NPO法人東北笑生会主催「露の新治落語会」
2018年9月29日(土)
深川江戸資料館小劇場

台風24号の動きも気になる9月29日 足元の悪いなか、当日券でのご来場も多く、ありがたく満員御礼となりました。

  番組

ご挨拶:露の新治、増子理事長
延陽伯:桂紋四郎
阿弥陀池:露の新治
音曲漫才:めおと楽団ジキジキ
まめだ:露の新治
(中入り)
トーク「東北笑生会の活動」:新治、ジキジキ、増子
宿屋仇:露の新治

三味線:田村かよ
鳴り物:桂紋四郎

 新治師匠の東京の落語会は約3年半ぶりとのことです。東北笑生会では東北でのボランティア公演を重ねてきましたが、東京での公演を心待ちにしていた東北笑生会の会員さん、落語ファンのみなさんからの大きな拍手に包まれました。
 開口一番の桂紋四郎さんの「延陽伯」:江戸落語では「たらちね」、新治師匠の「阿弥陀池」:江戸「新聞記事」、「まめだ」、「宿屋仇」:江戸「宿屋の仇討ち」。江戸落語できいているおなじみの演目も、上方落語ではまたちがう味わいです。
 江戸の「新聞記事」にさらにこれでもかと笑いがはいる「阿弥陀池」、「まめだ」はやはりこれは上方ならではの風情。「宿屋仇」は、はめものがはいり賑やかに。このはめものが場面や登場人物の心象風景によって強弱がつけられていて演者さんお囃子さんの息もぴったりの素晴らしい高座でした。もちろんマクラの面白さも抜群の新治師匠。東京の噺家さんや寄席の様子を盛り込んだマクラで落語ファンの心を絶妙に刺激し、噺の中にも落語ファンがおもわず笑ってしまうくすぐりがはいり、お客様へのサービスもたっぷりでした。音曲漫才のめおと楽団ジキジキさんも大熱演。直伝の今年の忘年会用のネタは皆さんメモされたのではと思います。
 また、東北笑生会についてトークコーナーを設けさせていただきました。新治師匠とともに被災地を訪問し、これまでにボランティア公演を14回開催しております。なかなかご報告の場がなく、今回、新治師匠、ジキジキさん、そして理事長の増子でボランティア公演の様子をお伝えできたことは、東北笑生会としても大きな収穫でした。
 さらに!!さん喬師匠が、お弟子さん(さん若改め、柳家小平太師匠)の新真打御披露目興行のお忙しい合間に駆けつけてくださり、舞台で新治師匠とともにお話をしてくださいました。スタッフはそでで、「たっぷり!」と思わず叫んでしまいました。
 落語あり、音曲漫才あり、トークコーナーあり、そしてさん喬師匠のご出演あり、盛り沢山の落語会。東北笑生会主催としては初ですが、開催して本当に良かったと思っています。今回はCS「寄席チャンネル」の収録が入りました。師匠の3席が放送になる予定です。放送日時が決定しましたらご案内をさせていただきます。
 落語会はすぐに「次はいつ」とはご案内できないのがもどかしいですが、これからも東北笑生会露の新治落語会どうぞよろしくお願いいたします。

東北笑生会露の新治落語会

本日の催し物 パンフレット(クリックで拡大)
桂紋四郎さんの「延陽伯」 はめものとの息もぴったり
トークコーナー 「宿屋仇」
「まめだ」 根田帳


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