東京にて初の独演会!
ぼちぼちいこか寄席
「ぼちぼちいこか寄席、大成功。」
東京は経堂の「さばのゆ」にて、東京で始めての独演会。番組は「ごんべえ狸」・新治。「歌」・岡大介、「紙入れ」・新治、(お中入)、「中村仲蔵」・新治。やらせて戴き、心の底から「やってよかった」と思える会になりました。ほんとうに、私は幸せ者です。遠いところからお越し戴きました皆様、ありがとうございます。幕内では、紙切りの三遊亭絵馬さん、桂三四郎さんが、駆けつけてくださいました。ありがとうございます。
【2012/11/29(新治)】
11月28日、経堂にある居酒屋「さばのゆ」にて、新治師匠が東京で初の独演会を開催しました。2月にはお江戸日本橋亭で大きな会を開催予定ですが、それに向けて「ハズミをつけたい」と、新治師匠も気合充分。30名限定でしたが、最終的には34名のお客様にお越しいただき、大盛況となりました! 小さな会場はすし詰め状態。お店の名前、雰囲気から「あぁ、銭湯のようにリラックスして欲しいってことなんだ」とご理解いただけたようで、開演前からお酒を注文されて同行のお友達とおしゃべり、なごやかな雰囲気でした。
二番太鼓が鳴ると、会場も静まりいささか緊張モード。ところがなんと師匠は入口から登場。今回は2名出演で楽屋も狭いので、近所の居酒屋の2階のお座敷をお借りして、そこを新治師匠の控え室にしていただきました。「さばのゆ」まで徒歩30秒。外でちょっと待機してからの入場。新治師匠は凍えてました(^^;)
「まずは体を温めさせてください」新治師匠お得意のまくらで会場も師匠も温まり、一席目は「ごんべえ狸」。新治師匠のこのネタはひと味もふた味も違います。山奥の小さな村、のどかな風景が広がります。人々の交流、生き物との共存。まるで「日本昔ばなし」の世界。会場が優しい空気に包まれました。
二席目はゲストの岡大介さん。新治師匠とは去年の東雲寺寄席でもご一緒されました。立つ場所がないので、高座に上がる踏み台の上で。岡さんを初めて見る方が多く、カンカラ三線、明治大正の演歌(演説歌)に皆さん興味津々でした。「骨まで愛して」「お座敷小唄」は手拍子しながら大合唱。最後に「ノンキ節」で世相をキリリと皮肉って締め。
三席目は新治師匠の「紙入れ」。おかみさんと新吉の濃密なやり取り。小さな会場ではお客様も共犯者の気分です(^^)「こんな色っぽいおかみさんやったらしゃーないな…」と思ってしまいますね!?文枝一門の三四郎さんが新治師匠の「紙入れ」の噂を聞きつけ、ソデで勉強されてました。三若師匠や春蝶師匠も新治師匠から習ったそう。「新治の型」が広まりつつありますね☆
中入後は「中村仲蔵」。このネタは先代の正蔵(彦六)から五郎兵衛師匠が受け継いだもの。露の一門では新治師匠が唯一お稽古してもらったネタだそうです。江戸のお噺ですが、東京でかけるのは今日が初めて。五郎兵衛師匠は全編江戸弁でされたそうですが、新治師匠は仲蔵夫婦が上方から修行にやってきているという設定。黒紋付に白い帯。仲蔵の定九郎スタイルです。上方から江戸へ役者人生を賭けて舞台に挑む仲蔵と新治師匠が重なります。演者と客が一体となり、ドップリ落語の世界へ。涙を流している方もいらっしゃいました。終わったあと、頭を上げて「東京でこの噺をするのが夢でした。今日はお付き合いいただきありがとうございました!」とご挨拶。万感の拍手。感無量の一言です。
今回ご来場いただいた34名のうち33名から、2月の独演会もご予約をいただいています! ものすごいリピート率! 2月に向けて大きな大きなハズミが付きました!!
外から見た「さばのゆ」
新治師匠「ごんべえ狸」
岡大介さん「明治大正演歌」
新治師匠「紙入れ」
新治師匠「中村仲蔵」客席はこんなに至近距離!
お店の名物、富士絵の前で。法被姿のお二人は番頭さんみたいですね!?
【2012.12.2 露の新治東京事務局(東京独演会窓口)】
saheizi-inokori さんのブログ「追っかけたい噺家 露の新治 ぼちぼちいこか寄席@さばのゆ」にも詳報があります。ぜひご覧ください。(MORI)
経堂「さばのゆ」では、3席も聴かせて頂き二千円はとてもお得です。関西値段ですかね。東京はもう少しお高いですよ。「中村仲蔵」はいろいろな人のを聴きましたが、「林家正藏師匠」のが一番好きでした。その「正藏師匠」のバージョンで新治さんがやって頂いて、感激いたしております。来年2月の独演会も早速申し込みました。楽しみにしております。【2012.11.29 東京都渋谷区 SH様】
先週のさばの湯での新治師匠の寄席は、盛りあがりました。私は次の日から出張だったのですが、帰ってきてからも感動がさめやらないので、思わず投稿しました。かけられた3つの演目はどれもよく、小さな会場でしたが満員のお客さまをうならせるものでした。そして私なりには、師匠がマクラでお使いになったネタで、感じるところがありました。交通渋滞の話、満員エレベータの話、これは師匠が人権落語でもお使いになりそうなエピソードなのです。ところが今回は、師匠の人権でのご活躍をおそらく存じでない、純粋に耳の肥えた落語通のお客さまばかりです。そのかたたちが、本当におかしそうに、楽しそうにお笑いになるのです。これはすごいことです。人権のネタを、素直に受け入れ、理解し、楽しんでくださるお客さまもすごい。そこまで芸に練りあげた師匠もすごい。本来の3つの演目の感動とあわせて、嬉しさのおすそわけをいただいた一夜でした。【2012.12.5 神奈川県 W特派員】
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