奈良少年刑務所詩集

空が青いから白をえらんだのです

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 「泣いてしまった詩集。」



 この本を受け取り、数分後には泣いていました。「奈良 少年 刑務所 詩集」『空が青いから白をえらんだのです』。篤志面接員を勤めている奈良少年刑務所。昨日午前中、受刑者と面接。終わって控え室に戻るとこの本を勧められ、早速一冊分けて戴きました。
 刑務所は受刑施設ですが、更生を願っての教育施設でもあります。特に奈良少刑は、初犯の者も多く、年齢も若いので更生教育の効果も高い。その一環に、「社会性涵養(かんよう)プログラム」があります。涵は「ひたす」という意味。「涵養(かんよう)」は「水が自然にしみ込むように、少しずつ養い育てること」。やさしさに満ちた言葉です。
他者とうまく交わったり、自分を表現することができない子供たち。その結果、犯罪に走ってしまったという受刑者の更生のためにできた教育プログラムです。講師の作家、寮美千子さんは、その科目の一つに詩を取り上げました。そして鑑賞だけでなく、詩を作らせたのです。その作品を、矯正展でパネル展示したところ、すごい反応。にぎやかにしゃべりながら見物していた人たちが、詩のパネルの前では黙りこくってしまい、中には涙ぐむ人や、携帯で撮る人も。そして「詩集はありませんか?」という声が大きく、刑務所として例の無い、出版に踏み切ったそうです。 私はベストセラーになる予感がします。
 作者は受刑者、つまり犯罪者であり、加害者。けど、私も面接をしていて感じるのですが、犯罪者もまた、誰かの被害者です。親や社会と言ってしまえばそれまでですが、本当にそうです。ぜひお読みください。


 表紙の写真は、青い空に白い雲。そして僅かに見える塀。奈良少年刑務所は、明治の名建築の一つ。なのにシンボル的なメインの建物の写真を敢えて使わないのも、編者の寮美千子さんの思い。
 タイトルの「空が青いから白をえらんだのです」は、作品の一つ。この詩は、この一行が全て。学校からもこぼされ、詩なんか書いたことも無い人ばかり。寮さんの授業での彼の話が後に続きます。父親の暴力。助けられない子どもの彼。そして体の弱い母は最後の言葉として、彼に「辛いことがあったら空を見て。そこに私がいるから。」と言い残して亡くなります。白い雲はお母さん。その雲に対しての彼の思いがこの作品です。すてきなのは、この一行の朗読を聞いた、クラスの声。「この詩を書いたことが、A君の親孝行だと思いました」「A君のお母さんは、真っ白でふわふわなんだと思いました」「僕はお母さんを知らないので、この詩を読んで空を見たら、僕もおかあさんに会えるような気がしました」と言ったその子は、おいおいと泣き出したそうです。そして、自分の詩がみんなの心に届き、ゆさぶったことを感じたA君は、実にはればれとした表情を見せたそうです。そして劇的に変わってゆきます。


 カバーとは別の写真。刑務所のたたずまいがよくわかります。敢えてこちらをカバーに使わないのも、しぶい。


 奈良少刑正門。明治時代の建築の粋。明治五大監獄の内、唯一残った歴史的建造物。その上、まだ現役。特に、正門とその奥の中心棟は、すばらしい。昔はドリームランドと間違えて観光バスがよく止まったほどです。

 好きな色。「何も書くことがなかったら、好きな色について書いてください」寮美千子先生は課題を出しました。それを受けてB君が書いた詩。

  ぼくのすきな色は青色です。
  つぎにすきな色は赤色です。

 この二行だけ。あまりの直球に、さすがの寮先生も言葉につまります。私なら、「これが詩ィか?まじめにやらんかい!」と言ってしまいます。ところが二人の生徒が手を上げます。
 「ぼくはB君の好きな色を、一つだけじやなくて二つ聞けてよかったです」
 「ぼくも同じです。B君の好きな色を二つも教えてもらってうれしかったです」
 私はこの二人のやさしすぎる感想を読んで涙がとまりませんでした。他の生徒が言います。
 「B君は、ほんま赤と青が好きなんやなあって、よく伝わってきました」
 彼らはもはや仲間です。思いがこみあげてきます。「なんでそんなええ子なんや。なんでこんなええ子が、刑務所に入るようなことになったんや。」 全ての子供に、だれかがこんな声をかけてあげたら、刑務所に来る人間はいなくなると思います。どんな犯罪者も生まれた時は、宝の子なんですから。
 まだもっとすごいのもありますが、とりあえず。


(2010.6.25)


 「奈良少年刑務所詩集をぜひ。」

 以下のメールを皆さんに送っています。すごい反応。現在注文が35冊。直接頼みますというメールもたくさん! ありがたい、ありがたい!

