新ちゃんの へらへら日記  


2014年4月〜2014年6月

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2014年4月

  「年々歳々。」(2014/4/1)

 論語にいい言葉を見つけました。「これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」。私になぞらえると、「落語を大切と思って精進することは、(大切と思わない者よりはいいが)、落語を好む者にはかなわない。落語を好む者も、落語を楽しむ者にはかなわない。」 2500年後に時空を越えて「なるほどなぁ」と思って、読む者がいます。そんな言葉を残した、孔子先生はやはりすごい。人の一生はほんまに短いのですが、残せるものもあるのですね。今年も桜が咲きました。柳は芽吹き、沈丁花も雪柳も、こぶしも菜の花も咲いています。「年々歳々、花相似たり、歳々年々、人同じからず」。誠にそうです。この花を見ずに逝った、福本憲応さん、松喬師匠、春駒師匠、いろいろ思いだします。そして泣きそうになります。幸い、なんとかまだ生きてる私。ありがたく、願生らねばと思っています。


  「梨花は淡白、柳は深青。」(2014/4/3)

 「人生看得るは幾晴明」蘇軾(蘇東玻)の「東欄の梨花」にある言葉。七言絶句の最後の一行(結句)です。晴明とは、ちょうど今ごろの季節。蘇軾は、梨の花を「何回、看得るか?」とうたいましたが、私は、桜を、何回看得るかと思います。千年前も、人は同じ気持ちでこの季節を迎え、送ったんだと思うと、なんともいえない気持ちになります。しかし、時候も花も最高です。あと何回などと数えている暇があったら、頭を挙げて、存分に楽しむことですね。今をしっかり生きることですね。願生ります!


 「侵略。」(2014/4/5)

 暴力団の顧問弁護士に、組長が「右と左を分ける目印は何か?」と聞いたら、「この間の戦争を侵略とみるかどうかだ」と弁護士が答えた。組長は「それは『侵略』ですよ。他人の縄張りに踏み込んだのだから」と言った。安倍は暴力団以下だ。〜評論家の佐高信さん〜。3/20「戦争をさせない1000人委員会発足集会にて」 私もそう思います。左ではなく、正しいのです。政府が極右に偏っているのですね。


  「電車の中で。」(2014/4/7)

 目の前に朝日新聞の一面。「集団的自衛権行使63%否定的。行使容認29% 。九条改憲、反対64%。」当たり前といえば、当たり前。誰も戦争で死にたくありません。震災、津波、放射能でぼろぼろやのに、そんな余裕はありません。武器輸出で儲けたい「死の商人」のために「犬死に」させられてたまりますかいな。死の商人ですら、自分や家族は死なせたくない。総理安倍は、危ないところに行きません。「人ごろし、させられる人、させる人、鉄砲作って儲ける人。一番悲しい殺される人」。いつかは終わる命。だからこそ存分に生き抜きたいと願っています。子や孫の命、守らなあかんと思っています。


  「金戒光明寺 くろ谷花まつり灌仏会法要。」(2014/4/8)

 京都市左京区 大本山金戒光明寺「くろ谷花まつり灌仏会法要」。番組は、「牛ほめ」・喬介、「時そば」・さん喬、「胴乱の幸助」・新治、(お中入り)、「狼講釈」・新治、「八五郎出世」・さん喬。

  


  「第1回常蓮寺落語会のご案内。」(2014/4/10)

 奈良市内で寄席をやらせて戴きます。お近くの方、よろしくお願いします。

〇 5月4日(日) 15:00〜 「第1回常蓮寺寄席」
 会場:常蓮寺(奈良市杏(からもも)町)
 出演:桂福楽、露の新治、豊来家玉之助(太神楽曲芸)
 料金:「お志」(要予約)
どうぞよろしくお願いします。露の新治 拝


  「さん喬・新治二人会。」(2014/4/23)

