新ちゃんの へらへら日記


2016年7月〜2016年9月

2016年7月

 「第二回まつばら落語会(新治・文華・生野高校同窓二人会)のお知らせ。 」 (2016/7/3)

〇 第二回まつばら落語会(新治・文華・生野高校同窓二人会)
 2016年9月11日(日)13:30開演(開場13:00)
 会場:ゆめ二ティプラザ(ゆめ二ティまつばら3階・近鉄南大阪線・河内松原駅前)
 出演:露の新治(生野高校21期)、桂文華(同35期)、露の新幸。
 ゲスト:虹友美(七色三味線)
 木戸銭:前売り、予約2000円。当日 2500円。
 7/16(土)より、予約受付致します。

 「鈴本夏まつりのお知らせ。 」 (2016/7/5)

 今年も上野鈴本演芸場の鈴本夏まつり「吉例夏夜噺 さん喬・権太楼特選集」に中トリで出さしていただきます。この顔付けを見てください。前が、正朝、三三、市馬、喬太郎の師匠方で、後ろが主役のさん喬師匠、権太楼師匠ですよ。落語協会、いや落語界のトップクラスやないですか? これに、上方の私がまぜてもろてるなんて、私にとって咄家人生の奇跡です。この夢舞台、緊張もしますが、精進の場やと思い、ありがたく勤めさせて戴きます。ほんまに、願生ります!


(クリックでやや拡大)

 「第27回大美落語会のお知らせ。」

 笑福亭竹林師匠の寄席に出して戴きます。前方、座布団席(自由席)、後方椅子席(指定席)。椅子席(指定席)は、即完売となるそうです。よろしくお願いいたします。
〇 9月9日(金)18時半開演(17時より整理券配布) 「第27回大美落語会」
 会場:大阪市中央区 大阪美術倶楽部2階光悦の間
 料金:前売予約自由2500円、当日2800円、前売指定3千円
 出演:喬介、壱之輔、新治、竹林、雀三郎

 「相模原市民会館にて。」 (2016/7/7)

 お笑い人権高座の看板。今日は七夕。横浜国際人権センター、スタッフの心づくしの飾り付けが。硬いイメージの人権講演会を、少しでも親しみを持って入場戴けるようにとの気遣い。こういう気持ちが、日本中で欠けていました。25年、やわらかい風をと願生ってきました! 素直に嬉しいです。願生ります!

 遊京さんが楽屋に、二つ目昇進のご挨拶に来てくれました!

 「新治・白酒二人会のお知らせ(速報)」 (2016/7/8)

 第52回毎日落語会「露の新治・桃月庵白酒二人会」のお知らせです。12月14日にちなみ、忠臣蔵特集。白酒・「四段目」、新治・「中村仲蔵(五段目)。先行予約受付は8月下旬か9月初旬、一般発売は9月初旬か中旬の予定です。
〇 12月14日(水)19:00開演 (開場は18:30)
 会場:名古屋市千草区今池 今池ガスホール(定員356人)
     名古屋駅から地下鉄・東山線で約10分。「今池」駅下車。
 料金:¥3,600(全席指定)
 問合せ:毎日文化センター・落語係 電話052−581−1521
  (名古屋市中村区名駅1−2−4 名鉄バスターミナルビル10階)
 出演:新幸、白酒、新治 糸:はやしや薫子(ゆきこ)

 「川崎市立労働会館」 (2016/7/9)

 人権啓発講演会も一つの節目にさしかかってきてます。そんな中、こういう飾り付けをして下さるスタッフがおられるのは、救いやと思います。願生ります!


 「崖っぷちの私たち。軍国主義の再来を許さない。」 (2016/7/10)

