました。桜井さんの言葉「みんな、石川さんの無実を信じているというより、知っている」が心に残りました。
 

 「祝!四十周年記念桂三馬枝独演会 。」(2018/5/30)

 桂三馬枝師匠が咄家四十周年記念独演会をされ、私も出して戴きます。
祝!四十周年記念 桂三馬枝独演会
日時:2018年7月22日(日) 開場13:00、開演13:30
会場:宇陀市榛原総合センター(奈良県宇陀市榛原町萩原2610)
出演:桂三馬枝(榛原町出身・六代文枝一門筆頭)
    桂文福(一門代表)
    露の新治
    三遊亭絵馬(紙切り ・東京より)
    桂枝之進(枝三郎門下・六代文枝孫弟子)
木戸銭:前売り・予約 2000円、当日 2500円。
 ホームページにて予約受付中。よろしくお願いいたします。
 「狭山55年! 長すぎます。」(2018/5/31)

 5・23狭山デーは、55年前の1963年5月23日、石川一雄さんが不当にも冤罪で逮捕された日です。毎年この日に再審無罪を勝ち取るため日々活動している方々が全国から集まり、日比谷野音を埋めつくします。なぜ全国からこれだけの人が駆けつけるのか? 狭山事件が、単なる冤罪事件ではなく、「部落差別意識を利用した警察、司法の犯罪、差別事件」だからです。石川一雄さんが被差別部落(地区)の出身でなければ、冤罪被害者になっていません。警察は当時の社会意識としてあった差別観念を利用し、石川さんを犯人にでっちあげたのです。警察が犯した犯罪であり、確信犯です。万年筆、カバン、時計という三大物証は全て警察が仕組んだもので、「よくまあそんなことをするなあ」と思いますが、したんです。「そんな暇に真犯人を捜さんかい」と思います。市民を守る立場の警察がこんなことをするかと思いますが、するんです。今回、東海大学の先生による科学鑑定で「脅迫状は99.9%石川さんのものではない」という結果が出ました。二審の有罪判決の決め手がくずれたのです。石川無実は明々白々。あとは裁判所が真実に対して誠実になればいいだけです。ただ、佐川前長官があれだけウソをついても不起訴になるのが現実です。司法は己の都合でいくらでもネジ曲がるのです。正してゆくのは世論です。声をあげてゆきましょう! 日常茶飯の事ですら、人はもし自分がやってもしないことで疑われたら、心底腹が立ちます。まして人生をズタズタにされたのです。石川さんの悔しさは、とても想像できません。早く無罪を勝ち取り、ご両親のお墓参りをして戴きたいです。

2018年6月

 「第19回アルスくらしき寄席。」(2018/6/2)

 ノリのいいお客さんで大盛り上がり! ありがたい限り。「狼講釈」のマクラで、「口から出任せにしゃべるのを、昔は鉄砲と言いました。今は、『安倍晋三する』と言います」で拍手がわきました。皆さん、思いは同じやと思いました。番組は、「道具屋」・月亭遊真、「権助魚」・桂三弥、「狼講釈」・新治、(お中入)、「太神楽曲芸」・ラッキー舞、「寝床」・笑福亭仁福。会場は、マービーふれあいセンター。

 「あじさい寄席復活!」(2018/6/6)

 奈良県川上村で、当時の青年団(村お越しグループ)が主になって開催してきた「あじさい寄席」。毎年、6月のあじさいの季節に開かれていました。時移り、青年団も私らも老い幕をおろしたのですが、彼らが村の中枢になり、過疎に拍車のかかる中、もう一度寄席をしたいと依頼を受けました。もちろん喜んで行かせて戴きます。
 写真は、その頃戴いたあじさいの茎を挿し木にして、一本だけ根付いたもの。こんなに大きくなりました。過ぎた歳月の長さを感じます。復活あじさい寄席! お気持ちに応え願生ります!
〇 復活! あじさい寄席(通算第19回)
 日時:2018年6月19日(火)13:30開演
 会場:「川上村ふれあいセンター」・奈良県吉野郡川上村北和田312
 出演:桂三馬枝、豊来家板里、新治、新幸
 木戸銭:500円
  

 「東北笑生会見守り観音参拝バスツアー。」(2018/6/15)
 