《露の新治通信》
 お暑うございます。お元気ですか?露の新治です。

 すばらしい詩集ができました! 私が、篤志面接員を勤めています奈良少年刑務所(奈良少刑)が、すばらしい本を作りましたので、ご案内致します。『奈良少年刑務所詩集・空が青いから白をえらんだのです』(1500円ブラス税)
 矯正教育の一環としての改善指導。その一つに、奈良少刑は、「社会性涵養プログラム」として、童話作家の寮美千子さんに詩を通じての指導をお願いしました。寮先生は、詩作を「生徒(受刑者)」にさせます。そこで生まれた詩を、矯正展でパネル展示したことが、多くの人に衝撃を与えます。パネルの前で立ち止まり、息を呑んで詩をみつめる人、涙ぐむ人、写真を撮る人。それらの人が口々に「詩集はないのですか?」と尋ねます。教育統括始め、授業に立ち会い感激していた教育係の教官たちが思いを持って出版にふみきったのがこの詩集です。(教官が共感したのです)
 私は刑務所で受け取り、最初はただで配っているのかと思い、軽い気持ちでパラパラとめくり、数分後には泣いてしまいました。彼らの拙いけれど、素直な表現、それを受け止めかねる寮先生。しかし、その場は、クラスの仲間の限りない素直なやさしさによって救われます。詩には、人間を変える力があります。ぜひお手にとってお読みください。彼らの「人間をまるごと受け入れるやさしさ」。彼らが、今までに一度でも、こんなやさしさに触れていたら、人生は変わっていただろうと思います。
 当たり前に字を読んだり、書いたりしていると、素直に受け止める心を無くしてしまうのかも知れません。32年前、夜間中学で文字を取り戻す営みの中で、おっちゃん、おばちゃんの生徒さんは、ため息の出るような、やさしい詩や、泣いて、泣いて、涙があふれて読めなくなるような文を書いてくれました。受刑者の彼らもまた、文字や言葉、文芸を奪われていたのです。卒業証書はもらっても、教育は与えられなかったのです。同和教育、解放運動、人権啓発、宗教による救い。全てに通じる、人間の本来の姿が見えてきます。改めて人間を信じて願生ろうと思える、そんな詩集です。お薦めします。ぜひともよろしくお願いします。
 私のホームページにも写真入りで詳しく紹介させて戴いています。何とぞよろしくお願いします。

           露の新治 拜 (メールの転送大歓迎です)

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(2010.6.30) 


 「篤志面接委員」

 昨日は近畿地方全体(大阪矯正管区管内)の篤志面接委員研究大会の司会をしました。保護司、教誨師は名前が通っていますが、篤志面接委員(篤面)はあまり知られていません。受刑者の更正、矯正のお手伝いをする民間のボランティア。私が篤面になって五年ほどになります。
 それまで奈良少年刑務所でお話を頼まれてしていました。その頃は、黒塗りの高級車で迎えに来てもらい、着くと所長室でお茶の接待。講話と称して楽しく話し、謝礼まで戴いていました。篤面になると、協力者ですから何もなし。全体講話の時に「ほんまに」僅かの謝礼がでるくらいです。おまけに、会費をとられます。なんやかんやでえらい損。

 けど、なってよかったです。まず「人の話を聞く難しさと大切さ」がわかりました。そして、受刑者(犯罪者)が「まともな人間」だということも知りました。社会(刑務所も社会の一部ですが、刑務所外の世界)ではまともな人間が加害者になってしまうのです。何よりの収穫は、刑務所職員、民間協力者の更生への熱い思いです。国家権力そのものの刑務所職員が、受刑者の人間性を認め、刑期の間になんとか矯正し、再犯をしなくてすむような人間力をつけようと必死で取り組んでいます。目からウロコでした。
 刑務所は、懲罰の施設ですが、それより大切なのは教育です。「まともな心を取り戻さなければ、自分の犯した罪の重さもわからないし、反省も始まらない」からです。そして刑期が終われば社会に返すのです。社会の安全のためにも矯正教育は大切です。いくら辛い刑罰でこらしめても、出れば「喉元すぎれば・・・」で、クスリもやるし、追い詰められれば犯罪も犯すのです。そして当たり前の話ですが受刑者にはお金がかかる。これ全部税金です。再犯率を下げることは、リアルにいいことなのです。篤面は、その一助になればと、受刑者との面談をするボランティアです。月に一、二度、希望者と話します。弁護士の先生は法律相談。企業主は就職相談。音楽や美術、英会話などのサークルもあります。他は、宗教者がほとんどです。やはり心の相談が多いからです。そこに私のような者もまぎれこんでいます。
 その研究大会が奈良のホテルで行われました。近畿一円から400人以上が参加。法務省矯正局の芯を担っている方の講演(これが中味があって、話が上手。テンポがよくてテーマの固さに反して眠たくならない。テーマは、「刑事施設における再犯防止のための取り組み」聞いただけで眠たくなるでしょう)を聞き、更生を願ってのシンポジウム。テーマは「社会復帰と社会の受け皿」。形式的なものに終わらず、活発な意見も出る有意義なものでした。
 刑務所と、それに関わるボランティアというと、固くて、名士のひとたちの名誉職、お道楽というイメージを持っていましたが、真面目に取り組んでいる人ばかりです。そして皆さん、受刑者に対して一所懸命です。
 世の中には人を支える仕組みがたくさんあります。福祉、教育、民間の市民運動や労働組合運動。さらには、いろんな差別を無くし、人権を確立する運動。同和教育、人権教育、みな大切です。そんな「人を支える仕組み」から、全てこぼされたのが犯罪者と言えます。もちろん犯罪者は、加害者として、被害者というさらに人権を奪われた人たちを作ります。』こんな切ない?連鎖を止めるための矯正教育であり、民間協力の意味もそこにあります。全てのセーフティネットからこぼされた人の最後のセーフティネットが刑務所ではないかと思います。もちろんそれではいけないのですが、刑務所に出入りさせて戴き、そう感じます。詩集はそこでできたのです。


(2010.6.30)


  「奈良少年刑務所」

 明治の建築として貴重な建物。全て受刑者が焼いた赤煉瓦で作られています。



奈良少年刑務所

奈良少年刑務所正門。

(2010.7.26)


 「続々と反響が」

 各地から、詩集への応援のお便りを戴いています。新潟からは

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 今日ようやく、書店に行って来ました。「『空が青いから 白をえらんだんです』有りますか?」 店員・・困惑気味の顔をし、「お取り寄せになります」 私「それでは取り寄せて下さい。関西の方では沢山売れているそうですよ。これから多くの人にこちらの店に有りますよ。と声掛けするので沢山仕入れて下さい」 店員「・・・無言」 新潟は、まだまだですね。さみしい! でも願生ります!。
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 鳥取からは
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本日、20冊アマゾンで本注文しました。だんだんと注文が増えてますよ。
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 紹介した方が、また次の方に紹介して戴いているそうです。ありがたい、ありがたい!

