東北関東大震災に関して


 言葉がありません。
 今回の地震、津波、そして人災の原発事故。阪神大震災以後、もう生きてるうちにあれほどの災害には出会わないだろうと思っていました。あまりのむごさに言葉もありません。この三月で、我が同級生は定年を迎えます。忘れられない三月になってしまいました。昨年、宮城県本吉町に行き、民宿で「とげの動いているウニ」を戴き、そのひたすら甘い極上の味を満喫しました。その民宿、なぎさも跡形も無く流され、家族全員が行方不明。行方を捜す家族すらいないのです。胸が痛くなると言いますが、本当にそんな気がしました。高座を勤めたお寺は高台にあり避難所になっているとのことで、早速手紙とカンパを送らせて戴きました。
 私自身は、喉の治療でしばらく休業、休養しています。人生の「お中入り」前の、最後の仕事と四国へ向かっている時に地震が起こりました。まことに、絶対の安心も、磐石の幸せもないのですね。あやうい命を、なんとか続けさせて戴いてるのですね。勘違いせず、ありがたく生きてゆきます。
 原発に関しては、多少関心を持っていたので(今回、何にも知らんということも分かりましたが)、「とうとう悪魔の箱を開けてしまった」という気持ちです。25年ほど前、私にしては破格のギャラで「原発安全PRビデオ」に出演依頼が来ました。当時、「在日朝鮮人被爆者の記録映画」を岩井好子先生が作るというので、我が家が「大阪連絡所」になっていました。それで、「原爆と原発は違う」とかなり説得されましたが、泣く泣く断りました。「きっぱり」ではありません。なにしろ「破格のギャラ」ですから。それで一応反原発の立場を貫いたと安易に考え、電気を無駄遣いしながら、気楽に生活してきました。結局原発に依存していたのです。一貫して反対運動をしてこられた人たちも、今回は無力感に包まれていると思います。福井には「もんじゅ」という世界一の高速増殖炉が、二本の活断層の上にあるそうです。それでなくても危うい人の生をますます危うくする「資本主義」とは、ほんまになんでしょうか?便利で快適な生活には、大変な危険が伴っているのですね。

 今は、せめて生き残られた方々に、さしてもらえることをさして戴くつもりです。皆様、どうぞご自愛なさって、お元気でいてくださいませ。
 子規の「悟りと言うのは平気で死ねることではなく、何があっても平気で生きてゆくことである」という言葉を思いだしています。例年なら、大相撲の春場所を見ながら、春を待っていますのに。 合掌
新治

 被災された方には、心よりお見舞い申し上げます。東日本大震災関連のメール等を紹介いたします。


私の知人「地球のステージ」桑山紀彦さん(名取市) の、地球のステージブログです。東ティモール・スタディツアーにも、桑山さんらと行かせていただきました。私の前職場にも、公演に来ていただきました。桑山さんに早く本来の活動をしていただけるよう願っています。【2011.3.12 滋賀県草津市 YY様】

 新冶さん、被災地で知られていますよ。5月3日〜5月5日、宮城県にボランティアに行ってきました。名取市の避難所に兵庫県の自治労の方がボランティアに来ていました。そこで、関西の方に、「ぼくの友だちの露の新冶っていう落語家、知ってはりますか?」と伺ったところ、3人のうちの宝塚の一人の方が学校用務員さんのようで、「うちの学校にその方、来はりましたよ。その時のサインが今でも校長室に飾ってあります。」と言われてました。地道な活動が地下茎みたいに根を張っていますね。がんばれ、新冶!応援しています、東北!【2011.5.6 愛知県豊橋市 YK様】

 もし見られてないようでしたらぜひ。210円取られちゃいますが。
 ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図〜福島原発事故から2ヶ月」 https://www.nhk-ondemand.jp/

 原発事故直後、元放射線医学総合研究所の研究員、木村真三さん(43歳)は勤務先の研究所に辞表を出し福島の放射能汚染の実態調査に入った。「強烈な放射線が飛び交う原発から半径10キロ圏にも突入、土壌や植物、水などのサンプルを採取、京都大学、広島大学などの友人の研究者たちに送って測定、分析を行った。
 また、かつてビキニ事件やチェルノブイリ事故後の調査を手がけた放射 線測定の草分け岡野真治さん(84歳)が開発した測定記録装置を車に積んで、 汚染地帯を3000キロにわたり走破、放射能汚染地図をつくりあげた。
 その途中で見つけた浪江町赤宇木の高濃度汚染地帯では何の情報もないまま取り残された人々に出会う。
 また飯舘村では大地の汚染を前に農業も、居住もあきらめざるを得なくなった人々の慟哭を聞き、福島市では汚染された学校の校庭の土をめぐる紛糾に出会う。
 国の情報統制の締め付けを脱して、自らの意志で調査に乗り出した科学者 たちの動きを追いながらいま汚染大地で何が起こっているのか、を見つめる。
 独自データを用いた調査報道です。
 どんなに暑くても、意地でもマスクと手袋を脱がない岡田幹事長を見ると、その危険さがわかります(^^;)
http://youtu.be/zZ2S334c418
この工場長は逆に危ない(><)
【2011.5.18 SK様】
(知り合いからメールが入りました。この再放送が5月20日(金)午前1時30分から(木曜深夜)NHK総合で、5月28日(土)午後3時からNHK教育であるそうです。私も見ます。【新治】)