 崖っぷちの日。今日は運命の日です。ついにここまで追い詰められてしまいました。民草の私たちにとって崖っぷちの選挙です。改憲勢力をどこまで押さえこめるか? このまま行ったら、大日本帝国の再来。当たり前にものが言えない時代になります。信じたくありませんが、着々と包囲されてきました。国が右翼に乗っ取られます。今の自民党は、自由も民主もありません。宇都宮徳馬先生がおられた頃の自民党と違います。右翼に乗っ取られました。そして、平和の党の公明党も変わってしまいました。創価学会の人たちが、ほんまに戦争法を支持してるとは思えません。昔、学生訪中団に参加した時、熱心に日中友好運動をしている学会青年部の人と出会いました。仏教は全てお釈迦様の教え。(宗論はどちら勝っても釈迦の恥じ)。「兵戈無用」の教えです。ヒロシマ、ナガサキ、オキナワ、フクシマ。そして日本中の過疎地域。さらには、人権、平和、個人の尊厳、子供の未来。民主主義、立憲政治、主権在民、基本的人権、そして憲法、人の命まで。全て切り捨てて、何をしようというのでしょうか? 民草の私たちをどうしようというのでしょうか? 日本が平和な国でいられますように。願いをこめて一票を投じてきます。一票しかないけど、一票はあります。私の娘むこは、韓国人なので税金は納めていますが、一票がありません。ある人が、ご自分の一票をたいせつにして戴きたいとほんまに思います。祈平和!

 「無惨な結果に呆然としています。」 (2016/7/11)

 隠された争点「改憲」が、解禁になって、大きく踊る新聞を見て、呆然としています。昨日は西大和教会60周年。お笑い人権高座と落語「千早ふる」 。高校同期生が三人集まり、よくうけて、いい気持ちで帰宅。なのに、選挙の結果にがく然としました。幸い今日も仕事があり、落ち込んでられない状態なので助かりました。平群町で気持ちをふるいおこして願生ります! 何があっても、生きてゆくしかありません。

 「宝亭 下駄ばき寄席。」 (2016/7/12)

 兵庫県三木市の宝寿司にて、吉次さんの落語の会「第85回宝亭 下駄履き寄席」。この笑顔! ありがたい。

 「沖縄の怒り。」 (2016/7/13)

 伊波洋一氏356355票、島尻大臣249955票。その差、なんと106400票。これが沖縄の怒りだと思います。自民党だけではなく、沖縄以外の全国民に突き付けられた怒りです。伊波氏当選を喜んでるだけではすみません。去年抗議のテント村を訪ねた時の歌声「沖縄を返せ、沖縄に返せ!」が忘れられません。

 「奈良少年刑務所が無くなる? そんな暴挙は許せない!。」 (2016/7/15)

 「奈良少年刑務所が無くなる」という、信じられないニュースが飛びこんできました。本日、朝9:25教育担当の職員の先生から電話がありました。私は、奈良少年刑務所(以下、奈良少刑)で篤志面接委員をさせて戴いてます。その刑務所が無くなる? 職員の方も寝耳に水で、公務員らしい丁寧な物言いの中にも、怒りがにじんでました。刑務所は、全都道府県に最低一つはあります。それが奈良県だけ、無くなるのです。考えられない話です。奈良少刑に出入りさせて戴くようになって知りましたが、刑務所は受刑施設であると共に、矯正のための教育施設です。特に奈良少刑は、現場の法務教官も熱心で、熱い思いの外部協力者の先生方も多く、性犯罪防止プログラムの実践など、全国に先駆けての取り組みで知られています。詩集「空が青いから白を選んだのです」も生まれました。刑務所が詩集を出版するなんて、前代未聞の快挙です。詩集としてはベストセラーになり、文庫化までされました。そんな歴史も一切無視して、つぶそうというのです。新自由主義政策のため、格差社会がひどくなり、ますます弱者に厳しい世の中になっています。刑務所が最後のセーフティネットになっているという情けない事実もあります。人権問題で一番関心を持ってもらえないのが、刑務所出所者の社会復帰と就労の問題です。そんな世相の中、熱意を持って矯正教育に取り組んでいる奈良少刑の存在は貴重です。また刑務所には、私ら篤志面接委員だけでなく、教誨師、保護司、更正保護女性会など多くの民間ボランティアが協力しています。その誰にも知らせず、一方的な廃止通知。ここにも政府の権力化が見えます。奈良少刑は建物も歴史的遺産というべき立派なものです。奈良が誇る施設です。潰されてなりません。 「更生」の二文字を一つにすると「甦る」になります。正に刑務所は人間として甦る施設です。また、具体的に再犯防止は、国の財政にプラスになります。受刑者一人にかかる経費は大変な額になるのです。反対運動のすべは無いのか、考えています。皆さんのご理解をお願い致します。

 「第12回露の新治寄席。」 (2016/7/17)

