露の 新治 上海公演

2016.11.29〜30

 「上海理工大学にて。」(2016/11/29)
 上海理工大学。卒業後は、東大大学院へ進学予定の秀才もいる、日本語学習中の50人。先ず、中国語でごんべえ狸を。これが意外とうけました。お後、日本語で、ごんべえ狸。中入り後、日本語で、ちりとてちん。これも意外にうけました。一番難しいのが、だじゃれ。「向こうから、お坊さんが歩いてきたで。そう!」で、笑ったのは、先生一人と、学生一人。すごいなあとおもたら、日本人留学生やった。オチがあるんかい!
大学内日本文化研究室にある本寸法の茶室

 「上海市対外服務有限公司 。」
 夜は、日本語学習の公務員対象に、中国語と日本語の「ごんべえ狸」、ここまではいい反応。その後、日本語で「つる」、これが日本語学習中の人たちには難しかったようで、ちりとてちんほどの手応え無し。やる方も聞く方も手探りの中国語落語。ほんまに、これから。ぐったり疲れて宿に。明日は、蘇州日本人学校公演です。

 「初新幹線。」(2016/11/30)
 上海虹橋駅は、大きい! まるで空港。乗車賃は安い。上海〜蘇州で700円ほど!

 「蘇州へ。」
 蘇州駅も、またでかい!日本人学校のそばに、なんと、鶴橋の焼き肉屋が!


 

 「蘇州、寒山寺。」
 楓橋夜泊の寒山寺。残念ながら時間切れで入れず。
 月落ち、烏啼いて、霜天に満つ
 そばに大きな川があり、正に漢詩の世界。
 なるほどこの距離なら、「夜半の鐘声、客船に到る」 のもうなづけます。

街中にて。
保育園の送迎バス。
 
山東省の伝統を正統的に受け継ぐ(正宗)焼きもち!
後から寄るつもりで写真を撮ったら、行った時は
お姉さんが休憩時間で不在。食べられず。
朝ごはんのお粥。
これに、「腐乳」添えると、病みつきになる美味しさ。
厚揚げのサイコロ揚げみたいなのは「臭豆腐」。
「ついに、ちりとてちんを食べるのか」と思い、
恐る恐る口にしたら、意外と淡泊。
いくらでも食べられる味。

 「静安寺。」
 盛り場のど真ん中。いや、お寺の周りが盛り場になったんやと思います。お寺と超高層ビルが隣接。上海らしい風景です。
 

 「中山公園にて。」
 太極拳、ダンス、コマを回す人など、高齢者が元気です。

 「やはり中国が好き。」
 中国語で落語をしてわかったことは「語学力の不足」(今さらなにを?ですが)。精進します。中国は、改めて「いらん気をつかわんでええ国」やと思いました。確かに「アラ」もありますが、何度でも行きたい国です。やはり私は中国が好きです。24歳で学生訪中団として、四人組全盛期の中国へ行って以来、その気持ちは変わりません。
 なお、落語の出し物は、【上海理工大学】「ごんべえ狸(中国語)」、「ごんべえ狸(日本語)」、「ちりとてちん(日本語)」。【上海市対外服務有限公司(在上海の日本の商工会が主催の日本語学習中の公務員に対して)】「ごんべえ狸(中国語)」、「ごんべえ狸(日本語)」、「つる(日本語)」。【上海日本人学校】小学五年生〜中学生には「井戸の茶碗」、小学一年生〜四年生には「ごんべえ狸」、「つる」。


「上海・蘇州落語ツアー」ありがとうございました。

 先日の「上海・蘇州落語ツアー」ほんとうにありがとうございました。新治師匠からたっぷりレポートしていただいていて、嬉しいかぎりです。私のほうからも簡単ではありますが、ご報告させていただきます。
 11/28〜12/1の日程で「露の新治 上海・蘇州落語ツアー」を開催いたしました。今回は3ヶ所で4公演。新治師匠にはひとつひとつ、充実した高座をつとめていただきました。
 まずひとつ目の開催場所は上海理工大学の日本文化交流センター。日本語を学ぶ学生40名ほどの皆さんに聴いていただきました。演目は中国語と日本語の「ごんべえ狸」、日本語で「ちりとてちん」。要所で笑い声がおこり、初めて観る落語にも興味を持ってもらえたようです。

 次に向かったのは、上海市対外服務有限公司(SFSC)。上海商工倶楽部が主催する日本語講座の修了式に際して、落語会を開催。毎回、その修了式では、日本文化を紹介する催しが行われているとのことです。ここでは、中国語落語に加わえて日本語で「つる」を聴いていただきました。
 翌日は、落語会としてはじめての蘇州開催。市内にある日本人学校を訪問し、2回の公演で、小学校・中学校の全生徒に聴いてもらうことができました。落語会のおしまいに、新治師匠は子供たちに向けて、「中国で過ごしているこの経験を大切にして、将来は、日中のかけ橋として、ぜひ、活躍してください!」とのメッセージを伝え、締めくくられました。
 新治師匠には、毎回ほんとうにお世話になって、ありがとうございます。落語の町、池田。その池田と深いつながりのある蘇州も訪れた今年の落語ツアー。今後は、蘇州でも開催を続けていけるよう、活動を広げて行きたいと思います。
(2016.12.17 上海で落語の会 代表 KK様)
  


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