 三田落語会を終えた翌日、6月10日〜11日と、東北笑生会主催、宮城県石巻市の洞仙寺の見守り観音参拝バスツアーに参加しました。見守り観音とは、津波で全壊した本堂に奇跡的に無傷で残った観音像のこと。70戸のうち4戸しか残らなかった桃浦地区を見守るかのように残されていたところから、いつしか見守り観音と呼ばれるようになりました。これに感動した、同じ曹洞宗、長野県佐久市蕃松院、増田厚友ご住職が音頭を取り、浄財を集め観音堂を建立。それで、東北笑生会増子理事長にお願いして、参拝ツアーを企画して戴きました。往路の車中では、建立までの経過をまとめたビデオを視聴。予習しながら向かいました。開演予定時刻にドンピシャという、間に合ったのか、遅れたのかよおわからんタイミングで到着。洞泉寺様では、八巻芳栄ご住職の先導で我々参加者も、亡くなられた方のお供養として般若心経をお唱えし、続いて梅花流ご詠歌の講員さんによるご詠歌の奉詠。その後、新治の落語二席。間に、めおと楽団ジキジキの音曲漫才で盛り上がりました。ネットで被災の情報は得られますが、やはり現地へ行くと、生活に与えた影響のひどさを実感します。何より失われた命の多さを具体的に感じ胸が痛みます。夜には、八巻ご住職の率直なお話も聞かせて戴き、ありがたい学びの場となりました。「無一物」という言葉が心に残りました。
見守り観音 流されなかった復興の鐘
両腕のとれたご本尊 洞泉寺での梅香流ご詠歌の奉詠

 翌日、二ヶ所目の広淵寺様も、曹洞宗・特派布教師の奥野昭典ご住職のお世話で、檀家以外のご近所の方もいっぱい来られ、満堂の盛況! 和尚様のお経の声の響きの良さにありがたい気持ちでいっぱいになり、佐賀から参加の大海さんのご詠歌独詠に心洗われ、演芸会も盛り上がりました。気仙沼の大塚ご夫妻(東北笑生会理事)と大塚さんの会社の社員の方々のお世話で段取りよく二ヶ所の公演もこなせ、車中では、生野高校同期の吉本さんの名進行で互いに打ち解け、楽しい旅になりました。厳しいお話も伺い、やはり現地へ行くことは大事なことだと思いました。これからも心の復興のお手伝いを少しでも、身の丈に合わせて、やらせてもらいます。
広淵寺様 新治さんの高座
めおと楽団ジキジキ 会場のようす

 「第50回人権を考える大津市民の集い。」(2018/6/16)

 滋賀県大津市生涯学習センター大ホールにて、50回の節目の集い。用いて戴き、ありがたいことです。子供たちの歌。ハープの演奏。私が「お笑い人権高座」。おおぜいのお客さまで、楽しく勤めさせて戴きました。

 

 「生野高校同期の北端さんが亡くなりました。」(2018/6/16)

 北端茂さん。生野高校同期。3月31日の繁昌亭夜席「露の五郎兵衛追善公演」に同期の仲間とおおぜいで来てくれました。打ち上げでは、遅れて行った私のために、彼の隣が空けてありました。それで隣に座り飲みました。節目の落語会には必ず駆けつけてくれ、同期会のいろんな集まりを主催したり、積極的に参加してました。けど決して前に出ようとせず、みんなの話を静かに聞いていました。こんな人がいるので、同期のつながりが強いのです。縁の下の力持ちでした。今思えば、検査中とかで、ビールは飲みませんでした。私は前立腺の治療も終わり、その日が解禁日。逆にいっぱい飲みました。彼は同期会のバッジを作って、その場でみんなに配ってくれました。先日の石巻見守り観音参拝ツアーにも元気だったら参加してくれたはずです。それで、リュックにバッジをつけて行きました。ツアーにも同期が5人参加していたので、みんなに披露して「北端君の無事を祈ってや」と話をしてました。5月24日には、私のお見舞いメールの返信をくれました。「元気になったら、落語を聞きに行きます」とありました。それからまだひと月たってません。今日、大津からの帰路、同級生から「北端君亡くなる」のメールが入り、驚くとともに、なんとも言えないせつない気持ちになり、涙が出ました。まさに「白骨のお文」そのままです。ご詠歌を聞きたくなり、お仏壇に向かい般若心経をお唱えしました。高校同期と言う縁だけで、「露の新治」をしっかりと支えてくれたお一人です。感謝の気持ちしかありません。そして、本当に本当に残念です。そして、「死が他人事ではない」という、なんとも辛い実感を戴きました。テントさん、雅ちゃん、仁勇さん、福車さん、翠みちよ代師匠、慎悟兄、可朝師匠。ほんまに、お世話になった方々ばかり、お声は鮮明に耳に残っています。そしてみなさん、私より元気だった方ばかり。なんともいえず、くやしくて、もどしくて、そして不安な気持ちです。合掌

 「北端茂さん遺影。」
 オーストラリアへ旅行し、コアラを抱いたスナップ。コアラを消して遺影にされた奥さんの気持ちが伝わってきます。ちょっとはにかんだ、いい笑顔。いい写真です。