 精一杯勤めさせて戴きました。有料で、しかも文楽劇場で、お笑い人権高座ができたことは、ほんまにありがたい限りです。楽屋にも芸人仲間がたくさん来て戴き、幸せでした。生野高校同期(21期)、同窓生もいっぱい来て戴きました。そして落語ファンも、「人権」と銘打った会に来て戴きました。課題はいっぱいありますが、先ずは、やれたことを喜びたいです。次へ向かって精進致します。 新治会熊本支部へのカンパは、「21,900円」戴きました。ありがたく、送らせて戴きます。ありがとうございます。

 「感謝状を戴きました。」 (2016/7/19)

 奈良少年刑務所(奈良少刑)の篤志面接委員(篤面)の活動で管区長表彰を戴きました。篤面、11年。今までやってきたことが、また一つ認められました。人権、落語、篤面。ほんまにありがたいことです。
 その奈良少刑が廃庁になるという信じられないことが起ころうとしています。今日はその面接に行ってきました。職員の中には、県外から転入して来て、奈良に永住するつもりで家を建てた人もおられます。40年前に東京で廃庁の事例はあるそうですが、それは複数の刑務所があったから。刑務所の無い自治体など考えられません。歴史的建造物を残すことは、もちろん大切ですが、奈良少刑の矯正教育の歴史を守ることも、同じように大切です。移転の計画を反古にして、性急な廃庁の裏に何があるのか? 不審だらけです。廃庁に反対です。
感謝状 奈良少年刑務所 

 「寄席の出番表(かけぶれ)。」 (2016/7/21)

 寄席の出番表(「かけぶれ」と言うそうです)が届きました。9p×12.5pのこの小さな紙(計りました)に、私の正念場の十日間があります。私の宝物です!

 「奈良少年刑務所、閉庁事件。」 (2016/7/27)

 奈良少年刑務所篤志面接委員協議会に、活動を支えて戴後援会があります。地場の金融機関、南都銀行とその系列会社、また、各地のロータリークラブが主なメンバーで、ありがたくバックアップをして戴いてます。今日はその総会でした。そこで、「奈良少年刑務所での学びや感想、いかに奈良少年刑務所が貴重な機構で、その閉庁は大変な問題だ」と、閉鎖反対意見を述べさせてもらいました。帰り道で、粋な無人販売所を見つけました。いやなことが多い昨今、ちょっと、ホッとしました。

 「直木孝次郎先生の短歌。」 (2016/7/29)

 吉田智弥さんの「蛇行社通信」に下記の記事がありました。
〜古代史研究の泰斗、直木孝次郎さんが朝日歌壇賞に。「特攻は命じた者は安全で 命じられたる者だけが死ぬ」。単純明快で残酷。〜 【直木孝次郎先生は、元大阪市立大学の(名誉)教授(だったと思います。(新治)】
 知覧特攻平和記念館で、特攻隊の青年たちの手紙、遺筆を見て、泣きました。国を思う純真な気持ち。けど、敵国、アメリカから見れば、迷惑極まりない自爆テロ。そして、双方に「命じられたる死にゆく者」と「命じる安全な者」がいる悔しさ。戦争は命に差をつけます。「死んでもいい命と、絶対に守らねばならない命」を明確に分けます。 これくらい、ひどい差別はありません。神奈川のおぞましい殺人事件も、障害者を「生きる意味の無い命」と勝手に決めつけた差別です。経済効率だけでしか人間を見ない、今の社会が産み出した倒錯。まさに、ナチスの再来です。そんなことを言われたら、寄席も落語も存在できません。いつの間に、こんな息苦しい世の中になってしまったのでしょうか? 戦争は最大の人権破壊。命は人権のよりどころ。この言葉が、だんだん実感を持って、分かってきました。
 「特攻は命じた者は安全で、命じられたる者だけが死ぬ」ほんまにそうです。そして、誰も幸せになれません。笑顔になれません。こんな残酷なことを、二度としないという決意が、平和憲法やと思います。それに護られて、生きてきたのです。憲法に護られて生きてきたのです。

 「奈良少年刑務所廃庁事件について。」 (2016/7/30)

