北海道ツァー’12夏

 2012年7月5日(木)〜12日(木)のあいだ、新治さんは北海道にいました。ひとつの都道府県にとどまっていたと言っても、さすがに北海道は広い!講演会、落語会で大移動の毎日でした。


  「北海道へ旅立ちます」 (2012/7/4)

 明日から北海道ツアーです。日記、願生って送ります!


  「北海道、到着しました。」 (2012/7/5)

 北海道は女満別空港に着きました。網走の田園風景が広がります。と、いきなり、「熊出没注意」の看板が! 実際に出たから、こんな看板があるのです。これが北海道です。釧路、網走を結ぶ、釧網(せんもう)線の止別(やむべつ)駅には、ルピナスの花がきれいに咲いていました。さすが北海道、30キロの真っ直ぐな道、そしてその先に地平線。爽快です。今日の仕事は、浄土真宗本願寺派、恵日山秀岳寺様。林川住職のお世話で、斜里町での初高座が実現しました。秀岳寺本堂にりっぱな高座ができました! 番組は、「ちりとてちん」・新治、「太神楽曲芸」・玉之助、「中村仲蔵」・新治。願生!


網走の田園風景


「熊出没注意」の看板が

釧網線止別駅 網走方向を望む
 
  止別駅のルピナスの花


30キロの直線道路!


その先に地平線!


斜里町 秀岳寺様


本堂にりっぱな高座が!


  「ツーラーメン。」

 止別で食べた「ツーラーメン」。何がツーかというと、ネギとチャーシューしか入っていません。メンマ(シナチク)は? 無かった!


  「今日の檜舞台 朝日小学校。」 (2012/7/6)

 斜里町立朝日小学校。2階と3階に会場を作り、1〜3年生、4〜6年生、各80人。同時スタートで、私と玉之助さんが入れ替わる形。私は、高学年には「つる」を、低学年には「ごんべえ狸」をかけました。納得の高座でした。終わって、名寄へ移動。移動と軽く言うけど、270キロでっせ!!


  「名寄市着。」 (2012/7/7)

 無事に270キロ走り、名寄着。と言えば一言ですが、送って戴いた林川ご住職は、折り返し帰らねばなりません。往復540キロ。ひえーーっ! 申し訳ありません。北海道は、日本やないみたいです。名寄で有名なのは、名寄出身の大関「名寄岩」。「涙の敢闘賞」という映画がありました。内容は覚えていませんが、タイトルは記憶にあります。


名寄駅


名寄岩「涙の敢闘賞」


  「法戦式(ほっせんしき)。」 

 北海道は美深町、曹洞宗開原寺様。一世一代の住職継職法要(晋山式)で、朝から多彩な催し。写真は、法戦式。仏法を闘わす、禅問答。落語、餅屋問答に一部がありますが、本物はもっとたっぷり。すごいものを拝見しました。開原寺開教百十周年、晋山結制祝賀会。番組は「ちりとてちん」・新治、「太神楽」・玉之助、「中村仲蔵」・新治。祝賀会も大盛り上がり!


法戦式


曹洞宗開原寺様


祝賀会も大盛り上がり


  「石部竜太さん。」 (2012/7/8)

 サッカーボールをドリブルしながら、日本縦断をしている石部さん。美深で出会いました。


  「真宗大谷派 旭川別院。」

 今日から4日間は、「真宗教団連合の人権講演会」です。浄土真宗各派が力を合わせて、部落差別の問題を芯に据え、人権確立を目指しいろんな取り組みをされています。用いて戴くありがたさを肝に銘じて願生ります!
 今日の会場は、真宗大谷派(お東)旭川別院。入口には、でかいポスターが!ありがたい!至るところにポスターが貼ってあります!のぼりと幕がお出迎え。会場は立派なホール。果たしてこの会場が埋まるか?只今一名!願生!


旭川別院


 ポスターがでかい!