 「満徳寺寄席、追善公演。」(2018/6/18)

 第6回満徳寺寄席は、急死された代表世話人の鈴木昇さんの追善公演でした。満徳寺の寄席は、先にスタートしていた浜松の長徳寺寄席がご縁の始まりです。長徳寺と満徳寺が、同じ真宗大谷派(お東)のお寺で、ご住職が親しいところから、ご紹介戴きました。第1回の満徳寺寄席は、長徳寺寄席のあと、私一人の独演会でした。そのため、浜松の長徳寺まで私を迎えに来て下さったのが鈴木さんでした。車中、ずーっとしゃべりっぱなしという話し好きな方で、寄席でも実行委員長として挨拶されるのですが、それが駄洒落も入る楽しいお話で、場内爆笑。いい前説になってました。今年も楽しみにしていたのですが、それが脳溢血で急死。まだ68歳の若さです。なんでこうええ人がバタバタと逝くのか?ほんまに悔しいです。
 そういうわけで、寄席はご住職から提案を戴き、追善公演とさせて戴きました。寄席の下手に祭壇を設け、焼香。みんなで合掌。ご住職の、鈴木昇さんの紹介を兼ねた挨拶。昨日知ったのですが、鈴木さんは歌も上手で、大月みやこや、増位山のプロの歌謡ショーの前歌をつとめたほど。生前に一曲、お聴きしたかったです。人を笑わせることが大好きで、なんと「女装しての歌謡ショー」もやっておられました。その写真も飾り、ご披露しました。お葬式でも、涙と笑いが絶えなっかたそうです。鈴木さんが呼んでくれたのか、かつてないほどの大入りでした。鈴木さんのお気持ちを大事にして、寄席もできらだけ続けていこうと思います。鈴木さん本当にありがとうございました。
 鈴木さんも、同期の北端さん(6月16日のへらへら日記参照)も、存分に幸せに生き抜かれました。だから悔いはないかもしれませんが、未練がましい私は、「幸せだからこそ、もっともっと長生きされてほしかった」と悔やみます。死ぬには若すぎる。いくつまで生きたらええのかわかりませんが、今は若すぎます。ほんまに世の中無常です。そして何があるかわかりません。今朝の地震のため、とうとう北端さんのお見送りはできませんでした。残念です。悔しいです。ほんまに今を大切にせんとあかん。やりたいことはやれるうちにやっとかなあかん。明日というのは、あって無いんやと思いました。鈴木さん、北端さん、ほんまにほんまにありがとうございます。いずれ再会したときには、また楽しくいっぱいやりましょう。

「第六回満徳寺寄席・鈴木昇寄席実行委員長追善公演」
 番組は、「満徳寺住職挨拶」、「焼香」、「一同合掌、礼拝」、
 寄席 「狼講釈」・ 新幸、「抜け雀」・新治、(お中入り)、「歌」・新幸、「ちりとてちん」・新治

 過去最高のお客さまで大盛り上がり。鈴木さんのおかげです。
 
鈴木さんの、お笑い女装歌謡ショー。

 「第19回あじさい寄席。」(2018/6/19)

 10年ぶりに復活!あじさい寄席。(6月6日の日記参照)
 番組は、「前説」・新治、「金明竹」・新幸、「太神楽曲芸」・豊来家板里、「七度狐」・三馬枝、(お中入り)、「歌」・新幸、「ちりとてちん」・新治。

こちらもよろしく

 「タンスの鐶(かん) 。」(2018/6/22)

 「そのとうざ 昼もタンスの鐶が鳴り」
 「かわいそうだは、惚れたってことよ・哀れみは恋に通ず」
    〜五郎兵衛怪談噺・摂州皿屋敷より〜
 明日の門戸厄神の門戸寄席 「第一回露新落語会」。ネタは「摂州皿屋敷」。お楽しみに!

 「北端茂君の写真を手に!」(2018/6/25)

 生野高校21期北端茂君を偲ぶ会。6月16日、惜しくも亡くなった同期生、北端茂君を偲ぶ会。生き残ってる者が、彼の写真を手にして集合写真を撮りました。お供養になれば嬉しいです。北端君、またいつか再会しよう! 4000円飲み放題の居酒屋で呑もう! 春キャベツを食べるたびに君を思い出す人、いっぱいおるよ!

 「田川労音主催「独演会。」(2018/6/30)

 恒例となった田川独演会「ろーおん寄席」。番組は、「ちりとてちん」・新治、「強情灸」・川崎亭好朝、「摂州皿屋敷」・新治、(お中入り)、「抜け雀」・新治。お囃子は、九州寄席囃子研究会小きぬ社中のみなさん。