奈良平城宮跡の舗装工事に反対するページ


  平城宮跡のコンクリート舗装に反対

 平城宮跡舗装化という蛮行に声を上げてくださる作家の寮美千子さんは、「奈良が好きで、奈良に思いを持って、越してこられた方」です。奈良少年刑務所にも関わり、すばらしい詩集を作ってくださいました。奈良のいい所を教えてくださる、今や、奈良にとって大切な文化人です。こんなありがたい人の気持ちを逆なでするような暴挙を、奈良市民として許せません。私も反対してゆきます。皆さん、よろしくお願いいたします。

(新治)


寮美千子さんの訴え


 突然の悲報に憤慨しています。国土交通省が、平城宮跡の大極殿前の野原、東西210m×南北250mを、「土色舗装」する工事を開始しました。20日に記者発表があり、25日から工事に着手しています。【舗装イメージ】
 秋の虫がすだき、野鳥の楽園であり、植物の宝庫である平城宮跡。準絶滅危惧であるフジバカマも自生しています。そもそも、平城宮跡は、都が京都へ移転してほどなく田畑になり、そのために地下に充分な水が蓄えられ、木簡が水に浸った状態だったので酸化せずに保存されました。平城宮跡が、なにもない野原であったのに世界遺産に指定されたのは、この「地下の宝物」を1300年間維持してきたことに対しての評価です。
 平城宮跡の発掘はまだ全体の3割程度しか終わっていません。地下にはまだまだ貴重な木簡が眠っています。広大な面積の舗装により、地下水の枯渇も考えられます。1300年保存されてきた大切な歴史的文献を、わたしたちの世代で燃やすのも同然の行為です。世界遺産指定を剥奪されかねない暴挙です。
 いまどき、あれだけの広さの緑溢れる自然の野原は、他の都市にはありません。多くの市民の憩いの場であると共に、遠くから訪れた観光客が、遠い時代を、自然の中でしのぶ大切な空間となっています。
 そこを「土色舗装」するとは言語道断、狂気の沙汰です。国交省の目的である「当時の広場の広さを実感してほしい」のであれば、目印の柱などを建てれば済むことです。生け垣や樹木でもかまいません。
 国土交通省に抗議の電話をしたところ、直接説明したいとのこと。急ですが、以下のように、抗議行動をすることにしました。説明を聞き、抗議をします。みなさま、ぜひ、ご参加ください! 一人でも多くの声を、届けましょう!
 日時:9月27日(木)18時〜 会場:国土交通省 平城分室

 内容:国土交通省が進める「第一次朝堂院の広場整備」について、説明を求め、抗議する。
 主催:ならまち通信社
 参加:誰でも参加可。参加希望者は17時45分までに朱雀門に集合、または直接会場へ。

【2012.9.26 寮美千子様】


 国交省が突然、埋め立てと舗装工事をはじめた平城宮跡。工事中止の署名活動ご協力ありがとうございます。わずか10日間で4595筆という驚異的な署名が寄せられました。北海道から沖縄、海外では中国やフランスからも!
 10/16 霞ヶ関の国交省・文化庁に署名提出。さらに、国交省・文化庁の担当課長と話し合いをしてきました。話し合いは、すべて録画で見られます。馬耳東風の「官僚答弁」がどのようなものであるか、痛感。「事業主としては工事を中止できない」の一点張りでした。
 あさっての10/20(土)その話し合いの報告会を開きます。官僚との対決の一尾始終を報告!これからの作戦をみんなで練ります!上記署名提出をアレンジしてくださり、全行程同席してくださいった中村てつじ参議院議員も参加します。ぜひご参加を!

