愛媛のYさんからメールが届きました。以下、送られてきたメールです。

(新治)


 「えひめ教科書裁判を支える会」が、9月3日、今治市教育委員会と上島町教育委員会に扶桑社版採択に対して、抗議と採択の撤回を求める要求書をFAXしました。抗議・撤回要求書を掲載します。


今治市教育委員会 殿
今治市教育委員会委員長 殿
今治市教育委員会委員 各位

       貴教育委員会の扶桑社版教科書採択に対する
            抗議及び採択撤回の要求書

 貴今治市教育委員会が、来年2010年の4月から市内の各中学校で使われる歴史及び公民の教科書として、扶桑社版を採択したことに強く抗議するとともに、その撤回と再審議を強く求めます。

 ご存知のように、扶桑社版教科書は歴史・公民どちらも民権よりも国権、民主主義よりも国家主義をその基調とし、自らの都合のよいように歴史を歪曲し、人権を軽視する内容のものです。何より、非常に自己(自国)中心的なことをその特徴とするこの両教科書は、〈他者への思いやり・想像力〉を生徒達が身に付けられるよう日々努力されている学校現場にとって、きわめて有害な役割を果たすものとなってしまいます。問題は、この教科書の内容だけではありません。今回の市教委の決定は、学校の先生(校長・教頭先生)や保護者らで構成している採択協議会や社会科担当教師らの意向を完全に無視してなされたものでした。一人教育長だけが、これらの意向を尊重して東京書籍を推しましたが、他の四人の委員らは、それを黙殺し、全く自分一人の考えに基づくものを、約3000人(新1年生・3年生)の今治市内の生徒達に押しつけることを決めたのです。これは、定められた採択手続をまったく無視して、たった数名の人間で、独裁的、強権的に教育内容を決めたことを意味します。 私たちは、このような事態を、黙ったまま、見過ごすことはできません。

 直ちに今回の採択を白紙撤回し、学校現場の教師の希望と、採択協議会の答申・推薦に基づく、公正・適正な採択を行う事を強く要求します。

2009年9月3日

えひめ教科書裁判を支える会


採択に対する抗議、撤回のあて先は以下のとおりです。

今治市教育委員会 小田道人司教育委員長

 〒794−8511 愛媛県今治市別宮町1−4−1

 TEL 0898−36−1601(学校教育課)

 FAX 0898−25−1700(教育委員会)

 gakukyou@imabari-city.jp

上島町教育委員会 小沢宏次教育長

 〒794−2506 愛媛県越智郡上島町弓削下弓削121

 TEL 0897−77−2207

 FAX 0897−77−3207

 info@town.kamijima.ehime.jp

愛媛県教育委員会 井関和彦教育委員長

 〒790−0001 松山市一番町4−4−2

 TEL 089−912−2841

 FAX 089−934−8684

 gimukyouiku@pref.ehime.jp


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