門戸寄席 第13回記念
露 新 落 語 会
2021.11.13
兵庫県西宮市     
門戸寄席 J:SPACE
 新型コロナウイルスも「一応」治まり、それでも感染対策に気を付けながらの門戸寄席「露新落語会」。そのため、午前と午後に同じネタでの2回公演。同じネタなのに、通しでご覧になるお客さんが6人も!今回は新治さんにしては珍しい、新作特集です。新治さんだけでなく、新幸さんも新作落語に挑戦されます。なんと3作品が今回が初公演。

 まずは新幸さん作「生魂軽口伝」。上方落語の祭典「彦八まつり」が行われる「生國魂神社」には、大阪落語の始祖・米澤彦八の碑があります。コロナ禍の中、その彦八にちなんだ新作落語を作られました。いたって真面目な噺に仕上がっていました。続いて新治さんで「福蓑」。この作品は、第4回上方落語台本大賞の優秀賞受賞作品です。その表彰式・発表会がコロナ禍で中止になってしまい、今回が初公演となります。涙をさそうような人情噺でした。作者の山本さんも東京からわざわざ駆けつけていただきました。

 中入り後は、門戸寄席ではお馴染みとなった新幸さんの歌。ビートルズの「インマイライフ」をしっとりと。次回からは新幸さんも、落語を2席披露することになったため、新幸さんの歌が聞けるのは今回が最後とか。そして最後は新治さんによる「男の花道」。もともとは旭堂南陵先生直伝の講談話だったのを、今回落語作家の木積さんが落語風に脚色され、今回が初演です。木積さんも客席で、じっくり聞いておられました。

 本来ならここでおしまいですが、通しのお客さんのために、おまけの一席は「まめだ」でした。ちょうど今の季節にふさわしいお話でお開きとなりました。

 次回は2022年2月11日(金)で、出し物は「崇禅寺馬場」、「胴乱の幸助」・新治、「肝つぶし」ほか一席・新幸で、午前・午後の2回公演となります。

門戸寄席 J:SPACE 「生魂軽口伝」・新幸
「福蓑」。新治 歌「インマイライフ」・新幸
「男の花道」・新治 おまけ「まめだ」・新治
山本さん、木積さんと 本日の番組


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