 奈良少年刑務所廃庁事件について、「激怒」と題したメールを戴きました。
 昨日は、お稽古中にごめんなさい。あまりに、驚いて何も考えず、電話をしてしまいました。ホームページの日記、拝読しました。師匠に完全同意です。今日も、ひどい事件(神奈川の障害者殺人事件)が起こりました。犯罪の未然防止という観点からも、刑務官だけでなく、師匠のような立場の方々も含め、総合的に犯罪者をケアしていかなければならないと思います。特に若年犯罪者は。廃所は、それに逆行することだと思い、ただただ残念で、腹立しく思います。
 最近は地震等で、失礼していますが、奈良篤面の皆様の取り組みは、私のような者にも多大な影響を与えていただきました。その点だけをとらえても、許せないです。私に力はありませんが、できることがあれば、なんでしたいです。署名活動をされるのであれば、協力させて戴きます。耐震の問題で取り壊しを余儀なくされるならわかります。しかし、移転は必須条件のはず。廃所なんて、あり得ない。すごく腹が立つ。
 あんなに一生懸命対応しておられた篤志面接委員の想いを軽んじて、許せないです。研修旅行で夜遅くまで議論をしておられた姿が、忘れられないです。本当に純粋な想いなのに。篤志面接委員の皆様の取り組みを終わりにして欲しくないです。事態は、変わると信じています。【2016.7.30 熊本県 M様】
 もう一通、戴いたメールです。
 新聞やニュースで、奈良少年刑務所閉鎖の事が確実なんですね。老朽化ということですが、建て替えることはしないのですか? 「豊か」になった今ですが、子どもたちはより厳しい生活を送っています。「お金持ち」であっても、塾漬けにされて、心はズタズタに…。何年も前、田原本で家を防火した医者の息子は、典型的な事象です。
 奈良少年刑務所を文化財として残すとか、ホテルにするとか、そんな報道しかしていません。少年刑務所を新しく建てるのでしょうか? 交野市で人権擁護委員をしている友だちも、怒りのメールをもらいました。署名運動とか、何かできることがあれば教えていただけますか?【2016.7.30 奈良県奈良市 K様】

2016年8月

 「まつばら落語会、高田御坊寄席、そして復活!ももやま亭。」 (2016/8/2)

 受賞記念公演は、大阪、奈良、おかげさまでどちらも盛況で、二回の有料のお笑い人権高座が形になり、ホッとしております。次のハードルは、鈴本演芸場お盆興行です。落語協会の興行に、上方から入れて戴いてるのは、身に余る光栄であり、私の咄家人生において最高の晴れ舞台です。その重みが日ごとに感じられてきます。それを乗り越えたら、次は「まつばら落語会」「高田御坊寄席」と「復活!ももやま亭」です。この三つの落語会を成功させるために、秋の繁昌亭の独演会は、休みます。なにとぞ、よろしくお願い致します。

 「沖縄、辺野古。キャンプシュワブ前。」 (2016/8/6)

 孫のおともの旅行で沖縄へ。どうせなら、基地に頼らず、観光立県を目指す沖縄へ。そして今日は辺野古へ。昨日、高江で大集会がありました。民意を無視して、むき出しの権力がキバをむいていますが、沖縄の人たちは、明るく、びくともせず、腹をすえて生きてはります。私も、押しかけの一席。よくお笑い戴き、喜んで戴きました。次の高座は、いよいよ鈴本! 願生ります!

 「国立文楽劇場、受賞記念公演で戴いた義援金、その後。」(2016/8/8)
 
 7月16日(土)の国立文楽劇場、受賞記念公演で戴いた、新治会熊本支部対象の義援金、21,900円は、新治会熊本支部の坂本さんにお渡ししました。坂本さんは、支部の皆さんと諮(はか)って、熊本日日新聞の春木編集委員を通じ、熊本ダルクへ義援金を贈られました。
  熊本ダルクは、薬物依存症の克服、社会復帰を目指して活動してる市民団体です。震災の被害は、より弱いところへしわ寄せされます。熊本ダルク(DARC)の活動は、人権確立のために、本当に大切なもので、いい所へ義援金をお渡し戴いたと思います。熊本ダルク、田邊施設長様からも、ご丁寧なお礼状を戴きました。ここにご報告させて戴きます。ご喜捨戴いた皆様に心からお礼を申し上げます。