 4月19日(土)繁昌亭夜席 「さん喬・新治二人会」、補助席も満員という大入り。ほんまにありがたいかぎりです。さん喬師匠は「幾代餠」と「笠碁」。どちらもおはこ中のおはこ。「幾代餠」ではウルウルきた人も多く、「笠碁」では声をはらないのに心の彩がおかしくて爆笑、爆笑。会心の二席。一人で落語の楽しさ、奥深さを見せて戴きました。私は「七段目」と「宿屋仇」。「七段目」のマクラの「聖飢魔II(せいきまつ)」の話はちょっと古いのですが、私の一番のお気に入りです。楽屋に来てくれたテント師匠(意外と人をほめない)が、唯一ほめてくれたところです。本ネタは「森永の天使の次にいい」そうです。因みに「森永の天使」は、テント師匠自作の落語です。ほんまに、人をほめん人です。まあしかし、「七段目」は自分でもよかったと思います。「宿屋仇」はかなり精進して臨んだのですが、「今一つ、乗りきれなかったかな?」という感じです。まだまだ足らんということです。それも昔は勢いでやれてしまったことが、できなくなってきました。体力の衰えというより、落語の怖さがわかってきたのかなと思います。年だけは、もう古いほうに入ってきましたが、中身は恥ずかしいくらい伴っていません。元気な間に、年相応の中身と落ち着きを目指したいと思います。
 只今は、繁昌亭「昼席」でお世話になってます。こちらは、咄家八人が、自ずと競いあいます。やはり、みんな自分が受けたい。そしてほとんどのお客さんは、落語聞き始めの方。その方々を相手に精一杯、限られた時間で自分を出す。なかなかうまくいきませんが、楽しいです。今席は、トップからよくうけて、中トリの小染師匠、トリの福笑師匠で最高潮に。寄席こそ王道とつくづく思います。今日、3日目にして待望の「大入り袋」が出ました。

繁昌亭楽屋口通路


  「繁昌亭昼席・大入り。」(2014/4/24)

 天満天神繁昌亭の昼席公演、今日も大入り出ました! トリの福笑師匠、驚きの飛び道具! 「とにかく楽しんでもらいたい」という気持ちが伝わってきます。その一途さ、ひたむきさ、挑戦し続ける姿勢。ほんまに尊敬します。繁昌亭最高のトリです。いい週に出さしてもらいました。願生ります!


  「きのうの大入り袋。」(2014/4/26)

 23日、24日と、繁昌亭で「大入り袋」が出ました。さあ、今日は出ますか?



  「狭山上映会のご案内。」(2014/4/28)

 繁昌亭、さん喬師匠との二人会。引き続き七日間の昼席出演も終わり、次は狭山です。吉田智弥さんのお力で会場も確保。いよいよ上映会、具体化です。5月4日の奈良の常蓮寺寄席から、チラシ配布予定です。駅ビラもします。「狭山って何?」という若い人にも来てもらいたいと願っています。願生ります! 人生、やり残したことを、やりきりたいと願っています。23才で狭山事件の高裁判決に出会わなければ、私は自分の差別意識にも気づきませんでした。願生ります!

 2014年5月25日(日)13:30〜
 会場:奈良市立西部公民館(近鉄奈良線学園前駅・南出口直結)
 第一部「狭山 見えない手錠をはずすまで」上映
 第二部「みんなで考えるトークタイム」
 主催:笑いと人権を広める会(吉田智弥会長)
 入場無料(会場にてカンパ)
 定員80名。

  「えほん寄席の再放送のご案内。」

 ゴールデンウィークに、NHK全国放送に出演します! 5分の蛸坊主、お楽しみください。

 5月2日(金) 午前8:55〜午前9:00(5分)
 NHK Eテレ 「てれび絵本」 えほん寄席 (番組表)
          「蛸坊主」 落語:露の新治(声の出演)、絵:テリー・ジョンスン


  「あらもの屋。」(2014/4/30)

 「あらもの屋」さんがありました。生駒駅前通りにて。


2014年5月

  「佐々木英豊写真展『起源』のご案内。」(2014/5/1)

 東京の落語ファンで、私の独演会にも落語愛好家のお仲間を誘って来て戴く、写真家・佐々木英豊さんの個展「起源」が5月中旬に開かれます。東京近辺の方、ご都合がつく方は、ぜひご観覧くださいませ。

2014年5月12日(月)〜18日(日) 11:00〜19:00
             【最終日18日(日)は17:00まで、14日(水)は休み。】
会場:トキ・アートスペース(〒150‐0013 東京都渋谷区神宮前3‐4‐25 サイオンビル1階
           【地下鉄銀座線「外苑前」より徒歩8分】


  「遊喬楽笑寄席。」(2014/5/2)

 天満天神繁昌亭にて、「遊喬楽笑寄席」。本日の会主、遊喬師匠。


  「本の完売お礼。」 (2014/5/3)

 私の初の本「新ちゃんのお笑い人権高座」が、完売しました。おかげさまで増刷分も無くなりました。若干の在庫は、今月奈良で開かれる「部落解放女性集会」で販売されますが、ホームページでの予約受付は終了させて戴きます。ほんまに、ほんまに、ありがとうございます。心からお礼を申し上げます。励みにして願生ります!


