2018年1月〜2018年3月
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「明けましておめでとうございます。」(2018/1/1) 大晦日まで繁昌亭を勤め、日本晴れの今朝、名古屋大須演芸場に向かってます。元日から寄席の高座に上がるのは初めてのことで、なんとも言えないありがたみと緊張感に包まれています。ありがたくて目がうるみます。桂文也師匠が抜擢してくださいました。ありがたく、ありがたく勤めさせて戴きます。
「昨年12月30日の繁昌亭昼席 。」(2018/1/2)
「大須演芸場初席連日大入り!」(2018/1/3)お気がつかれた方がおられるかもしれませんが「動物シリーズ」でした。虎とライオン(團治郎「動物園」)、犬(吉の丞「犬の目」)、牛(文昇「牛ほめ」)、蝶々(ミヤ蝶美蝶子「漫才」、芸名)、熊(喬若「粗忽長屋」、人名)、狐(枝三郎「稲荷俥」)。お中入りのあと、猪(のんき「蔵丁稚」)、狸(新治「権兵衛狸」)、とんぼ(米紫「秘伝書」、前の芸名が都んぼ)、ゴジラ(鶴笑「パペット落語・時ゴジラ」)。三つ目の牛ほめまで続いた時に、誰かが言い出し、皆、なんとか入れ込もうとしました。寄席にはこんな遊び心もあります。ほんまに落語は寄席にかぎります。寄席で気楽、気軽に楽しむもんです。寄席あっての落語です。五郎兵衛が「寄席が無かったらあかん。寄席でこそ咄家が修行できる。上方に定席を作りたい」と言ってたことが、今頃わかってきました。(今頃かい!)昨日、いったん帰り、名古屋へ向かってます。大須演芸場二日目、願生ります! 名古屋の大須演芸場新春特別寄席、連日の大入りで、大入り袋が配られました。 「楽屋にて。」
「大須演芸場、楽屋にて。」(2018/1/5) 五日間務めた大須演芸場新春特別寄席も、今日が最終日です。画像は楽屋にて。
「古民家で落語!」(2018/1/6) 古民家カフェ「ひまわりの家」で、第二回ひまわりの家落語会。主催はNPO法人ピアサポートひまわりの家。脳卒中など高次脳機能障害者のリハビリや、引きこもりの社会性回復の場です。番組は、「竜田川(千早ふる)」・新治、「曲ゴマ」・伏見龍水、(お中入り)、「抜け雀」・新治。繁昌亭、大須演芸場では、持ち時間は20分。今日は無制限。たっぷりやらせて戴き、おお盛り上がりてした。ノリのいいお客さんに大感謝です!
「ひまわりの家、心づくしのおもてなし!」 お昼ご飯。焼きサワラの豆乳味噌ソース、鰹のたたき生姜醤油、ロマネスコとかぶのサラダ・くるみドレッシング、揚げ出し豆腐、なめこのおすまし、玄米ご飯。ありがたく、美味しく戴きました! 「冤罪に抗うトークセッション『獄友』」(2018/1/8) 「狭山事件の再審を実現しよう市民のつどい」の第二回として、トークセッションが開催されます。「冤罪に抗うトークセッション『獄友』」。 日時:2018年1/28(日)13:30〜 会場:大阪市立港区民センターホール(JR環状線、地下鉄中央線「弁天町」徒歩7分。) 出演:石川一雄・早智子さん(狭山事件冤罪被害者)、菅家利和さん(足利事件冤罪被害者)、桜井昌司さん(布川事件冤罪被害者) コーディネーター 金聖雄監督 アピール 安田聡さん(部落解放同盟狭山中央闘争本部)、笹倉香奈さん(甲南大学教授・えん罪救済センター) 資料代:500円 問合せ:実行委員会(当HP宛てメールでお問い合わせいただければ、お知らせいたします)。 「お稽古盛況!」(2018/1/12) 三馬枝師匠、銀瓶師匠、瑞さん。三人の方が来てくださいました。ベテランの師匠方とのお稽古は、気づかして戴くことも多く、さながら合同研究会。私もまた刺激を受け、意欲がわきます。ほんまにありがたいことです。
「新幸、復調。」
「第六回露新軽口噺」(2018/1/20) 露新軽口噺は小さな会場ですが、私の最大の修行、精進の場です。番組は、「池田の猪買い」・新治、「皿屋敷」・新幸、「猿後家」・新治、(お中入り)、「鹿政談」・新治。「池田の猪買い」は、チャレンジでした。うまくいきませんでしたが、精進の糧にさせて戴きます。今後とも何とぞよろしくお願いいたします。 「天理学園教職員組合 旗開き」(2018/1/21) 天理学園の先生、職員の皆さまに、お話と落語「抜け雀」で、ちょうど1時間。終わって、動楽亭へ。「福楽の底力」めったに無い落語会の「ゲスト」! ありがたく勤めさせて戴きます。 「滋賀県近江八幡にて。」(2018/1/26) 滋賀人権啓発企業連絡会にて、「お笑い人権高座」。久しぶりに90分。皆さん、各企業の人権啓発研修会のリーダー。熱心な聴き手のおかげで、楽しく勤めさせて戴きました。