 「横浜、曹洞宗雲松院様、施餓鬼法要。」(2016/8/10)

 大きなお寺です。俳優、内野聖陽はここの出身。立って45分、汗だく。初の試みなのに、皆さんよく聞いて、笑ってくださいました。このまま東京に入り、鈴本に備えます。

 「鈴本初日。」(2016/8/11)

 いよいよ鈴本演芸場夏祭り。始まりました。初日、さん喬師匠「寝床」、権太楼師匠「くっしゃみ講釈」。これを避けて「風呂敷」のつもりでした。私の前の喬太郎さんが新作に入ったので安心してたら「夫婦に乾杯」という新作ながら夫婦の噺。念のため、正朝師匠に相談し、アドバイスを戴き、急きょ「猿後家」に替えました。ほんまに冷や汗ものです。あと九日。どうなりますやら!?
楽屋にて正朝師匠と。 初日打ち上げ。喬太郎師匠、仙三郎師匠と。

 「ありがたい!」

 以下転送致します。
新治師匠
いよいよ鈴本の出番がきましたね。この猛暑に負けず、体調を整えて最高の高座を目指して下さい。私もこの鈴本の夏まつりを全席楽しませていただきます。(東京都渋谷区 ON様)
 十日間お越し戴ける。ありがたい。私も願生って、ネタを替えます!
 「鈴本夏まつり。」(2016/8/18)

 これまでは、「猿後家」、「狼講釈」、「蔵丁稚」、「千早ふる」、「源平」、「ちりとてちん」、「深山がくれ」、「鹿政談」。あと、2日、願生ります!
 「鈴本演芸場、八月中席打ち上げ!」(2016/8/20)

 楽日終演後、幕内での手締め。正朝師匠、三三師匠、市馬師匠、喬太郎師匠、皆さんすごかったのですが、何より、さん喬師匠、権太楼師匠、お二人の「落語に対する覚悟」を見せて戴きました。このことが、最大の収穫です。中入り後は、別世界でした。目指します!

 「お稽古。」(2016/8/26)

 今日は、お稽古でした。午前中、露の眞さん「大丸屋騒動」。午後、桂鹿えもんさん「ちりとてちん」。二人とも、とりあえず高座にかけられるところまできました。あとは、やりながら自分のものにして戴くだけです。眞さんは、10月の自分の会で、ネタおろし予定。5月頃から何度も通われました。ほんまに熱心で、刺激を受けます。五郎兵衛から私だけが習った噺は、「大丸屋騒動」「中村仲蔵」「深山隠れ」「蛸坊主」の四席。これだけは、私が次へ伝えねばと思っていました。「深山隠れ」は眞さんもしますし、あとは「蛸坊主」を孫弟子の誰かに伝えれば、役目は終わります。五郎兵衛の噺は多岐に渡り、それぞれ弟子がうけついでいます。ただ「正本芝居噺」は、誰も継いでいません。瓢箪場、加賀見山、本能寺。いずれも、東京公演の際、ツケや鳴り物でついていたので見てるのですが、やる気で見てませんでした。もったいないことをしたと思います。いずれも、ほれぼれする格好よさで、特に本能寺の回転する形の決まりかたは、際立ってました。無類です。滑稽、怪談、人情、艶笑、芝居、珍品の数々、踊りは名取り、仮名手本のセリフはほとんど入っていたし、川柳も一流。ほんまにすごい咄家だったと思います。


 「部落解放関東女性集会。」(2016/8/27)

 お話と落語「ちりとてちん」、よくお笑い戴き、うなずいて戴き、ありがたく勤めました。20日、鈴本を打ち上げて以来、久しぶりの落語の高座。鈴本の前が、7月23日の奈良県文化会館でしたから、鈴本が無ければ、1ヶ月以上、落語の高座がないところでした。いかに鈴本の高座がありがたいか、つくづく思います。「落語が日常の東京の咄家さんが羨ましい」と思うのはやめます。比べてみても仕方がないことです。そんな暇があれば、精進すればいい。全ては自分。甘えてる場合でも、そんな年でもありません。会場は、群馬県水上温泉。なのに、お風呂にも入らず日帰り。トホホですが、それ以上のものを戴きました。
 一番したの写真は、右から石川早智子さん、新治、石川一雄さん。石川ウメコさん(義姉)。最前列でお聞き戴きました。ありがとうございます。