  「狭山映画チラシ、刷り上がりました!」

 デザインは、ホームページ管理のMORIさん。いいチラシを作って戴きました。再審、無罪の願いをこめて、今日から配ります。願生ります! チラシご希望の方はご連絡くださいませ。

 2014年5月25日(日)13:30〜
 会場:奈良市立西部公民館(近鉄奈良線学園前駅・南出口直結)
 第一部「狭山 見えない手錠をはずすまで」上映
 第二部「みんなで考えるトークタイム」
 主催:笑いと人権を広める会(吉田智弥会長)
 入場無料(会場にてカンパ)
 定員80名。

  「第一回常蓮寺寄席。」 (2014/5/4)

 檀家さんや、ご住職の知り合い、熱心な落語ファンなどで大入り、満堂。出演は、豊来家玉之助(太神楽曲芸)、他に新治、福楽。

入口の案内

幟も立てました。

見事なツツジ。満開!

太神楽曲芸、玉之助さん。


  「情けの柏もち。」 (2014/5/7)

 近鉄学園前駅にて、狭山映画上映のチラシ配りをしました。大阪からも2人駆けつけて戴き、総勢9人。素通りする人もいっぱいでしたが、けっこう受け取ってくれました。中には「ごくろうさま、皆さんで」と差し入れを下さる人が。開けてみると写真の柏もちが5パックも。粋も情ままだ枯れていません。感激しました。ビラ配りは明日もやります。願生ります!


  「『SAYAMAみえない手錠をはずすまで』上映会チラシ配布行動 」 (2014/5/8)

 狭山映画チラシ配り。7日、近鉄学園前駅。8日、富雄駅。1700枚、完配! 特に富雄駅がよく取ってくれました。マイクの声にも耳を傾けてくれます。手ごたえは充分でしたが、果たして当日の参加に結びつきますか? 楽しいビラ配りでした。お助け戴いた方々、本当にありがとうございました。写真は近鉄学園前駅にて。(撮影 T・T)


  「狭山映画、豊橋上映会。」 (2014/5/9)

 5月24日(土)に、愛知県豊橋市で映画「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」が上映されます。この主催のYさんは、私と大学同級で、私はこの人のおかげで狭山事件を知りました。今回も作った「鴨居の模型」を40年前に作ったのです。鈍い私はその模型を見て、初めて「石川無実」を実感した次第です。今回また作ったと聞き、「ぶれてないなあ」と嬉しくなりました。奇しくも翌日、私たちは奈良で上映会を企画しました。「思いは枯れず。少しずつ形に!」です。それぞれの思いが一つになって、再審の扉が開くことを念じています。袴田事件(ほんまは、無関係の袴田さんの名前を事件に冠すること自体おかしいのですが)の再審が決まった今「次こそ狭山」です。願生!


  「第八回久米仙人寄席 。」 (2014/5/11)

 奈良県橿原市久米寺にて、久米仙人寄席。会場準備中。

はためく幟

スタッフのみなさん

受付も準備万端

会場準備

大盛況

桂文福師匠の高座


  「第八回久米仙人寄席は、画期的な寄席」 (2014/5/12)
 
 完全に地域の寄席としてできあがった仙人寄席。なんと400人を越えるお客様。繁昌亭などでお見かけする落語通の方から、年に一度ここで落語に触れる方など様々な客層ですが、400はすごい。襖は全部はずし、廊下も客席に。ホールの400と違い、見渡す限りお客さん。それがまたよくお笑い戴く。
 番組は、「十徳」・和歌ぽん、「道具屋」・まめだ、「看板のピン」・新治、「爆笑マクラ、相撲甚句から金婚旅行」・文福、(お中入)、「奈良講談 中将姫」・黄昏亭さくら、「胴乱の幸助」・新治。和歌ぽんのマクラから爆笑。落語、講談の話芸としての幅の広さ、それぞれのキャラがもろに出る楽しさ。特に若い方々は、着物を着たおじさん(おじいさん)が話すだけの地味な芸で、会場全体がうねるように爆笑する様に驚かれたと思います。仙人寄席はほんまにすごいことになってきました。奈良の橿原に、確実に落語を聞く人を増やしています。
 そして今回、また改めて文福師匠のすごさを実感しました。あの爆発する笑いの連発は、誰もまねができません。あふれるサービス精神。私もこの精神を若い頃学ばせて戴いたおかげで、咄家としてやってこれました。文福イズムを学んだ者(何人かいます)は、仕事に困らないのです。ほんまにありがたいと思います。仙人寄席に新な命を吹き込んでくれた文福一門に大感謝です。
 ほんまに昨日の仙人寄席は、数ある落語会の中でも画期的なものになったと思います。それもこれも多くの世話人とお客様のおかげです。ありがたいかぎりです。これでまた願生れます。