 宮城県本吉町の民宿「なぎさ」の親せきの者です。その節は「なぎさ」を利用して頂き、またHPでのご紹介もありがとうございます。なぎさのおかみ夫婦とその母は行方不明ですが、長男家族は無事です。現在は地元の親せき宅で暮らしています。子供たちも元気に学校や園に通っています。フォト蔵に「民宿なぎさ」で登録をしていますので、もし良かったらご覧になって頂ければと思います。現在のなぎさの様子がわかります。http://photozou.jp/photo/album/1654895
 新治さんをはじめ、宿泊された全国のお客様にご心配をして頂き、家族、親戚一同励まされました。行方不明者が一日でも早く家族の元に帰れるよう、また皆様のご家族が長く長く健やかでいられる事を願っております。
【2011.5.14 大阪市 FS様】
(一昨年5月、宮城県本吉町に行き、民宿で「とげの動いているウニ」を戴き、そのひたすら甘い極上の味を満喫しました。その民宿「なぎさ」も今回の津波で跡形も無く流され、家族全員が行方不明、行方を捜す家族すらいないと聞いていました。胸が痛くなると言いますが、本当にそんな気がしました。ところが、嬉しいお便りが届きました。被害は甚大ですが、無事な方もおられたとのことです。すこしホッとしました。【新治】)


 広島原爆を体験されたお医者さんが福島に行かれたら、かつて広島で診察された時と同じ症状を抱えている被災者 が多いらしいのです。

 2011/05/09 (月) チェルノブイリを超えた放射能汚染 3
 現在94歳の医師、肥田舜太郎先生は、広島に原爆が落とされた時の数多くの患者を診てきた被曝の専門医だけど、この肥田先生が、先日、福島県を視察に行った。肥田先生の報告によると、すでに福島県の多くの人たちが、かつて自分が広島で診てきた二次被曝者たちとソックリの症状を発症してるそうだ。肥田先生は、原爆で直接被爆した人たちと、原爆の被害は免れたのに、あとから爆心地へ近づいたことによって内部被曝してしまった人たちを数 多く診てきた。肥田先生が言うには、広島で内部被曝した人たちは、まず、原因不明の下痢を起こし、直接被爆した人よりも先に死んでしまう人もいれ ば、ガンや白血病を発病して、何年、何十年と苦しんだ果てに亡くなった人もいたそうだ。そして、今回の福島の視察では、広島の時とおんなじで、原因不明の下痢を起こしている人が何人もいたそうだ。http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20110509 (1と2は飛ばして頂いて3からです。)

 停止中でも東海地震が発生して電源が途絶える事態になれば福島原発事故と同等の危険性があります。

 浜岡原発、停止でも去らぬ危険=電源喪失なら制御不能も
 中部電力は、政府の要請を受け入れて浜岡原発(静岡県御前崎市)を全面的に停止する。東海地震の想定震源域のほぼ中央にあって極めて危険との指摘 を踏まえての決断だ。しかし、定期検査中で核燃料棒を原子炉から保管プールに移していた東京電力福島第1原発4号機ですら、地震・津波によって冷 却用電源を失い、高温の危険な状態に陥った。原因は不明だが爆発に至っている。
 浜岡原発の場合も、運転を停止しても津波の直撃を受ければ制御不能に陥る懸念は排除できず、危険が去ったわけではない。
 これまで中部電は、浜岡原発付近を襲う津波は最大8メートル程度と想定。高さ10〜15メートルの砂丘が堤防の役目を有するとしてきた。しか し、福島での「想定外」の事態を受けて原子炉建屋屋上に非常用発電機を設置するなどの緊急対策の実施に加え、15メートル規模の防波壁の建設を決めた。
 防波壁が完成する2、3年後まで、浜岡原発4、5号機を停止する。燃料棒は原子炉内に当面保管し、その後、定期検査中の3号機、廃炉に向けて停止済みの1、2号機とともに、原子炉内に置き続けるか、燃料プールで保管するか判断する。
 福島第1原発は、稼働していた1〜3号機が地震発生を受けて停止したが、定期検査中で停止中だった4号機を含めて津波により冷却用の電源が失われて事故を起こした。
 浜岡原発も、防波壁が完成するまでは、津波で危険にさらされる状況が続く。小出裕章京大原子炉実験所助教は「原発は動いていようと止めていようと危険はある。動いているよりは止まった方が危険が少なくなるが、他の原発も(含めて)即刻止めるべきだ」として、原発廃止を訴えている。(2011/05 /13-22:18) http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011051300639
【2011.5.18 F様】(知り合いのFさんから、「広島原爆と同じ症状」と「停止中原発」に関して情報をいただきました。転送します。【新治】)