 「ちりとてちんの稽古。」(2016/8/28)

 新幸と、ちりとてちんの稽古。

 「奈良市立都跡小学校。」(2016/8/29)

 今日は、奈良市立都跡(みやと)小学校にてお話。初めは寄席と対極の硬い雰囲気。しかし、さすがは先生がた。やはり聞き上手。ありがたく、楽しくお話をさせて戴きました。

2016年9月

 「横浜にて。」(2016/9/2)

 横浜、上大岡、ひまわりの郷ホールにて教職員の皆さまにお話。会場は、コンサートのためのホール。私らには上等過ぎるほど。よく聞いて戴き、楽しく勤めさせて戴きました。終わって、懇親会もお断りして、バタバタ、明日が彦八まつりなので。最終で帰っています。しかし横浜日帰りとはもったいない気がします。

 「彦八まつり。」(2016/9/3)

生國魂神社。 本殿。
露の都一門。吉次師匠。 都師匠、団四郎師匠。
桂米團治一門。 露の五郎兵衛一門、骨つり。
小染茶屋。 露の眞、どじょう掬い
桂福車師匠。 前田五郎師匠と。

 「倉吉未来中心ホール。」(2016/9/4)

 昨日、彦八祭りから倉吉へ移動。部落解放第44回倉吉市集会。会場の倉吉未来中心ホールは、一階席だけで1000人! 願生ります!
 お話は10:30〜11:55。よくお笑い戴き、手応えを感じました。終わって、急いで着替え、駅へ。特急「スーパーはくと」に間に合い、大阪へ。彦八祭りの二日目、片付けという仕事が待ってます。

 「忙しい一日でした。」(2016/9/9)

 孫の朝ごはんなど家事をして出発。午前中、解放新聞の編集部と話し合い。昼から、大東市、南郷中学で、新幸と二人で公演。そして、大美落語会にて「狼講釈」。鈴本の楽日以来、二席目の高座! 十日で一席の勘定ですが、鈴本の余韻がまだ残っていて、落語に対する意識を維持して上がれました。

南郷中学のチラシ

 「識字交流研修会。」(2016/9/10)

 今日は奈良県の識字交流集会ですが、落語の時間を取って戴き、もうせん持参で来ました。芸術祭で受賞してから「落語をさせてください」と言うと、通りやすくなりました。ありがたいことです。番組は、「お笑い人権高座」・新治、「落語、つる」・新幸、「落語、ちりとてちん」・新治、昼食交流会にて「歌」・新幸。盛り上がりました。

 「西光寺様 連続研修会修了者の集い。」

 橿原神宮前から、近鉄南大阪線にて、矢田へ。浄土真宗本願寺派、西光寺様。昼、東住吉組(そ)連続研修会終了者の集い。お笑い人権高座60分、質疑応答25分。見事ないちょうの木、手入れの行き届いた庭、心が洗われる気がしました。
 
 

 「七色三味線、虹友美さん。」(2016/9/11)

 第二回まつばら落語会。番組は、「めがね屋盗人」・新幸、「猿後家」 ・新治、「くっしゃみ講釈」・文華、(お中入り)、「七色三味線」・虹友美、「青菜」・文華、「まめだ」 ・新治。七色三味線の虹友美さんは、民謡、浪曲、河内音頭からベンチャーズまで、すごい迫力でした。

 「西本願寺伝道院にて。」(2016/9/12)

 布教使の勉強中のお坊様に、お話と落語「中村仲蔵」、計2時間25分。ちょうど昨日の落語会と同じ長さ! よく我慢して、お付き合い戴きました。さすがお若いとはいえ和尚様。助かりました。

 「磐越西線(ばんえつさいせん)新津〜五泉。」(2016/9/13)

 超早起きして、新潟へ。京都から特急サンダーバードで金沢。新幹線に乗り換え上越妙高。特急しらゆきに乗り換えて新津。ここから、磐越西線で北五泉。初金沢新幹線が上りになりました。好田タクトさんは国鉄全線制覇したそうですが、私も知らんまに結構乗ってます。これからなるべくローカル線に乗ってみようかなと思ってます。

 「新潟県立五泉高校。」(2016/9/14)