  「朝日新聞、奈良版に載せてもらいました。」 (2014/5/14)

 5月5日の朝日新聞・奈良版に載せてもらいました。憲法特集のコーナーです。解釈改憲は憲法違反。政府は憲法の遵守義務があり、違反したら即辞めてまらわなあかん、立憲主義の意味がなくなる。などなどお話しました。狭山映画上映も書いて戴きました。ありがたい。

 閣議決定で憲法を否定するなんて、ほんまにむちゃくちゃです。暴走する岸信介の孫。このままでは、ほんまに戦争する国になります。完全に詭弁です。「私は禁酒の誓いを守ります。しかし、ビールとワインはアルコールでないと閣議決定しました。私は交通ルールを守ります。けど、私にとって信号は全て青とみなすと閣議決定しました。もちろん、ビールもワインも信号無視も、必要最小限にします。だから、皆さんご賛同を」 できるかい!


  「『美味しんぼ』の鼻血問題。」 (2014/5/15)

 Fさんからのお便りです。転送します。ほんまに、立場対応も極まれり、ですね信用でけんわ(信用してないけど)。

 スピリッツ連載の「美味しんぼ」で鼻血の問題が大きな話題となっています。この件では、こちらのブログが分かりやすかったです。自民党が野党だった当時、福島での鼻血問題を取り上げて逆に民主党を糾弾していたそうです。原発事故後の民主党政権下で、当時、野党だった自民党の議員が、国会で、「子どもたちがたくさん鼻血を出している。これでも安全だと言えるのか?」と民主党に詰め寄ったり、当時の双葉町町長だった井戸川氏の鼻血の例を挙げて、民主党政権の原発事故対応を批判していたからだ。

  「広島県尾道市、法光寺様。」 (2014/5/16)

 広島尾道、法光寺様。四回目の独演会。順調に尾道に着きました。さあ、お笑い人権高座、そして落語二席。願生ります!

本日の檜舞台。

法要の後、椅子を高座に向けて落語会。

高座

尾道の街

第一回ネタ帳?

第二回ネタ帳

第三回ネタ帳


 ネタ帳ではなく、正式には「芳名帳」でした。それが証拠には、他のページは格調高く・・・


  「法光寺様初参式。」 (2014/5/17)



初参式のようす

  「東本願寺高山別院 花まつり。」 (2014/5/18)

 岐阜県は飛騨高山に来ています。高山市仏教会の花まつり。こんばらさんさん(コメディマジック)と、豊来家玉之助さん(太神楽曲芸)と一緒です。お釈迦様に、平和、護憲の願いをこめて甘茶をかけさせてもらいます。兵戈無用(ひょうがむよう、兵も武器も要らない)は、お釈迦様の教え。憲法九条とピタリと重なります。願生ります!



東本願寺高山別院

  

高山別院 花まつり



お釈迦様



舞台



ポスター

  「51年目の5・23狭山デー。」 (2014/5/23)

 今日は、狭山事件の石川一雄さんが不当逮捕されて51年目の日。つまり、狭山「差別」事件が始まった日です。捜査は途中から、被差別部落に見込みをつけて、集中してなされました。石川一雄さんは「被差別部落の人だったから、犯人にされた」のです。部落差別意識によって、でっち上げの被害者にされたのです。石川さんが被差別部落の人でなかったら、でっち上げの被害者にはなってなかったのです。つまり、差別捜査、それを受けての差別裁判なのです。今日、東京日比谷公園野外音楽堂では狭山差別裁判の再審を求める集会が開かれ、全国から思いを携え何千人という人が集まります。私も行くつもりにしていましたが、行かずに25日の上映会チラシを配りに行きます。今日が狭山デーということを奈良でアピールするのも意義があると思うからです。願生ります!

