黒門亭(1535回)
東西競演長講
2010.6.19
黒門亭(落語協会2階)

「またしくじりました。」

 今日は大事な東京の黒門亭。さん喬師匠のお世話で出番を戴き、今松師匠と同じ出番、しかもトリ。その上、ネタ出しで、「大丸屋騒動」。絶対にとちれないので、ないことに、事前に指定券も買い、きちんと準備、万全を期していました。なのに、そのことを全く忘れて出てきてしまいました。(アカンやん)。もちろんチケットも置いたまま。そのことに、京都駅に着いてから気づき、がっかり。仕方がないので、また「ハッハッハッハッ!ハッハッハッ」気持ちは切り替わりましたが、ほんまに忘れっぽい。一体、私の頭はどうなってるのか?まあ、あまりはようから準備をしたから、こんなことになるのでしょう。これからは、あまり早くから、万全の準備をしないようにしようと思います。思えば、物心ついてから50年以上、その場しのぎで生きてきたのです。きちんとしようとするからあかんのです。やはり私はへらへらがおおてます!無理したらあきません。

 なんと満員御礼。もちろん43人という満員御礼ですが、嬉しいです。番組は、「牛ほめ」・柳亭市也、「粗忽長屋」・古今亭志ん八、「おせつ徳三郎」・むかし家今松、「大丸屋騒動」・新治。私の出番の時、すごい拍手で迎えて戴き、感激するやら、緊張するやら。ありがたい、ありがたい。




(新治)

 昨日、黒門亭での落語会で、露の新治師匠の「大丸家騒動」を聴いてきました。まだ以前に一度しか聴いた事が無かったので、初めて聴くような感覚でどうなっていくのかと気になり、≪新治ワールド≫に引きずり込まれていってしまいました。下座さんも入りたっぷり聴け、とても良い会でした。【千葉県船橋市 MY特派員】

 【黒門亭にお越し戴き、また最前列でしっかりお聞き戴き、誠にありがとうございました。三味線、太鼓、銅鑼(ボーン)、そしてツケと下座は四人がかり。私を入れて五人の「チーム大丸屋」でした。通しの稽古も無く、きっかけの打ち合わせだけで、見事にきちんとやって戴きました。ふだん、ハメモノ入りの話がほとんど無い東京で、本当によくやって戴いたと思います。「糸、あさ師匠。ツケ柳亭市也さん、銅鑼、古今亭志ん八さん、太鼓、三遊亭歌扇さん。」皆さんに感謝です。(新治)】


 黒門亭の寄席、行ってまいりました。40人定員の狭い空間で、かなり贅沢な時間を過ごすことができました。新治師匠の「大丸屋騒動」、初めて伺いましたが、途中、鳴り物と唄が入り、歌舞伎の一場面を見た感じがいたしました。十分に笑いましたが、芝居にくわしい人はもっと楽しめたのでしょう。それにしても、朝打ち合わせをしただけで、東西の鳴り物と噺が合体してしまうなんて、プロというのはすごい、としみじみ思いました。新治師匠登場前、他の噺家が「大阪は大きな田舎かと思ったら、そうではなく、外国だ」なんて地域差別発言的ジョークを飛ばしていましたが、師匠は客を抱腹で絶倒させその仕返しをしたみたいにわたしには感じられました。【神奈川県横浜市 KM特派員】

【わざわざ黒門亭までお運び戴きましてありがとうございました。おかげさまで札止めという嬉しい悲鳴。何人かはお帰り戴いたようで、お入り戴けてよかったです。東京で大丸屋騒動ができて、ちょっとは師匠、五郎兵衛を偲べたかなと思います。大丸屋はおっしゃるとおり、歌舞伎「伊勢音頭恋の寝刃(いせおんどこいのねたば)」を下敷きにしております。主人公の福岡貢の姿が「白絣に、黒の紗の羽織」です。それでこのネタをする時には、あのような衣装を着なさいというのがうちの師匠の教えでした。いろんな意味で、やれてよかったです。「大阪が外国云々」は、しゃれの範囲だと思います。私としては「いいつかみ」ができてありがたかったくらいでした。ところで、去年お越しいただきました、町田市成瀬の東雲寺寄席も、11月7日(日)に第二回目をさせていただくことになりました。そして、いよいよ!柳家さん喬師匠においで戴きます。どうぞご期待くださいませ。(新治)】

 6月19日の黒門亭大変楽しく拝見しました。「大丸屋騒動」は初めて聞く噺で次の展開がどうなるのか、ハラハラドキドキしながら聞き入りました。羽織を使って切る側、切られる側を演じわけられていて、小道具として羽織を使った噺を見るのも初めてだったので感動しました。これからも、是非東京で熱い高座を見られる事を期待しております!!蒸し暑い日々が続きますが、どうぞご自愛ください〜!!!【東京都杉並区  さとみ特派員】

 黒門亭に行って来ました!新治師匠のご出演は2008年10月以来ですね!?(その時は「狼講釈」でした!) 天気予報は雨でしたが見事な快晴、真夏のような暑さ。開場15分前くらいに着いたのですが、すでに列が・・・。今松ファンもいましたが、今回の注目はやっぱり新治師匠の「大丸屋騒動」だったようです。前座の市也さん、二つ目の志ん八さん、長講対決?の今松師匠。皆さん口を揃えて「大丸屋騒動ってどんな話なんでしょ?」とおっしゃってました。江戸はもちろん上方でも口演されることは稀な演目だそうですね。中入り後、新治師匠の登場。盛大な拍手に満面の笑みで応える新治師匠。挨拶を兼ねたまくらから噺の世界へ。この演目はもちろん、新治師匠の芝居噺は初めてだったので、ひとつひとつが見応え十分でした!随所で決める見得にしびれました☆ 宗三郎が刀を振った時からの、切る者切られる者の掛け合い、テンポ、たたみかける様な展開が緊張感を高めます。手持ちのカメラで宗三郎を追いかけているような、ドキュメンタリーを見ているような臨場感でした。会場全体が高座に釘付けとなりました(たまに前のめりで聴いているおじさんの頭が邪魔でした(^^;) きっと誰もがここが上野の黒門亭ということを忘れてしまったでしょう。ハラハラどきどき、どうなるんだろうと思ったらあのオチ・・・(; ̄O ̄) 盛大な拍手を抑え、新治師匠が「今回、直前に打ち合わせただけでここまでやり切ってくださった下座の皆さんにも大きな拍手を」とおっしゃって、さらに拍手喝さい。新治師匠らしい締めでした! しかし内容もりだくさんで、頭の容量を超えました・・・。歌舞伎に詳しかったらさらに楽しかったでしょうね。「伊勢音頭恋寝刃」も見てみたいと思います。そしてまたぜひ新治師匠の「大丸屋騒動」を聴きたいです!! ありがとうございました☆ 【東京都練馬区 かおる特派員】

 遅ればせながら、黒門亭での「大丸屋騒動」の感想を。京都出身の五郎兵衛師匠譲りのレアな噺を、東京で聴かせて頂き、ありがとうございました。芝居が好きなので、わくわくしながら聴き入りました。天井が低かったので、ちょっとハラハラもしましたが、すごく楽しかったです(笑) ニンに合った噺だと思います。ぜひとも、新治師匠ならではの一席にしてくださいませ。良い噺を聴かせて頂くと、いつまでも余韻が残りますね。演る場所が限られそうですが、機会があれば、軽い上方噺共々、またお聴きしたいです。【東京都 落語ファン様】

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