これを管さんが言ってくれれば良いのに・・・
「福島の皆さん、今すぐ逃げてください」 【オペレーションコドモタチ】山本 太郎 メッセージ02 http://youtu.be/IVGKRPoyyfY

【2011.5.18 SK様】(私も見ましたが、すばらしいです。【新治】)


 「まけない!タオル」
 曹洞宗、山形県最上町・松林寺の三部(さんべ)和尚さまは、行動の人。震災後すぐに現地へ行き、ボランティアをされ、被害のあまりのひどさに驚いたそうです。なんとか被災者を励まそうと思いついたのが「負けないタオル」。確かに巻けません。シャレに思いを込めて被災者に届けます。私も、さん喬師匠も賛同しています。どうぞよろしくお願いします。(新治)

このタオルはちょっと短めの50cm。だから・・・首にも、頭にも巻けない、私はまけない!

 チームに参加ご希望の方は、次の郵便振替にてご支援金をお寄せください。口座番号 02220−4−86114 加入者名「宗教法人 松林寺」 振替用紙に「まけないタオル」と明記ください。被災地にこのタオルと焚きだし等の支援を直接届けます。1000円以上1口につきタオル1枚を支援者にもお送りします。2000円以上で複数枚必要な場合はお知らせください。支援活動報告はブログ「なあむ」検索、カテゴリー「東日本大震災」をご覧ください。このプロジェクトについても随時UPいたします。タオルの発送と払込票で支援金の領収書に代えさせて頂きます。(チーム呼びかけのチラシより)

 今晩は。是非とも、こちらの映像をご覧ください。ドイツで放映された番組なのですが、福島はとんでもない事態に陥っていることがよく分かります。この映像を友人・知人に紹介して頂けたらと思います。【2011.8.30 F様】(大学時代の友人Fさんはネットを細かくチェックし大事なことを教えてくれる、ありがたい方です。むごい話ですが、福島ではすでに被爆している子も多いのです。影響が出た頃には、大臣も役人も学者もすでにリタイアし。誰も責任はとらない。どだい放射能で病気になってしまったら、責任もへちまもない。後からお金をもらっても、どうしようもない。なのになんでまだ原発は動いているのか?是非を問うている場合ではないのに。ことは生き死にの問題です。【新治】) (福島を取材したドイツのテレビ局の番組を紹介していただきました。この記事をアップした次の日に「この動画は、Fukushima Central Television さんによる著作権侵害の申し立てにより削除されました。 」とのことで、現在は見ることができません。福島中央テレビの番組が無断で引用されていたのか、何らかの圧力がかかったのか、そのあたりは定かではありません。【MORI】)
(また見られるようになっていました。リンクを貼っておきます。が、また削除されるかもしれません。【MORI】)

 動画の配信があります。途中途切れる箇所がありますが、そのまま流していれば再び繋がります。
IWJ-AICHI 1
11/09/19「9.19さよなら原発パレード」1 名古屋(動画)
11/09/19「9.19さよなら原発パレード」2 名古屋(動画)
11/09/19「9.19さよなら原発パレード」3 名古屋(動画)
11/09/19「9.19さよなら原発パレード」4 名古屋(動画)

小島鐵也さん撮影
小島鐵也さん撮影(動画1)
小島鐵也さん撮影(動画2)
小島鐵也さん撮影(動画3)
小島鐵也さん撮影(動画4)
小島鐵也さん撮影(動画5)
小島鐵也さん撮影(動画6)
小島鐵也さん撮影(動画7)
小島鐵也さん撮影(動画8)
小島鐵也さん撮影(動画9)
小島鐵也さん撮影(動画10)
小島鐵也さん撮影
(動画11)
小島鐵也さん撮影(動画12)
【2011.9.22 F様】(いつもいろんな情報をありがとうございます。経済産業省の前で「脱原発ハンスト」をやっている人がいたとはしりませんでした。テレビをほとんど見ない生活をしていますので分かりませんが、このハンストはメディアはとりあげているのでしょうか?【新治】)