  「大入り、盛況! 夢が形になりました。」 (2014/5/25)

 奈良市立西部公民館にて、映画『SAYAMA 見えない手錠をはずすまで』上映会とトーク。予想外の大入り。立ち見もでる大盛況! いっぱい来て下さいました。ありがたい! 参加者は、解放運動のベテランから学者、弁護士、落語ファンなど多彩。充実の次につながる集会となりました。トークも会場からの発言もたくさんあって盛り上がりました。やってよかった! アンケートの回収率も抜群。これを整理して次につなげます。西奈良で狭山は動きだしました。狭「山」は動く。ビラ入れから、共に願生って戴いた世話人に感謝。何より吉田代表のパワー。石川さんもお元気ですが、吉田代表もお元気。これからが楽しくなりました。豊橋の山崎同志の上映会も、大成功。いよいよ次は狭山や! 



吉田智弥代表



立ち見もでる大盛況!



会場。


  「サヤマ映画上映会。」

 二部の話し合いは、掛け合いにまではなりませんでしたが、いろんな声が聞けました。証拠開示の問題や、裁判制度の問題(裁判官は調書を全部読んでない?)、参考書籍の紹介、「秘密保護法を廃止に」というアピールまで戴きました。映画に対する辛口批評もありましたが、狭山パンフを読む会のHさんの「この映画をうまく使って」と言う言葉に尽きると思います。映画ができなかったら、全国の上映運動もなかったのですから、本当にありがたいことです。ちなみにHさんら三人の読む回のメンバーは、5・23狭山デーの東京中央集会に参加し、24日の豊橋上映会の応援に行き、そして、西奈良へ駆けつけてくれたのです。ほんまに頭が下がります。まだまだ静かはでありますが、映画のおかげで全国に「次は狭山」という声が上がっています。西奈良でも、昨日の成果を活かし、徐々に声を上げてゆくつもりです。とにかく、上映会をやったおかげで、朝日、毎日、読売、奈良の四紙に「狭山」が載ったのです。これだけでも、やってよかったと思います。わずか7人で立ち上げた「笑いと人権を広める会」でこれだけの方々が応えてくださったのです。世の中捨てたモンではありません。ほんまに「次は狭山や!」という強い気持ちで、笑いと人権を広めてゆこうと思います。遠くは埼玉県狭山市や三重県伊賀市から、近くはほん近所からご参加戴いた皆様に心から感謝申し上げます。次は狭山や!

  「本日の仕事場、西本願寺伝道院。」 (2014/5/29)

 西本願寺伝道院。さすが、国の重要文化財の佇まい。
  

西本願寺伝道院、国の重要文化財。



伝道院の階段。

  「布教師の修行中の方々にお話。」

 浄土真宗本願寺派の布教師養成課程。100日間泊まり込みで修行をされている僧侶の方々にお話。テーマは「話し方」。こんなテーマで人に話せる中味も技術もないので、「精一杯自分の思いを伝えようとする姿」をさらすことで、何かを感じて戴けれと、汗かきっぱなしの休憩を挟んでの3時間。恥ずかしい思いもいっはいしましたが、終わってみれば、さらけだした爽快感を感じました。自分はなんぼのもんでもない。かっこつけんと、精一杯勤めたらええ。そんな気持ちにして戴きました。得難い経験をさせて戴き、ギャラまで戴き、ほんまにありがたいです。

  「動楽亭にて小染さんと二人会。」 (2014/5/31)

 動楽亭にて、小染さんと二人会。開場前のようす。



高座からお客席



動楽亭高座

2014年6月

  「きしめん。名古屋駅。」(2014/6/1)

 今日は、吉良吉田(愛知県西尾市)、普元寺(ふがんじ)様で、板里さんともどもお世話になります。


  「普元寺様、親鸞聖人七百五十回大遠忌法要。」(2014/6/2)

 見事な山門の落慶法要と大遠忌法要。その最後に余興として、豊来家板里さんの太神楽曲芸と私の落語。ぎっしり満堂のお檀家の皆様。よく盛り上がりました。最後の住職のお礼の言葉が胸に迫りました。お檀家様、役員の方々、工事関係者などいろんな方々に「ありがとうございます」を丁寧に繰り返される。その一言、一言に万感の思いと、達成感が感じられ、縁の無かった我々まで胸がつまりました。苦労なさった方々には、本当に「ねぎらいの言葉」になったと思います。「言葉に思いをのせるとは、こういうことか」と思いました。感動しました。