日時:10月20日(土)  18:00〜20:00
場所:奈良市中部公民館 4階・第3講座室 (近鉄奈良駅・徒歩5分、JR奈良駅・
徒歩10分。やすらぎの道と三条通交差点、観光センターの上)
報告者:寮美千子、松永洋介、中村てつじ参議院議員
料金:無料
申込:できれば info@narapress.jp にメールをください
主催:平城宮跡を守る会
詳細はこちら

 お待ちしています! なお、署名活動は1万筆を目指して続行中です。11/10には埋め立て工事開始が迫っています。それまでに、なんとか大きな世論にして止めたい! よろしくお願いします。

【平城宮跡 舗装反対の署名は、こちらからpdfでダウンロードできます。】 

【2012.10.18 寮美千子様】


 4月5日、大阪で平城宮跡舗装反対の署名提出デモ

 平城宮跡の埋め立て&舗装反対署名へのご協力、ありがとうございます。
 http://narapress.jp/hjk/
 昨年10月に開始以来、現在、3万5千筆を超える勢いです。

 署名は、昨年10月、4千6百筆集まった時点で国交省と文化庁に提出いたしました。残念ながら、自然豊かな湿地の埋め立ては終了してしまいましたが、3月いっぱいで終わる予定だった舗装は、まだなされていません。舗装の予算は一旦返上され、今年度予算で再請求の予定とのことです。これも、活動のひとつの成果であったと思います。
 埋め立ては完了しましたが、舗装だけは食い止めたいと願っています。集まった署名を、大阪の国交省近畿地方整備局に提出に参ります。提出前に、みんなでパレードを行い、その後、国交省に提出。提出後は、桜吹雪の大阪城公園で、懇親会を開きます。参加自由、持ち込み大歓迎。花見のみの参加も可。
 みなさま、ぜひご参加ください。お友達もぜひ誘ってください! 詳細はこちら。

 日時:4月5日(金)12:30〜13:20(12:00〜天満橋駅前で事前宣伝)
 場所:北大江公園集合(地下鉄谷町線/京阪「天満橋」駅より南西100m)
 徒歩で大阪府庁、近畿地方整備局のある大阪合同庁舎を回ります。
 デモ終了後、近畿地方整備局で署名提出と申入れを行います。
 申込:不要
 主催:平城宮跡を守る会 電話070-5024-9428

 お待ちしています! 参加可能な方、メールいただけると幸いです。

寮美千子さんのホームページ

【2013.4.1 寮美千子様】


 奈良・平城宮跡 緑地の舗装反対3万1000人署名、国交省近畿地方整備局に提出

 デモ行進の様子はこちらからどうぞ。 「ニュース奈良の声」

 奈良県奈良市の平城宮跡(特別史跡)の緑地の一部を、建物復元整備の一環として舗装する、国土交通省の計画に反対している市民団体「平城宮跡を守る会」(寮美千子代表)は5日、大阪市の同省近畿地方整備局に、舗装の中止を求める3万1031人分の署名を提出した。守る会は昨年10月に第一次として4595人分の署名を東京の国交省に提出しており、署名の総数は3万5626人となった。
 守る会によると、署名の提出には同局の小島孝文・建政部公園調整官が応対。守る会が、舗装により、宮跡全体の生態系への影響や地下水によって守られてきた木簡などの埋蔵文化財への影響が危惧されるとして、中止を申し入れたのに対し、「地下遺構、自然を大切に整備を進めている」「舗装は手続き上、すべてをクリアしている」と説明したという。署名は国内外から寄せられたという。
 守る会はこの日、署名提出に先立って、近くの通りでデモ行進も実施した。京阪天満橋駅前で集会を開いた後、一行約40人が横断幕やプラカードを手に歩いた。「平城宮跡の舗装反対」「平城宮跡の自然を守ろう」などと訴えるシュプレヒコールが大阪のビル街に響き渡った。通り掛かった人の中には反対署名に応じる人もいた。
 舗装が計画されているのは、復元された大極殿と朱雀門の間にある朝堂院広場約4万5000平方メートル。従来は草地だった。同局国営飛鳥歴史公園事務所平城分室によると、土を盛って造成した上に、路盤となる砕石を敷き、表面を土系の素材で舗装する。盛り土は地下の遺構を保護するためとし、舗装はセメントを重量比で4%混ぜた真砂土をつき固めるもので、透水性があるとしている。
 昨年9月に始まった造成工事はこれまでに完了。舗装工事も当初の計画では昨年度中に完了する予定だったが、入札に不備があったとして、今年度以降に持ち越されている。
 守る会は、引き続きを署名を募るとしている。