会場の、ホテルニューおおみの中庭は雪景色。きれいですが、道を歩くのも大変でした。 「京都小倉寄席。」(2018/1/28) 第37回小倉寄席「新春落語会」。竹林師匠が会主の落語会です。番組は、「ちりとてちん」・新幸、「寝床」・竹林、「鹿政談」・新治。満員御礼、盛り上がり! ありがたや! 「第九回露の五郎兵衛追善公演、決まりました!」(2018/1/30) 第九回露の五郎兵衛追善公演(一門会)概要決まりました。今年は、男女に分かれて、二日間開催です。 第九回露の五郎兵衛追善公演。今回は、新治がトリで、師匠の十八番「鹿政談」をさせて戴きます。1月31日より一般発売。ホームページにて先行予約承ります。何とぞよろしくお願いいたします。
「どうせ死ぬのに、なぜ生きるのか?」(2018/2/3) 駅で見かけたポスター。「どうせ死ぬのに、なぜ生きるのか!」 なんでやろ。「生きてゆくことが前提」で、普段は意識すらしないのですが、この年になるといろいろ考えます。 小染、松鶴、福郎、文我、春蝶、文紅、枝雀、文枝、五郎兵衛、染三、米朝、春団治(敬称略、順不同)。憧れた師匠がたのほとんどがいなくなり、テント、雅、仁勇さんら年下の方々も、あっという間に亡くなり、今日また、福車さんの訃報が届き、言葉がありません。たまりません。合掌 「桂福車師匠。」 桂福車さん。芯のある人でした。私とは同じキリンビール派。「さかぐら寄席」での『ねずみ』、名演でした。良かったです! 新幸も早くから前座に使ってくれていました。ほんまに残念。なんで死ぬねんと思います。 「どうせ死ぬのに、なぜ生きるのか?」死にたくないからです。生きてることがほんまにありがたいからです。生まれてきたことが「有難いこと」やからです。福車さんが教えてくれたように思います。これからは、キリンビールを飲むたびに、唐揚げにレモンをかけるたびに、福車さんを思いだします。きれいなお顔でした。合掌 桂福車さん。もったいない。ほんまにもったいないことです。
「愛媛松山、清水地区人権教育研究大会。」 松山市の清水公民館にて、お笑い人権高座と落語。前半の、人権作文や標語の表彰式に出席した家族も数組残って、聞いて戴けました。たいがい逃げるように帰ってしまうので、ほんまにありがたい。古い友達の中村さんが聞きにきて戴き、ゆっくりしたかのですったが、福車さんのお通夜へ、急ぎました。 「伊賀市立神戸(かんべ)小学校」(2018/2/4)
神戸地区の人権講演会。十年ぶり、二度目です。去年は鶴笑さんが勤められたとのこと。地域のつながりの強さで、寒い中300人の大入り。よくお笑い戴き、90分の時間が足りないほど。校長室にて、十年前に書いた色紙と再会しました。 「一門、兄弟子、慎悟師匠が亡くなられました。」(2018/2/21)
肺炎で入院中の兄弟子、露の慎悟師匠が亡くなられました。快方に向かっていると安心していたのですが、急逝されました。師匠五郎兵衛が、桂小春団治の頃に入門。最初の名前が「桂団平」。勢いのある語り口で、上方落語、特に初代、二代目の春団治系の滑稽咄を継いではりました。近年、精力的に独演会でネタおろしをされ、後輩の私のところにまでお稽古に来られ、ヤル気満々でした。なのに肺炎で入院。いったん退院したのに再発、再入院。当初は、3月31日の五郎兵衛追善公演にも出演の予定で、4月5日には繁昌亭で恒例の「慎悟の日(独演会)」も予定してました。それが容態悪化でキャンセルになり、心配していた矢先の急逝です。仁勇さん、福車さん、みち代師匠と立て続けのあげく、今度は兄弟子がいってしまいました。言葉がありません。 合掌 「出囃子「堀江の盆踊り」で送りました。」(2018/2/24) 露の慎悟師匠、お通夜、お葬式。済みました。お通夜には、福笑、雀三郎、文福、小枝、枝鶴、枝三郎師匠ら咄家がいっぱい。繁昌亭の高座を終えた文枝会長も駆けつけてくださいました。お葬式にも、福団治、きん枝、文珍、呂鶴、勢朝、福楽、九雀師匠らいっぱい来てくれはりました。娘さんの喪主に代わってのご挨拶は、拍手をしたくなるほどりっぱで、「慎悟師匠がええお父さん」やったことが、よくわかりました。お棺にふたをする時には、おでこに手を当てさせて戴きました。最初で最後です。皆でかつごうとして手をかけた時、出囃子が響きました。瞬間、ぼろぼろ涙が出て止まりません。自分でも恥ずかしいほど号泣しながら、霊柩車までお供をしました。糸は香穂師匠。鳴り物は瑞、陽照(あきら)、笛は眞。皆泣いてます。思い切り泣いてお送りました。霊柩車が出発する時「ごくろうさまです」と叫びました。咄家は出番の際「お先でございます」「ごくろうさまです」と挨拶します。慎悟師匠への最後の「ごくろうさまです」になりました。今頃、師匠五郎兵衛とおうてると思います。 「福井県お噺『旭座ちりとて寄席』。」(2018/2/25) 福井県小浜市にある「小浜まちの駅」の朝日座にて、 「旭座公演・第12回旭座ちりとて寄席」。