(2010.7.28)


 「アマゾンのレビュー」

 寮さんから以下のメールです。こんな詩を書いて戴く人がおられることに感激しました。以下転送します。


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露の新治さま
アマゾンにもう9件もレビューを書いてもらえました。
最新のレビューには、こんな詩が書かれていて感涙!
『やがて出て行く君たちへ』
  君はいずれここを出て行くのだろう
  時に暖かく
  時に厳しい
  世間に出て行くのだろう

  つらい時、みじめに感じた時には
  この詩を書いたときのことを思い出してごらん

  君の心に向き合った時のことを
  君の心に優しいものを見つけた時のことを

  思い出してごらん
  その思いを言葉に表せた時の喜びを
  伝えた時に感じた胸の高鳴りを
  受け止めてくれた友を
  その賛辞を

  思い出してごらん
  世界でただ一つの詞をつむいだ君を

  君に幸あれ
  君の心に安らぎあれ

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 いかいの寄席のゲスト、チョウパクさんも、早速取り寄せて戴き、「空が青いから白をえらんだのです。が、雲のことだと分かった時は、ゾクッと来た」と感動を楽屋で語ってはりました。輪は広がっています。

(2010.8.2)


 「各地の図書館にも」

 鈴鹿市のWYさんから、嬉しいお知らせです。市立図書館に、詩集が置かれました。皆さんのお力で各地の図書館に置かれています。これも、たいせつな運動です。まだ配備されていない地域の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。日本中の図書館、図書室に「奈良少年刑務所詩集を!!」運動、願生!。

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 ちょうど、今日の昼過ぎに、課内スタッフから、奈良少刑の詩集が市立図書館に配備されたと嬉しい連絡がありました。まずはご報告まで。
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(2010.8.9)

 「寮美千子さんから、お知らせ「夏の講演いろいろ」

 寮美千子さんからメールが届きました。

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暑いなか、いかがお過ごしですか。奈良の遷都1300年祭のメイン開場の平城宮跡は、日陰もなくすごい暑さ。秋になってからいらっしゃることを強くお勧めします。東京と奈良で、イベントのお知らせです。よろしくお願いします。

▼8/27(金)19:00〜 東京 東雅夫×寮美千子トークセッション
「夏も涼しくなる!?遠野の怪談・奇譚・冒険あれこれ」
ジュンク堂書店新宿店 8Fカフェ にて
(柳田国男の「遠野物語」からちょうど百年目の夏。東雅夫さん『遠野物語と怪談の時代』(角川学芸出版)、寮美千子『雪姫(ゆき)遠野おしらさま迷宮』(兼六館出版)の出版を記念してのトークセッションです。要申し込み。よろしくお願いします。)

▼8/28(土) 13:00〜15:30 奈良 寮美千子講演
「ならまち大冒険―ヨソモノから見た奈良の魅力」
奈良佐保短期大学公開講座2010 遷都1300年祭によせて
(奈良佐保短期大学の無料公開講座「夢の丘セミナー」です。4月に出版された童話『ならまち大冒険 まんとくんと小さな陰陽師』の舞台になった奈良町について、いろいろお話を。)

▼9/4(土)19:00〜 奈良 朗読会
『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』朗読会@奈良
(2007年から始まった奈良少年刑務所の社会性涵養プログラムの授業「物語の教室」から生まれた受刑者たちの詩を、講師の寮美千子が朗読。このプログラムについて語ります。予約不要。)

本日8/17の読売新聞朝刊の詩月評の欄で、この詩集をご紹介いただいています。読売新聞をとっている方、見てね! 

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(2010.8.18)


  「寮美千子さんから、朗読会のお知らせ」

 寮美千子さんから朗読会の案内が届きました。

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『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』

おかげさまでさまざまな反響があり「朗読会はないんですか?」のお問い合せもあったので、自主開催させていただきます。
9月4日、午後7時〜、寄鶴軒にて。ワンドリンクつき千円。終了後、同店にて懇親会あり。おつまみ持ち込み歓迎。
詳しくはこちら。

刑務所での「社会性涵養プログラム」について、どんなことをしているのか、というお話もさせていただきます。みなさま、ぜひいらしてください。
                                          寮 美千子
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(2010.8.30)