【2013.4.7】


 舗装工事は11月以降に延期。でも、まだまだ安心できません。

 平城宮跡巡り「守る会」は、舗装反対の署名3万5000筆を提出しました。国交省は、工事の素材は再検討するとし、舗装工事は今年11月以降に延期されました。このまま、舗装そのものを中止してくれたらうれしいのですが。

【2013.4.8】


平城宮跡舗装反対 ネット署名始めました!

 朝堂院跡の造成は終ってしまいましたが、当初3月までに完了予定だった舗装工事は大幅に延期され、今年11月以降に。舗装素材の再検討も行なわれる見込みとのこと(朝日新聞4月6日)。これは署名の効果がでているとみて間違いないでしょう。
 平城宮跡を守る会では、第3次提出に向けて、署名集めを強化します。ネット署名も始めました。
 世界遺産 平城宮跡〈埋立て・舗装工事〉の中止を! 今後の整備方針の再検討を!  Change.org
 まだ紙の署名を書いてないよという方は、ぜひオンラインでの署名にご協力ください。もう書いたよという方は、ネットでどんどん宣伝してください。どうぞよろしくお願いします。

 平城宮跡を守る会ブログ

【2013.4.10】


平城宮跡の舗装反対のイベントを二つ開催します。ぜひご参加を!

▼4月20日 平城宮跡 自然観察会
 テレビでもおなじみ谷幸三先生の案内と解説で、都市の中の貴重な自然である平城宮跡の動植物を観察。湿地・草地に特徴的な自然のはたらきと、今後の平城宮跡の整備のあり方について考えます。

▼4月27日 世界遺産・平城宮跡 国営歴史公園「整備」を考えるシンポジウム
 基調講演:「考古学の研究と史跡整備」小笠原好彦・滋賀大学名誉教授
 「建築史の研究と史跡整備」上野邦一・奈良女子大学名誉教授
 正確にはわからない遺跡の実像。それを「復元」と称して建築することの是非を問います。ぜひご参加を!

▼ネット署名開始!
 国交省の「開発」と称した破壊工事の続く平城宮跡。湿地の埋め立て造成工事は終わってしまいましたが、3月いっぱいで終了の予定だった舗装工事は、未完。予算を一旦返上し、今期、予算を再請求して行う予定。工事は11月になってからになりました。これも、3万5千筆を超える署名の成果です。署名は4月5日、国交省近畿地方整備局に提出しました。
今後も署名を続けます。舗装だけは、ぜひとも食い止めたい。さらなるご協力を、よろしくお願いします!
【平城宮跡 舗装反対の署名】
 ダウンロードして郵送
 ネット署名

【2013.4.18】


平城宮跡を考えるシンポジウム開催!

 明日(もうすぐきょう)4/27 、シンポジウム開催! 「世界遺産・平城宮跡 国営歴史公園「整備」を考えるシンポジウム」 午後1時半〜 奈良文化会館にて。
 奈良国立文化財研究所の研究者として復元にも携わってきた研究者たちの本音が聞けます! 復元とはどうあるべきか。ぜひ!

 国交省は、今後800億円の血税を投入して、平城宮跡の整備と復元を行うとしています。相変わらずの、建設業界への利権誘導。復元建築には、どれだけの信憑性があるのか。「観光振興」のために、デタラメな復元をしてもいいのか。実物建設ではない「遺跡展示」の方法があるのではないか。政治・経済と、文化との折り合いは、どうあるべきか。熱い議論が戦わされます。
 IWJさんがネット中継をしてくださいます! 会場に来られない方、ぜひご視聴を! 奈良Ch1

【2013.4.26 寮美千子様】