「あったか寄席にて。」(2018/3/4) 島根県雲南市で、第22回あったか寄席。会場の加茂教育研修所で、新幸年季明け記念手拭いが「壁掛け」になってました。 「安倍内閣、追い詰められました。」(2018/3/16) 安倍総理の「私や妻が森友事件に関わっているなら、総理も議員も辞める」という大見得。全ては、この国会答弁につじつまを合わせるための公文書書き換えという国の犯罪やったんですね。あるいは、万端整ったので大見得をきったのでしょうか?いずれにしても隠しとおせると思っていたのです。一つウソをつくと、次々とウソをつかんとあかんようになります。私にも覚えがあります。(あるんかい) 大なり小なり、誰もが覚えのあることやと思います。ただ、ことは総理大臣夫妻の税金の横流しです。韓国では大統領が弾劾されました。まだ加計学園問題もあります。むしろこっちのほうが大きな問題で、加計学園の役員が最高裁の判事になったり、闇は深いのです。読売やNHKでさえ報道をしだしました。多分、内部でジャーナリズムとしての良心、本分を守るため、存在をかけての闘いが行われていると思います。朝日新聞の大功績です。そして命懸けで情報を提供した方々がおられます。 日本を平和な国にするために、ここは正念場やと思います。誰も戦争を好みません。戦争を肯定する人も、自分や家族の犠牲は勘定に入れてません。平和とか民主主義とか、憲法の三原則とか、ほんまにありがたいものに護られて生きてきたんやと思います。私らの時代で、また逆戻りさせるわけにはいきません。そのよりどころが憲法やと思います。若い時から護憲派でした。残りの人生、ぶれずに全うしたいと思っています。 今年の確定申告も、マイナンバーは、なんとか書かずに提出しました。それで受理されました。厳密に言えば「必要ではない」のです。こんな小さなことでも、お上に逆らうのは、しんどいことです。「来年はもっと厳しくなります」と言われ、私も自信はありません。けど一人、ひとりが、ほんまに平和な世の中で、幸せに生きたいと思てるはずです。そのためにいらんのは「差別と戦争」。若い頃、夜間中学で学ばせてもらいました。それらにつながることだけは、なるべく反対してゆきたいと思います。身の丈に合わせて、できることを、具体的にやっていきます。「願生る」というのはそういうことやと思います。願生ります! 「安倍内閣」 安倍内閣が、今日あたり。マスコミの目をそらすための奇策を講じるのではないかという情報を戴きました。無ければ幸いですが、もし何かあれば、完全な作為です。だまされないように、要警戒です。 「雷門幸福師匠。」(2018/3/17) 名古屋の咄家、雷門幸福師匠がお稽古に見えました。幸福師匠は、兄弟子の雷門獅篭(しかご)師匠と名古屋の咄家として、大須演芸場を拠点に活躍されてます。私も大須で何度もご一緒させて戴きました。きれいな江戸落語をされます。機会があれば大阪でご一緒させて戴きたい方です。露の雅も大須で修行をさせて戴き、そのご縁を大事にして戴き。お通夜には、獅篭師匠、幸福師匠、旭堂鱗林さん、そして大須演芸場のお茶子「ひめちゃん」の四人で名古屋から駆けつけて下さいました。ほんまにありがたいことです。いいご縁を大事にしたいと思っています。 「おたび寄席。」(2018/3/25) 大阪府堺市の奥野晴明堂ホールにて、第521回「夢浪漫亭 おたび寄席」。 奥野晴明堂ホール 南春(米、ジョージア州出身)。 南啓先生、南遊君、南鈴(なんれい・女性)さん。 「明日、何もなければいいですが。」(2018/3/26) 佐川さんの証人喚問。マスコミが他のニュースを流さざるを得ない事態が起きないことを祈ります。まさか、ミサイルは飛んでこんと思いますが。今まで総理大臣がピンチになるとミサイルが飛んだんで、心配してます。まさかつるんでるとは思いませんが。 昨日堺で初桜。おたび寄席の帰り、きれいに咲いた桜を見ました。 「この花を 見ず逝きし人 数えおり 」 よおけおらんようになりました。あと何度見せてもらえるのかなぁ?とおもたりします。今年はことさら美しさが目にしみてみてせつないです。 「生きていりゃ 老いと病と その先に死」、「なぜ生きる どうせ死ぬのに なぜ生きる」、「生きてゆく どうせ死ぬから 先ず生きる」 死ぬこと以外は、みな、かすり傷。いろんなことを思います。 |
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