2019年11月13日(水)18:30開演
天満天神繁昌亭
繁昌亭では2016年4月以来の二人会です。さすがに注目度・人気も高く、開催2ヵ月前には固定席完売。その後補助席も完売になり、当日ご来場のお客様にはお立見でのご案内になりました。
【番組】
兵庫船:新幸
つる:新治
笠碁:さん喬
[トーク]3.11を風化させないために:さん喬、新治、新幸
〜中入〜
抜け雀:さん喬
口入屋:新治
落語会のトークのテーマが「3.11を風化させないために」。やや不思議に思われた方もいらっしゃったかと思います。東北笑生会の被災地でのボランティア公演は今年の10月で17回になりました。ご来場者に落語、他にも紙切りや演芸をお楽しみいただき「笑い」をお届けしています。落語会の後に茶話会などの時間も設けています。被災地でお話しを伺うと、自分が知らないことが多いことに気づきます。知ろうともしていない自分を恥ずかしいと思いますが、この情報過多の日常で「知らないこと」は「知らされていないこと」なような気がします。
東北笑生会の活動を支えてくださる会員さんにも、なかなかお話しをする機会がありません。何か方法はと考え、これまでには開催していなかった東京、大阪での落語会で報告をさせていただこうとの企画になりました。「さん喬・新治二人会」この楽しい演芸の場に、トークコーナーは不要とお考えの方もいらっしゃると思いましたが、会場の皆さまはお耳を傾けてくださったように思います。お話しできて良かったと思います。実際に被災地での公演をされているさん喬師匠、新治師匠、新幸さんにお話し頂けたのは、東北笑生会の活動としてもとても有意義なものになりました。
トークコーナーのご報告だけになってしまいましたが、落語の楽しさはもう言わずもがな。ブログやツイッターでの嬉しいコメントの多いこと。ぜひチェックをお願いします! (スタッフは噺をほとんど聴けませんでした・・)
[当日アンケートのコメントをほんの一部ですがご紹介いたします]
■3.11のトークも含め本当に来てよかったです!
■はじめて生で落語をきかせて頂きましたが、ほっこりとした笑いで、心があたたかくなりました。東北のお話は、忘れないで伝えることの大切さをあらためて実感いたしました。
■新幸さん、新治さん、さん喬さんの落語を近くで観、聞き、堪能させていただきました。「3.11を風化させないために」3人でのトークは「落語会?」と思わされましたが、どんなお話が聞けるのかと、初めて訪れた繁昌亭でもありました。忘れないで!すべての被災者の思いだということを思いました。
■「つる」も「口入屋」もお見事、素敵でした。さん喬師匠の笠碁が聞けて良かった。嬉しかった!
■新治師匠の大ファンです!中村仲蔵が特に好きです。四條畷の人権寄席にも寄らせていただきました。今日は母に師匠の落語を聞かせることができて嬉しいです。さん喬師匠との二人会、本当に最高です。定期的に開催して欲しい!!
■さん喬さんの落語を初めてききました。ふふふってなりますね。素敵な会をありがとうございます。また、被災地での活動どうもお疲れ様です。素晴らしいことだと思います。みなさんに心からの笑顔を届けていらっしゃる。
■二人会の再演を当、繁昌亭で嬉しく思っています。3.11の風化を恐れての中身も他にない企画でしたし、とり上げてもらって良かったです。イヤなこと、聞きづらい話を、現地からの生の声を聞くことができました。忘れてはならないことを今一度考えさせられました。
■両師匠の落語を楽しみに来ましたが、3.11の現場の方々の話もきけたよかったです。まだまだ何も終わってはいないのだのだなということがよくわかりました。私にも何かできることを考えます。いい会でした。
今年度は、東北笑生会初の芸術文化振興基金助成活動としてとりあげていただき、5月の東京、10月の福島2回、11月の大阪と計4公演を行いました。この大阪公演でいよいよ大団円を迎えました。ご来場の皆さま、応援してくださった皆さま、どうもありがとうございました。(東北笑生会落語会担当 今回でお役御免!これからは客席で噺をたっぷり聴かせていただきます)
一番太鼓 開口一番「兵庫船」新幸さん 「つる」新治師匠 「笠碁」さん喬師匠 「トーク 3.11を風化させないために」 「抜け雀」さん喬師匠 「口入屋」新治師匠 楽屋にて 開演前 さん喬師匠が「和やかな写真がいいね」と、ポーズをとってくださいました。 (2019.11.22 東北笑生会 落語会担当)
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