  「第七回露の新治寄席 文也・新治二人会のネタ 。」

 7月19日(土)の二人会。ネタが決まりました。文也「舟弁慶」、「たがや」、新治「ごんべえ狸」、「猿後家」。会場の道頓堀ザザはキャパ80。残席10をきりました。何とぞよろしくお願いいたします。


  「さやま茶話会。」(2014/6/4)

 5月25日の狭山映画上映会は、おかげさまで大盛況でした。お力添え、ありがとうございました。狭山の灯は消えずの思いを強くした次第です。「袴田」事件再審、次は狭山! を実現させるために、できることを積み重ねてまいります。何とぞよろしくお願いいたします。先日、石川夫妻から、冊子やチラシが届きました。それに狭山名物の新茶が添えられていました。せっかくですから皆で戴きながら、映画会の反省や今後のことを話し合いたいと思い、「さやま茶話会」を企画しました。

 誠に申し訳ありません。「さやま茶話会」は、私のミスで開催できなくなりました。延期させて戴きます。また改めてご案内をさせて戴きますので、これにこりずご参加のほど何とぞよろしくお願いいたします。この度は誠にあいすみません。伏してお詫び申し上げます。(新治拝)

  「人権教育基幹講座つむぎ。」(2014/6/6)

 奈良県天理市男女共同参画プラザにて、「人権教育基幹講座つむぎ」。若い先生方にお笑い人権高座。仕事で疲れているのに、皆さん、熱心に聞いて戴きました。ほんまにありがたい。おかげで狭山事件の話ができました。ざっとした話で、万年筆と、騙されての自白、被差別地区への集中捜査などなど。終わっていい拍手を戴き、ありがたいかぎり。ただ私の話は、もし狭山事件検定というものがあれば、初級の初級。ところが、これくらいの話でも初めて聞いた人がほとんど。そんな若い先生方に、狭山の話を聞いて貰ったのは嬉しかったが、ちょっと寂しい気もしました。やれることをやっていかねばと思います。校長先生より年上のじいさんの話に付き合って戴いた若い先生方に感謝です。

本日の檜舞台。


  「徳島県三好市、三好市民大学開講式。」(2014/6/7)

 徳島県三好市中央公民館にて、三好市民大学開講式。旧池田町。あのさわやなナインの街。思えば、遠い昔宇高連絡船で、蔦文也監督を二度見かけました。ジャケットの左右のポケットにはビールのロング缶が一本ずつ。かっこよかったなあ。多くの方々のお力で高座が作られました。ありがたく、精一杯願生ります!

阿波池田到着。祖谷(いや)そば。

本日の檜舞台。


  「静岡県浜松市、長徳寺寄席。」(2014/6/8)

 第15回目を迎え、恒例となった浜松の長徳寺寄席、「柳家さん喬・露の新治 東西二人会」。番組は、「宇治の柴舟」・新治、「棒鱈」・さん喬、(お中入り)、「猿後家」・新治、「唐茄子屋政談」・さん喬。大入叶。


  「松本少年刑務所。」(2014/6/10)

 奈良少年刑務所篤志面接委員研修の旅で、松本少年刑務所に来ています。全国で唯一、受刑者で「義務教育未終了者のため」の教育の場が開かれています。松本市立旭町中学校桐分校。3年生に編入、1年間、刑務作業も免除されて学びます。1年間で何もかも学ぶのは無理かもしれませんが、学ぶ道筋は確実につきます。基礎学力は生きる力。文科省の仕事を法務省が担う。犯罪に至るまでに義務教育から疎外された問題があります。戦後まもなくの昭和30年に始まっています。さらに、その頃から、中学卒業証書は持っていても、中味(学力)が伴わない人(形式卒業生)の問題まで視野にいれていました。それが後年「聴講生」として実現。夜間中学の運動とピタリと重なります。受刑施設の刑務所で「奪われた教育を取り戻す場」が設けられています。こういう努力が、社会を救っているのです。この感動は、有明高原寮(少年院)に行って、更に強まりました。長野の矯正に関わる教育力のすごさに感動、感激。