 漫才の福助さんが、奈良少年刑務所詩集のすばらしい感想を自分のブログに載せてくれました。

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読書の秋にこの一冊

ある落語家の先輩から一冊の本を薦められた…
小説でも漫画でも写真誌でもない…
いかにも詰まらなさそうなハードカバーの詩集だ…
読む前から詰まらないとは失礼な話だが…
この詩集、著書は「受刑者」とのみ記載されているだけで名前もわからない
タイトルは「空が青いから白をえらんだのです」
〜奈良少年刑務所詩集〜
実際、サブタイトルからして実に重い…
矯正教育の一環でサークル的に学習した詩の発表本である…
でもせっかく買ったのだから(1600円)
正直なところ勿体ないという気持ちだけで片手間にページを捲り始めた…
ところが…
一作目の詩の、たった一行を読んだ所で…
ボロボロ泣けてくる?
えっ、うそ?
なんで?
こんなので泣く?
元来、私は大阪人らしく人情派で、ドラマや映画で泣く事はあっても…
本で泣いたのは初めてだ…
しかも最初の1ページ目で…
詩人や作家が書いた物でも無い詩に…
しかも素人の作品だから稚拙でお粗末な出来映えの詩も少なくないのに…
でもこの稚拙な文章だからこそ余計に熱い何かを感じ、涙と一緒に笑いさえ出てしまう不思議な詩集なのだ…
主に、被害者への懺悔の気持ちや…
孤立した自分自身に宛てたもの…
心を打ち解けたい同じ塀の中に収監されてる仲間に宛てたもの…
特に涙腺が緩んだのは自分を産んでくれた母親…
自分を捨てて居なくなってしまった母親…
未だ顔さえ知らない母親…
それぞれに宛てた詩が最高にピュアなのである…
私に、この本を薦めた先輩落語家は自分自身も刑務所の面接員も務める人情派で面倒見の良い苦労人…
ほんとに良い本を薦めてくれたと思う…
人それぞれ思想や見解は異なると思うが…
もし機会があれば読んでみては?
と、今度は私が誰かに薦めたくなる一冊に出会った気がする…
ここでは、あえて感想は述べないが、もし書店で見つけたら立ち読みでも構わないので一度、手に取り最初の一行だけでも読んで頂きたい…
その一行で何も感じなければ棚に戻して頂き…
そして、もし最初の一行で私の様に何かを感じたならそのままレジに向かって歩き出して頂きたい…
なぁ〜んか、売れない漫才師風情が偉そうに…
みたいな部分は御勘弁下さい…

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 【福助さんのブログ「パチンコ遊侠伝 〜弾く男〜」より、ご本人の了解を得て転載させていただきました。福助さんのブログはこちらです。(MORI)】

(2010.9.13)


みなさんからの感想


 寮美千子さんの「奈良少年刑務所詩集」の感想の日記を拝見いたしました。とてもわかりやすい感想!さすがだなと思いました。私も同じ本を読み、日記を書きました。しかし、思いが上手に届きませんでした。これは、届くまで書くべきなのか。ただ、もし宜しかったら新治さんの記事を、私の日記(ブログ)にはらせていただけないかなと。図々しいお願いなのですが・・・宜しくお願いします!【2010.6.27 TH様】


 へらへら日記に書かれた「奈良少年刑務所詩集」の朗読会が、銀座と相模大野にて開催されるそうです。寮美千子さんもいらっしゃるそうです。

「奈良少年刑務所で行われている先進的更生教育「社会性涵養プログラム」から生まれた本 『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』。http://amzn.to/SORAGA 彼らはなぜ刑務所にいるのか? その背景と、語られざる内面が伝わるドキュメントの刊行記念朗読会です。」
○日時:7月2日(金)  19:00〜
 場所:K's Gallery
 東京都中央区銀座 第三太陽ビル6F
 料金:500円(ワンドリンク付き) 【申込:不要】
○日時:7月3日(土)  13:00〜
 場所:ピアノバー アルマ・オン・ミュージック
 神奈川県相模原市南区 篠原ビル4F
 料金:500円(ワンドリンク付き)【申込:不要】

【2010.6.30 東京都練馬区 かおる様】


 戴いたメールをあちらこちらに転送しました。夫に話すと、既にホームページで知っていました。ぜひ、読もうと思います。勤務している学校では、今、教室に入りづらい子どもが増えています。また幼くして、大変な環境にいる子どももいます。どの子どもも、親の、子どもの全てを受け止めるような愛情を感じてないように思います。実際には親も一人の人間、しんどさも抱えているとは思います。誰でもいいんじゃないかな。優しい大人がそばにいることが大切なのかなと思います。
素敵なお知らせ、ありがとうございました。読むまでに涙しそうです。【2010.7.1 島根県雲南市 教師のMさん】


 こんばんは! お元気にご活躍のご様子で安心いたしております。人間には限りない可能性があると新治、いや信じ、日々過ごしている中で、私にも皆さんの心中を覗かせていただく幸せを有り難く思います。奈良刑務所の詩集・・・いちど読んで見たいと思います(*^_^*) 早速ネットで見てみますね。ありがとうございます! これからもますますお元気に!ご活躍くださいね! 【2010.7.1 香川県 H様】


 詩集のご案内をいただき有難うございました。ぜひ読みたいと思います。奈良少年刑務所詩集・・・さっそく本屋さんで注文してきました!【2010.7.1 桂勢朝様】 (まじめで律儀な勢朝師匠、早速にありがとうございます! 新治)


 実はご推薦の詩集は、新治さんのHPで紹介された日にアマゾンで注文し、今日手元に届きました。読み始めている所ですが、苦労知らずの私には余りに重く、一気に読み進むことなど、到底できません。受刑者の子供たちやその家族、そして被害者やその家族の方々の気持ちを考えるにつけ、やりきれない思いでいっぱいになり、何もできない自分の無力さを痛感します。この世界を、人々が毎日へらへらとお気楽に、笑って暮らせる場所にするために、私にはいったい何ができるのでしょうか? 【2010.7.1 静岡県掛川市 Y様】 (ありがとうございます。先ずはお読み戴き、受刑者(犯罪者)が、実はまともな感性を取り戻すことができるという事実をお知り戴きたいと思います。私もまだまだ迷いの中にいますが、逃げずに考えたいと思います。 新治)


 新治さま 。詩集どんな方法でもいいですから買って読ませてもらいます。明日から一年ライオンズ゛クラブの会長職があたりました。フィリピンのゴミ山で暮らす子供達支援事業もやっと第一歩を踏みだすことができるようになりました。【2010.7.1 香川県さぬき市 M様】


 有り難うございます ご紹介の本是非とも読ませて下さい 。ご面倒でも5冊お願い出来ますか? 【2010.7.1 匿名希望様】 (早速のご注文ありがとうございます。寮さんに連絡して送って戴きます。)


 ご連絡ありがとうございました。是非読ませていただきます。ネットで買います。【2007.7.2 桂三扇師匠】(ありがたいです。反響にびっくりしています。 新治)