いたるところにポスターが


立派なホール


ただいま一名


会場ののぼり


幕がお出迎え


  「ぜいたく鯛焼き!!」 (2012/7/9)

 旭川、銀座仲見世にて。あんこがあふれています! 「鯛焼きは、旭川にかぎる!」

鯛焼きのでかさに驚く新治さん。(by玉之助師匠)


   「今日の会場。」

 今日は、滝川市農村環境改善センターで「親鸞に学ぶ公開講座」 主催は空知真宗教団連合。


今日の会場。


音合わせ中。(by玉之助師匠)


  「打ち上げは、先ずお獅子に一献供えてから。」

 玉之助さんは、お獅子(獅子がしら)を荷物扱いしません。飛行機では預けず、車ではトランクに入れず、常に膝に抱えて移動。打ち上げには、必ず持参、先ずお獅子に一献お供えします。腹話術の千田やすし師匠も、お人形のひかるちゃんを、必ずホテルの部屋に連れてゆき、トランクに入れっぱなしにはされません。お二人とも「物」扱いされないのです。一緒に旅をしてわかりました。感心します。


 「滝川から小樽へ。」 (2012/7/10)

 滝川から札幌経由で、小樽へ。北海道、「三大がっかり」の一つ、小樽運河。しかし、なかなかいい風景です。小樽の夜は、屋台村、れんが横丁。明朗会計。お勧めです!


小樽の海。


小樽運河。


小樽の夜


 「小樽から室蘭へ。」 (2012/7/11)

小樽駅は、上野駅と同じ設計士の作で、同じ形と伺いました。今日の小樽の海は、きれいに晴れています。今日は、仏教文化講演会です。教団連合の公演も今日が最後。締めは、室蘭市市民会館。キャパ500人! 果たして埋まるのか?


小樽駅


小樽の海。


室蘭市民会館。


仏教文化講演会.


今日の演題


出番前の玉之助さん


  「駅のベンチで打ちあげ!」

 室蘭市民会館、大盛り上がり! 真宗教団連合4ヶ所、最後を飾るにふさわしい、いい会になりました。ただ、私が地理不案内のため、札幌のホテルを予約。今から千歳を通りすぎて札幌へ。明日また千歳空港へという無駄な動きになってしまいました。ホテルに入る頃には、日付が変わっているかも! けど、そんな憂いが気にならないくらい、大盛り上がり。落語は、4ヶ所とも中村仲蔵をやりきりました。満足感でいっぱいです。東室蘭駅、ベンチで夜汽車を見送りながら、サッポロクラシックで玉之助さんと乾杯! 幸せ気分です。


  「稚内(わっかない)、法雲寺様 。」 (2012/7/12)

 三度目の稚内は、浄土真宗法雲寺様。浄土真宗本願寺派、北海道教区・組(そ)巡回差別(問題)学習会。東西本願寺、曹洞宗、浄土宗、真言宗などは、部落差別の解消に向け、熱心に取り組んでいます。今日もありがたく用いて戴きました。千歳空港で玉之助さんと別れて、稚内まで。西本願寺は、北海道を16の教区(組・そと言います)に分けていて、今日が最後の16番目、宗谷組というわけです。あいにくの雨の中、50人ほどお集まり戴き、私が1時間。あと、グループに分かれて話し合い。最後にまとめの討議と、半日かけて熱心に学習されます。私の責任も重大です。願生ります!


法雲寺様


事前の僧侶による打ち合わせ


  「北海道楽日! 〆は仲蔵で」

 稚内の法雲寺様には、なんと暖房が。7月中旬で暖房を初めて経験しました。私だけシャツ一枚。だんだんわかってきました。外は暴風雨。寒い。明日は灼熱地獄へ。落語「中村仲蔵」、ばっちりでした!稚内にて、打ち上げ。さすがに本場のたらばがに、美味い!