  「旧、有明高原寮。」

 地域の人たちから愛される少年院! あり得ない話です。少年院、刑務所はいわゆる「迷惑施設」。なのに、この有明高原寮は地元の人から愛される施設なのです。写真の建物はなんと旧遊郭! それが温泉旅館になり、戦後昭和21年、少年保護施設「松本少年学院」となりました。これがNHKラジオドラマ「鐘の鳴る丘」のモデルとなり大ヒット。地元の誇りとなります。その後、法務省の少年院「有明高原寮」となるのですが、地元の人にとっては「鐘の鳴る丘」として愛されます。今も地元の人たちは力強く寮生を支えています。少年院(品行方正の子供が集められているわけではありません)なのに、いっさい鍵が無い。出入りは自由。解放されています。少年たちに対する信頼と、近隣の人たちの理解が無ければできないことです。皆さんの近所に、塀の無い少年院が誘致されるとしたら、心穏やかでおれますか? その信頼に、初めはとまどいをみせる寮生が、人の心の暖かさにふれ、変わってゆきます。職員、地域の人たち、そして彼らの保護者。いろんな人たちのやさしさと思いがつながって、人間をとことん信用する法務省の施設が存在するのです。「早春賦」のふるさとであるこの地では、毎年「早春賦音楽祭」が行われます。そこに、有明高原寮生(少年院収容者)が招かれるのです。 元院長の大平さんの感動の文章です。

 車が玄関に横付けされると、中から四、五人の中年婦人が駆け寄り「僕たち、よく来たね、さあ、さあどうぞ」と迎えいれてくれた。〜廊下の中程に「鐘の鳴る丘合唱団控え室」と書かれている。いかにもラジオドラマを生んだ町らしい。ところが、少年達はその「控え室」に入ってゆくではないか? 誰が名付けたのか、そのやさしさが嬉しかった。〜やがてコンサートも終わりに近づいた頃、少年達は長渕剛の乾杯を歌いだした。始まって間もなく、周囲のさわつく様子にあたりを見回すと、何人かの女性がハンカチを手に目を真っ赤にしているのがみえた。そして、歌が進むにつれて、それが次第に広がっていった。割れんばかりの拍手の中で、少年達の歌は終わった。〜

地元の人に支えられ、少年達の甦りはすすみます。

旧有明高原寮

「とんがり帽子」の歌碑

「早春賦」歌碑にて。


  「岩崎ちひろ美術館」

 かわいい子供。このかわいい子供が戦争で傷つけられることのないように。岩崎ちひろの願いは、それに尽きると感じました。満州で日本の侵略を実感し、東京大空襲から命からがら逃げ延びて、岩崎ちひろの平和への希求は命がけのものだと思いました。


 「安倍内閣の暴走は危険。」(2014/6/12)

 テレビも新聞も見ない生活なのでよく知らなかったのですが、安倍内閣の暴走は、ほんまに怖いですね。憲法より閣議決定は優先できない。議論の余地の無い、当たり前のことです。全ての法律を学ぶ学生さん、学者、法曹界の方々が、黙っていないと思います。憲法は法律の番人。違憲立法審査権。私でも知ってます。憲法の三大原則、その一番目の「恒久平和」は国の基本。アメリカの要求に屈して、憲法をなりふりかまわず無視しようという情けない姿。国民を売るというのはこのことかと思います。こんなむちゃくちゃ、討議の必要もない。震災、原発、沖縄の基地、そしてTPP。失政続きの内閣がなんでこんな強気なのか? なんでこんな暴走がまかり通るのか? 主権者の国民が黙っているからやと思います。マスコミが悪いですませてたらあかん。今はインターネットで自分の意見も言えます。黙ってたらあかん。そう思います。皆さん、どう思いはりますか?


  「小千谷市極楽寺様で七年ぶりの落語会。」

 新潟県小千谷市の全中学生に人権のお話を聞いて戴いたあと、久しぶりに極楽寺様で落語。こちらのご住職は、同和問題の講演(お説法)をされる布教師。話が弾みます。ほんものの高座をご用意戴き、「お笑い人権高座」、「つる」、「井戸の茶碗」と三席。よく笑い、よく頷いて戴くいいお客様。若住職は、中越地震の復興イベントとして「極楽パンチ」を主催。電気を使わず、ろうそくの明かりの中でコンサートを楽しみ、境内では、食器を使い捨てしない飲食やフリーマーケットを行う。そうしてエコを考えようという試み。人気は上々で3500円の前売りチケットはすでに完売!とのこと。いいものはちゃんと認められます。素晴らしい。明日、15日が、極楽パンチの本番。大成功をお祈りします。