 奈良少年刑務所詩集 注文お願いします。冊数は2冊です。わずかなことをお願いして申し訳ありませんが、宜しくお願いします。【2010.7.2 島根県雲南市 SM様】


 ご案内ありがとうございます。是非拝読させて頂きたいと思います。・・・以下略・・・【2010.7.2 幸助様】(漫才の幸助・福助の幸助さんから。ありがたいです。 新治)


 お便り拝見しながら胸が痛み、涙が溢れ、直ぐお返事が出ないほど感無量!是非拝読したく思っております。【2010.7.2 大阪府藤井寺市 M様】(読む前からこのお気持ち。ありがたい! ぜひ、読後の感想をお聞かせください。今、奈良市新大宮駅前の啓林堂書店に入りましたら、棚に並んでいました。売れますように! 新治)


 愛知県議会議員・かしわぐま光代事務所です。梅雨はどこへ、毎日あついですね。詩集を2冊お願いします。どんな形でも結構です。お手配ください。寮さんとは、「水俣」関係でお会いしました。(相模原)インディアンの絵本を頂きました。世の中回ってますね。【2010.7.2 愛知県 KY様】


 ご連絡、誠にありがとうございます。私自身、長年に渡って家庭裁判所で、非行少年と対峙してきたこと、また現在も犯罪心理学を研究する身といたしましては、貴重なご連絡、誠に感謝いたします。ご連絡いただきました種類のもの存在は、他の刑務所や少年院にも存在しており、機会あるごとに、いろんなところで耳にしてまいりました。ただ、出版物として、販売されている事実は知りませんでした。貴重な情報を本当にありがとうございました。早速入手し、学生たちにも是非とも読ませてみたく思います。ありがとうございました。【大阪府 大学教授 A様】


 さて、先日新治さんのへらへら日記で紹介されてました《奈良少年刑務所詩集》を早速購入し読みました。一言で述べるのは難しいのですが、こんなにも、感性豊かな子どもたちが辿ってこなければならなかった道を思うと本当に胸が詰まります。同じくらいの息子がいるだけに、なおさら感じて涙がこぼれて仕方ありませんでした。と、同時に、彼らのそばに居ない私が軽々しく言えることではないかもしれませんが、やはり私も彼らに言いたいと思いました。「人生は、何度でも、いつからでもやり直せるんだよ。」って。彼らを取り巻く、またこれから彼らの隣人になるであろう世間一般の人々が、そういう目で彼らを見守っていければなぁ、とも思ったことでした。【2010.7.2 滋賀県大津市 UM様】

 奈良少年刑務所の詩集の件、お知らせいただいてありがとうございました。新治さんのHPを見ていて、とても気になっていました。10冊申し込みをさせてもらってよろしいでしょうか?よろしくお願いします。併せて、この機会にお願いなのですが、奈良少年刑務所へ直接出向かせてもらって、教育の取り組みを学ばせてもらう、というのは可能でしょうか? まずは職員7〜8名程度で勉強させていただき、次に、これも可能なら企業関係者を連れていけたら・・・と思います。企業の人たちにも少年刑務所の教育の様子を学んでいただいて、少年たちが社会に出たときに、少しでも受け入れに前向きになっていただけたら・・・と思います。いくら就職支援をしていても、受け入れる企業側が理解いただかないと、話になりませんので・・・。【2010.7.3 滋賀県栗東市 M様】(市職員のMさん。 こんな行政職員もおられるのです。刑務所にとっても本当にありがたいことです。早速手配いたします。 新治)


 今日、「空が青いから白をえらんだのです」届きました。一気に読んでしまいました。涙で活字が読めなくなったことも度々です。私の担任しているクラスの子どもたちの姿と重なりました。定時制というある意味社会から疎外され、不登校になったりいじめを受けてきた子どもたちのことです。この本を教材に、クラスで自分たちの生活を振り返り文字にする授業に取り組みたいと思います。新治さんのお陰でこの本に出会い、私の人生がまた豊かになりました。本当にありがとうございました。【2010.7.3 三重県松阪市 M様】(高校教員のMさんから、もったいなくも、ありがたい感想、本当にありがとうございます。生徒さんの感想が楽しみです。またお聞かせください。 新治)


 銀座で開かれた寮美千子さんの「奈良少年刑務所詩集」の朗読会へ行って来ました。会場は小さなギャラリーでしたが、めいっぱいに人が集まりました。寮さんは明るくサバサバとした方でした。奈良に住んで4年。日々感じていることをお話してくれました。
 聞いてびっくりしたのが、この奈良少刑、明治の五大監獄と言われる素晴しい近代建築の建物ですが、文化財指定を受けていないんだそうです!それどころか2年後には取り壊すという話が出ているというのです。寮さんは「当時の囚人が手作りして焼いたレンガを積み上げていて、機械で作ったものでは得られない、素晴しい風合いを残します。この建物を壊すなんて信じられない!」と息を荒くお話されてました。「全国に署名を募って、政府に申請します!絶対通ると思うから。今は財政縮小で取り壊しが延期になっているのでチャンスなんです!」と。現在残っている五大監獄はこの奈良少刑のみ。願いもむなしく取り壊されてしまった長崎の刑務所の関係者の方が「長崎の仇を奈良で討つ!!」と燃えているそうです。政府はどうしてすぐ「壊す」という発想になるんですかね??信じられません。
 さて、朗読会ですが、寮さんがいくつかの詩を感情豊かに読んでくださり、その詩を書いた子のお話をしてくれました。寮さんもその時のことを思い出されるのか、涙をこらえてお話されることも度々。お話を聞いていて、奈良少刑の方々が本当にあたたかく、心の底から彼らがまた一歩を踏み出せることを願っているのを感じました。「社会性涵養プログラム」を採用したのも、その想いがあってこそ。私は奈良少刑の方々のように、彼らを受け止める技量があるか、自分自身に疑問を抱いてしまいました。あの詩集を読んで泣くことは出来ます。でも、今の私に出来るのはそれくらい。私に何が出来るのか、考えてみます。
 ところで、今朝テレビで元ヤクザの牧師、進藤龍也さんの話をしていました。「人はかならず、やり直せる 」という本を書かれた方です。独居房で読んだ聖書の「わたしは悪人が死ぬのを喜ばない。かえってその悪人がその罪を悔い改めて生きるのをわたしは喜ぶ。立ち返れ!立ち返れ!お前の悪しき道から。」という言葉で救われたんだそうです。この「わたし」(この場合神ですが)が「私たち」になればと思います。