 会場は体育館。先生方が熱心に準備をしてくださる。ほんまに、素直な生徒さんばかりで、ねじれた高校生活を送った私には、まぶしいほど。力不足で、笑いは不発でしたが、よく聞いて戴きました。先生方、生徒の皆さん、ほんまにありがとうございました。

 「新津工業高校、新津南高校。」(2016/9/15)

 新潟二日目。午前中、新津工業高校。ほとんどが男子の中に、女子が一桁。皆さん、きちんと目的意識をもって入ってくるとのこと。二十歳過ぎても、やりたいことも見つけられず、居場所のなかった頼りない私に比べ、ほんまに立派です。よくお笑い戴き、快調の80分。校長先生にお寿司をごちそうになり、新津南高校へ。5時間授業を受けたあとの暑い体育館という逆境も乗り越え、よく聞いて、笑って戴く。お話60分で、着替えて、落語30分。思い切って「ごんべえ狸」と、なんと「まめだ」。狸が死ぬ噺と生かされる噺。あえてやってみました。いい高座を作って戴いた先生方、つきあって戴いた生徒の皆様、ありがとうございます!

 「第七回紋別落語会。」
 今日は繁昌亭十周年。記念のお練りもありました。私は、さん喬師匠のお供で北海道へ。「紋別落語会」は、さん喬師匠が積み重ねてこられた会。過去6回、全てさん喬師匠の一人会。今回、初の二人会です。
これまでのネタ帳

 @初天神、井戸の茶碗、妾馬

 A子ほめ、そば清、唐茄子屋政談

 B短命、幾代餅、文七元結

 C湯屋番、ちりとてちん、抜け雀

 D時そば、笠碁、百年目

 E家見舞い、高砂屋、長短、柳田格之進

(右の画像をクリックで拡大)
 第七回の番組は、「ちりとてちん」・新治、「天狗裁き」・さん喬、(お中入り)、「狼講釈」・新治、「子は鎹」・さん喬。
  

 「北海道2日目。」(2016/9/16)

 紋別から札幌へ車で移動。北海道の人でも、飛行機移動の距離です。それでもお天気もよく、快適でした。札幌市の智徳寺様にて、さん喬師匠との二人会。番組は、「千早ふる」・新治、「時そば」・さん喬、(お中入り)、「狼講釈」・新治、「笠碁」・さん喬。さん喬師匠の「時そば」に、お客さん唸る。誰もが知ってるこの噺で、会場が一つになり、ここまで惹きつけられる。落語の力、さん喬師匠の腕。そばで見せて戴くありがたさ。あと二日、精一杯願生ります!

 「北海道3日目。」(2016/9/17)

 北海道は美味しいものがたくさん。食べたもの。ホタテ、イクラ、ウニの海鮮丼。ホタテのバター焼き。チーズオムレツ、帯広名物豚丼、ラーメンなどなど。ただ、相変わらず余裕はなく、観光など一切ありません。写真は、きのう戴いた豚丼と、今日戴いたラーメン。

 「北海道4日目。岩見沢、廣隆寺様にて。」(2016/9/18)

 岩見沢、廣隆寺様にて、さん喬師匠との東西二人会。番組は、「ちりとてちん」・新治、「井戸の茶碗」・さん喬、(お中入り)、「禁酒番屋」・さん喬、「中村仲蔵」・新治。アッというまの4日間でした。さん喬師匠には、たびたびご指導を戴き、ありがたい旅でした。鈴本夏祭りと、この北海道4日間を宝物にして、また精進致します。また、私たちが高座に上がれるのは、本当に多くの人たちのお力のおかげと、改めて感じ入りました。本堂に椅子を並べるところからご準備戴いた、お寺さまとお手伝い戴いた皆さまに、心から感謝致します。これを当たりまえと思ったらバチが当たります。願生ります!
 