  「さすが稚内(わっかない)。」 (2012/7/13)

 ホテルのロビーで、ジャンパーを売ってました。最北の観光必需品! 昨夜の暴風雨でよくわかりました。

 別に狂わんでも! これもホテルの売店にて。

 最北端、宗谷岬。

 寒い。12℃、寒風吹きすさぶ最北端。


  「プロペラ機にて千歳空港着。」

 今回の稚内、法雲寺様の反差別学習会で、西本願寺の北海道教区、16の全ての組(そ)を回らせて戴きました。そして、お役にたったという手応えを感じました。今、なんとも言えない達成感に浸っています。こんなことはもう無いと思います。お世話戴きました本願寺札幌別院に心から感謝致しております。ほんまにありがたい!


  「8日ぶりに帰宅すると!」

 北海道から8日ぶりに帰国すると、なんと石川一雄さんと早智子さんから、レターパックが届いていました!品名の欄に、DVD、お茶とあります。開けてみると、左上から、石川早智子さんの手紙、石川一雄さんの手紙。DVDは上から、「石川さんは無実だ」「見えない手錠をはずすまで」「狭山事件の真相、サンデーフロントライン、検証・狭山事件、テレビ朝日」「動き始めた狭山裁判〜事実調べから再審へ」。左下はお茶。「吾無実解けて漂泊許さねど 夢よ実現 夜間中学」 石川一雄さん。狭山の願い、再審の夢。一日も早く実現を目指して、願生ります!

レターパック 送られて来た品物
  


みなさんからのお便り紹介


 お疲れ様でございます。 新治師匠、「千歳通り越し、札幌宿泊・・・」 手作り感☆満載の北海道ツアー! お人柄が改めて、伺えました。師匠はビール派? さて、MORIさんのコメント和歌山の「双子パンダ」情報、びっくり(>_<) 十数年前に、友が串本に居りましたので、 足を運んだ記憶があります。もっとも、当時は、磯釣りにエネルギーを注いでいましたので、和歌山の思い出は温泉と酒盛りなのであります(笑)。今日も一日、好き日になりますよう! 【2012.7.12 江戸・くれない様】(パンダに関しては、せめて和歌山アドベンチャーワールドの飼育員のコメントくらいあってもいいと思いますが、すべてのニュースから「和歌山」が排除されているのは何故なんだろうと、思いを巡らせております。)
 今日の小樽運河は、セピア色した雨が・・・。師匠が彷徨ったあの晴れた日とはまたひと味違った趣の今日の小樽です。ホームページを読むと、東奔西走と云うべきか、八面六臂の大活躍。高座の師匠そのものですねぇ。美深では、本当にありがとうございました。また、お忙しい中での小樽滞在中のお電話、も。そうですか、小樽ではあの辺りに行かれましたか。「観光」という点では常道でしょうけれど、小樽っ子としては、もう少しディープなテイストでご案内したかったなぁ。その辺が、お坊さんと、自由人(呑み助?)の違いでしょうか。
 閑話休題。師匠のホームページを観ていて、懐かしさを感じました。石川一雄さんです。実はワタクシ、71年の大学入学であり、暫くの間だけ落研ならぬ、部落研に籍を置いていまして、狭山の現地調査にも参加していました。大分から出てきた友人はその後、狭対協のお手伝いもしていました。
 さて、師匠の今回の高座については、不束ながら、「小樽荒走りの会」のブログにも書かせていただいたとおり、プロの凄さを実感し、改めて落語が好きになりました。嘗ては瑞さんは、年に1枚、自分の気に入った落語のCDを「年貢」と称して送ってくれていたものです。また、ドライブ(といっても、ワタクシ、運転免許も、ケータイも、腕時計すら持ってはおりません)のときはよく、落語を聴いています。助手席の特権でしょうか。
 一期一会(ワタクシ、裏千家の準教授の免状もいただいております)というほどに、宗教心もしくは侘び寂びに通じておる訳ではございませんが、袖振り合うも多生の縁と申します。これを機に、末永くお付き合いさせていただきたく、お礼を籠めてのMailとします。玉ちゃんにも、何とぞよろしくお伝えください。北の地より、両師匠のご健勝を祈念申し上げます。【2012.7.12 北海道小樽市 Ta様】
(ケータイを持っていないというところは、私と同類ですね。北海道では、いろいろとお世話になった様子。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。)

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