【2010.7.4 東京都練馬区 かおる様】


 奈良少年刑務所詩集「空が青いから白をえらんだのです」・・・すばらしい本だと思います。一気に読んでしまおうと思えば読んでしまえる本ですが、短い詩の中に彼らの生い立ちが凝縮されていると思うと、そうもいきませんでした。こんな詩を書ける少年が、なぜ・・・と思ってしまいますね。どの詩を書いた少年が、どんな罪を犯してしまったのか、何歳の時の犯行なのか、知りたくなります。社会、家庭、学校、友人、さまざまな環境・・・いろんなことが要因となり犯行にいたったと思います。しかし何よりも「家庭(家族)」、特に男の子(少年)にとっては、母親からの影響(母親の存在)というものは大きいものだと感じました。彼らの親も、そのまた親も、親との縁が薄かったのかも判りません。新治さんも書いておられた通り、彼らは犯罪者であり加害者です。被害者を作ってしまい、その家族の人生をも台なしにしてしまうような重罪を犯した者は、たとえ少年であれ、一生をかけて(出所後も)償うべきだということを忘れてはならないと思います。寮先生のコメントは、非常に解りやすく有り難いものでした。「涵養」という言葉も初めて知りました。「社会性涵養プログラム」によって指導、教育される受刑者(少刑だけに限らず)が増えれば、間違いなく再犯は減ることでしょう。ありがとうございました。時節柄くれぐれもご自愛下さい。【2010.7.7 桂勢朝様】(真面目で律儀な桂勢朝師匠。詩集の感想を戴きました。ほんまにありがたいです。私もそうですが、刑務所や受刑者に対するイメージな少しずつですが変わってきます。繰り返し読んでいます。 新治)


 本屋さんに発注していた「奈良少年刑務所詩集」が入ったので、今読ませて頂きました。何か普段味わった事の無い気持ちが込み上げて来て、暫く動けなかったです。ひとつの言葉で、私には想像の付かない考え方や捕らえ方をしていて、でも、それが凄く納得出来て、涙がポロポロ出ました。なんで、誰が、何が、どう成って、この子達を苦しめたのでしょうね。生まれて来た時は、皆な笑顔で「可愛いい」って迎えられたはずなのに…。親だけではなくて、周りの皆なも愛を注ぐ勇気を持って、接して行かなくては成らないのですねえ・・・。何かしら、この子たちに会いたく成りました。いい本を教えて頂いて有難うございました。新治さんも、暑さに負けないように、お身体にお気をつけ下さいね。【2010.7.9 大阪府大東市 I様】


 時々、HPをのぞいては、私も願生らねばと元気をいただいています。「空が青いから白をえらんだのです」をさっそく、買って読みました。涙をこらえて読みきりました。ところが最後のページの篤志面接員の方々の名前の中に「露の新治」という名前を見つけたとたん、涙がこぼれてしまいました。新治さんの日記を読んで購入した本なのに、そこに新治さんの名前があることがうれしくて。今、その本は「窃盗癖のある子を預かることになったの。」と話す学童保育の仕事をしている友人に貸しました。私は子どもたちに昔話を語るボランティアをしていますが、次回の勉強会にはメンバーに、この本のことを話すつもりです。それから、地域の図書館でリクエストもしておきました。一人でも多くの人に読んでもらえたらいいなと思って。【2010.7.12 大阪府堺市 KC様】 (本当にありがとうございます。著者の寮さんにも転送させていただきます。寮さんご自身が授業を通じ、気づき、心を揺さぶられ、変わられました。その気持ちが良く分かる気がします。32年前、奈良の夜間中学設立運動の中で私は、義務教育未終了の年配の人たちの書かれる、詩や作文に瞠目しました。義務教育の中で、当たり前のように字を覚えた私は、文字や言葉に飢えた経験がありません。ありがたいことですが、その分、失った感性もあるのです。そのことに気づかされました。本当にありがたいことです。寮さんも本気で、生徒(受刑者)に感謝されていると思います。その分、矯正、更生教育に本気になられています。すると、民間協力者がとても大切に、思え、同じ志をもった仲間だと感じてきます。私の名前まで掲載して戴いたのは、たぶんそんなお気持ちからだと思います。私が著者であってもそうします。犯罪学者の、ニルス・クリスティは、 NHKのインタビューで「全ての人間は、人間である」と言い切っています。池田小事件や、光市母子殺人事件など凶悪犯罪を思うと、なかなかそんな気持ちになれませんが、たぶんこの言葉は正しいのだと思います。自分を振り返ってみても、なかなか信用しきれません。けど、犯罪を犯し、人に迷惑を与えた人間がこんな詩を書くのです。自分も他人も、信用して生きる。死ぬまで修行です。願生りましょう!本当に、ありがとうございました。ご家族、みなさまによろしくお伝えください。 新治)


