第17回「加茂あったか寄席」
2013年3月3日(日)
島根県雲南市 加茂教育集会所
今年で第17回を迎える「加茂あったか寄席」。毎年、充実した報告を受けてうらやましく思っていました。一度行ってみようと思いながら、日程の都合がつかずに実現しなかったのですが、今年は何とか都合がつき、お邪魔することにしました。すぐ近くまで山陰道が開通しているので、阪神間から高速を飛ばして4時間ほどで行くことができます。途中大山PAから大山を望むも、山頂は雲の中。伯耆富士の全景を拝むことはできませんでした。少し早く着いたので、加茂岩倉遺跡に寄ってきました。そんなに考古学に興味があるわけでもないのですが、看板がたくさん出ていたので、せっかくだから・・・と。たくさんの銅鐸が出土したそうです。急ぎ足で見学し、開場時刻を少し過ぎて、加茂教育集会所に到着しました。たくさんのスタッフの方々に、文字通り「あったかく」迎えていただきました。
新治さんのあいさつのあと、まずは江嶋修作さんによる講演。週刊朝日に掲載された、橋下徹大阪市長を題材にした「ハシシタ」記事について、この記事は何が問題なのかという点を、するどく解説していただきました。江嶋さんも言われていましたが、橋下徹を支持するとかしないとかの問題ではなく、この記事の差別性は許すことができません。制限時間30分ということで話を打ち切られましたが、新治さんも出てこられて質疑応答。本日の結論は、マスコミを信じるな、ということでしょうか。
その後「お中入り」を挟んで、後半の演芸会へ。まず新治さんが登場、きょう3月3日は、水平社宣言の日ということで、全員で水平社宣言を朗読。「水平社宣言を全員で朗読する寄席なんか、聞いたことがないやろ!(新治さん)」、それができるところが、新治さんの寄席のいいところです。
朗読が終わって、いよいよ演芸会へ。
まずは、こんばらさん。正確には、芸名が「こんばらさん」なので、敬称を付けるとこんばらさんさん。マジックで会場は、驚きと笑いのるつぼに。時間もたっぷり、ねたもたっぷり見せていただきました。
続いてお待ちかね、新治さんの落語。お子さんもいるということで、最初は「つる」。いわゆる前座ネタですが、実はなかなか難しいネタだそうです。つるのオチがついたところで、そのまま引き続いて「井戸の茶碗」。ぐいぐい話に引き込まれ、笑いもありながら、一番前で見られていた江嶋修作先生も「感動した」と感想を述べられた一席、大熱演でした。
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こんばらさんさん(マジック) |
新治さん落語2席 |
お開き |
会場割れんばかりの拍手のなか、三人の方が再度登場し、お開き。浜田のべっぴんの会のみなさん、他にも鳥取からも、参加者がありました。はんどばっくの会のみなさん、お世話になりました。ありがとうございました。
【2013.3.3 MORI】
みなさんからのお便り
こんばんは、MORIさん。「加茂あったか寄席」に遠路はるばるお越し下さり有難うございました。にもかかわらず、ほとんどおもてなしもできず申し訳ありませんでした。伝えたい思いが、沢山ありました。あったか寄席に込める思い、HPへの思い、MORIさんへの感謝。この加茂の田舎の小さな寄席が、皆さんに知って頂けるのは、ひとえにHPのお陰なんです。
師匠の落語は、素晴らしかったです。「つる」、「井戸の茶碗」の2席。いきなりの、ど・ど〜んとずばり2席! 圧巻でした。師匠の集中力と気迫が凄くて、もったいなくて、ありがたくて。特に「井戸の茶碗」は磨かれていて、感動しました。師匠がホントに素敵でした。
あったか寄席では、お客様がお帰りになられた後の直会が、スタッフにとっての第2部あったか寄席です。あの後11時半頃まで、延々と親睦は続きました。久しぶりに顔が揃い、本音で語り合い、自分を見つめ、お互いを認め、冗談も沢山言って笑い合い、本当に癒やされる有難い場、なのです。
江嶋先生、こんばらさんさん、新治師匠、有難うございました。ご参加下さった皆様、有難うございました。お陰様で素晴らしい寄席になりました。あったか寄席ができて良かったです。
【2013.3.5 島根県雲南市 SM様】(こちらこそ、あったかく迎えていただき、ありがとうございました。感謝申し上げます。遠いようで、思ったより近かった雲南市加茂町。でもやっぱり遠かった・・・。MORI)
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