  「いつも感心しています。」(2014/6/13)

 上越新幹線車内の、清酒「吉乃川」の広告。いつも、ハッとしたり、ドキッとしたり。うまいなあと思います。


  「東京深川雲光院様、あおい落語会。」

 さん喬師匠が主となって、ご住職と二人で作ってこられた落語会。二度目のお出番を戴きました。「あわびのし」・志ん松(二つ目昇進三日目、お披露目中)、「紙入れ」・新治、「心眼」・さん喬、(お中入り)、「三枚起請」・さん喬、「井戸の茶碗」・新治。なんとトリを勤めさせて戴き、思いきって、さん喬師匠から戴いた、師匠のおはこの「井戸の茶碗」を、師匠のあとに出て、やらせて戴きました。お作法に無いことを許して戴いた師匠のおかげで、得難い経験をさせて戴きました。ほんまに、さん喬師匠には、おんぶに抱っこです。ありがたいです。


  「気合い十分!」(2014/6/14)

 静岡県磐田市、満徳寺様。去年から、落語会をさせて戴いてます。来てみると、寄席ののぼりが! 気合い入ってます。願生ります!


 満徳寺寄席。番組は、「お笑い人権高座」、「看板のピン」、「狼講釈」。いつかは、さん喬師匠をお招きしたい。


  「24日、鈴本、二人会!」(2014/6/20)

 24日が近づいてきました。鈴本演芸場で、さん喬師匠との二人会。師匠のお計らいで、私がトリをとらせて戴きます。特別興行とはいえ、天下の鈴本でトリをとるのです。私にとって、噺家人生の一大事です。昔、師匠五郎兵衛のお供で鈴本に出して戴いていた頃、こんなことは想像もしてませんでした。鈴本で十日間(ひと興行)のトリをとった上方の噺家は、五郎兵衛、枝雀、我が兄弟子の団四郎、そして現、六代文枝の各師匠方です。一日だけとはいえ、私には夢舞台です。多分これからもありません。トリねたは、「宿屋仇」。あまりやってないネタです。敢えて挑戦します。願生ります!


  「三田落語会チラシ。」(2014/6/21)

 私以外の三人は、東京の落語界の看板。これに匹敵する上方勢といえば、染丸師匠、福笑師匠クラス。よおまぎれこんだものです。さん喬師匠のお支えあればこそです。ありがたく、願生ります!


  「山笠準備。」(2014/6/23)
 
 博多駅にて。山笠準備。


  「鈴本着。」(2014/6/24)

 鈴本演芸場に着きました。さあ、願生ります!


  「天才白鳥の闘いのあと。」(2014/6/25)

 鈴本演芸場事務所に置いてありました。前席で、天才三遊亭白鳥師匠が、三題咄を十日間やりきった時の「お題バネル」。題を決めてから90分で、高座に上がったという。そして、オチも笑いどころもちゃんとある一席を演じたそうです。まさに天才。昔、私が師匠五郎兵衛のお伴で鈴本に出して戴いた時、白鳥師匠は「三遊亭にいがた」という名前の前座でした。靴をまちがって出したり、前座としては有能ではなく、先輩前座におこられていました。それが、全咄家の誰もまねのできない、すごい存在になったのです。パネルを眺め、つくづく自分の無能さを思い知らされました。ほんまに、自分のできることを願生らんとあかんと思いました。幸い、昨日はなんとか勤まりましたが、「蛸坊主」は、なんとなく固く、「宿宿屋仇」は、冒頭もたもたしました。全ては、緊張感からです。プレッシャーに負けるということは、準備不足。また課題ができました。願生ります!


  「体が震えました。」(2014/6/30)

 「集団的自衛権に反対して焼身自殺を計った人がいる。」 このニュースを知り、体が震えました。公明党が平和憲法を否定する側に回り、まさに憲法9条は絶体絶命の瀬戸際。傍観している場合ではありません。「議論をしっかりして」などというレベルではない。最高法規の憲法を閣議決定で否定するなど論外の所業。安倍内閣即時退陣の声をあげるしかありません。でないと、国が滅びます。原発と安倍内閣にこの「美しい国」はつぶされます。怖い。ほんまに怖い。諦めたら終わりです。声をあげてゆきましょう!


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