 いつもご連絡いただきありがとうございます。実習がやっと終わり、本を注文しに紀伊國屋書店に行きました。店内を歩いていたら、詩集棚に空が青いから・・・がありました。びっくりしてすぐ買って少し読みました。一気に読むのはもったいない気がしました。いい本を紹介していただきありがとうございました。【2010.7.12 香川県丸亀市 Y様】(本屋で売れているのです。ベストセラーの予感がします。願生! 新治)


 「空が青いから白をえらんだのです」を、もう5冊注文します。前回の9冊の代金も、やっと先週末振り込んだばかりなのに追加です。「べっぴんの会」でも「空が・・・」は静かなブームです。先月の例会で注文できなかった皆さんからの追加注文分です。【2010.8.9 島根県浜田市 べっぴん様】(「べっぴんの会」というのは、人権の問題についての学習会を続けてこられている会です。なお詩集の注文は、この下のURLからアマゾン等の「空が青いから白をえらんだのです」のページに入っていただき、ネットからご注文ください。よろしくお願いします。 MORI)


 新治さんの熱の方はどうですか?暑い中ご無理されていませんか?私は、鳥取県で人権教育推進員をしておりますMHと言います。7月には新治さんに講演に来ていただき、ありがとうございました。その時に、お話の中で「奈良少年刑務所詩集」の話があり、さっそく購入して読ませていただきました。そこでお願いがあるのですが、寮美千子さんに講演をお願いできないかと思いまして、連絡先等わかれば教えていただきたくメールしました。【2010.8.9 鳥取県鳥取市 MH様】(うれしいことです。寮さんも「詩集の紹介のためなら、どこへでも行く」とおっしゃっていました。連絡先は、HPまでメールをいただければ、個別にお知らせさせていただいております。 新治)


 ご紹介のあった奈良少年刑務所詩集「空が青いから白をえらんだのです」を購入し、読みました。少年たちの素直な表現、ストレートな心の表現に涙しました。詩の中に、少年たちの心を感じると同時に、彼らの育った環境が感じられて、大人の責任を大いに感じさせられました。また、寮美千子さんの書いておられる「詩の力 場の力」のところを読んで少年刑務所の中での社会性涵養プログラム等、社会復帰への取り組みが良く解りました。事件を起こす子供たちや親、家庭等を批判することはあっても、当事者たちの立場にたっての視野を持っていなかったことにも気づきました。社会性涵養プログラム・篤志面接委員・教誨師等の言葉も新しく覚えました。言葉の意味を調べることで勉強にもなりました。紹介頂いたこの本は、私に刺激を与え、視野を広げさせる本でした。感謝いたします。【2010.8.10 IY様】(こんなすばらしい感想を寄せて戴きました。この詩集はもっともっと多くの方に読んで戴きたいものと改めて思いました。ありがとうございました。新治)


 先日、職場に出入の本屋さんと、その日に届けていただいた詩集「空が青いから白をえらんだのです」の話しをしていました。後日、ある市議会議員から呼び止められました。お話しはその詩集のことでした。「先日、通りかかったとき、本屋さんと「空青いから白をえらんだのです」のこと話しておられたけどご存知なの?」「実は、べっぴんの会と親しくしてもらっている露の新治という大阪の落語家のお勧めで、私たちのグループでは静かなブームなんです。」「実はね・・・」と、見せていただいたのが、2010年10月号の月刊「公明」でした。この冊子(A5版)には、66ページから71ページにわたり「人は変われる!」と題して詩集の編集者 寮 美千子 さんの記事が掲載されていました。お話しを伺うと、議員はこの記事を読まれてから詩集を探しておられたとのこと。ならばと、さっそく、私が在庫していた詩集をその場でお買い上げいただきました。さらには、べっぴんの会のこともご存知とのこと。実は、これまで、あまり面識のなかった議員だったのですが、これをきっかけに一気に親近感が湧きました。ぜひ、来年のべっぴん寄席のときには、お声がけをさせていただきたいと思っています。と同時に、寮さんの記事を読ませてもらって、もう一度詩集を読んでみよう、と思っています。願生ります。【2010.10.27 島根県浜田市 べっぴん様】(新治さんと詩集が取り持つ、不思議な縁ですね。べっぴんの会の活動も、ますます広がっていけば、いいですね。MORI)


 11月28日の鳥取県鳥取市の国府町市民集会での、寮美千子さん講演会「空が青いから白をえらんだのです」、無事終了しました。当日は、会場からすすり泣きの声があちこちから聞こえ、講演会終了後の詩集販売も完売しました。12月19日(日)には、鳥取で新冶さんの講演会がありますね。楽しみです。【2010.12.1 鳥取県鳥取市 MH様】(無事、講演会が終了して、よかったですね。裁判員制度の裁判で、少年に更生の見込みがないとして死刑判決が出ました。裁判員が寮さんのお話を聞いたら、死刑なんて判決は出てないと思いますね。MORI)【ありがとうございます。お陰様で無事終了。百名を超える方々が聞いてくださいました。鳥取の方々の熱い心に触れられて感謝!(寮美千子さんより)】


 先日、松原市民図書館のお知らせ「かわちもめん」の12月号に「空が青いから白を選んだのです」を見つけました。図書館員が読んでおもしろかった本のオススメリストに載ってました。

  

【2010.12.27 大阪府堺市 KC様】(松原市民図書館のチラシで、見つけていただきました。この本が、もっとたくさんの人の目にとまるといいですね。)【お知らせありがとうございます。今年は新治師匠のお陰で、詩集のことを多くの方に知ってもらえました。ほんとうにありがとうございます。来年もがんばります。よろしくお願いします。よいお年をお迎えください。(寮美千子さんより)】