 廣隆寺に、地元、岩見沢にあった落語愛好家グループ「岩笑長屋(がんしょうながや)」の紹介展示がありました。色紙は順に、円窓、小三治、枝雀、伯楽、圓楽、米朝の師匠がた。米朝独演会のポスターも。吉朝師匠、勢朝師匠(若い!)
円窓、小三治
枝雀 伯楽
圓楽 米朝
米朝独演会 吉朝、勢朝
  (敬称略) 

「eo光寄席(繁昌亭夜席)。」(2016/9/20)

 中村仲蔵を25分に収めるという壁。しんどかったし、こぼれたかもしれませんが、それに向かって稽古をしたことが収穫です。さん喬師匠のアドバイスも、ありがたかった。写真は、高座前のインタビュー。

 「大阪府泉佐野市、極楽寺様、お彼岸法要。」(2016/9/22)

 「辻噺」とあるのが、私らの出番。新幸と二人で90分勤めさせて戴きます。番組は、「前説」・新治、「鉄砲勇助」・新幸、「ちりとてちん」・新治、「歌」・新幸。





 「東大阪、大乗寺様、彼岸寄席。」

 縁側までお客様があふれました。番組は「鉄砲勇助」・新幸、「コメディマジック」・こんばらさん、「ちりとてちん」、「きせる」・新治。
大乗寺様 お堂に入りきらないお客さん
「鉄砲勇介」・新幸 楽屋にて、こんばらさん師匠

 「ならまち演芸。」(2016/9/27)

 第十回ならまち演芸。ご招待とは言え、大入り! 大盛り上がり! 暁トリオによる、宮川左近ショーの再現。レッド住石マジックショー。川井聖子歌謡ショー。落語は、「つる」・新幸(昼夜)、「相撲風景」、「ちりとてちん」・新治。

 「テント師匠は大事な親友でした。」(2016/9/28)

 9月26日(月)、事故の前日テント師匠と会いました。桂福楽さんの後援会報「福ラッキー」の取材で、新幸の店で対談。その後、上本町駅で5時に待ち合わせ。予想どおり遅れてきて、三人で焼き鳥の「こけこっこ」へ。その後、この三人で行くのは初めてのカラオケへ。菅原洋一の大ファンで、「知りたくないの」を機嫌よお、あまり似てない物真似で歌てはりました。30分延長して2時間。最後の5分前に「怪傑ハリマオ」を入れました。「もお時間ないよ」と、私は三番目に入った頃、支払いに出ました。もお30分延長して、ゆっくり歌わせてあげたらよかったです。その夜中、ショートメールが来ました。私とテント師匠の携帯の相性が悪いのか、メールができないのです。本人の承諾なしでお知らせします。
 「昨日は ご馳走様でした。面白かったです! 一人は馴れても 一人暮らしは馴れません。さしずめ友達に支えられて生きてます。願夢春(がんば)ります。ヨロシクー 」
 元気をだしてくれたのが嬉しかったです。このメールを戴いたのが、夜中の2:24、その20時間後には、亡くなられました。テントさんをはねた車が恨めしいです。
 私には親友といえる人がほとんどいません。大乗寺の福本憲応さんに続き、また親友を無くしてしまいました。こけこっこで食事中、メールが入り、動楽亭、初のトリの出番を戴きました。「ヤキトリ食べてて、トリが来た」と、こけこっこの大将と四人で喜びました。けど、もうテント師匠はこの世にいません。いないのです。テント師匠の体は今、天王寺警察にあります。問い合わせましたが、会えません。今日、28日夕方、家族葬会館に着かれます。明日、明後日がお通夜、家族葬でのご葬儀の予定です。私は、新潟に向かってます。帰りは、明後日夜、もうお骨になっています。何度も何度も「なんでやねん」という思いが、こみ上げてきて、なみだがでます。ほんまに、ほんまに、ええ人でした。あんなええ人を殺した車が憎いです。さぞ痛かったやろと思います。それを思うと、また泣けてきます。ただただ手を合わすだけです。合掌
 人間パチンコ作者、露の新治 

 「新発田市立中学三校でお話。」(2016/9/30)

 新潟県新発田市立七葉中学本丸中学、猿橋中学。二日間で三校、精一杯勤めさせて戴きました。「宝のお命、交通事故に遭わんといてください」と自然に口から出てしまいました。今日、午前中、テント師匠のお葬式。手を合わせました。まだまだ、テント師匠の死を受け入れられません。思い出を語る気にもなりません。テント師匠自身が「どないなったん?」と、まだとまどっているような気がします。当初は家族葬の予定でしたが、盛大な告別式であったとのことです。テント師匠は、芸人から愛されていました。ファンの方もいっぱいいました。ほんまにもったいないです。