芸術文化振興基金助成事業
東北笑生会ボランティア公演「露の新治落語会」
2019.10.14、15
福島県いわき市

 台風19号で犠牲になられた方に心よりお悔やみを申し上げますと共に、被害を受けられた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
 この台風の直後の10月14日、15日の2日間、東北笑生会ボランティア公演でいわき市にうかがいましたのでご報告させていただきます。受け入れ先の復興公営住宅自治会の方々とも中止を含め検討を続け、結果、開催をすることにしました。現地では甚大な被害を目の当たりにしました。その中での落語会開催には様々な受け止め方もされると思います。1週間たちましたが、振り返ってやはり開催できて良かったと思います。


東北笑生会 ボランティア公演「露の新治落語会」

第17回
 10月14日(月・祝)13時30分開演
 会場:いわき市湯長谷団地24号棟集会所
 時うどん:新幸、相撲場風景:新治、ギター漫談:新幸、鹿政談:新治、茶話会

第16回
 10月15日(火)13時30分開演
 会場:いわき市北好間団地集会所
 手紙無筆:新幸、看板のピン:新治、ギター漫談:新幸、目薬:新治、茶話会

 新治師匠、新幸さんの熱演にご来場の皆さまにも笑顔でお過ごしいただけました。
また、茶話会では皆さまからのお話を聞かせていただくこともできました。
会場の復興公営住宅は、東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされた方が生活されています。
この被災地の皆さまの想いを東京や大阪でもお伝えしていくことが、何かの気づきや行動のきっかけに繋がるのではと思います。
経験を活かし今後も活動を続けます。どうぞご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
台風はまだまだ被害の全貌が見えておりません。くれぐれもお気を付けてお過ごしください。
(東北笑生会落語会担当)


【新治師匠よりのコメント】
「災害ボランティア公演が災害で延びて」
 行ってよかった! 19号台風で、福島県の死者が最悪の18人。おまけに、いわき市は川が氾濫した町。会場へ向かう道のあちこちに濡れた畳やゴミの山。落語会どころでは無いと、最悪片付けの手伝いをするつもりで伺いましたが、行って良かったです。二部の茶話会で聞かせて戴いたお話。原発避難者への差別的な冷たいまなざし。何の責任も過失も無い人たちが、なぜ家を、ふるさとを追われなけれはいけないのか?いっぱい宿題を戴きました。11月13日(水)の東北笑生会・繁昌亭公演でお伝えします。

【新幸さんからのコメント】
 現地にお住まいの方々の生の声を聞かせて頂きました。人の数だけ「暮らし」や「想い」があります。被災しておられたら尚のこと。胸が詰まるようなお話を聞きました。そんな中で毎日を充実させようと前を向いて生きておられます。その強さがまた他の方に疎まれたり、差別されたりもするそうです。何よりも「故郷を失くしたことが一番辛い」と仰っておられました。仮設住宅から出て暮らしの方も、新しい土地、新しい家、新しく関係性は まだまだ「仮り」のままなのです。家を建て、そこに住めば済む話ではないのです。過去を振り切り、強く生てる様にみえたとしてもそれは決して「大丈夫な姿」ではないのです。政府は「復興は進んでいる」と息巻きます。そうでしょうか? 私はお話をお聞きして思いました「被災もいろいろと形を変えて進んでいる」 それも複雑に。自分の無力さ無知さを痛感しました。でもそれに怖気づくことがないように。またいつか他の方のお話もお聞きしたいです。また伺えるように願生ります。ありがとうございました。

 14日湯長谷団地24号棟集会所の写真です


前説


時うどん:新幸さん


相撲場風景:新治師匠


ギター:新幸さん


鹿政談:新治師匠


茶話会

 15日北好間団地の写真です


現地でご協力いただいた、いわき市光景寺國田ご住職と。

 
設営中


新治さん


北好間団地自治会長 田子島屋(たごしまや)邦子さん
障害児童の避難生活 その苦労を紙芝居で語り続ける活動をされています
YouTube動画をこちらでご覧ください。 


看板のピン:新治師匠


ギター:新幸さん


光景寺さまからのプレゼントも


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