 みなさま、年の瀬もいよいよ押し詰まってまいりました。新年になる前に、お知らせを。柳田国男の「遠野物語」から今年で百年。『雪姫(ゆき) 遠野おしらさま迷宮』は、冬の遠野に取材して制作した小説です。天涯孤独な雪姫に、突然、遠野の「曲がり家」の相続話が。「家に祀るおしらさまも相続してほしい」・・・遠野で待ち受けていたものは?百年の秘密がいま解かれる。この作品が、2本のラジオ番組になります。
 NHK−FMラジオドラマ(新年の1月3日21:00〜詳しくはこちら)。謎の老婆・紅絵役は、樹木希林さん!作曲は中村典子氏。ディレクターはラジオドラマ『小惑星美術館』を制作してくださった藤井靖氏です。
 ニッポン放送系列「中村こずえのサウンドピクチャー」(1月22日ないし23日に放送、放送日は地域によって異なりますので、こちらをご参照ください)。遠野特集で、遠野の音風景と『雪姫』の朗読。
 お聞きいただければ、幸いです。今年も一年、いろいろとお世話になりました。どうか、よいお年をお迎えください。【2010.12.29 寮 美千子様】
(「空が青いから白をえらんだのです」の著者、寮美千子さんからメールが届きました。ラジオが聴ける方は、ぜひお聴きください。寮さんのツィッターはこちら。寮さんのホームページはこちら。
 今日、「奈良少年刑務所詩集」の寮 美千子さんのお話を豊橋で聞きました。かしわぐまさんを通じて知りました。すばらしいですね、あの人。教員にとっても、示唆に富む話がいっぱい聞けました。お話の後、かしわぐまさんが、ぼくを紹介してくれました。「新治さんのお友達です」と。寮さんも新治さんのこと、知ってましたよ。)【2011.6.19】(文庫本も発売され、静かなブームになっている「空が青いから白をえらんだのです」。文庫本ならカバンに忍ばせて、どこでも読めますね。ただ、落涙に注意してください。)

 新治さんも篤志面接員をされている奈良少年刑務所の矯正展に行ってきました。天気に恵まれ、暑いくらいでした。人数と時間の制限があり、施設見学はできませんでしたが、レンガ造りの100年建築、圧倒されました。一枚一枚のレンガが愛おしくて、触ってなでて、この手に感触を記憶させてきました。この壁の高さが、社会にでたときの少年たちが乗り越えなければならない高さなんだろうなぁと想いを馳せながら、しっかり目に焼き付けてきました。【2011.9.10 鳥取県鳥取市 MH様】(鳥取からわざわざバスで奈良県まで行かれたそうです。ご苦労様でした。)

 お薦めに応え、弁天町オーク市民学習センターでの寮美千子さんの講演会に行って来ました。定員100人の会場で参加20人とやや寂しかったですが、寮さんは力の入った話をされていました。白い雲にちなんで、母の事を語り出した少年達の話が紹介された時は涙を拭く参加者が見受けられました。【2013.3.15 大阪市住吉区 HM様】(私はもう寮美千子さんの講演を、4回も聞きました。私も、少年のお母さんのお話のところでは、いつも熱い物がこみ上げてきます。新治さんの説では「緩んできてるだけ」だそうですが・・・)


 『奈良少年刑務所詩集 空が青いから白をえらんだのです』のCDアルバム『ぼくのゆめは・・・』が発売され、来月には関連本発売、11月には東京でコンサートがあるそうです。60年代末『主婦のブルース』『腰まで泥だらけ』で名を馳せた関西フォークの中川五郎、上々颱風の両歌姫の一人白崎映美 、等々の面々がアルバム作成に参加したそうです。



 以下は、発売日=8月27日の、中川さんの書き込みです。

 作家の寮美千子さんが奈良少年刑務所の入所者の少年たちが書いた詩を集めて作られた『奈良少年刑務所詩集 空が青いから白をえらんだのです』の中の詩に、よしだよしこさんや白崎映美さん、原マスミさんや岩渕照雄さん、そしてぼくなどが曲をつけて歌にしたものをレコーディングしたCD『ぼくのゆめは…』が今日8月27日に発売になりました。参加しているぼくが書くのもおかしいですが、ほんとうに素晴らしいアルバムです。株式会社アドリブ 03-3511-6055 からの発売で、ご注文やお問い合せは080-5431-5393まで。ちらしに詳しい購入方法が書かれています。ほんとうにいいアルバムができました。 」

 発売記念コンサートの頁はこちらです。

【2014.8.27 大阪市住吉区 HM様】(9月6日(土)・7日(日)に、奈良少年刑務所の一般公開イベント「奈良矯正展」があります。刑務所紹介、全国刑務所製品の販売、模擬店など。施設見学ツアーも。寮美千子さん、逢坂泰精さんのコンサートは、9月6日(土)12:30〜13:30、門を入って右の奥の奥の体育館です。MORI)


 奈良少年刑務所詩集について、9月12日の毎日新聞に拠れば、別の歌手が別の曲を付け、別のCDを売り出したようです。それだけミュージシャンの感性を刺激する詩が載っていると言う事でしょうね。【2014.9.13 大阪市住吉区 HM様】(こちらのCDの逢坂泰精さんは、9月6日に奈良少年刑務所の矯正展で、寮美千子さんとコンサートをされました。もう今年で3年目かと思います。詩集に曲をつけるということでは、上記のCDより逢坂さんのほうが古くから関わっておられると思います。MORI)


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注文方法


 インターネットで注文できます。下記URLからご注文ください。

  『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』
         詩・受刑者 編・寮美千子 長崎出版

         【¥1,575】

  【Amazon】 http://amzn.to/SORAGA

  【bk1】 http://bit.ly/soraga  

 (もしくは、お近くの書店でお申込みください。)


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