「前川 VS 前川」
学ぶことは生きること
〜いま夜間中学をつくることの意義と課題〜
2019年10月27日(日)
京田辺市 商工会館キララホール

 京都府京田辺市駅東すぐの、京田辺商工会館きららホールにて、元文部科学事務次官の前川喜平さんと、露の新治さん(本名前川弘行)による「前川VS前川〜学ぶことは生きること いま夜間中学をつくることの意義と課題〜」という企画。会場には京田辺市民はもちろん、岡山、兵庫、大阪市内など遠方からの参加者もあったようです。最初に京田辺市議会議員の次田のり子さんからあいさつ、続いて新治さんが講演20分、前川喜平さんが講演20分、休憩のあとシンポジウム形式という予定で始まりました。新治さんは40年ほど前、奈良に夜間中学を作る運動に関わっておられ、当時の「毎日グラフ」の写真記事などを提示しながら、いつものお笑い人権高座とはちょっと違う切り口で話を進められました。続いて前川喜平さんが、文部省在職当時に各地からいろんな陳情があり、夜間中学校のことなども対応に当たっておられたことも含めて、夜間中学校の必要性について話がありました。問題は時間が足りないということ。お二方とも、本当なら90分じっくり話を聞きたいと思うところですので、到底20分では足りません。<br>
 休憩の後、撮影タイムがあり、後半は「春日夜間中学を育てる会」の次田哲治さんが司会(コーディネーター)となり、前川喜平さんと新治さんがパネラーとなってのシンポジウム形式での対談。資料として「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」が配布され、夜間中学も含めて教育の機会を保障する法律が制定されたこと、夜間中学校が必要とされる背景や、各地で運動が起こっていることなどが熱く語られました。時間はあっという間に過ぎ、消化不良な感じになってしまいましたが、それだけ密度の濃い会だったということでしょう。(MORI)

次田のり子さんあいさつ シンポジウム
撮影タイム
左の写真、顔が切れているのが新治さん 署名を集める新治さん(当時の「毎日グラフ」)

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